Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

「使える英語表現」(No. 95)「生活はぎりぎりなの」

2008-06-30 | Weblog
表現95)I can barely make ends meet.(生活はぎりぎりなの)

「make ends meet?」そう、それが今回の表現です。I can barely~で、「かろうじて~する」という意味ですね。で、何をするかというと、make ends meetする。「だから~!」ハイ、ハイ。make は、この場合は「作る」じゃないことはわかりますから、これは使役の makeですね。「~を~させる」という意味ですね。で、何をどうするのかというと、ends をmeet させるわけです。「何、endsって?そして、それをmeetする~?」今説明しますから…。

この場合の ends とは、ある説によると、会計年度の始めと終わりを意味し、その収支のことをいうとのこと。なんとなくわかるでしょ?またある説では、数字を足していった時の最後の数字のことをいうとのこと。どちらにしても、ある最後の数字(収入の合計)と、ある最後の数字(支出の合計)を合う(meet)ようにする(make)ことから、「収支を合わせる、入ってくる収入でやりくりする」といった意味になります。あ、そうそう、日本語にもありましたよね。「帳尻(ends)を合わ(meet)せる(make)」っていう表現。日本語も英語も、考え方は同じようですね。

説明はこれくらいにして(短かっ!)、この表現を会話の中で確認しましょう。Okay, guys. Check it out! (Here you go! じゃないんだ…)

Rob: Hi, Kate. We are having a party tomorrow. Would you like to come?
(ハイ、ケィト。明日パーティがあるんだけど、来ないかい?)
Kate: I wish I could. I have to work part-time tomorrow.
(できれば行きたいんだけどね。明日バイトがあるのよ)
Bob: You are working in the morning, aren't you? The party begins at 7 o'clock.
(朝働いてるんだよね。パーティは夜の7時からだよ)
Kate: I'm having two jobs now, and the night work begins at 6.
(今、仕事二つ持ってるの。夜の仕事が始まるのが6時だから)
Bob: You mean, you work in the morning and go to school in the afternoon, and you work at night?
(ということは、朝働いて、昼は学校に行って、そして夜働いているってわけ?)
Kate: Right. Having two jobs, I can barely make ends meet.
(そういうこと。二つの仕事を持って、生活はぎりぎりなの)
Bob: You are renting an apartment. Right?
(アパートを借りてるんだよね。だろ?)
Kate: Yeah. The rent is pretty expensive around here.
(そうなの。この辺りの家賃、かなり高いのよね)
Bob: I know. Jimmy can hardly make ends meet with the money he earns from his part-time job, so he is getting some money from his parents.
(知ってるよ。ジミーはバイトで稼ぐお金だけじゃ生計が立てられないから、親からいくらか仕送をしてもらってるものね)
Kate: I don't want to do that, so, I am thinking about another job.
(それをしたくないのね。だから、もう一つ仕事を考えてるの)
Bob: Two is enough. I have one room in my house that is not used. If you don't mind…
(二つで十分だよ。僕の家には使ってない部屋が一つからさ。もし気にならなければ…)
Kate: I do mind. Thanks, though.
(すごく気になるわ。でも、ありがとう)
Bob: Okay. Just asking.
(わかったよ。聞いただけさ)

男性が住んでいる家に女性…?実はこれ、結構あるんですよ、アメリカでは。僕の友人もそんな家に住んでいました。家を複数の学生で借りて、キッチンと居間はみんなで共有。各部屋が自分の城って感じですね。友人版家族(?)って思えば、なんとなくわかるような…。合理的理由は男女の壁を越えるっていうのがアメリカ文化のような気がしますね。これ、日本では…ねぇ。

アメリカの学生は仕送りを嫌いますから、多くの学生は、毎月 make ends meet するのは結構きついようです。日本の学生はそういう意味ではきわめて…おっと、それ以上言うとお叱りを受けそうなので、この辺で。Thank you for reading, and I will see you in the next story. Good-bye for now! Nao

「使える英語表現」(No. 94)「そうとっさに言っただけさ」

2008-06-29 | Weblog
表現94)I said it on the spur of the moment.(そうとっさに言っただけさ)

みなさんは、spur という単語を知ってますでしょうか?知らない?そう、知らない人の方が多いんじゃないでしょうか。ひょっとして辞書を引いてもわからない、という人もいるような…。spur は、「拍車」のことです。わからない?日本語で「拍車をか(掛)ける」って言いますよね。何かを急いでする、向上させる、尻をたたく、見たいな意味ですね。そう、その「拍車」です。そうは言っても「拍車」自体が何かはわからない?ごもっともです。

「拍車」は、馬に乗る人が履く靴についている、あのくるくる回るぎざぎざの金具のことです。それを馬の胴体に当てると馬が走るわけですね。「あ、それで「拍車をかける」か?」そう、わかりますよね。で、今回の英語表現に戻ると、on the spur of the moment なので、直訳すると、「時(the moment)の拍車(the spur)にのって(on)」となります。なんのこっちゃって、思いますよね、当然。この表現ではspur を比喩的に使っているわけですから、それがどんな意味で使われているか…を一緒に考えましょう。

拍車を馬に当てると、馬はどうなります?「走り出す…」その通りです。でも、どうして馬は拍車を当てられると走るのか?「そんなこと、馬がいちいち考えているわけないじゃないですか。刺激(痛い?)を受けたから衝動的に走り出すだけですよ」お見事!その通りです。

なので、on the spur of the moment とは、「その時の拍車(=衝動的行動を生じさせるもの)にのって」みたいな意味から、「衝動的に」あるいは「とっさの思いつきで」といった意味に使われるわけです。「衝動的」って日本語を聞いてすぐに思いつくのは、「衝動買い」じゃないでしょうか?以下がそれを使った英語の一例です。

□ I bought this ring on the spur of the moment.
(この指輪、衝動買いしちゃった)

この表現、特に女性はしっかり覚えておくといいような…おっと、失言でした。誰でもそんなことがあります!前言、撤回しま~す(ふ~)。ともかく、事をあまり考えずに、その時の流れにまかせて…つまり、衝動的に、あるいは、とっさの思いつきで、といった意味を表現したい時に使ういい回し、それが、on the spur of the moment と覚えてください。人間って、結構そんな感じで行動することが多いですから、この表現を覚えておくと自分の行動を英語で表現する時に重宝すると思いますよ。では、この表現を会話で確認してください。そう、Check-it-out Time! です。今回は会社での会話です。Here you go!

