のろかめ日記 牛窓田舎暮らしと食の話題を中心に。

普段は大阪在住のアラカンおばさんです。週3日お勤めしながら、毎週末、牛窓ポラン亭に通うのが楽しみ。海、山、魚、野菜❤️

のろかめ日記11月26日 豪雨の跡

2018-11-26 16:56:10 | 日記
朝晩は冷え込み、昼間は結構汗をかく💦せいか風邪気味です。
でもインフルエンザの予防接種もしたし、寒さに向かう季節は好きなので、元気に過ごしたいです。

お休みを利用して倉敷市真備町に行って来ました。





事前に調べたら、この日は受け入れ先が少ないためボランティア受け付けはない、との事でしたが、見学だけでもと出掛けました。

行ってみたら、急な要請が入ったのでしょうか、沢山の仕事があるようで、受け付けを済ませマッチングを待ちました。

水に浸かって剥がれた壁土を綺麗に落として運び出す仕事に15人要ります、という呼びかけに手を上げて参加することになりました。

肩が痛い、腰が痛いと不安だらけでしたが、15人チームなら出来ないことを他の人に頼むことも、協力して力を分担することもできそうです。

チームに1人はタイムキーパーが要ります、女性に向いてます、との声に手を上げたので、力仕事は放棄して時計見ることに集中しても良い訳です。

行くまでは緊張して不安だらけでしたが、行ってみたらどんどん心が開放的になってきました。

依頼主さんのお宅は大きな立派なお屋敷ですが、床に立って背の高さくらいまで水が来て家財は壊滅、壁が落ちたり、ひどい被害だったそうです。この日は、落とせる所はお家の方が落として、家財も大部分運び出し、随分片付いているように見えました。
もっとひどい被害のお宅や、人が亡くなったお宅に比べたら、うちはまだマシなんだから、と、ボランティアの要請をずっと躊躇され、家族でここまで頑張ってこられました。

でも時間とともにお疲れも溜まり限界だったのでしょう、この日初めて要請されたのでした。
私もボラ参加は初めてなので、最初の一歩は両方に同じくらい緊張があるんだなあと思うと親近感を覚えました。

力仕事は頼りないけど、私も初めてという会話に少しは和んでいただけたかもしれません。

壁土はバールで突いて竹で組んである枠はなるべく傷つけないように落とします。
埃がモウモウと舞う中、時計を見忘れないように気をつけて、40分程度でリーダーに声を掛けました。
夢中で仕事して、休憩や水分補給をしそびれて体調崩すと、仲間も依頼主さんも心配し傷つきます。
夏場は20分仕事10分休憩を守っていたそうです。
この日は3〜40分に1度休みました。

災害発生から月日が経ったし、気候的には暑くも寒くもない時期で、ボランティアも明るい雰囲気でできたのが良かったです。



落とした壁土を詰めた土嚢は100近くになりました。
これを運び出してくれるのも、別グループのボランティアです。



おたくの前は田んぼ。奥に行くほど低くなっている傾斜地で、手前は水の引きが早くてお米は無事。向こうの田んぼはダメだったそうです。



今年は去年と比べると野菜の値段も安定してて、量もたくさん出回っていると喜んでましたが、地域によっては農業被害も大きいのですね。
写真は牛窓の無人野菜販売所です。


ブロッコリーと白菜のおひたしサラダ

豚肉とレンコンのとろみソースソテー、

あさりとカブの酒蒸し

ゆず風味鯛のカルパッチョ

ポラン亭では地元野菜をたっぷり使ったご馳走を食べて、頂いた力でまたボランティアに参加しようと思います。
被災された方が1日も早く平常を取り戻されますように。
寒さに向かって、お身体はくれぐれもご自愛を。

のろかめ日記11月13日 シューベルト、ベートーベン、クイーン

2018-11-13 06:33:24 | 日記
芸術の秋です。

内田光子さんのシューベルトを聴くコンサートに行きました。



以前からシューベルトを弾く時にはお手本にするようにCDを
聴いてはいましたが、生演奏は初めてでした。

スラッとスタイルも姿勢も良く素敵な方でした。
ダイナミックな表現から、もう少し大柄な方を想像してましたが
予想より小柄で、あどけなさも感じました。

音は大きすぎず、深さと柔らかさを感じ、知らない曲だったのに
聴いていて懐かしくなる心地良さ。

亡くなる数週間前に完成したという作品は、魂がこの世と天国を
自在に行き来しているような、解き放たれた感じがしました。

不思議な気分で、自分も死ぬ前にこの境地に達したいなと、ふと
考えました。
シューベルトに対してか内田光子さんに対してか、曖昧ですが。



昨年に続き、バリアフリーコンサートに出演します。
ベートーベンの第九の合唱、アルトです。



職場の同僚のご夫妻で主宰されてるオーケストラの演奏会です。
メンバーには支援学校の卒業生もたくさんいて、練習に参加すると
久しぶりに会えて嬉しいです。
障がいによって、音楽を楽しむのが難しい方もいるものですが
ここでの研鑽のおかげで演奏力はもちろん、精神的な落ち着きや
自律心が育って、驚くほど成長されます。
音楽の力、音楽を信じる人の力は凄いです。

