世態迷想・・抽斗の書き溜め

虫メガネのようであり、潜望鏡のようでも・・解も掴めず、整わず、抜け道も見つからず

心神喪失

2023-10-12 | 法の便宜

 

心神喪失で、多数の死傷者を出しても、無罪判決になる法は果たして、

社会の正義なのか、死者に対してそれは正義なのか。

一切の罪が問われないなら、

死傷者は不運な生命の敗残者に貶められるだけか?

生命の尊厳は、惨殺された者には無用のものなのか?

法は決して生命に対して平等ではない。

つくづく、法は何を求めているのだろうと思う。

法の正義とはなんなんだろう。

生きてる者だけに示される、便宜的な処方箋に過ぎないのか、

しかも、無理やり編み出した量刑という屁理屈で勘定されている。

その屁理屈が、偏った生命の尊厳を、根底から歪めていないか。

裁判官は法の終身牢人であるから、決して、

檻の外に出ようとしないし、出られない。

そして、現存社会の妥協点を割り出して、権威としてしまう

こういう判決に出会うたびに、居た堪れなくなってしまう。

 


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