(at a meeting)
President: Okay, guys. Which plan is better, A or B?
(それじゃあ、みんな。どちらの計画がいいかな。Aかな、Bかな?)
(silent/無言)
President: Anyone? You have studied both plans, haven't you? How about you, Steve?
(誰か意見は?みんな両方のプランをしっかり検討したはずだぞ。君はどう思うね、スティーブ)
Steve: Ah, I think B is much better than A, sir.
(あ~僕はBの方がAよりはるかにいいと思います)
President: Good. I like a quick answer. How about you, John?
(いいね。私は即答が好きだね。君はどうかな?ジョン)
John: I don't know, sir. They have both merits and demerits, so…
(わかりません、社長。どちらとも一長一短があるので、ですから…)
President: How about you, Peter? In your opinion…
(君はどうかな?ピーター。君の意見では…)
(John speaks in a whisper/ジョンがささやき声で話しかける)
John: Steve, how can you be so sure about that?
(スティーブ、どうしてあんなにはっきり言えるんだい?)
Steve: To tell you the truth, I haven't studied them much. I said it on the spur of the moment.
(ホントのことを言うとさ。両方、あんまり勉強してないんだ。そうとっさに言っただけさ)
John: Really? I wish you good luck.
(本当かい?幸運を祈るよ)
President: All right. Many people are not so sure about which plan is better, except Steve. Steve, tell them why you think Plan B is better than Plan A.
(わかった。多くの者はどちらのプランがいいかはっきりしないな…スティーブを除いては。スティーブ、彼らにどうしてBプランがAプランよりいいのか、言ってやりなさい)
Steve: (in a low voice) All my god!
((小さい声で)どうしよう!)
John: (in a low voice) You need a miracle, Steve.
((小さい声で)奇跡が必要だな、スティーブ)

やっぱり、何事においても、何も考えずに行動してはいけませんね。あとが怖い…。みなさん、衝動買いもお気を付けくださいね。今回は、on the spur of the moment での行動はくれぐれも気をつけるように…のお話でした(?)。では…See you all in the next story. Good-bye! Nao

「使える英語表現」(No. 93)「僕がやつにそうするように説得したよ」

2008-06-28 | Weblog
表現93)I have talked him into doing that.(僕がやつにそうするように説得したよ)

英語を勉強した人なら、talk(話す)という動詞は当然知ってますよね。よく使われる形は、talk about(~について話す)とか、talk to +人(~に話しかける)ですね。「何を話しているの?」と言えば、What are you talking about? 以外に浮かばない人も多いのでは…(僕もその一人です)。

このtalk という動詞は、上の例のように、目的語をとらないため自動詞と理解するのが普通ですよね。でも、今回の表現の場合は、冒頭の文でわかるように、他動詞として機能しています。だって、talk のあとに himがきていて、「彼に~するよう説得した」となって いますからね。

実はこの talk の使い方は、きわめてまれと言えます。まず、その基本的な形として、talk +人+ into(前置詞)+ [動詞+ing] で覚えましょう。つまり、冒頭の文で言うと、talk him into doing になります。

次にその理解の仕方なんですが、talk を「話す」と思い込んでいる我々の頭には、なかなかこのパターンの意味が理解できません。なので、こんな間違いが起こりがちです。

×I have talked to him into doing that.

だって、この方が自然な感じですものね~。そこで!この場合のtalkについては、その意味を「話す」ではなく、「説得する」と理解します。そう考えると、以下の文も自然に感じるでしょ。

I have talked him into doing that.
(僕(I)が彼を(him)説得し(talked)、(その結果)それをするように(doing that) なった(into)→ 僕がやつにそうするよう説得した)

「説得する」という動詞としては、persuade(パースウェイド)という単語がありますよね。もちろん、この単語を使ってもいいのですが、これは日本語で言うと、「説き伏せる」みたいなちょっと重い感じがあります。なので、日常の出来事を話す中で、「誰々を(話して)わからせた(=説得した)結果、~になったよ」くらいの意味で使う場合は、talk(+人+into)の方が一般的というわけです。ですから、今日からは、「説得する」という思いが頭に浮かんだ時は…「説き伏せる」くらいの強い意志がある場合は、persuade(パースウェイド)を、「話しをすればわかるはずだから言って(説得して)みよう」くらいの思いの場合は、talk 誰々 into -ing を使うことにしましょう。

では、Check-it-out タイムです。会話の中で今回の表現がどう使われているか、しっかり確認してくださいね。Here you go!

