のろかめ日記 牛窓田舎暮らしと食の話題を中心に。

普段は大阪在住のアラカンおばさんです。週3日お勤めしながら、毎週末、牛窓ポラン亭に通うのが楽しみ。海、山、魚、野菜❤️

のろかめ日記6月30日 夏越の祓え

2018-06-30 23:04:11 | 日記
梅雨はどこへ?と思う良いお天気。でも、あっという間に雨雲が広がって、、、、
梅雨独特の変わりやすいお天気です。
関東では明けましたが関西以西はまだまだです。

6月が終わると一年の半分が終わったことに。半夏生、夏越の祓えと言うそうです。
色々あったけど、まずは無事です。あらゆるものに感謝!

大阪を出る前に愛染さんとその隣の大江神社にお参りしました。


愛染さんはお祭りで特別にご本尊のご開帳があり、ふっくら優しい笑顔の愛染明王に対面できました。

大江神社は茅の輪くぐり。

いろんな困難をくぐり抜けて行けますように。

そして夏越の祓えの日には水無月というお菓子を食べる習わしがあると、数年前に知ってからは毎年食べてます。



ポラン亭に着くと

ジャンボレモンはポラン亭主に作ってもらった防蝶ネットに守られて葉っぱが大きくたくさんに成長しました。

でもネットをくぐり抜けて何かが侵入し、葉っぱをかじっています。


犯人は、、、

カマキリのようです。

オリーブの木に引っ越し、お願いしました。

時期が少し遅くなりましたが、ゴーヤの苗を植えました。
夏の味覚で大好きです。

今年もたくさん生ってくださいね!

ディナーは、イカのお刺身、半生アヒージョ、アスパラ炒めとイカ3品をメインに。
半夏生にはホントはタコを食べるらしいですが。


フライドポテトとベーコン、ソーセージを合わせたリヨン風ソテーもムラサキいもを使うと色どりが紫陽花のように綺麗です。

夏の定番ラタトゥイユはバルサミコ酢を使って煮込み時間を短縮し、トマトの食感を残しました。



元気に夏を過ごしたいです。


のろかめ日記 6月23日 慰霊の日

2018-06-23 22:38:50 | 日記
梅雨真っ盛りの雨の空、今日は沖縄慰霊の日でした。

「標的の村」の映画から沖縄に行くときは東村の高江を訪れるようになりました。
同時に辺野古にも。
行く度に、基地をめぐる問題は深刻に悪化していて、胸が苦しくなります。

今年のお正月明けには「やんばるの森」の映画の製作協力カンパを募るチラシがテントに置いてあって、少しですが送りました。



今は上映に向け最終的な編集や追加取材をしていると思います。
標的の村の三上監督ほど知名度のない新進の監督だから経済的な心配は尽きないでしょうが、映画に残そうという意欲を嬉しく、頼もしく思います。

三上監督も新しい映画を作りました。



こちらも製作協力カンパを募っていたので送りました。
慰霊の日を前に、映画の完成の知らせと、上映、普及にさらなる協力を求めるお便りが届きました。
大阪では8月4日から、十三の第七藝術劇場で上映されるようです。特別鑑賞券を何枚か買って友だちに勧めようと思います。

