Noriko-McLane Movie Blog

自分の見た映画の感想を気ままに綴っています。
ネタバレの可能性もあるので、まだ見てない方はご注意下さい。

大奥~永遠~右衛門佐・綱吉篇

2012-12-28 | Weblog
大奥~永遠~[右座衛門・綱吉篇]

  2012・12・26 (百条シネマにて 万太郎と)

TVの「大奥~誕生(有功・家光篇)の続きという設定になっていることは言うまでもありません。3代将軍家光の亡きあと、玉栄(KAT-TUN 田中でしたね)は、娘の綱吉を連れて城を出ます。玉栄は、自分の娘が将軍になれなかったことをとても悔しがってた。でも、見てるこちら側は、5代将軍になれるやん!綱吉が5代将軍になるところからが映画なんやぁってわかってましたけど・・・・・

この映画、TVドラマ見てたほうが細かいところまでわかって面白いです。
たとえば、綱吉の娘、松姫が亡くなり、お世継ぎが必要となるが、なかなか子供ができない。そこで、将軍の父である桂昌院(西田敏行)(玉栄が桂昌院となった。)が隆光(堺正章)に相談に行くと「昔、殺生をしたことがないか?」と言われる。ここのところ、ドラマで玉栄が有功の猫を殺したことや~とすぐわかった。(映画の中でも、きっちりドラマの再現フィルムありましたが・・・)ドラマを見てて玉栄が猫を殺したことを有功なら気づきそうなものなのになぁと思ってました。ここでは有功のことを妬ましく思ってるものがやったんだろうというように片付けられて不思議に思ってたけど、映画でこのように使う予定だったんだ。

それで、「生類憐みの令」ができたというわけ


さて、2年前の大奥~水野・吉宗篇
ドラマ大奥~誕生(有功・家光篇)
そしてこの映画大奥~永遠~[右座衛門・綱吉篇]

どの将軍様がよかったか?

2年前 吉宗・柴咲コウ  水野・二宮和也
ドラマ 家光・多部未華子 有功・堺雅人
映画  綱吉・菅野美穂  右座衛門・堺雅人

    
2年前に「大奥」が映画上映された時全然興味がなくて、大奥で男と女が入れ替わるって変な映画やなぁ!と思ってました。でも、偶然最近見たら面白い!!原作が漫画というだけあって、ストーリーも漫画みたい。

若い男だけがかかる赤面疱瘡(あかづらほうそう)が蔓延して、若い男が少なくなり、後継は女に~。8代将軍も女。水野(二宮)は、大奥に入ってトントン拍子で将軍の最初のお相手をすることに。見ていてもどうして水野が、こう上手くいくのか不思議だった。それは、将軍が処女であるときに初めてのお相手をした者は将軍を傷つけたということで死刑となるのだ。水野は、大奥の決まりを知らずに大奥の上の者にハメられたのだ。

でも、吉宗の柴咲コウと水野の二宮では、柴咲コウが貫禄あって、二宮は華奢~な感じ。寝屋で、吉宗に「死刑となることは済まないが、規則なんだ。どうすることもできない。」と、謝られる水野。偶然、吉宗の女としての名前が「おのぶ」!!水野の好きだった人と同じ名前だった。「抱くときにおのぶと呼ばせて欲しい!」これが、水野の将軍吉宗にたいするたった一つの願いだった。

吉宗の立場からすれば、これは嫌なことではないのかなぁ
初めて抱かれる男が自分の名前を呼ぶときに他の本当に好きな女のことを思って呼んでいるというのは・・・・・・そこは、貫禄ある将軍さまだから気にしてないんでしょうか???

水野が処刑されるというときに、吉宗が来て、「水野は死んだ。別の名前、別の身分となって生きろ。」と言う。

このことで、水野はおのぶとも再会できてハッピーエンド!

