スペイン母子家庭生活奮闘記☆毎日ドキドキ@マドリッド

夫の仕事でマドリッドにお引越ししたものの、諸事情によりスペイン内別居生活。
母は毎日がんばるよ!

丸焼きチキン・パーティーバージョン

2008年01月07日 | 季節の風景

料理教室でトリの丸焼きを習った。
中にフィリングを詰めて焼くやつだ。
スペインではクリスマスやお正月に欠かせないメニューらしい。
映画や絵本の中でしか見たことがなく、あこがれてはいても難しそうでなかなか手が出せなかった料理の一つだったけれど、習ってみたら意外に簡単そう。
やってみましょうじゃありませんか!

まずはチキンを買ってくる。
ポジョ・リンピオ(pollo limpio 処理済の鶏)はスーパーで簡単に手に入る。
特にこの時期はどこでも山積みになって売られている。
本当はパボ(pavo 七面鳥)で作ればもっとカッコよく決まるのだろうが、初心者は普通のチキンで・・・。



今回買い求めたのは2kg弱の小型ちゃん。
確か4€ちょっとくらいだったと思う。
首がなくて、内臓が抜かれて空洞になっている。

中に詰めるフィリングを作る。
玉ねぎ、りんご、干しあんず、干しプルーン、豚のロース肉を細かく刻む。
量は適当、お好みで。
フライパンにラードを熱し、刻んだものを炒め、塩コショウ。
松の実、ブランデーに漬けたレーズンを加え、水分がなくなるまで炒め、冷ましておく。

フィリングの荒熱がとれたら、トリの空洞部分にそれを詰める。
お尻の穴から。
いい感じで詰まったら、手足(?)をタコ糸でグルグルに縛る。
耐熱容器にラードを塗り、グルグルのトリを乗っけて、そのトリの上にもラードを塗りたくる。



トリの表面に塩・コショウ。
塩は結構大胆にザザッと撒く。
土俵入りかと思うくらい。
ちなみにお料理の先生の体格も力士なみ。

150度のオーブンで1~1時間半ほどゆっくりじわじわ焼く。
途中、うっすらキツネ色になったらブランデーを80ccほどトリに回しかけ、再びいい色になるまで焼く。
このときに、ジャガイモも加えて焼く。



焼けたらタコ糸を切り、お皿に移す。
詰めたフィリングは切り分ける前に取り出してしまうものらしい。
お尻の穴から(しつこい!)スプーンをさしこんで掻き出す。
ほっくり焼けたお芋も並べて出来上がり~!

クリスマスのテーブルにこれがあると派手で盛り上がること間違いなし。
我が家のクリスマスもこのチキンにみんなの視線がクギヅケで、あとはろくなおかずがなくても全然気付かれなかった。
焼くばかりに準備をしておいて冷凍することもできるそうだ。
オーブンに入れてしまえば手間いらずなので意外に楽だし。



チキンを切り分けるのはどこの家庭でもお父さんのお仕事なのだとか。
キッチンばさみでジャキジャキ。



息子に言わせると、詰め物のほの甘さが初めてでちょっとびっくりするが、意外にチキンに合ってウマイ、とのこと。
ドライフルーツとチキンのコンビネーションは日本ではあまり聞かないかも。
でもぜひ一度お試しあれ。
そして各家庭なりのアレンジで、いっそうおいしいオリジナルチキンが生まれるかも。
それはそれは楽しみで幸せなこと。

2008年も皆様のもとにたくさんの幸せが訪れますように。

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