どちらの映画もエンドロールに名前を載せて貰います。映画が上映されるたび、そこに心を寄せていた証として名前が映ります。

沖縄戦で命や生活を奪われた人たち、基地の被害に今も苦しむ人たち、日本国民でありながら国から負担を押し付けられ、傷ついている心に、少しでも心を向ける機会に。

本当ならこの日に普天間の佐喜眞美術館に行きたかったのです。
原爆の図で有名な丸木位里、俊夫妻が描いた沖縄戦の図があります。


そして美術館の建物の屋上に空に向かって登るような階段があり、慰霊の日の夕日がその先に沈むよう設計されています。



美術館は2度訪れ、1度は館長さんとお話しもできて嬉しかった、大好きな美術館。夕日を見に慰霊の日に、いつか必ず行きます。

今日1日に限らず、日本が平和国家であるためには、沖縄の人たちが基地に脅かされる生活であってはならないと思い続けます。

さて、食の話題を。牛窓はスイカの名産地で季節的にはスイカもぼちぼちですが、メロン、キュウリ、冬瓜など瓜類が出盛りです。
今日のディナーにも

キュウリのピリ辛即席漬けや

冬瓜、ナス、シシトウの煮物を。

瀬戸内名産の穴子とタコのパエリア



タコのお刺身とタコとキュウリの酢の物。


季節と土地の恵みいっぱいの食卓を囲める幸せをつくづく思う時間でした。

追加

翌日の朝食です。

Kさんに頂いた紫のジャガイモや地元産のマンゴーで彩り鮮やかな一皿。

のろかめ日記 6月18日 立つ鳥跡を濁さず

2018-06-18 17:20:14 | 日記
先週末は本当に爽やかで気持ちいいお天気でした。
気が弛んだところに今朝の地震。
私は大丈夫でしたが被害に遭われた方、ことに通学途中に亡くなってしまった小学生には本当に心が痛みます。
お悔やみ、お見舞い申し上げます。

さて、ベランダの巣箱で子育てしていたシジュウカラは居なくなりました。
なんとなく気配で空っぽな気がして、しばらく出入りを待っていたけど、来ない。
ポラン亭主が覗いてみて確認してから、巣を外し天井を開けてみました。


羽毛や苔などで作ったベッドは綺麗に片付けられ、巣立って行ってました。
そろそろかな、とは思ってましたが。
ネットで調べたところ、親鳥は子供のフンまで咥えて遠くに捨てに行くそうで、まさに「立つ鳥跡を濁さず」です。
無事、成長して、また新しい家族を作りに帰って来てほしいなあ。
ホッとしたけど寂しいですね。


土曜日は犬島に行きました。
宝伝港から10分足らずの船旅です。


精錬所跡美術館、家プロジェクト、犬島の犬、植物園などを見て回りました。








道端には綺麗に虫に食べられた葉っぱが。


スイレンの花の咲く池もあり


近いけれど旅気分が味わえる、大好きな場所です。
また、来よう。バイバーイ!



日曜日にはKさんのジャガイモ畑にご招待いただき、芋掘りでした。




サツマイモに見違うような赤いのや、紫のジャガイモもあります。
本当に珍しい植物園並みに貴重な畑です。

味わいもそれぞれに違います。

野菜も少し採って行けば?とのお言葉に甘えて、
レタスに水菜、からし菜、ラディッシュ、アイスプラント、それに


おかひじき、


Kさんの嫌いなパクチー。

嫌いだけど、好きな人にあげるために作っている優しいKさんです。

ポラン亭のおもてなし料理の一つ、ベトナム風春巻きには必須です。

たくさんあるので大阪に持ち帰り、新メニューをクックパッドで調べて
ポテトサラダ、焼き豚しゃぶに合わせてみました。



今日は神戸で演劇鑑賞の予定でしたが、JRがまだ運転見合わせで、近鉄で無理して出かけても帰りも大変かな、と考えて取りやめました。
ポラン亭主は文楽に行く予定でしたが、公演中止。
幸い自分は被害にあってないけど、大きな災害のあった日です。
無理せず安全第一に、家にじっとしてます。



のろかめ日記 6月10日 梅雨の晴れ間

2018-06-10 20:45:08 | 日記
今日は降るのか降らないのか、ちょっと鬱陶しいお天気でしたが、昨日は梅雨らしくない爽やかな1日でした。
ポラン亭の庭は草が生い茂っているので、雨が続く前にと、草刈りをしました。


これはイタリアンパセリ。
もう食べるとこないほどトウが立ってますが、花から種が落ちることを期待して残します。


セージです。鯛の切り身と一緒に生ハムで巻いてソテーした「サルティンボッカ」はポラン亭のおもてなし料理の定番ですが、セージはスーパーでは手に入りにくいので育てています。


ローズマリーです。とても丈夫で一株がこんなに大きい。周辺の草を抜いていると香りがとても力強く、お料理意欲が湧いてきて、何かに使いたくなりました。

ディナーの献立はもう決めてあるので、作り置きできて、大阪に帰ってから食べられる物……そうだ‼️猪をローストしよう!
草引きの合間に冷凍庫の猪を、赤ワインとローズマリー、ついでにセージに浸けて下味。一晩放置して、今日のお昼になってから、おろしニンニク、隠岐の島のハーブ塩、をまぶし、フライパンで焼き目をつけて。ジッパー袋に入れて、炊飯器😵に投入、お湯をかけて保温スイッチONして1時間です。

