Naoの誰でもわかる!英語の話

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「使える英語表現」(No. 8)

2006-01-19 | Weblog
表現8)「Not that I know of. 」(そうじゃないと理解しているけどね~)

Long time no see! みなさん、大変お久しぶりです。いろいろ忙しく、なかなかゆっくり時間が取れず今日になってしまいました。2006年はできるだけ定期的にアップしていこうと思いますので、よろしくご愛顧の程を…。

さて、本年の第一弾は、「使える英語表現」からにしました。「Not that I know of.」という表現です。まずは動詞から。「know」は誰でも知っていますね。でもその後に「of」という前置詞がついている。「えっと、「of」は「~の」っていう意味。だとすると、「~の知っている」?」ではまずは「of」の意味から。

「of」はもちろん「~の」って意味はありますけど、それは名詞と名詞をつなぐ時の意味。「in the middle of January」(一月の中旬)とかね。動詞の後に付くと、それは「~について」って意味になります。「know」以外の動詞は、っと…?あ、そうそう、「speak」。よく使われる表現で「Speaking of (something),」(~と言えばね、あるいは、~について話すとね)っていうのがありますね。この表現は、会話に出てきたある言葉からそれに関する新しい話を切り出す時に使ってください。

話を元に戻します。「know of」だから、「~について知っている」ってことになりますね。「でも何について?」「of 」は前置詞だからその後に名詞が来てそれがわかる。「でもその後に名詞がない…」はい、その通り、後には何もないですね。でも前に「that」がある。「そうか、この「that」は関係代名詞?」ピンポン!

では次。関係代名詞があればその前に名詞がなきゃだめですよね。だって、何らかの名詞の「代(わり)」になって「名詞」の役割をしているから「代名詞」って呼ばれているんですからね。「でも「that」の前には何もない…?」そうですね。ということは何か(名詞)が省略されている…。もともとこの表現、文章になっていないですよね。主語もないし。では答えです。以下が「Not that I know of」のもともとの文と考えられます。

(It is )not (something)that I know of.
(それは、私の理解している(ところの)ものではないです→そうじゃないと理解しているけどね~)
 *もちろん、「It」は話し相手が言った内容を指します。
  
最後に使い方。「Not that I know of.」というのはきわめて口語的な表現なので、相手の言葉に反応して軽く発音します。カタカナを使って書くと、「ナッ、ダライノーオブ」って感じです。もちろん、英文は頭に置いて発音してくださいね。では、例文です。

(例文1) 
A: Is Jane coming to the party tonight?(ジェーンは今夜のパーティに来るのかな?)
B: Not that I know of.(来ないと思うよ。)

(例文2)
A: It’s not going to rain tomorrow, right?(明日は雨降らないよね?)
B: Not that I know of.(降らないはずだけどね~)
 
どうですか?この表現は文型的にも発想的にもちょっと複雑ですが、その「感じ」さえつかめば、結構自然に会話にはまる言い回しですよ。ちなみに、これにぴったり符号する日本語の表現って思いつきます?「No~」え、何ですって?「…Not that I know of…」Good! その調子、その調子。では次回まで。See you soon! (N.N.)(C)2006