David: Hi, Pat. I've heard that Jonathan and your father had a big fight the other day.
(ハイ、パット。ジョナサンと君のお父さんが大げんかしたって聞いたよ)
Pat: Right. My dad said we should have a big wedding party, but Jonathan didn't like that idea.
(そうなの。バパは盛大な結婚披露宴をするべきだって言ったのね。でも、ジョナサンはそれはいやだって言ったわけ)
David: I know. I have just spoken to him over the telephone.
(知ってるよ。やつと今電話で話したところさ)
Pat: I think Jonathan should apologize to my dad. He is an old man, after all.
(ジョナサンがパパに謝るべきだと思うの。年配だものね、何と言っても)
David: As a matter of fact, I have talked him into doing that.
(実はね、僕がやつにそうするように説得したよ)
Pat: Really? Thanks, David. But, how did you do that?
(ホント?ありがとう、ディビッド。でも、どうやったの?)
David: It was simple. I told him that he has to choose between a big wedding party or no wedding.
(簡単だったよ。僕はやつに、二つのうちどちらかを選ばなければいけないぞって言ったんだ。盛大な結婚披露宴か、結婚無しかってね)
Pat: You are genius, David.
(あなたは天才だわ、ディビット)
David: Not really. I said it from my experience.
(そうでもないよ。僕の経験から言ったまでさ)

なるほど。だからDavidは未だに独身ってわけね(どこにも書いてないけど…?)。ん?ともかく、今回は、誰かに話しをして、自分の思う方向にもっていく、そんな意味の表現についてのお話でした。その形、最後にもう一度確認してからこの話しを読み終えてくださいね。復習は力です!…確認しましたか?では、今回はこの辺で。See you all in the next story. Good-bye! Nao

「使える英語表現」(No. 92)「僕が場を盛り上げるよ」

2008-06-26 | Weblog
表現92)I went on a limb to save our company.(僕は会社のために危険を冒してきちゃったよ)

僕が最初にこの表現(go out on a limb)を聞いた時は、正直まったく意味がわかりませんでした。まず、limb(リム/bは発音しません)という名詞については知っていましたが、「人間の手足」としてのイメージしかなく、on a limbなので、人の手か足の上に行った(乗った)?なんのこっちゃ!と思ったものです。そこでlimbという単語を調べると、それが「突起したもの」「飛び出たもの」「伸びているもの」のような語感を持った単語であることを知り、そしてそれが人間の肢、手足の意味ばかりでなく、木の枝(太いもの)のことも指すことを知りました。そこで始めて、「あ、木の太い枝の上に行ったのね」と、とりあえずはイメージすることができたことを覚えています。でも、それがなぜ、危険を冒す、みたいな…?

go out on a limbの語源は、確かに「木の枝の上に行く、飛び乗る」というもののようです。でも、人間がそんなことするわけ、ないですよね~(原始人じゃあるまいし…)。一説によると、猟が一般的に行われていた1800年代のアメリカで、猟師に追われた動物が、木の上の太い枝(limb)に飛び乗ったのはいいが、結果的にそれが猟師の格好のターゲットとなった。つまり、そうすることで、自分を危険にさらすことになった、というところからきているそうです。

現在は、それ(go out on a limb)が、人があえて危険を冒すようなことをする、あるいは、困難な立場に身を置く、といった意味として使われるようになったというわけです。この表現、日常会話で結構出てきますので、その感覚をしっかり覚えて、使ってみてくださいね。では、この表現がどのような文脈で使われるのか、会話から理解しましょう。Now, check-it out time, guys! Here you go!

(Jim and Pete are working for the same company in New York./ジムとピートは ニューヨークにある同じ会社に勤めています)

Jim: As you know, our company has a big financial problem.
(君も知ってるように、うちの会社は大きな財政的問題を抱えてるよね)
Pete: Right. Everyone knows what we should do. We have to cut the hotel business.
(そうだよな。みんなどうすればいいか知ってるよな。ホテル業を止めなきゃ)
Jim: You are right. But the manager of the hotel is the daughter of the president.
(君の言う通りだよね。だけど、ホテルの支配人は社長の娘…)
Pete: Yeah. But someone should tell the president that it has to happen in order to save our company.
(そういうこと。でも、うちの会社を救うにはそうしなくちゃいけないってこと、誰かが社長に言わなきゃな~)
Jim: Well, the question is, who is going to do that and become a hero.
(そう、問題は、誰がそうしてヒーローになるかってことだよね)

(A few days later/2、3日後)

Jim: Hi, Pete. I went on a limb to save our company.
(やあ、ピート。僕は会社のために危険を冒してきちゃったよ)
Pete: What are you talking about?
(何の事言ってるの?)
Jim: About the hotel business of our company. Remember?
(うちの会社のホテル業のことさ。覚えてないの?)
Pete: Oh, our financial problem thing. But what did you do?
(あ~うちの財政問題のことね。で、どうしたわけ?)
Jim: I have spoken to the president.
(社長に話をしたんだ)
Pete: You are kidding me, aren't you?
(冗談だよな?)
Jim: No, I'm serious.
(いや、ホントのことだよ)
Pete: Wow, you are so brave.
(すごい、君は勇敢だよな~)
Jim: He listened to me very seriously, and I think something should happen. I don't know why people didn't do that before.
(彼は僕の言う事を真剣に聞いてくれたんだ。だから、きっと何かが起 こると思うよ。なんでみんなそうしなかったのか、わからないよ)
Pete: Oh, you did not know?
(え。知らなかったの?)
Jim: What?
(何を)
Pete: Some people did that and…
(何人かがそうしたよ、そして…)
Jim: Nothing happened?
(何も起こらなかったわけ?)
Pete: Well, something happened, but...
(いや、起こったことは起こったけど…)
Jim: What happened, Pete?
(何が起こったんだい?)
Pete: One of them is now working in Alaska, another Africa, and another is still missing somewhere…
(そのうちの一人は今アラスカで勤務だろ、もう一人はアフリカ、そして、もう一人は、どこかで未だ行方不明…)
Jim: Oh, my god! Do you know what the president like?
(うっそ~!社長が好きなもの、知ってる?)