オーブンで焼くより柔らかくてしっとりして、美味しかったです。
低温調理がポイントのようです。




ミントもバジルも育ち盛りで梅雨の恵みを待ちわびているようです。

庭のほとんど、道路側の草刈りはポラン亭主が機械でやってくれますが、ハーブの植わっている辺りは紛らわしいので、間違って刈ってしまわないよう私が手でします。

時間かけて植物と接していると気持ちが落ち着きます。
ひとつ、ふたつ、と実を付けている木は愛しく思います。


梅とビワです。

ビワは道路を数メートル行くと野生でも生えていて、ポラン亭主がもいでジンに漬けました。

去年はたくさん実が取れて、ビワ酒が美味しく漬かっています。今年は数が少ないですね。


ディナーはアジのカルパッチョ風、ソーメンカボチャと白菜の塩昆布和え、おこげの海鮮あん、ナスの含め煮。



ソーメンカボチャはこの地域の特産です。大阪のスーパーでは五百円くらいします。
冬の間、白菜やキャベツを格安で買っていた無人の野菜販売所が、夏になるとメロンやスイカを有人で販売されるようになり、そこでは百円、二百円です。
今年初メロン七百円と二百円のソーメンカボチャを買おうとしたら、なんと‼️「こっちはタダよ」。指差された篭にいくつか、売り物にならないのを自由に持ち帰れるようにいれてあります❗
じゃあ、こっちをいただきます✨😌✨。

左がタダでいただいたソーメンカボチャ、右がメロンです。

穴が開いてるから、部分的に傷んでいたけど、そこだけ除けば問題なし。シャキシャキした食感が夏には嬉しいです。
輪切りにして皮をむいて数分茹でると、お箸で押さえると凹むようになり、あとは水の中でほぐすようにすると食べられます。

キンピラにしたり、サラダにしたり。カルパッチョと味がかぶらないように、昨日は塩昆布と和えてみました。

もう少ししたらスイカがお店に並ぶでしょう。楽しみです。

先週金曜日、是枝監督の「万引き家族」が公開となり、鑑賞を楽しみにしています。

カンヌ映画祭での受賞に対して、文部科学相が祝意を伝えようとしたところ、公権力と潔く距離を保つため、辞退されたとのこと。かっこいいなあとウットリしました。

芸術は批判精神が無いとダメですよね。富におもねる社会を風刺、権力には対抗、だからこそ心が惹きつけられます。
エリザベス女王から「サー」の称号を贈られるのを断ったビートルズを思い起こしました。





のろかめ日記6月4日 夏が来た

2018-06-04 11:47:59 | 日記
6月は梅雨の月と思っていたら、晴れた気持ちの良い日々からスタートです。
土曜日、ポラン亭に向かう途中、

昼食に寄ったお店(唐子)から海を見たら、ヨットがとても気持ち良さそうでした。お店は予約で満席だったのでせっかくだからまじかに海を見ながら、とすぐ側のヨットハーバーにあるカフェでお昼にしました。



地元産食材を使ったメニューを地域で認定して普及に努めているそうで、定食のマッシュルームフライ、付け合わせやメンチカツに入ってるキャベツなどが牛窓産。
以前春巻きにキャベツを入れたら意外な食感で美味しかったですが、メンチカツの具にキャベツもいけます。きっとハンバーグもいけると思います。やってみよう😋。
デザートは人参のケーキでお店手作り。大学生のヨット部員が練習に港を出入りするのを眺めながら美味しく頂きました。
店員さんが「暑ければクーラーをつけますが、どうですか?」と聞いてくれましたが、夏の訪れを目でも肌でも感じるのに丁度良いくらいでした。

少し急いでポラン亭に向かったのはベランダの巣に住んでいるシジュウカラが気になっていたからです。
ひなが孵ってるかな、蛇に襲われてないかな、と心配でしたが、両親で子育てに奮闘中のようです。
ホッ(^∇^)。

餌をくわえて巣に入ろうとあたりを伺う様子を、ポラン亭主がパチリ。

私も動画撮影に成功!長いので編集して短くして載せようと思うのですがやり方がわかりません。誰かに聞いてできたらアップします。人間に対する警戒心は薄れて来たようで、シャッターチャンスはいくらでもありました。


