Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

「英語を日常の言語にする」番外編(Part 2)

2015-08-31 | 英語の学習
「英語を日常の言語にする」番外編(Part 2)

Chihiro: ドラマって言うと?

Naoki: AXN、スーパードラマTV、FOX等で放送されているドラマで、好きなものを見ればいいですよ。ただ、オカルト系(「Super Natural」や「グリム」等)やコメディ(「ビッグバンセオリー」等)、医療ドラマ(「ER」等)あるいは、あまりにも偏ったジャンル(例えば、「プリズンブレイク」や「レイドノバン」等)は、それはそれで面白いですが、英語の勉強としては避けた方がいいですね。できるだけ日常的な会話が多く聞ける番組の方が習得したい英語が多く出てくるわけですから、英語の勉強には効果的と言えますね。

Chihiro: 例えば…?

Naoki: 番組が多く、毎回テレビをつけたら見ることができるという点では、「Law and Order」シリーズがいいかな?あるいは、「NCIS」、あ、これは特に僕の好きな番組の一つですけど、何度も、何度も同じエピソードが見れるので、面白いこともあり、英語の勉強になると思いますよ。キャラクターがいいので、きっと皆さんも好きになると思いますよ。あと僕が好きな番組は、「キャッスル」。これは刑事ものですが、会話がおしゃれだし、ユーモアも多く、英語がわかってくると、見ていて楽しいですね。思わず笑ったり、ニヤリとするような場面もありますよ。お薦めです。また、ちょっとシリアス過ぎたり、残虐な場面も多いですが、「クリミナルマインド」もいいですね。ともかく、刑事ものは日常起こる事件がテーマですから、情報の整理を中心に、いろいろな状況設定、質問の仕方、それに対する答え方等を学べるので、英語の勉強には適していると思います。是非、皆さんもご自分の好きな番組を見つけて、楽しく英語を聞き、学んでもらえたらと思います。

Chihiro: なるほど…。バックグラウンドとしての英語の内容はわかりました。あと、学ぶための英語、教材としては?

Naoki: 英語を毎日聞き、読み、理解しようとすることに役立つもの(材料)であれば、基本なんでもいいわけですが、効率を考えるとき、僕は、それは現実に即したものであるべきだと考えています。つまり、英語で新しい情報を得る、あるいは、すでに知っている情報を英語で再確認する過程で、そこで使われている英語を学ぶということです。情報と言いましたので、もうわかっていらっしゃる方も多いと思いますが、その媒体はニュースということになりますね。

Chihiro: ということは、前に出てきた海外のニュース番組ってことですね。

Naoki: 違います。海外のニュースは、例えば、アメリカであれば、ニュースはアメリカでの出来事が主ですよね。私たち日本人はそこに住んでいるわけではないので、それらに関心も湧きませんし、状況やその登場人物のことも知らないので、そのニュースを一所懸命読んで理解しても、その記憶はすぐに消えてしまいます。つまり、一度覚えたと思った単語や表現は固定化しないわけです。また、そのようなことを誰かと話すこともないですから、覚えた単語等を常に使用可能なレベルのものにすることもできません。

Chihiro:じゃあ、日本のニュースがいいってことですよね。

Naoki: ですね。記事を読むだけなら、The Japan Timesのような英字新聞のウェブ版でもいいですが、キャスターの英語を聞くことができるという利点があるので、リスニング力の強化のためにも、総体的には「NHK World」を薦めたいと思います。自分の知っているニュース記事を読んで、辞書をひいて理解して、しっかり音読してください。そして、その記事のビデオがありますので、キャスターの英語も聞いてください。それを毎日違った記事で繰り返し行っていけば、英語力は確実に伸びていきますよ。

Chihiro: ありがとうございました。あ、今リスナーから一つ質問が来ています。「私の子供は小学生で、学校でも英語の勉強があるので、家で英語を勉強させたいと思っているのですが、どのような勉強をさせればいいですか、また、いい教材があれば教えてください。」という質問ですね。西村先生、いかがでしょうか?

Naoki: そうですね~…まず、小さい子供には英語を勉強する動機がありませんよね。英語の試験でいい成績を取るとか、外国の人と話さなければならないとかの状況がなければ、英語を理解したり、話したりする必要がないわけですから、いくら英語を教えようと頑張っても、脳が英語を理解しようとはしません。子供の「学び」で一番重要なのは、自分から何かをしたいと思うか、思わないかです。子供に英語を理解させたいと思うのであれば、子供が英語を理解しようとするようにもっていくことです。子供が興味を持ち、楽しみ、そして自然に英語を理解できるような「教材」を与えてあげれば、それでいいわけです。あとは子供自身が学んでいきます。

Chihiro: そんな教材、あるんですか?