あれ?あれだけ勇気を持っていた男が…ねぇ。ま、しかたないか?危険を冒す以上、結果が悲惨になる場合もありますので、go out on a limbする場合は、みなさん、くれぐれも覚悟を持ってしてくださいね。あ、でも、別にそんな重要なことにじゃなくても、go out on a limb は使えますから、是非会話で使ってみてくださいね。では、今回はこの辺で。See you! Nao

「使える英語表現」(No. 91)「僕が場を盛り上げるよ」

2008-06-24 | Weblog
表現91)I will try to break the ice.(僕が場を盛り上げるよ)

固い氷に覆われた海を進むためには、まず特別な船がそこにある分厚い氷を壊し航路を確保する必要があったということから、この表現ができたそうです。もちろん、この場合の「氷」は、本物の氷ではなく、「冷たい」ことは同じですが、なんとも「冷たい」、堅苦しい雰囲気(場)を意味します。

例えば、研修会後の懇親会。知らない者同士が集まったところでの食事会のあの重苦しい雰囲気…。僕も何回か経験があります。知っている人が一人でもいれば、その人と話すことで場になじみ、その人の知り合いを紹介してもらうことで他の人とも交流を図っていくこともできますが、最悪は、誰も知り合いがいないテーブルでの立式パーティ…。みんな堅苦しい雰囲気の中、もくもくと食べるのみで、さて、誰に話しかけていいものかと周りを見渡す。でも、どうやって口火を切ればいいのかわからない…。いきなり名刺交換もないよな~と考えつつ、とりあえず食べ続ける…そう、あの雰囲気です(つらい…)。

そのような場(雰囲気)の固い「氷」(ice)を壊す(break)ということから、break the iceは、「場をなごます」「緊張をほぐす」「悪い関係を打破する」という意味に使われます。歴史的には、16世紀から17世紀にかけて、シェークスピア等の作家が使い始めたところから現在に至ったとの話しです。今では先ほど述べたように、人が集まった際の日常の一こまによく使われますので、その描写をするための表現として覚えておくといいと思います。というか、そのような状態を指す言い回しはこれしかないように思いますので、是非覚えてくださいね。

使い方はいたってシンプルです。以下の会話のように使ってくださいね。では、Check it out in the conversation. Here you go!

(at a reception after a ceremony/ある式後のレセプションで)

Sally: Jim, people here are very quiet.
(ジム、ここのみんな、ずいぶん静かね~)
Jim: Right. They are just eating and no chatting.
(だよね。みんなただ食べてるだけで、おしゃべりなしだもんね)
Sally: I feel like going home.
(帰りたいんだけど)
Jim: We can't do that. We were invited and we have just come.
(それはできないよ。招待されたんだし、今来たところだろ)
Sally: I know. But, I can't stand this atmosphere.
(わかってるわ。でも、この雰囲気、ガマンできないわ)
Jim: All right. I will try to break the ice.
(わかったよ。僕が場を盛り上げるよ)
Sally: Good, but how?
(それはいいけど、どうやるの?)
Jim: I have learned some magic tricks from the book.
(この間本でいつくかのマジックのやり方を知ったんだ)
Sally: Well, I don't think that is a good idea, because…
(え~、それはどうかと思うわ。というのもね…)
Jim: Trust me. It'll work. Ladies and gentlemen, let me show you…
(信じてよ。うまく行くからさ。皆さん、これからみなさんにお見せしたいものが…)
Sally: Jim! I should have told him that this is a party for the Magician of the Year. Waiter! Would you tell him that I've got to go for an emergency? Thanks. Good luck, Jim.
(ジム!言っておくべくだったわ。このパーティが「年間最優秀マジシャン(表彰式)」の後のパーティだったってこと。(ウェイターに)すみません!彼に私は急な用事ができたので帰らなければならなくなったって伝えてもらえます?ありがとう。頑張ってね~ジム)
Jim: Okay, guys, look at what I have here…
(いいですか、みなさん。私がここに持っているものを見てくださいよ…)

Poor Jim.(かわいそうなジム)そりゃないですよね~。場を盛り上げるどころか、笑い者に…あ、ひょっとして、そのあまりにも大胆な素人芸にみんなあきれて、逆に場が和らいでいい感じになるかも?ま、そのあとのジムの落ち込み具合は想像に絶するものがありますけどね(あ、あくまでフィクションですので…)。こんなことにならないように、みなさんは break the ice は、場を十分に考えて、してくださいね。ice を break しようとして、失敗して、その ice で「すべる」ことのないように…(おあとがよろしいようで…)。では、今回はこの辺で。See you all in the next story, guys. Bye now! Nao

「使える英語表現」(No. 90)「それに必死に頭を絞っているところさ」

2008-06-23 | Weblog
表現90)I'm beating my brains out with it.(それに必死に頭を絞っているところさ)

英語だけを読むと、なんか恐ろしい感じが…だって、I'm beating は、「私はたた(叩)いている、殴っている」ですからね~。そして叩いているのは、自分の脳?…そこで、まずは brains のお話から。brain(脳/ブレィン)はみなさんよくご存知と思います。右脳(right brain)とか左脳(left brain)とかの brain ですよね。通常、物理的な脳のことを指すときには、brain と単数形を使います。しかし、それが複数形(brains)になると、ちょっと意味が変わって、脳の中身、そう、「知能」「知力」「脳みそ」とかの意味になります。また、それを持っている人を指す場合もあります。