軽い映画でした。


    
ドラマ「大奥~誕生」

多部未華子の家光、・・・・・・赤面疱瘡で3代将軍家光が亡くなった後、家光の隠し子であった彼女がお世継ぎを生むためにやり城に連れてこられた。最初は、髪の毛を短く切られて男の格好をさせられる。この頃は、もう手のつけられないじゃじゃ馬です。

有功と最初会ったときは、家光は有功を殴り蹴る。家光は、大奥の自分のお相手をする男達には女の名であだ名を付けたり・・・・・全然可愛くもないし・・・

それが、有功に恋をしてからだんだん変わっていく。面白い!

プライベートでは、美しい打掛をはおり女の格好をするようになる。そのうちに女が後継になっての良いことが正式に決まって、今まで女でも男として生きてきた者たちも堂々と女として生きていけるようになる。

家光は、政にも初めは陰ながら、そして後には堂々と参加するし、お忍びで街にも出かけて実際の街の様子も知ろうとする。積極的

有功とは、子供ができないので、男女の関係は絶たなければならないが、最後に家光が死ぬ時に「有功のことはずっと思っていた。体の関係がなくなったから余計に・・・」と言ったところはとても印象的だった。

家光の多部未華子が、始めのうちはトゲトゲしい表情であるのが、だんだんと優しい表情をする場面が増えてくる しかし、政のこととなると又目がつり上がり誰にも文句は言わせないぞ!というような冷静というよりも感情的な顔になる。この演技、表情なかなかよかったです

3人の将軍の中で多部未華子演じる家光だけが、生まれながらの将軍ではなくて、いろんな苦労があり、バイタリティーにも満ち溢れていたように思います。また、ドラマで映画とは違って時間をかけて描写されているのでこちらに伝わってくる感動も大きいのだろう


    
大奥~永遠

将軍綱吉(菅野美穂)の父桂昌院(西田敏行)は、ドラマの有功の弟子の玉栄である。
この桂昌院がどうしても綱吉にお世継ぎを生んで欲しい~と願うところから綱吉の悲劇は始まってると思う。

松姫亡き後、もう綱吉も若くはないのに・・・・政からもてを引いてお世継ぎ作りに専念せよと言われてもねぇ

右座衛門(堺雅人)に「そんなお父上はお捨てなさい。」と、言われます。これは、正解だ。
桂昌院の考えは、綱吉の子が将軍にならなければ、お夏(ドラマの大奥での家光の第3子の父親)の子が将軍となってしまう・・・それは、困る!!というだけのもの。
しかし、綱吉は、自分を大切にしてくれた父を捨てることはできないと言う。
(綱吉は、生まれながら将軍の子だからか、家光に比べたら情けない 
 まぁ、お世継ぎということがそれだけ大切だったのかもしれないけど・・・)

街から気に入った男を選ぶということで、舞踊や力比べなどが城で行われている。この時に選ばれた男に綱吉は寝屋で命を狙われる。この男の許嫁は、皆の見てる前で犬に咬み殺されたというのだ。綱吉が男をはべらすために多額の金を使い民衆が困ってること・・・・・・・もう、ありとあらゆる綱吉にたいする恨みを口にした。
右座衛門が止めようとするが、綱吉は最後まで話を聞きそのとおりだと思う。

このあとで、初めて右座衛門は、「初めて会った時から上様に恋をしておりました。」と言って、綱吉を抱くわけです。

ここで、右座衛門が「好きや」と関西弁で言うのが印象的。
でも、右座衛門は、大奥総取締で将軍の寝屋の番もずっとしてるんですからねぇ。そういう男が将軍を本当に好きだと思って抱こうと思うのか疑問である。

綱吉は、受身な人生。ここで、やっと父の考えに従うのをやめて次の将軍はお夏の子の綱豊とすることを決めるのです。

しかし、結ばれた右座衛門は亡くなってしまった・・・・・・
やっと、お世継ぎのためだけの男たちとの関係は終わり、右座衛門と結ばれたというのに。

「大奥~永遠」死こそが永遠なのか???


一位・・・ 家光(多部未華子)
二位・・・ 吉宗(柴咲コウ)
三位・・・ 綱吉(菅野美穂)

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