あります。それは、セサミストリートです。アメリカの非営利テレビ番組製作会社Children’s Television Workshop(現セサミワークショプ)が作ったマペットキャラクターを使った子供向けテレビ教育番組です。ウェブで、セサミストリートオフィシャルホームページを検索してください。そこには、ネイティブの子供たちの年齢別に、いろいろ楽しいビデオやゲームが用意されており、英語で様々な概念を学べるようになっています。また、その中にある、日本語版YouTubeセサミチャンネルへいくと、多くの面白いマペットショーやマペットによる寸劇も見れますよ。日本語の字幕も入っているので、英語を勉強するのではなく、面白い英語のビデオを楽しんでみる過程で、子供たちは英語を自然に理解していくことができます。もちろん、子供だけでなく、英語を勉強している大人にもいい英語学習の機会を提供してくれると思いますよ。昨日僕も「バーニーとアーニーが魚を呼ぶ」のビデオをみましたが、面白かったです!一度セサミストリートのホームページを見てもらったら思います。


Chihiro: 今日は長い時間、いろいろ英語の勉強についてお話しいただき、ありがとうございました。皆さんの英語の勉強に役立つ情報、アドバイスがたくさんありましたね。是非実践して、英語をマスターしてください。ナオキ先生、今日はありがとうございました!

Naoki: ありがとうございました。Good luck, everyone! Practice makes perfect! Bye now!




「英語を日常の言語にする」番外編(Part 1)

2015-08-30 | 英語の学習
実は先日、宮崎のサンシャインFMというラジオ局の番組にゲスト出演してきました。僕の大学の学生(Chihiro)がMCをやっていて、英語の勉強について話しをしてほしいということだったので、「英語を日常の言語にする」で書いた内容について話しをしてきました。以下にそこで話した内容をベースに、ここ数回話してきたことを会話形式で再度まとめてみましたので(つまり、フィクションです(苦笑))、またまた読んでいただけたら幸いです。では…Here you go!

Chihiro: 今日はゲストにナオキ先生にお越しいただきました。英語の勉強についていろいろお話ししていただきたいと思います。ナオキ先生、こんにちは~!

Naoki: Hi, Chihiro, and hello, everyone! I’m glad to be here today.

Chihiro: さて、社会人が仕事をしながら英語の勉強をするにはどうしたらいいのか。今日はこのことについてお話しいただきたいと思います。先生、どんな勉強をしたらいいんでしょう?
 
Naoki: そうですね~…まずは、英語を「勉強する」(study, learn)という考えを捨てることですね。英語は「勉強する」ものではなくて、「習得する」(acquire)ものと理解し、そのために何をするかということです。勉強は、あくまで習得を助ける手段として理解し、毎日継続して適切なものを適切な方法で勉強すれば、習得が推進され、その結果、英語を確実に身につけていくことができるものと考えましょう。

Chihiro:「習得する」とは、どんな意味ですか?
 
Naoki: 「習得する」とは、日本語と同じように使えるようになるということです。私たちは、どのようにして日本語を話すのか、どう聞けば日本語を理解できるのか、その方法を学んだことはないですよね。どうやって日本語を話すのか、聞くのか、勉強(learn)して日本語をマスターしたわけではなく、これまで生きてきた中で自然に学んでいった、つまり、「習得」(acquire)していったわけです。言語を話すというのは、ヒト特有の能力で、人間は遺伝子の中に言語を使う能力が組み込まれていると考えられています。その能力で私たちは日本語を習得したわけです。ですから、異なった言語、英語も同じ能力を使って習得していくように努力すればいいわけです。ただ、日本語の場合は意識しないで、「自然に習得」したわけですが、第二言語の英語については、意識的に、それなりに「努力して習得」していけなければいけません。

Chihiro:でも、どうやって「習得する」するのですか?
 