このごろ政治や企業、あるいは、何かの活動についての話のときに、ブレーンってよく聞くでしょう。例えば、東国原知事にはいいブレーンがついているとか(わかりませんが…)、そんな時に使っているブレーンというカタカナ英語は、この brains からきていると考えられます。この時のブレーン(brains)は人を表わしているわけですね。ただ、英語が日本語になる(入る)時には、複数の s(ズ)が消えて、ただのブレーン(英語だと「脳」の意味)になっているので、ネイティブの人にこの意味の英語を言う時は、必ず brainsと、複数の s をつけることをお忘れなく…。

以下に brains を使った例文をいくつか挙げます。

□ He is the brains of the group.
(彼がそのグルーブの頭脳(指導者)なんだ)
□ John has no brains.
(ジョンの頭は空っぽさ)
□ Sayuri has both brains and beauty.
(サユリは知的だし、美人だよね)

ということで、I'm beating my brains の直訳は、「私は、自分の頭(脳みそ、知力)を叩いている」ということになるわけですが、brains は物理的な頭ではないため、beating していると言っても実際に「叩いている」わけではなく、当然比喩的な使い方になります。意味は、「一所懸命使っている、必死で動かしている」等になり、I'm beating my brains で、「一所懸命考えている」「必死で頭を絞っている」「非常に頭を使っている」等の意味になるわけです。え?どうしてout が付くのかって?この場合は、脳みそが外に出る(out)くらいに考えている、といった強調の意味合いと、その方が語調がいいから…くらいに思ってもらえればいいと思います(おおざっぱ?…そんなもんです)。

この表現は、結構いろいろな状況で使えると思いますよ。例えば以下の会話でも使われているのでご確認を…。Check-it-out タイム~!(また変わってる…)

Jenny: What're you doing, Tim?
(何してるの、ティム?)
Tim: Hi, Jenny. I'm preparing for tomorrow's presentation.
(ハイ、ジェニィ。明日のプレゼンの準備してるんだ)
Jenny: Are you still working on it?
(え、まだやってるの?)
Tim: Yes, I'm beating my brains out with it. Any problem?
(そうだよ。それに必死に頭を絞っているところさ。いけない?)
Jenny: Are you angry with me?
(怒ってるの?)
Tim: No, I'm sorry about that. I'm a little edgy. That's all.
(そんなことないよ。悪かったね。ちょっといらいらしててさ。それだけさ)
Jenny: Take it easy, Tim. Even John did it all right last semester.
(気楽にね、ティム。ジョンだって前の学期でけっこううまくやってたんだから)
Tim: You mean, John Doe? He's got no brains.
(ジョン・ドーのこと言ってるの?あいつの頭は空っぽだよ)
Jenny: Oh, that was not a good example, was it?
(あ~あんまりいい例じゃなかったみたいね)
Tim: Thank YOU for your encouragement. Would you kindly get out here, please.
(激励ありがとね。お願いだから、よかったら、さっさと消えてくれるかな?)
Jenny: Oops. Sorry. Then, have fun!
(おっと…。ごめんね。じゃ、楽しんでね!)
Tim: JENNY!
(ジェニー!!)

That's irritating, isn't it?(それは、ちょっとイラっときますよね)ということで、今回は、ちょっとイラっとする話し…ではなく…「頭を絞って考える、考え抜く」という意味の表現、beat one's brains out についてのお話でした。皆さん、僕のこの「英語の話」、簡単に書いていると思っていません?とんでもな~い!I'm always beating my brains out to write a story. なのです。でも、皆さんのために…(涙)冗談はともかく、I'll beat my brains out for another story, so please look forward to it. See you soon, folks. Good-bye for now. Nao

「使える英語表現」(No. 89)「家具の組み立てとなると、僕は不器用でさあ」

2008-06-22 | Weblog
表現89)I'm all thumbs when it comes to assembling furniture.(家具の組み立てとなると、僕は不器用でさあ)

人間の5本の指って、それぞれ大事な役目をしていること、けがをした時によくわかりますよね。一本でも動かなくなると、物をつかみにくいし、力も入らない。特に親指(thumb/サム…thの発音ですが)は、手全体の機能を考える時、特に大事ですね。でも、もし指全部が親指ならば(つまり、all thumbs ならば)、こりゃまた問題で、物を持つ事は出来ないですよね(当たり前過ぎます…)。そんなところから出来た表現が、誰々は all thumbs(すべて親指)だ、つまり、誰々は「不器用だ」「ぶざまなもんだ」というものです。

この all thumbs は、形容詞と同じと思ってください。つまり、以下のパターンです。

[人] + be(am, is) + all thumbs
例)
I am all thumbs.
He is all thumbs.
She is all thumbs.
Sam is all thumbs.

「でも、be 動詞ならare もありでは?」僕も考えてみましたが、それはないみたいですね。きっとそれは、この表現が、人間一人が持っている指について考えて出来た表現なので、個人の能力のみに対する言い回しだからだと思います。

「誰々は不器用だ」は、いいんですが、でも何において不器用なのか、それを言わないとおかしいですよね。もちろん、何においても不器用な人もいるかも知れませんが…。そこで、何において、何になると不器用なのか、その内容を導く言い回しが、when it comes to になります。

when it comes to の意味は、「~ということになると」です。直訳すると、「それ(it)が~へ(to)くる/なる(come)時(when)」かな?他はわかるとしても、その it って何って思いますよね。時間の it とか、気候の it とかは、意味はないけど、時間を言う時、天気のことを言う時には使わなければならないってことは知ってますけどね~。結論。この when it comes to の it も同じように思ってください。意味はないが、全体の意味(~ということになると)を作るにあたって文の主語として必要なので存在する、そう理解しましょう。そして、この言い回しは結構便利なので、しっかり覚えてくださいね。例えば以下のように使います。

□ When it comes to music, I like Japanese pop music very much.
(音楽となると、僕は日本のポップミュージックが大好きです)

□ When it comes to solving this problem, we still have a lot to do together.
(この問題の処理にあたっては、みんなですることが、まだたくさんある)

□ When it comes to leadership, I think Obama is better than Clinton.
(リーダーシップなら、私はオバマの方がクリントンより優れていると思うわ)

といった具合です。ね、結構使いやすいし、わかりやすいでしょ。簡単な日常のことから政治について意見を言う時まで、いろいろな文脈で使えるので、覚えておくと、すごく便利ですよ。

ということで、今回は、all thumbs とwhen it comes to の意味、使い方のお話しをしました。では、会話でチェック!です。Here you go!

