Naoの誰でもわかる!英語の話

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「使える英語表現」(No. 91)「僕が場を盛り上げるよ」

2008-06-24 | Weblog
表現91)I will try to break the ice.(僕が場を盛り上げるよ)

固い氷に覆われた海を進むためには、まず特別な船がそこにある分厚い氷を壊し航路を確保する必要があったということから、この表現ができたそうです。もちろん、この場合の「氷」は、本物の氷ではなく、「冷たい」ことは同じですが、なんとも「冷たい」、堅苦しい雰囲気(場)を意味します。

例えば、研修会後の懇親会。知らない者同士が集まったところでの食事会のあの重苦しい雰囲気…。僕も何回か経験があります。知っている人が一人でもいれば、その人と話すことで場になじみ、その人の知り合いを紹介してもらうことで他の人とも交流を図っていくこともできますが、最悪は、誰も知り合いがいないテーブルでの立式パーティ…。みんな堅苦しい雰囲気の中、もくもくと食べるのみで、さて、誰に話しかけていいものかと周りを見渡す。でも、どうやって口火を切ればいいのかわからない…。いきなり名刺交換もないよな~と考えつつ、とりあえず食べ続ける…そう、あの雰囲気です(つらい…)。

そのような場(雰囲気)の固い「氷」(ice)を壊す(break)ということから、break the iceは、「場をなごます」「緊張をほぐす」「悪い関係を打破する」という意味に使われます。歴史的には、16世紀から17世紀にかけて、シェークスピア等の作家が使い始めたところから現在に至ったとの話しです。今では先ほど述べたように、人が集まった際の日常の一こまによく使われますので、その描写をするための表現として覚えておくといいと思います。というか、そのような状態を指す言い回しはこれしかないように思いますので、是非覚えてくださいね。

使い方はいたってシンプルです。以下の会話のように使ってくださいね。では、Check it out in the conversation. Here you go!

(at a reception after a ceremony/ある式後のレセプションで)

Sally: Jim, people here are very quiet.
(ジム、ここのみんな、ずいぶん静かね~)
Jim: Right. They are just eating and no chatting.
(だよね。みんなただ食べてるだけで、おしゃべりなしだもんね)
Sally: I feel like going home.
(帰りたいんだけど)
Jim: We can't do that. We were invited and we have just come.
(それはできないよ。招待されたんだし、今来たところだろ)
Sally: I know. But, I can't stand this atmosphere.
(わかってるわ。でも、この雰囲気、ガマンできないわ)
Jim: All right. I will try to break the ice.
(わかったよ。僕が場を盛り上げるよ)
Sally: Good, but how?
(それはいいけど、どうやるの?)
Jim: I have learned some magic tricks from the book.
(この間本でいつくかのマジックのやり方を知ったんだ)
Sally: Well, I don't think that is a good idea, because…
(え~、それはどうかと思うわ。というのもね…)
Jim: Trust me. It'll work. Ladies and gentlemen, let me show you…
(信じてよ。うまく行くからさ。皆さん、これからみなさんにお見せしたいものが…)
Sally: Jim! I should have told him that this is a party for the Magician of the Year. Waiter! Would you tell him that I've got to go for an emergency? Thanks. Good luck, Jim.
(ジム!言っておくべくだったわ。このパーティが「年間最優秀マジシャン(表彰式)」の後のパーティだったってこと。(ウェイターに)すみません!彼に私は急な用事ができたので帰らなければならなくなったって伝えてもらえます?ありがとう。頑張ってね~ジム)
Jim: Okay, guys, look at what I have here…
(いいですか、みなさん。私がここに持っているものを見てくださいよ…)

Poor Jim.(かわいそうなジム)そりゃないですよね~。場を盛り上げるどころか、笑い者に…あ、ひょっとして、そのあまりにも大胆な素人芸にみんなあきれて、逆に場が和らいでいい感じになるかも?ま、そのあとのジムの落ち込み具合は想像に絶するものがありますけどね(あ、あくまでフィクションですので…)。こんなことにならないように、みなさんは break the ice は、場を十分に考えて、してくださいね。ice を break しようとして、失敗して、その ice で「すべる」ことのないように…(おあとがよろしいようで…)。では、今回はこの辺で。See you all in the next story, guys. Bye now! Nao


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