Naoki: 基本的な考え方は、英語を自分が生きるうえで必要な言葉となるような状況に自分を置くことです。別の言い方をすると、「英語を日常の言語とする」ことです。

Chihiro:アメリカに行ったときは、私もそのような状況になったわけですけど、でも、日本ではそれは無理ですよね。
 
Naoki: そうですね。そのような状況は、日本では意識して作らなければいけませんね。そこで僕が提唱するのは、「英語のバックグラウンド言語化」、つまり、英語を日常生活のバックグラウンドの言語にするということです。

Chihiro: 英語のバックグラウンド言語化?
 
Naoki: つまり、自分の脳が英語を第一言語として認識するくらい「日常を英語の世界にする」ということです。仕事の時間を除いて、少なくとも朝起きて仕事に行くまで、そして、仕事から帰ってきて寝るまで、英語がバックグラウンドにずっと流れている状況を作ることです。バックグラウンドの英語は、英語ドラマやニュースを使います。その間、脳は英語を無意識に処理しています。そして、夜の適当な時間に英語の勉強をし、脳に英語を意識的に処理させることで、英語を無意識に処理する際に必要となる規則や情報を得るわけです。このように、英語を習得(acquire)する環境下に自分を置き、そして、習得に必要な規則、情報、単語や表現を意識的に勉強(learn)することによって、英語力を日本語力に近い状態にもっていくことが可能になるわけです。

Chihiro: なるほど。では、どんな英語をバックグラウンドにすればいいですか?私は洋楽が好きなので、英語の歌にしようかな?私が好きなのは~…。

Naoki: 英語の歌はダメです!もちろん、曲によって違いはありますが、基本的に歌詞は詩ですから、気持ちを伝えるために情緒的な文になっている場合が多く、ちゃんとした英文構造になっていない場合が多いので。例えば、主語がなかったり、強調構文になっていたり、あるいは、ある言葉が特定の意味合いを持っていて、私たち日本人では理解できない内容だったり…基本的に歌は特定の文化的(あるいは、サブカルチャー的)色彩が強いので、論理的な文章を聞いて理解することで英語を習得しようとする僕たちにはいい「教材」とはなりません。また、感情表現によって抑揚のつけ方が独特になるため、発音もわかりにくいです。好きで聞くことで英語の発音に慣れるくらいの効果はありますが、英語力を上げる味方とはなりませんね、残念ながら。

Chihiro:じゃあ、どんな英語がいいですか?

Naoki: 常に何らかの情報を得て、理解するように頭(脳)を鍛えるためには、ニュース番組が一番手っ取り早いですね。朝起きたらすぐにテレビをつけてニュースを聞く習慣をつける。ただ問題は、そのようなテレビ番組が少ないことですね。僕はひかりTVを見ていますが、基本チャンネルにBBCはありますが、CNNのようなアメリカの放送局はありません。たまにCBSとかのアメリカの番組が日本の24時間ニュース番組の中に出てきますが、いつ流れるのかわからないので、そのチャンネルに合わせる意味はないですしね。もちろ、BBCでもいいんですよ、イギリス英語ですが。ただ、僕の経験からのアドバイスは、できればアメリカのニュース番組を見る、聞くようにしてほしいと思います。細かい説明は置いといて。あ、CNNは契約したら視聴できますよ。ただ、ひかりTVだと(ケーブルや 衛星放送でも同じと思いますが)、それだけで月2160円かかります。僕はパスですが、英語をしっかり勉強したい人は、月2160円、自分に投資するのも悪くないですよ。その分、しっかり利用すればいいですからね。

Chihiro: 私もパスかな、お金ないんで。それと、家族と一緒なんで、ひかりTVとか衛星とか、テレビで朝から英語放送なんて無理ですね~。

Naoki: ならば、スマートフォンのアプリを使いましょう。いろいろなニュースショーがありますが、僕が今入れているのは「NBC News」、「TODAY」(NBCの番組です)、「FOX News」、「NPR News」などです。映像があって、トークショー形式になっている「TODAY」はお薦めです。また、音だけで、知的で落ち着いたニュースを聞けるNPR(National Public Radio)は、アメリカの知識層に根強い人気がありますので、一度聞いてもらえばと思います。(End of Part 1)


英語力が「伸びる?伸びない?」わけを考える(10)

2015-08-28 | 英語の学習
①「英語を日常の言語にする」(Part 10の3/最終回後編)