Jim: I'm home.
(帰ったよ)
Mary: Did you find the desk I told you?
(私が言ってたデスク、あった?)
Jim: Yeah. This is the one you wanted. It was heavy.
(ああ、これが君が欲しがってたやつさ。重かった~)
Mary: Thanks. Would you put it here after assembling it?
(ありがとう。組み立てたあと、ここに置いてね)
Jim: What did you say? Who's going to assembling it?
(何て?誰が組み立てるって?)
Mary: It is you, Jim. Who else is here?
(あなたよ、ジム。ここに他に誰がいるの?)
Jim: I'm all thumbs when it come to assembling furniture.
(家具の組み立てとなると、僕は不器用でさあ)
Mary: You can do it if you spend enough time.
(出来るわ、時間を十分にかければね)
Jim: I have a golf tomorrow, so…
Mary: If you are finished with it, you can enjoy golf.
(それが終われば、ゴルフを楽しむことができるわね)
Jim: What if I can't make it today?
(もし、今日できなかったら?)
Mary: Be positive, Jim. You can still have a whole night today.
(前向きにならなきゃだめよ、ジム。今日はまだ夜が十分にあるじゃないの)
Jim: Okay. Could you help me open the box?
(わかったよ。箱を開けるのを手伝ってくれる?)
Mary: Didn't I tell you that I'm going out for dinner with my aunt, Betty?
(言ってなかったかしら?今日ベティおばさんと食事に行くってこと)
Jim: I didn't know about it.
(知らなかったよ)
Mary: Really? Sorry. I got to go now.
(ホント?ごめん。もう行かなきゃ)
Jim: Can I do this the day after…
(これ、あさってじゃ…)
Mary: You can, if you want, but no golf tomorrow. Got it?
(そうしたいならいいわよ。でも、明日はゴルフなしよ。わかった?)
Jim: Yes, ma'am.
(はい、了解です、奥様)

だんなはつらい…のお話で…いやいや、そうじゃなくて、今回は、すべて指(all thumbs)、つまり、「不器用である」という意味の表現と、それを補完する表現、when it comes to のお話をしました。使って(話す、書く)みてくださいね。そしたら必ず頭に入りますよ。All right. That's all for today. See you in the next story, guys. Good-bye! Nao

「使える英語表現」(No. 88)「いいかな、これで?」

2008-06-21 | Weblog
表現88)Are we on the same page?(いいかな、これで?)

上の日本語訳から英語を考えると…Is this okay? とか、Do you agree?とかが頭に浮かぶんじゃないでしょうか?…はい、それでも結構です。今回はそんな意味を持った違った(面白い?)表現を取り上げるま~す。英語を直訳すると、「私たちは同じページの上にいるの?」ということになりますが、「同じページの上にいる」とはどういうことなのか?

例えば、あなたと誰かが同じ本を読んでいて、ある時その人と会った時にその本の話しになったとします。もし二人が同じペースでその本を読んでいて、偶然同じページまで読んでいたとすると、お互い、そのストーリーについては考えが同じですよね。でも、どちらかが先にいってたら、話しが合わない…(いや、その時は話しをしないかも?)。つまり、同じページにいれば(on the same page)考えが同じ…ということで、be on the same pageは、「同じ考えを持っている」「同じ意見である」という意味になります(納得?)。そこで冒頭の日本語訳となっているわけです。いいですよね?

今回の表現はくだけた言い方なので、同じ意味をもうちょっと固い表現で言うと、以下になります(あ、一例ですが…)。

□ Do we agree on that?
□ Are we in agreement?

では、「会話で確認!」のコーナーです(いつから?)Here you go!

(Tom and Nao are discussing a travel plan/トムとナオが旅行のプランについて話しをしています)

Tom: Okay. The best plan is to take this route, rather than this one, because of the time lag and convenience. Are we on the same page?
(それでさ。もっともいいプランは、このルートで行くのではなくて、こっちのルートを使う。時間の遅れと行きやすさを考えるとね。いいかな、これで(同意見かな)?

Nao: I'm confused. You said yesterday that Plan A is better than Plan B. Now, you are telling me the other way around.
(よくわからないんだけど。昨日君はAプランの方がBプランよりいいって言ってたじゃん。でも今は、その反対がいいって言ってるんだろ)

Tom: All right. Let me get back to what I said yesterday and I'll tell you about my new plan.
(わかった。僕が昨日言ったことに戻ってまず話しをして、それから新しいプランの話しをするよ)

Nao: Before you do that, though, would you take a look at this?
(そうする前にさ、だけど、これをちょっと見てくれる?)

Tom: What? Travel Plan by JTB Travel?
(何を?JTB旅行のトラベルプラン?)

Nao: I have asked them to make one for us.
(僕たちのためのプランを作ってくれるように頼んだんだ)

Tom: Come on, Nao. I don't think they can…wow, good plan….
(おいおい、ナオ。そんなのできるわけない…お~、いいね~)

Nao: See. Are we on the same page?
(だろ。了解でいいかな?)

