のろかめ日記 牛窓田舎暮らしと食の話題を中心に。

普段は大阪在住のアラカンおばさんです。週3日お勤めしながら、毎週末、牛窓ポラン亭に通うのが楽しみ。海、山、魚、野菜❤️

11月23日 お遍路に行きました

2021-11-23 11:30:00 | 日記
秋が深まって冬へ移ります。

公園を散歩しているとコスモス畑が葉牡丹に植え変わっていました。




葉牡丹を見るたび、思い出すKさん。











ポラン亭の向かいの広い山野にある農場の
所長として
大阪から単身赴任でお勤めでした。
立ち話をきっかけに
よくポラン亭に遊びに来てくださるようになりました。

農場の商品のうち規格に合わず
出荷できないものは土に還すのだけど

お正月前には、葉牡丹の株が不揃いとか
茎が曲がってるとか、葉が枯れてるとか

ちょっとした理由で売り物にならないと
「飾ってくれますか?」とおっしゃり

休日にご自分で作っている野菜も

さらには農場の獣害対策の罠で取れた
イノシシやシカのお肉などなども

よくくださっていました。







農場が閉鎖になって大阪に帰られて
病を得たとご連絡を頂いて
心配していたところ
今年の夏にお亡くなりになりました。

畑仕事が大好きで
農場の仕事だけでなく
空き地を開墾して肥料作り土作り
できた野菜は農場のスタッフさんや
私たちにくださって
人の喜ぶ姿を見て笑っていらっしゃる

温かい心の、本当に素敵な方でした。

ご冥福をお祈りします。

と ともに

お遍路が好きで早朝から日帰りや一泊程度でよく出かけられてたので

私たちも行けばまたそこで出会えるような気になり

先週金曜日、土曜日と一泊二日で
行ってきました。

交通の便をいろいろ思案して
ポラン亭主の立てたプランは

まず車で23番平等寺へ、車を置きに
南小松島へ戻りそこからバスで勝浦へ。
お遍路宿金子やさんで一泊し
早朝から歩いて21番鶴林寺、
遍路転がしと呼ばれる難所だけど、
下ってまた登って22番太龍寺。
下りはロープウェイを使い
バスと電車を乗り継いで南小松島。
車に戻ってお風呂屋さんに寄りポラン亭へ。

順番は少し前後するけど2日で三ヶ寺詣。

お天気は上々。







コロナも一段落して少しはお遍路さんも
増えてはきてるけど、、、
金子やさんは私たち貸し切りでした。





自分たちで作らず、用意して頂くご飯は
美味しいしありがたいと心身に沁みます。

早朝から歩いていると




地元の名産みかんの色が美しく
鴨がのんびり泳いでいたり



地元の方がお散歩中に話しかけてくださったり

気持ちが清々しくなります。

難所とされる鶴林寺ですが
ここまでは登る一方なので
脚は比較的、楽なのです。








問題は膝にくる下り坂。
次の太龍寺まで延々と下り、また登る。

気を引き締めて歩いていると
ご挨拶をしてくださる声がして



養蜂家さんの玄関先でした。

でも巣箱は空っぽで
蜂たちはイチゴのビニールハウスに
出張しているとのこと。



帰りのロープウェイから見下ろすことができた
イチゴのハウスには、「さちのか」が栽培されているそうです。
知らなかったけど、
蜂がいないと綺麗なイチゴにならないそうです。

養蜂家さん以外にも2、3人
声を交わした方がある程度で
歩き遍路道は空いていました。

そして、もう足が限界、、の太龍寺到着です。







お接待のテーブルにみかんがあって
勧めていただいて食べたら
甘酸っぱさが美味しくて、涙が🥲。

おかわりまでいただきました。

天井画が有名なお寺で




外からですが見上げて写真を撮ったり
びんずるさんのお体に
自分の痛いところを引き取っていただいたり。

お遍路は本当は修行の形なのですが

私たちは心の平安を頂くために
色々な方に力づけられたり助けられ

とても自分だけでは生きていられないと
再確認する旅になりました。

Kさんも、あちらから見下ろす様に
あるいは背中を押すように
一緒にいてくださったのでしょう。

ちょうど良い気候のお遍路旅でした。

そして冬へとまっしぐら。
急に寒くなりました。

コロナにも季節柄インフルエンザにも
注意して穏やかに歳が越せますように。
























11月8日 希望の朝

2021-11-08 07:32:00 | 日記
牛窓の秋は、風景が美しく、美味しいものが多い、
だけでなく
文化的な行事が豊富にあります。

朝鮮通信使行列もそのひとつで
去年コロナで中止になりましたが
今年は昨日、敢行されました。

人が集い、近い位置で行動するのは
まだまだ不安があるけれど
対策をしっかりして、踏み出さないと
歴史的な価値を維持できない
文化の継承は、途絶えると再現ができません。

勇気ある実行委員会に拍手です❣️




というわけで、参加してきました。

参加申し込み方法も今までとは違って
Webでの募集に切り替わっていました。

当日の要項もラインで送られてきました。

ほんの数日前まで雨の予報で
せっかくの実施の決断が流れるのか、
と心配していましたが
前日には晴れ予報に変わりました。

少し早めに会場に行くと




出島公園ではステージやマルシェの準備




港からは漁船が出発していきます。
その先には、先日カヌーで行った
ビーナスロードで結ばれる3つの島。

本当にきれいで気持ち良い朝です。

朝鮮通信使行列は江戸時代の外交使節団が
牛窓に寄港した際にもてなした事を
記念して、一行の行列を再現したもの。

朝鮮釜山を出発して、まず対馬に寄港し
そこで藩の案内役の一行と合流、
大阪まで船、それから陸路で江戸まで。

朝鮮通信使は正使、副使以下500人前後
対馬藩から案内役や警護団が1500人ほど
総勢2000人に登る集団が半年以上かけ往復したのです。

寄港地ではそれぞれにもてなしを受け

それに応える形で文化交流があったようです。

再現行列では衣装を身につけたボランティアや楽団、舞踏団が出島公園から海沿いを歩きました。











予想以上の好天になり、汗ばむほど。
観光客から注目されたり

地元のお家からも手を振ったり拍手で応援され
温かい気持ちで歩きました。






テレビ取材もあったけど、私も映ったかな。




ドローンも取材に飛んでいました。

歩いている人も、周囲で見てくれてる人も
マスクの下に笑顔が透けて見えます。

江戸以来続く国際交流の意義を大切に
また現在の人々の心の交わりを楽しみ

コロナで一年中断されたけど
再開できて本当に良かった!

一昨年参加した時と比べれば半分以下の規模になっているし
韓国から大勢参加していた人たちの来日はまだ難しいけれど
 
この海の向こうにいる人たちと
心はしっかり繋がって
未来に向かおう❣️と思いました。

ステージでは正使の韓国総領事、迎える藩士には瀬戸内市長が国書の交換




その後は音楽や踊りのパフォーマンス披露

私たちは衣装姿で記念撮影し




お弁当をいただきました。




岡山特産祭りずし風、美味しかったです。




受付で参加者に配られたマスクです。
しっかりした作りで可愛かった💖。