Naoの誰でもわかる!英語の話

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(Voicy連携)自分の土俵で英会話力を伸ばす!

2022-09-14 | 英会話
■グループトークで生き残る秘訣について

現在本学のプログラムで留学している学生二人から悩みの相談が入りました。どちらも同じような悩みで、私も同じような経験を何度もしていますので、今回はこのことについてお話しをしたいと思います。まず、その悩みを読みます。「グループトークに入れません。複数で話をしている時に、他の学生が流暢に話すので、それについていけず、会話に入ってはいるのに、孤独感を感じます。どうしたらいいでしょうか?」というものです。これは私達がネイティブスピーカーと話をしている時にもよく起こります。一対一で話している時は全く問題なく話をしているのに、これがグループになると、急に会話に入れなくなってしまう。皆さんも経験があるのではないでしょうか?一対一で話をしている時には、相手はこちらとのコミュニケーションに集中しているので、英語についても、意識するしないにかかわらず、こちらのレベルに合わせて話をしてくれます。しかし、いったん自分と同じ語学力を持っている人が会話に入ると、その人はその人の本来のレベルで、つまり、普通に話をするようになり、もはや、こちらのレベルに合わせて話しをしてくれなくなります。これは別に嫌がらせをしているということではなく、グループでの会話になると、人はその場で最も適切と思う一定の言語レベルにチューニングして話しをするようになるからです。グループでの会話は、高いレベルの会話者が多数派になれば、そのレベルが自然な会話レベルとなり、それについて行けない者は、何もしなければ、置いてけぼりになってしまいます。今回二人の学生が感じたこと、その悩みは、彼らがそのような状況に置かれたことから生じたものです。では、そのような悩みを解消する手段はあるのか…。私は彼らに以下のようなアドバイスを書いて送りました。ちょっと長いですが、読みますので、是非聴いてください。

準備をせずに“戦えば”、当然負ける可能性が高い。自力がある人間であれば、どんな場面でも対応できるかも知れないが、そうでないのであれば、日頃から会話にあがる可能性があるトピックについて読み、聴き、理解して準備をしておくことが大事である。とはいえ、かりにそうしていたとしても、グループトークではどんな話題が出るかわからない。自分の知らない単語や表現が飛び交い、それについて行けないと、いつのまにか取り残され、孤独感を感じることになる。

では、そのような状況に置かれたらどうすればいいのか?よく、“最大の防御は攻撃である”、という言葉があるが、この場合の”攻撃”を、“こう“が口の”口撃“と言い換えて、言葉で攻めればいいのである!しかし、そもそも話題に入れない自分が、皆を無視して勝手に何かを話し始めることはできないので、なにはともあれ、他人を自分の土俵に…つまり、自分がマネージできる話題、文脈に引き込み、自分が話す機会を意識的に作る、言い換えると、自分から話題を振って、話をリードする努力をすることである。すでに何らかの話題で盛り上がっている会話でも、少しでもその内容が理解できれば、機会を見つけて話に割り込むことはできる。そこから自分の土俵に、得意な話題にグループを引き入れ、そこで知っている単語、表現、文法力を駆使して精一杯話す。そうすれば、自分の存在感を自覚できるし、他人も自分の存在に気づき、グループトークの一員になることができ、一体感を感じることができる。

もちろん、他のメンバーの英語力が高ければ、そのような環境を作ったとしても、また取り残される可能性は高い。そうなったら、まずは分かった振りをして、トークに入っているように見せかける。表情でもいいし、たまに、Right! Yeahとか、Is that right? Ah ha とかのつなぎの言葉を使ったり、あるいは、ジェスチャーを使って話についていっている振りをしてグループとの一体感を保ち、そして機会を見つけて、また会話を自分が得意な方向に向けるよう努力をする。こうすれば、自分の英語力を上げることが出来るし、他人とのいい人間関係をつくるきっかけも作ることができる。

といったアドバイスを送りました。要は、会話に入るために、会話に絡むことができるように、「自分から話題を提供する」、「自分の土俵に他の人間を引き入れる努力をする」ということです。そのためには…日頃から、この話題なら話せるというネタを多く持つ努力をすることが大事です。


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