Tom: All right. Forget about my plan, and let's go with it.
(了解。僕のプランは忘れて、これでいこうぜ)

まあ、結局はプロのお勧めのプランの方がいいというわけですね。だてにプロをやってるわけじゃないですものね。今回は、日常ちょっと込み入った話しになった時に、相手の気持ち(考え)を確認する時の表現、Are we on the same page? のお話でした。I hope you understand what I said and we are on the same page. Are we? See you in the next story, folks. Have a gooood day! Nao

「使える英語表現」(No. 87)「パパ、ひどい目にあうわね」

2008-06-20 | Weblog
表現87)My dad is going to face the music.(パパ、ひどい目にあうわね)

僕が始めてこの表現を…映画だっかかな~…聞いた時、え!って思いましたね。皆さんも同じじゃないですか?だって、何で「音楽」に「面と向かう」(faceは動詞ですよ) が「ひどい目にあう」になるのって?…思いますよね~。意味は、上では「ひどい目にあう」ってしましたが、もうちょっと丁寧な言い方をすると、自分がしたこと、言った事(言動)の結果として困難な状況に陥る、そんな状況に直面するということです。ですから、「なんらかの罰(ペナルティ)を受ける」「ひどい目にあう」、つまり、自業自得(じごうじとく)みたいな意味に使われるわけですね。

でも、何で「音楽」に「面と向かう」が、いわゆる「自業自得」みたいな意味になるのか?調べてみました。特に面白い理由ではありませんでしたが(残念…)、まあ、聞いてください。

その語源(いや、表現源かな?)ではないかと言われるものは二つあるそうです。一つは、演劇やオペラなどの舞台で、観客にうけず、それでも舞台に立って(途中で止められませんからね~)、通常舞台の下にいるオーケストラの音楽に向かって(face)演技を続けなければいけない。きついでしょ、この状況。観客のつまらなそうな顔を見ながらも、それでも、音楽に合わせて演技を続けなければならない。つまり、自分の演技(言動)の結果、face the musicしなければならない…というところから来ているという説が一つ目。

もう一つは、軍隊生まれというもの。軍人が何か罪を犯して有罪になると、不名誉除隊(dishonorable discharge)を余儀なくされる場合があります。あ、つまり、軍隊から追い出されるってことですね。そんな不名誉な除隊をする時…きっと、儀礼みたいなものがあるんですね…音楽隊がきまってある曲を演奏するんですって。そしてその曲の題名が…「Facing the Music」。ね、わかるでしょ。

ということで、「音楽」に「面と向かう」、つまり、face the music とは、自分がした言動の結果としてなんらかのペナルティを受ける、あるいは、それ相応の困難にあうことを意味するようになったというわけです。納得?してもらえるかどうかは別にして、そうだと理解して、以下の会話を読んで(音読して)くださいね。さて、今回はどんな会話やら…。Here you go!

Beth: Did you tell me that your father went on a business trip to Canada?
(あなたのお父さん、カナダに仕事で旅行って言ってたわよね~?)

Jane: Right. He is in Vancouver now.
(そうよ。今バンクーバーにいるわ)

Beth: That sounds strange.
(それがおかしいのよね~)

Jane: Why so?
(なんでそうなの?)

Beth: My dad called me yesterday from San Hose Golf Resort Club, and told me that he had seen your father there playing golf with his friends.
(サンホセ・ゴルフリゾート・クラブにいるお父さんから昨日電話があったんだけど、そこで友達とゴルフをしてるあなたのお父さんを見たって言うのよ)

Jane: Really? My dad called me yesterday too, and told me that he was busy attending meetings. But, the weather was pretty good, so he can enjoy beer at night.
(ホント?私にもパパから昨日電話があって、会議で忙しいって言ってたんだけど~。でも、天気がすごくいいから、夜はビールがおいしいって…)

Beth: Jane, don't you know that Vancouver has a big storm right now?
(ジェーン、知らないの、バンクーバーは今大嵐よ)

Jane: Oh, I got it. He really wanted to play golf, but because he broke his promise to my mother, she took away his golf clubs.
(あぁ、そういうことね。お父さん、ゴルフすごくしたがってたんだ。だけど、お母さんとの約束、破っちゃったんで、お母さんがゴルフクラブ取り上げちゃってるのよ)

Beth: Well, I have something else to tell you, Jane.
(え~と、他にも言わなきゃいけないことがあるのよね、ジェーン)

Jane: What is it?
(何なの?)

Beth: According to my dad, he was playing golf with a man and two women.
(パパによると、あなたのお父さんは、一人の男の人と、あと二人の女の人たちとゴルフしてたんだって)

Jane: Oh, my god. My dad is going to face the music, big time, for sure.
(そりゃ大変だ。パパ、間違いなく、ひどい目にあうわ)

Beth: If you tell your mother, sure.
(あなたがお母さんに言えば…間違いないわね)

Jane: Wait. I got a call from my dad. Hello, dad! Good timing. I have something I really want now…
(待って。パパから電話よ。もしもし、パパ。いいタイミングだったわ。実は今、すっごく欲しいものがあるんだ~…)

人の弱みにつけ込んで、take advantage(それを自分の利益のために利用)するなんて、それは…ま、おやじが悪いので、それもしかたないかも。家族の平穏な暮らし(peaceful life)を守るためには、多少の出費はやむを得ないでしょう。あ、僕はパパの味方では決してありませんので、念のため…。All right. That's all for today. See you all in the next story, guys. Have a good one! Nao

「使える英語表現」(No. 86)「困った時の友こそ真の友」

2008-06-19 | Weblog
表現86)A friend in need is a friend indeed.(困った時の友こそ真の友)

