Naoの誰でもわかる!英語の話

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使える英語表現156)I’d rather be at work than be sick in be bed.(病気でベッドで寝ているより、仕事している方がいいな。)

2018-09-06 | 英語の学習
*be at work=仕事をしている。

この間一週間ほど入院してました(OMG!=Oh, my god!)。微熱(a slight fever)が数日続いていたので病院に行ったところ、肺にちょっと白い影があるとのこと。また、CRPの数値が高いので肺に炎症があると言われ、即入院!ん?CRP?何のこっちゃ〜!?と思って医療系の人たちに聞いたら、誰でも知っていた…(汗)。で、調べたところ、皆さん、C-Reactive Protein(C反応性蛋白(たんぱく))とのことですって。ん?Cとは?肺炎球菌の表面にあるC多糖体(?)のことだそうです。まあ、そんなものがあるということで…。で、それに反応するプロテインが肝臓で作られ、それに結合してできるのがC-Reactive Protein(CRP)ということで、炎症の度合いを測る指標になっているとのことです。正常値は0.3 mg(milligrams)/(per) dl(decilitre=1リットルの10分の1)で、僕の最初の値はというと、なんと、20!!!重体な疾患の可能性が検討されるレベルだったのです!とはいえ、10日ほどで治り、大丈夫でしたので念のため…。最終的に医者から言われた病名は、「気管支肺炎」、英語では、bronchopneumonia(ブロンコニューモーニア)です。 bronchitis(ブロンカイティス・気管支炎)と pneumonia(ニューモーニア・肺炎)の結合した言葉ですね。炎症が起こる場所によってそう呼ばれるみたいです。おっと…これはあくまで今回の英語表現を紹介するまでの前振りですが、ちょっと長くなりました。すみません…(でも、医療英語の勉強にもなったでしょ(笑))。

退院後仕事に戻ってカナダの大学関係者にメールした際にこの入院のことを話したら、返信メールの最初に以下の文章がありました。

Dear Naoki,

Sorry to hear that you had bronchitis this summer, I would rather be at work than be sick in bed! 
(この夏に気管支炎を患ったんだね。大変だったね。僕は病気でベッドで寝ているより、仕事している方がいいな。)

はい、やっと本題に入りましたね(笑)。そりゃあ誰だってベッドで何もできないで寝ているよりは仕事している方がましですよね〜。という気持ちを表す表現が今回の表現です。構文的には以下になりますね。

(主語)+ would rather + (動詞の原形(infinitive))+ than +(動詞の原形(infinitive)) 
(〜するより〜した方がいい(ましである))

この表現は、口語表現としてprefer(〜を好む)という言葉と同意義によく使われます。話し言葉として使われるので、使うときには、I’d rather、He’d ratherといったように、wouldを省略して使うのが一般的です。使い方で気をつけることは、would ratherの後の動詞を動詞の原形にすること、つまり、時制を持たない不定詞(infinitive)にすることと、thanの後も同様に動詞の原形にすることです。でもどうして動詞を原形にするのか?まず、主語の後にくる動詞から見てみましょう。以下の例文を見てください。

I’d rather listen to music.(音楽を聞く方がいいな。)

主語のIの後にくるwouldは助動詞で、その後にくる動詞(listen)が主動詞ですね。英文では、助動詞の後にくる主動詞は時制を持たない…ですよね。だから、以下のような文章は非文法的となります。

X I will listened to music.
X I may listened to music.

しかし、以下の文章は問題なし。

○ I will listen to music.
○ I would listen to music.

あ、ここで、どんな時にwouldを使うのかについて…。簡単です。これから何かをするということがはっきりしているのであれば、willを使い、はっきりしない、今後するであろうことについて言及したい時には、would(〜するだろう、〜ということになるだろう)を使います。なので、仮定的なことをいう時(仮定法)にもwould を使います。
話を戻しましょう。助動詞と主動詞の間にあるrather という言葉は、「むしろ」という意味を持って、そのすぐ後にくる動詞を、後にくる動詞と比較する役割を持っています。では、以下の文を見てみましょう。

I would rather listen to music than watch TV.

意味自体はすぐに分かりますよね。「僕はテレビを観るよりむしろ音楽を聴く方いいな。」って感じですね。では、thanの後に来る動詞はなぜ原形になるのか。その答えを理解するためには、まずthanという言葉がどのような役割を果たしているかを知る必要があります。thanというと、「〜より」って意味はみんな知っていますよね。以下、誰でも知っている簡単な例文を挙げますね。

He is taller than me.

「彼は僕よりも背が高い。」一般的な言い方ですが、この場合のthanは何か?(つまり品詞は何か)そう、前置詞ですね。なぜ?その後に名詞がきているからです。では、これは?

He is taller than I am.

thanの後には文(節)がきていますね。だから、thanは前置詞ではなくて、前の文(節)とその後の文(節)をつなぐ接続詞ということになります。もちろん、「〜より」って意味は同じです。ただその比較するものが、名詞なのか文なのかの違いだけです。では再度前の文を見てみましょう。

I would rather listen to music than watch TV.

「あら、thanの後に名詞はきていないから、thanは前置詞ではない…接続詞!」ピンポン!(古くてすみません(汗))「ではその後は文?」そう、than の後には文がきているのです。「ちょっと待ってください!英文には主語がいるでしょ。Naoさんは前にそのことをしつこく言ってたじゃないですか。」はい、しつこいって言い方は引っかかりますが…でも、その通り。実はthanの後には文がきているのです。

そこで、ここが重要!その文の一部が前にある文の内容と重複している場合には、それを言わなくても相手にはわかるため、その部分は省略される!以下をどうぞ。

I would rather listen to music than (I would) watch TV.

つまり、話し手の頭の中には上のような文章が浮かぶのですが、発話する過程で相手が即座にわかるであろうと判断する部分は脳が自然に省略してしまうのです。なので、表面上はwould ratherに続くthanの後には動詞の原形、つまり不定詞の動詞がくるということになるわけです。ね、thanの後にはちゃんと文があるでしょ。
ということで、今回の以下の表現、理解してもらえたでしょうか。では、その文型と意味を理解した上で再度音読してみてください!

I’d rather be at work than be sick in be bed.(病気でベッドで寝ているより、仕事している方がいいな。)
どうですか?これでI’d rather〜thanの構文、もう使えますよね。次回はこの構文をもうちょっと掘り下げてみたいと思います。Until next time, take care, guys! Nao