英語学習の習慣化
 
本格的な英語の勉強は、夜落ち着いて、その気になった時にしましょう。あ、でも基本、毎日ですよ。そのタイミングは、寝る前の2、3時間前くらいでしょうか。その時に何を勉強するかは、その時の学習目的によって異なります。TOEICやTOEFLiBTでの成績を上げたいのであれば、ニュースを読み、理解し、聴き、リーディングとリスニングの力を高めるよう努力します。その時に使う「教材」は、僕は基本的なものとして「NHK World」を推薦します。記事を読むだけなら、The Japan Timesのような英字新聞のウェブ版でもいいですが、キャスターの英語を聞くことができるという利点があるので、リスニング力の強化のためにも、総体的にはNHK Worldがいいと思います。「生の英語がいいから、海外(アメリカやイギリス)の放送局がいいのでは…」という意見もあるかと思いますが、CNN、ABC、NBC、CBC(全てアメリカの放送局)、あるいは、BBC(イギリス)のような海外の放送局のサイトは、まず記事が海外のものであるため馴染みのないトピックが多いこと、また、英語がネィティブの英語であるため、使われている語彙・表現が多分に文化的特性を持ったものであることから、慣れていない日本人には容易にはわかりません。ゆえに、これらのサイトは日本人の英語の総合的能力を高めるためには効率が悪いため、初期の英語学習の日常的英語教材としては避けた方がいいと思います(僕の経験からの結論です)。もちろん、たまに有名なニュースキャスターの生の英語を聞く、あるいは、海外に行った時のために耳を慣らす程度に開いてみることはいいことですが。海外のメディアは、基本、自分の英語力を勘案して有効に使ってください。「ん?TOEICとかの問題集は?」前に言ったように、ある程度の即効性はありますが、自力をつけるという点からは、「生きた英語」に取り組む方が効果は間違いなく上がります。
 
では、NHK World、あるいは何らかの英字新聞を使ってどう英語を勉強するのか。まずは読むことです。それも、できるだけ英語のリズムを意識して読むこと。「英語のリズム…?」そうです、そのために自宅では英語をバックグラウンド言語にしているわけです。毎日英語を聞いている脳は、英語のリズムを知っています。もちろん、無意識にですが。英文を読む時には、英語の音を意識して読むようにしてください。そうすれば、なんとなく「英語らしく読める」ことに気づくはずです。「英語らしく読める」というとは、英語のインプットが容易になっていることを意味します。英語らしく、そして、できるだけ早く読んで、わからないところはネット辞書(「Weblio」を推薦します)を使って理解していってください。そして文全体の意味がはっきりわかったら、今度は全文を音読してください。音読する時は、できるだけ文章を見ないようにしましょう。最初はちょっと見てもいいですが、その後はできるだけ目を上げるようにします。意味がわかっていて、そして英語のリズムに乗っていれば、文章は自然と口から出てくるはずです。音読する時に気をつけること…それは、自分が誰かにそのことを話していると意識して話す(音読する)ことです。そうすれば、音読した文章にある単語、表現、構造が頭に残り、英語の実力が少しずつ上がっていくことに気づくはずです。その後(順番はあまり重要ではありませんが)、アナウンサーが話しているビデオを見てください。「あ、わかる…(微笑)」と思うはずです。
 
このような方法で毎日違った記事を読んでいけば、英語力は間違いなく着実についていきます。「でも、そんな方法で一つの記事を読んでいったら、僕の実力じゃあ何時間かかるか…(汗)」ですよね。ですから、自分の実力に合わせて、使える時間に合わせて読む分量を調整してください。最初は1パラグラフでも構いませんよ。慣れてくれば2パラグラフ、そして最終的には記事全部をカバーできるようになるはずです。それができるようになったら、余った時間でもう一つ別の記事を読みたいと思う時が必ずきます。
 
社会で評価される、あるいは、TOEIC等の英語標準テストで得点が取れる英語力を身につけたい人には前述の勉強は不可欠です。しっかりした英文構造の理解と豊富な語彙・表現がなければ、実社会で英語を使って仕事をすることはできません。少なくとも、いい仕事はできません。「でも~別に仕事で英語を使おうと思っているわけじゃなくて~…海外に旅行に行ったり、外人の友達を作ったり、そのための日常会話ができるようになればそれでいいんだけどなあ~…」なるほど。それも英語を勉強するりっぱな動機でですよね(納得)。
 
