仙台市博物館に行った日(5月10日)には、特別展示がありました。 「慶長遣欧使節」というテーマです。
今年は伊達政宗遣欧使節団である「支倉常長(はせくらつねなが)慶長使節団渡欧400年」記念ということで、特別展示がされていました。 その1部を怒られない程度に紹介。
使節団の親分である支倉常長氏の肖像(全身)画。 イタリア人作。 とってもりりしく描かれています。
ローマ入市式にはこの衣装で望み、後これを教皇に送ったと伝えられます。
「東洋の国、日本より使節団が欧州に来た」というニュースは当時としてはインパクトがあったらしく、ドイツでは銅版画の本が支倉使節団訪欧のことを記録しています。
遣欧使節団がヨーロッパに渡った時の船は「バン・ファン・バウティスタ(洗礼者聖ヨハネ)号」という500トン級の帆船だったそうです。 その模型。 「カレオン船」というタイプだそうです。
当時一流の造船技術・航海術を駆使して渡航したと思いますが、大嵐にあったら・・・・まさに使節団は命がけで出かけたことが容易に想像できます。
さて、使節団が帰ってきて、伊達政宗公への”お土産”の数々。
短剣です。 上の短剣は日本刀のように切る”サーベルタイプ”、下2本は”両刃タイプ”です。
「ロザリオの聖母像」です。 額の痛み具合から、長きにわたって使われてきたことが分かります。
これらは欧州から直接持ち帰ったものではありません。 帰途フィリピンや東南アジアで作られたものを持ち帰ったそうです。
直接欧州から持ち帰ったものもたくさんあったのでしょうが、展示品では”祭服”の他はあまり目立ちませんでした。 多くは後のキリシタン弾圧のために没収・破棄されたか、残っていても国宝級のものは門外不出(極秘)扱いなのでしょう。
さて、仙台市博物館から仙台城趾(青葉城)へ移動します。
お城目指してウォーキング・・・・・・ところが、この後予期せぬことが起きました。・・・・・・(続く)
注:「慶長遣欧使節」展示会は終了しました。 使節団の詳しいお話は「仙台市博物館ホームページをご覧下さい」
http://www.city.sendai.jp/kyouiku/museum/syuuzou/hasekura/