第九の合唱は趣味で楽しむ方がとても多く、一度勉強しておくと
参加できるコンサートがあちこちにあります。
昨年、私は初出演でしたが、難しい部分は結局ごまかしてました。



特にこのページは、カタカナで読みが振ってあるのに、目では読めても
口が追いつきません。
繰り返し練習する時間と根気がありませんでした。
今年は練習の初期から参加して、丁寧に身体に染み込ませようと思います。

第九もベートーベンの晩年の作で、ほぼ聴力を失ってからの作品と言われます。

身体からいろんな能力が失われていっても、心は成長し続け、
身体の死を通り越して天国の高みに行き着くのか、と感じます。

知的に、身体的に、障がいのある方と日々接していて、
心とか魂の在りどころを考えることがよくあります。
様々な差や違いを超えて、人類がみな兄弟であることの大切さが、歌う声に
木霊するように、心に染みてきます。


映画もいくつか観ました。昨日観たのは


クィーンというバンドは有名な曲をいくつか、聴いたことがある程度です。
ボーカルのフレディが、何者でもない自分を、成長させ確立させる、
家族として、仲間やファンを愛することができる、そこへの過程を楽しく
ワクワクして観ました。
この映画でも、音楽の力の奥深さを感じました。

音楽は楽しい、素晴らしい。



のろかめ日記11月5日 文化の日

2018-11-05 14:52:50 | 日記
9月は台風で苦労しましたが10月も11月の始まりも秋晴れが楽しめる日が多いです。
朝晩は冷えますが、お昼の日向は汗ばむほど。
まだ海が友だちです。


先週土曜日、暖かい文化の日に


カヌーで漕ぎ出してみると、釣りをする人、


サップの人、


ヨットの人、


海の上で挨拶を交わすと、とても親しみを感じます。

肩がずっと不調で、鍼灸で治療中ですが、重いものを持つとか上半身を使う動作は苦労しています。
カヌーを主に漕ぐのはポラン亭主で、車に積んでの移動や準備片付けに至るまで、随分と負担をかけてしまうのに、こんなに海上散歩を楽しませてもらい、ありがたいです。

嫌な顔をするどころか、こんなにコンディションが良いのは滅多にないとご機嫌で、

記念撮影。
立っているのは島と島の間に引き潮の時だけ出現する道「ヴィーナスロード」。
カヌーならではの場所でのベストショットです。

漕ぎ出しの浜に戻ると、釣りをしてた人たちもほぼ同時に上陸、釣果を見せて頂きました。


中型の真鯛にアジ、そして高級魚のアコウ。デカイ!
片身ずつ、お刺身とシャブシャブにしようかな、とおっしゃってました。

海に近い土地に遊び、手漕ぎの船で釣った魚を食す。
エコで文化的、地産地消で素晴らしい。
その土地が体を作り思い出も作って忘れられない日になりますね。

ポラン亭の夕食も素敵でした。
レンコンの季節で地元産は値段も手頃、美味しいので最近よく登場します。


レンコンとエビの炒め煮。レンコンを縦に薄切りして歯ごたえを楽しみます。

蕪と鶏肉のカレークリーム煮


イカとエビとバケット。ブルゴーニュ風

イカは「タルイカ」という種類で身の厚さが⒈5センチほどもあります。食べ応え十分で甘みもあってとても美味しいです。仕上げにかけるオリーブオイルは牛窓オリーブ園産。

3品と言うのは少な目ですが、どれも本当に美味しい、季節と土地の恵みに感謝です。

翌朝のスープ。

レンコンをすりおろしとみじん切りの二法で食感を生かして味わいました。

このスープの朝食後、牛窓の朝鮮通信使フェスタを見学に行きました。世界記憶遺産に登録された朝鮮通信使ですが、かつてこの街で行われた交流の様子をお祭りの形で再現したもので、とても見応えがあって素敵です。

詳しくはまもなくアップされる「ポラン亭便り」をご覧ください。

海を大切にする、人との交流を楽しむ、ある物を活かしきるって、文化だなあと思う1日でした。