世態迷想・・抽斗の書き溜め

虫メガネのようであり、潜望鏡のようでも・・解も掴めず、整わず、抜け道も見つからず

先ず大掴みに

2023-02-19 | 迷想が誘う寸言もどき

📌

知識は武器である。隠し持っていよう。

だが知識は、知恵ではない。

 

状況の変化でその知見が錆びつかないよう、

現実の表と裏をすり合わせて考えること、

それが砥石となる。

 

📌

挑まざるを得ない大波が来れば、因習を超えたエネルギーを発揮できるが、

小波になると旧態然とした物事の運びが再び顔を出して、対処を遅滞させる。

変化を嫌がる因子が沸々と発酵を始めるのである。

日本の保守社会に潜む酵素のようなものだ。

 

いちばん身近で究極の幻想が宗教であろうと思う。

レトリックが達者になると、宗教者になれる。

宗教はレトリックの総本山である。

達者なレトリックと詐欺師の違いは紙一重である。

 

どの宗教もその黎明期と異なり、学派や分派が派生すると、

伝える言葉も儀式も過度に装飾されていく。

宗教者は言うだろう、世界中が我が宗教に帰順すればいいと。

自分たちの信仰の価値観こそ、人や社会の生きる道だと。

他者排除が原則化する。世界史がそう伝えている。

より先鋭化して、分裂をつづける。

 

宗教の有り様は、IT世紀にあっても、なお紛争の背景になリ続けている。

宗教それぞれは、単に勢力拡張の野望に過ぎないのではないか。

そうして、また、世界中に諍いを深めていく。

 

📌

寝込むと、視野が限られる。

病体を横たえている人に見えるのは、病室の壁だけである。

若しくは、天井だけである。

比例して、その病人の思考とか感情は、極めて狭められている。

人には視野範囲が、思考に大きく影響を与える。

場面に次の展開とか光景がなければ、心理や思考の次も出てこない。

ただ圧迫されて、感情も思考も狭小に偏っていく。

 

📌

物事の推移を大づかみにするときに、

私はサシミ(3,,)の法則を使うことにしてる。

 肯定、好意、味方などの支持側が≒30%、

 どっちつかず、無関心層が≒40%、

 否定、嫌悪、対立などの不支持側が≒30%、という仮定である。

社会的な事柄も個人に関わることも、この法則を当てはめると俯瞰しやすい。

何事も、中ほどに横たわる無関心層の動きで、大きく変容するのだ。

 


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