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海を見て、思いの豊かな人なら、きっと海の広がりや深さや、
波の遠い向こうを様々な思うだろう。
海のなかを覗きたいと思ったり、
漁を思うかもしれない。
私は、波打ち際に立っても、いつもすぐ飽きる。
かぎりない広がりに、いっとき気持ちをもっていかれるが、
ざわざわとした波の動きと潮の香りを感じながら、
まもなく退屈する。
焦点を合わせようもない白紙の平面を眺めているような感覚に
なってしまう。
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どこを向いても起伏の多い山がいい。色も匂いも豊かだ。
焦点を合わせたいところが次々とある。
山は遠くから見ても中に入っても興味が続く。
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世の動きの真ん中に潜り込むより、外野席で見るほうが多い。
訪れた非日常の旅先で、
都合良く観察してしまいがちな旅人の目である。
渦中に入らないので、熱気も興奮も苦心も体感しない。
そう、外にいることはつまらないのである。
省みれば、ずっとそんな過ごし方である。
同じ伝か、チームや団体で作り出す躍動にも興味がうすい。
スポーツでも個人競技にずいぶん関心がいく。
プレイヤーであったことが少ないという薄味も、存外いい。
だが、渦中にある方が人生に正解なのだろう。
渦中の感動こそ味が濃い。濃すぎて水が欲しくないですか。
山並みの景観がイイ
高い空を見るのがイイ
ゴルフがイイ
競技で人の走る姿を見るのがイイ
見知らぬ場所を歩き回るのがイイ
賑やかさも悪くないが、独りでも退屈したことがない
賑やかな人もいい。静かな人もいい
一番いいのは、おさなごの笑顔だ。
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