それから海に初ボート。冬の間も手入れを怠らずにしてくれていたおかげでエンジン好調です。


20分ほどで犬島です。島の周りを半分くらい回って、精錬所跡などを海上から眺めました。こんな景色は滅多に見られません。


犬のような、あるいはオットセイのような形の岩がありました。

ちょっと上陸すると、釣りの人が何人かいました。ちっさいけど鯛が釣れたと見せてもらいました。

午後の短い時間でしたが海上散歩、とても楽しかったです。


ボートを上げようとした時、「あー、やばいわ、あかんわ」の声。水上バイクを水際において休憩してたら引き潮で砂に埋もれてしまったよう。すっごく重そうで困ってるのを、すかさず救助に向かうポラン亭主。私も大した力はないけど一緒に押しました。しばらく後、砂から脱出したらあんなに重かったバイクがぷか〜ッと浮きました!これも珍しい経験でした。

一回乗ってみたくなりました。



ディナーはコチのお刺身、鯛の昆布バター蒸し、タコの南蛮煮。Kさんがいらっしゃらないので野菜は買ったものだけで、サラダ用にゴマやニンニクのタレを作りました。ニンニクは牛窓産です。頂き物のオイルサーディンと椎茸、ブロッコリーでアヒージョ。


色々楽しんで、くたびれたら早寝です💤。

朝、玄関の前に野菜のコンテナが置かれていて、Kさん?と電話してみるも繋がらず、ちゃっかり朝ごはんに新鮮野菜を頂いてから、やっと連絡がついたのですが、お友達の玉ねぎ収穫の手伝いに行く前に、ご自分の畑からうちに届けて下さったのでした。

早いから、まだ寝てると思って声をかけずに行かれたようです。

野菜にも夏らしさが見られるようになりました。
暑くなってくると生野菜が美味しいし、身体の熱を冷ましてくれる作用とか、保水して熱中症から守ってくれる作用もあるので、ありがたく頂こうと思います。


少し前になりますが、岡真理さんの講演会を聞きに行き、パレスチナの難民について初めて知りました。

そこでイスラエル人の家具作家、ダニー・ネフセタイさんもすごく分かりやすいお話をされていました。

パレスチナとイスラエルの事など、あまりに今まで無知だった事を恥ずかしく思うとともに、政府と国民の関係性がいろんな事象で共通だと感じました。

国というのは、そこで一緒に生きていこうという人の考えでできている、という意味のことを井上ひさしさんがおっしゃってました。が、国家をその上層部の一部の人の意思で動かそうとして戦争などの問題が起こり、そこでただ平和に生きていたい人たちが犠牲になっている……これはイスラエル、パレスチナだけでなく戦時中の日本もだし、最近見た映画の泉南石綿の件も同じような構造に感じます。光州事件もです。
沖縄で新基地建設に反対する運動をしている人たち、非暴力に徹しての運動にも関わらず、押さえ込もうとする政府側の権力が暴力的です。数年前、沖縄の座間味島で宿のおばあちゃんに戦争の時の話を聞きましたが、怖いのはアメリカ軍より日本の兵隊だったと仰ってました。今も一緒やん!

難民は国から保護されない人たちですが、私も、国が本当に自分の生活を保護してくれていると信じられずにいます。

その数日後、映画を見に行ったら、シアター階に上がるエスカレーターから眼下に難民支援の団体がPR活動してるのが見えました。スタッフの若い女の子がこっちを見上げてパンフレットを掲げて手招き。その笑顔の愛らしさに、映画館の前まで行ったけど、時間は5分後に迫ってるけど、一階引き返すことにしました。国境なき医師団に寄付してるのと、システムは同じだろうと、説明は急いでるから最小限で、早く手続きしてくれるように頼んで、毎月寄付を申し込みました。

笑顔って本当に大事です。笑顔で働けるって素晴らしいことです。
「わざわざ引き返して下さる人は入職以来初めてで感激です」と喜んでくれたスタッフさんのように、笑顔で人を支援できる仕事によって、生活できる社会であってほしいです。戦争、紛争で笑顔を失い、涙さえ失って無表情のまま傷だらけの心で生きている難民が、なんとか人間らしい生活に戻れるように、関心を寄せて行きたいと思います。