今回は結構メジャーなことわざ(proverb/プロバーブ)を取り上げます。知っている人も多いかも…。知らなかった人だけ読み続けてくださいね。知ってる人は、See you tomorrow! (よし、これで気兼ねなく書けるぞ~)

では、皆さん!この表現は、日本にもあることわざの英語版と思ってください。意味は冒頭の訳で十分と思いますので、英語の使い方を見ていきましょう。まず、in need の意味から。need が「必要」という意味なのは誰でも知っていますよね。その「必要」という状態の中にいる(in)ということで、「~を必要としている」「困っている」「困窮している」「貧乏だ」という意味になります。「~が必要だ」という使い方は、以下のようになります。

□ If you are in need of cash, I will lend you some, but not much.
(現金がなくて困っているのなら、多くはないけど、いくらかは貸してあげるよ)

in need of は、「~の(of)必要な状態(need)にある(in)」と覚えてください。そうすればわかりやすいでしょ。あ、話しがそれましたね…。

なので、a friend in need だと、「困っている友(達)」ですよね、って…違う、違う!「困った時の友」にならなきゃいけないわけですから、この場合は、次のような文構造じゃなきゃいけないわけです。

a friend who remains a friend when you are in need
(あなたが困っている時に友達のままでいてくれる友達)

何かややこしいですよね~。そこまで言わなくても大事なところだけ言えば意味はわかる。ということで、文脈でわかる部分を外すと、以下のようになります。

a friend who remains a friend when you are in need

な、な、なんと大胆な削減!(日本政府もこれくらいしないとね…)でも、皆さん、これは、あくまでそのあとに続く言葉が決まっているから、カットしても「困った時の友」になるのであって、別の文脈なら、「困っている友」にもなることに注意してくださいね。例えば…

□ We have to help a friend in need.
(困っている友達を助けなくちゃね)

今回の表現(ことわざ/proverb)は、そんな「困った時の友」こそ、a friend indeed、つまり、indeed(本当に、本当の、まさに)a friend(友達)である(is)、と言っているわけです。

A friend in need is a friend indeed.
(「困った時の友は、本当の友達だ」→「困った時の友こそ真の友」)

さて、このことわざを音読してみてください。はい、どうぞ!(A friend in need is a friend indeed.)Very gooood.(?)何か気づきました?え?気づかない?音ですよ、音!そう、何か同じような音になるでしょ、前(主部)の最後の音(in need)と、後(述部)の最後の音(indeed)とが。そう、この二つの音は韻を踏んで(rhyme/ライムして)いるんですね。だから言いやすいし、ことわざとしてすぐに覚えられる。さっきの大胆な言葉のカットは、このためにされているとも言えますね。

では、分析(?)が終わったところで、会話を一つ。Here you go!

John: Hi, Jeff. I'm in need of cash big time. Would you lend me some? I'll give you back in a week.
(ハイ、ジェフ。お金がなくて、すっごく困ってるんだ。いくらか貸してくれないかな?一週間後には返すからさ)

Jeff: Again! The last time I lent you money, you returned it after 3 months.
(またかよ!前に貸した時は、3ヶ月後に返したよな~)

John: Well, that was then, this is now.
(昔は昔、今は今ってね)

Jeff: Okay. This is all I have now. 50 bucks. All right?
(わかったよ。今持ってるのはこれだけだけど。50ドル。いい?)

John: Super. A friend in need is a friend indeed. Thanks.
(もちろん。困った時の友こそ真の友だよな。サンキュー)

Jeff: John, I'm in need of manpower for repairing the roof of my house. I need to do it before it rains. Would you help me tomorrow?
(ジョン、僕の家の屋根の修理に人手が足りないんだ。雨が降らない前に修理したいんだけど、明日手伝ってくれないかなぁ?)

John: Sorry, I have an appointment tomorrow.
(悪い、明日約束があるんだ)

Jeff: Is that right? Then, what about the day after tomorrow?
(そうなんだ。じゃあ、あさっては?)

John: I got to work part-time all day.
(一日中バイトでさぁ)

Jeff: All right. Then, the next day?
(わかったよ。じゃあ、その次の日は?)

John: My family is coming for my birthday.
(家族が僕の誕生日のために来るんだ)

Jeff: Your birthday was last month.
(君の誕生日は先月だよ)

John: Of course. They are coming for my sister's birthday.
(そうだよな。みんな、妹の誕生日に来るんだ)

Jeff: When did she come back from England?
(彼女、いつイギリスから帰って来た?)

John: You know about my family very well, don't you?
(君はうちの家族のこと、よく知ってるよな)

Jeff: Yeah, you told me about them many times when I asked a favor of you.
(そうだよ。僕が君に何かを頼んだ時に何度も彼らの話ししてくれたからなぁ)

John: I will give you a call when I have nothing to do. Okay?
(何も用事がない時に電話するからさ。いいかな?)

Jeff: Do you really understand what 'A friend in need is a friend indeed' means?
(君さ、「困った時の友こそ真の友」って意味、本当にわかってるの?)

John: Wait! Do you have a dictionary?
(待てよ。辞書、持ってる?)

Jeff: Give me the money back. Now!
(金返せよ。今、すぐにだ!)

John: I will cancel tomorrow's appointment.
(明日の約束、キャンセルするよ)

Jeff: Meet me at 7 in the morning at my house. 7 o'clock, sharp.
(僕の家の前に朝7時だ。7時きっかり!)

John: Yes, Sir.
(はい、了解しました!)

こんな友人関係は、どうも…ねぇ。I hope you have 'a friend in need.' Do I? I will think about it. However, I want to be 'a friend in need.' Then, I should have 'a friend in need' indeed. Right? Good-bye, guys. See you in the next story. Nao