日本で英語の日常会話をマスターすることができるか?英語で日常会話をする機会のない人間が、英語で日常会話ができるようになると思います、みなさん?「ん?だめ…なん?」だって、「英語での日常」はないわけですよね。だったら、できませんよね~。ただ、英語の日常会話に使える英語表現を理解する、それを使える状態にしておくことは可能ですけどね。「あ、それはできるんや。で、その勉強方法は?」すでにお話しましたが…そう「英語のバックグラウンド言語化」の中でお話した、英語ドラマ鑑賞です。英語で日常会話をすることはできなくても、英語で日常会話が行われているのを見ること、聞くことはいくらでもできますよね。ただ、そうする際に重要なことは、何を見るのか、と、何度見るのか、また、何時間見るのか、ということです。その違いによって、英語の脳のできかたが変わってきます。そして、勉強はしたくなかったとしても、聞こえるようになった語彙や表現は必ずチェックしましょう。そうしなければ、なんとなくわかる状態から脱却することはできません。「ただ聞くだけ…」では、本当の意味で英語を身につけることはできませんよ。そして、そのような「練習」をしっかりしたら、今後は英語を話す機会を見つけましょう。使える英語を身につけるには、英語を使わなければダメです。日々英語をバックグラウンドの音として流して鍛えてきた脳は、英語を使った時にその実力を発揮します。自分が思う以上に脳は英語に反応しますから、話そうという気持ちさえあれば、自然に英語が口から出てくるはずです。「英語のバックグラウンド言語化」は、そのための準備と思って、日々実践してくださいね。そうすれば、英語を理解する、話すことはそう難しいことではありません。

英語を日本語のように自然に聞ける、話せるようになるために必要なこと。それは、「英語のバックグラウンド言語化」により、英語を無意識ながら脳に学習させていくこと、そして、英語を意識的に勉強することで、脳に英語の規則や語彙・表現、その概念を覚えさせることです。言い換えると、英語の無意識的学習と意識的学習をうまく組み合わせて行うことで英語を習得できると考えてください。え?その割合ですか?英語の無意識的学習時間が8割で、意識的学習が2割、くらいでしょうか。その辺は自分の英語力に合わせて調節してくださいね。ただ、基本の「英語のバックグラウンド言語化」だけは必ずするようにしてください。それがなければ、少なくとも僕の英語レベルには届きませんよ。だって、僕は毎日自分を英語の環境に置いて、英語脳を鍛えていますからね。皆さんも僕と一緒にキャッスルやLaw and Oder、NCISを見ましょう!あ、それはただ同じドラマを見る仲間を増やしたいだけですけどね(失礼しました!)

ということで、長々と「英語を日常の言語にする」について語ってきました。「あまりの長さに何を言ってか忘れちゃった~!」ってですか…無理もないですね(ガクン)。まあ、その中から何かちょっとでも英語を習得するヒントを得てもらえたらなら幸いです。次回からはまた別の角度で英語について話しをしますから、これに懲りずにまた寄ってくださいね。長い間同じテーマの話しを読んでくださって、本当にありがとうございました(ペコリ)。これからも僕と一緒に英語を楽しく、そして、効果的に勉強しましょう!

Okay, guys! Keep listening to English and use English as much as you can. Practice makes perfect. I will see you soon in the next blog article. In the meantime, take care, guys! All the best, Naoki


英語力が「伸びる?伸びない?」わけを考える(10)

2015-08-26 | 英語の学習
①「英語を日常の言語にする」(Part 10の2/最終回中編)

「見るドラマはなんでもいいの?」に対する回答から。なんでもよくないです。効率よく英語力を向上させるためには、それなりに選択する必要があります。「選択?好きなのは「プリズンブレイク」に「バンパイアダイアリー」なんやけど?いいかな?」ダメです!どんな英語力を身につけたいんですか?日常不自由なく会話ができて、また、できればいろいろなテーマについて話ができるようになりたい、そういうことができる英語力じゃないですか?だったら、できるだけ日常生活で使われる英語を聴くことが大事です。そして、そこで使われる単語や表現を自分のものにしていく。そのために見るドラマが「プリズンブレイク」に「バンパイアダイアリー」?そんな日常ありませ~ん!もちろん、みなさんが牢獄生活を送る可能性があったり、バンパイアにお友達がいれば別ですけどね~(笑)。え、あり得る?(汗…)ないという前提で…。

