秋が深まって冬へ移ります。
地元の名産みかんの色が美しく
地元の方がお散歩中に話しかけてくださったり
養蜂家さんの玄関先でした。
帰りのロープウェイから見下ろすことができた
外からですが見上げて写真を撮ったり
公園を散歩しているとコスモス畑が葉牡丹に植え変わっていました。
葉牡丹を見るたび、思い出すKさん。
ポラン亭の向かいの広い山野にある農場の
所長として
大阪から単身赴任でお勤めでした。
立ち話をきっかけに
よくポラン亭に遊びに来てくださるようになりました。
農場の商品のうち規格に合わず
出荷できないものは土に還すのだけど
お正月前には、葉牡丹の株が不揃いとか
茎が曲がってるとか、葉が枯れてるとか
ちょっとした理由で売り物にならないと
「飾ってくれますか?」とおっしゃり
休日にご自分で作っている野菜も
さらには農場の獣害対策の罠で取れた
イノシシやシカのお肉などなども
よくくださっていました。
農場が閉鎖になって大阪に帰られて
病を得たとご連絡を頂いて
心配していたところ
今年の夏にお亡くなりになりました。
畑仕事が大好きで
農場の仕事だけでなく
空き地を開墾して肥料作り土作り
できた野菜は農場のスタッフさんや
私たちにくださって
人の喜ぶ姿を見て笑っていらっしゃる
温かい心の、本当に素敵な方でした。
ご冥福をお祈りします。
と ともに
お遍路が好きで早朝から日帰りや一泊程度でよく出かけられてたので
私たちも行けばまたそこで出会えるような気になり
先週金曜日、土曜日と一泊二日で
行ってきました。
交通の便をいろいろ思案して
ポラン亭主の立てたプランは
まず車で23番平等寺へ、車を置きに
南小松島へ戻りそこからバスで勝浦へ。
お遍路宿金子やさんで一泊し
早朝から歩いて21番鶴林寺、
遍路転がしと呼ばれる難所だけど、
下ってまた登って22番太龍寺。
下りはロープウェイを使い
バスと電車を乗り継いで南小松島。
車に戻ってお風呂屋さんに寄りポラン亭へ。
順番は少し前後するけど2日で三ヶ寺詣。
お天気は上々。
コロナも一段落して少しはお遍路さんも
増えてはきてるけど、、、
金子やさんは私たち貸し切りでした。
自分たちで作らず、用意して頂くご飯は
美味しいしありがたいと心身に沁みます。
早朝から歩いていると
地元の名産みかんの色が美しく
鴨がのんびり泳いでいたり
地元の方がお散歩中に話しかけてくださったり
気持ちが清々しくなります。
難所とされる鶴林寺ですが
ここまでは登る一方なので
脚は比較的、楽なのです。
問題は膝にくる下り坂。
次の太龍寺まで延々と下り、また登る。
気を引き締めて歩いていると
ご挨拶をしてくださる声がして
養蜂家さんの玄関先でした。
でも巣箱は空っぽで
蜂たちはイチゴのビニールハウスに
出張しているとのこと。
帰りのロープウェイから見下ろすことができた
イチゴのハウスには、「さちのか」が栽培されているそうです。
知らなかったけど、
蜂がいないと綺麗なイチゴにならないそうです。
養蜂家さん以外にも2、3人
声を交わした方がある程度で
歩き遍路道は空いていました。
そして、もう足が限界、、の太龍寺到着です。
お接待のテーブルにみかんがあって
勧めていただいて食べたら
甘酸っぱさが美味しくて、涙が🥲。
おかわりまでいただきました。
天井画が有名なお寺で
外からですが見上げて写真を撮ったり
びんずるさんのお体に
自分の痛いところを引き取っていただいたり。
お遍路は本当は修行の形なのですが
私たちは心の平安を頂くために
色々な方に力づけられたり助けられ
とても自分だけでは生きていられないと
再確認する旅になりました。
Kさんも、あちらから見下ろす様に
あるいは背中を押すように
一緒にいてくださったのでしょう。
ちょうど良い気候のお遍路旅でした。
そして冬へとまっしぐら。
急に寒くなりました。
コロナにも季節柄インフルエンザにも
注意して穏やかに歳が越せますように。