僕のお勧めは、今でしたら「Law and Order」「キャッスル」「クリミナルマインド」「NCIS」「クローザー」といった刑事もの、犯罪捜査ものですね。しばらく前のシリーズでは「Brothers and Sisters」をよく学生に勧めていましたが。その中でも特に「Law and Order」は、しばらく継続して見ているとわかりやすくなってきますし、自分の英語力を伸ばすことができる要素が多く入っているので、知らず知らずに英語試験(TOEICなど)の得点が上がってくると思いますよ。「え、なんで?」その鍵は、「質問と返答です。」刑事ものでは質問が多いのは当たり前ですよね。刑事(detective)が容疑者や犯罪現場にいた人たちに質問することから捜査が始まります。しかも、その質問は日常的なものですよね。「Where were you between 8 and 10 yesterday night?」「Did you hear anything then?」「What do you do for living?」などなど。そして法廷になると、そのような質問がもっと洗練されて、あるいは、複雑な要素を含みながら、検事から証人に聞かれます。そして、それに証人が答える。そして再びその返答に対して検事が質問する。このようなやり取りを聞いて理解することは、英語で物事を理論的に理解することに極めて効果的です。そして、そのようなやりとりが理解できるようになれば、英語の試験におけるリスニング力が上がります。これは間違いないです!なので、日常会話で使われる単語や表現を増やしたい、また、リスニング力をつけたいと思っている皆さんには、刑事ものを継続的に見ることを強く勧めたいと思います。ほんとかな?と思っている人は、僕に騙されたつもりで、まずやってみてください!きっと後で「やってよかった~(微笑)」って思うはずですよ。乞うご期待!

さて、「英語のバックグラウンド」となるドラマ(音声)についてはわかってもらえたかと思います。そして、英語の環境を作って、毎日自然に英語を聴く重要性についても。でも、それらは英語をどちらかというと無意識に脳に理解させるというためのものであって、それだけでは英語の実力(総合的能力)向上には繋がりません。「英語を意識して勉強する」ことがどうしても必要となります。では、どうやって勉強するのか。次回の最終回では、その具体的な方法についてお話ししたいと思います。

See you next time, folks! Naoki




英語力が「伸びる?伸びない?」わけを考える(10)

2015-08-24 | 英語の学習
Greetings from Miyazaki that another major typhoon is approaching and it is raining hard outside. I wonder how you guys have been doing? I hope you are fine and leading a good life as usual. Me? Okay…I guess. Just busy as usual.

It has been such a long time since I posted a blog article last (最後にブログの記事を書いてからかなり時間が経ちました). Time flies, doesn’t it?(時が経つのは早いものですね~。) I’ve been pretty busy at work(この頃仕事でずっと忙しくて) and I was constantly pressed by time (いつも時間に追われてました) meeting deadlines for many documents I needed to take care of(任された書類を締切り日までに仕上げるべく)。I have long wanted to complete the current topic, and now is the time to do that, folks, though it is not as dramatic as it sounds like.(長い間今のトピックを終わらせようと思ってはいましたが、皆さん、とうとう今日その時がやってまいりました!とはいっても、そんなたいそうなものではないですけどね。)At any rate,(ともかくも)here you go.(どうか読んでくださいね。)

①「英語を日常の言語にする」(Part 10の1/最終回前編)

さてさて、日本で「英語を日常の言語にする」方法について考えます。とは言っても、実は何か特別な方法があるわけではなく、自分の脳が英語を第一言語として認識するくらい「日常を英語の世界にする」ための努力をするということです。このことを、僕は「英語のバックグラウンド言語化」と呼び、皆さんにはその実践を提唱したいと思います。「英語のバックグラウンド言語化…なんかややこしい響き…」まあ、なんか、大げさな感じではありますよね~すみません(汗)。実はいたってシンプルなことでして、以下にそのことを説明しますね。

英語のバックグラウンド言語化(英語を生活のバックグラウンド言語にする)

英語を日本語と同じような感覚で理解できる、話せるようになりたいのであれば、自分の脳が英語を自然な言語として受け入れるための努力をする必要があります。具体的には、先ほども言ったように、自分の脳が英語を第一言語として認識するくらい「日常を英語の世界にする」ということで、さらに具体的に言うと、仕事の時間を除いて、少なくとも朝起きて仕事に行くまで、そして、仕事から帰ってきて寝るまで、英語がバックグラウンドにずっと流れている状況を作ることです。このような言語環境を作ることを「英語のバックグラウンド言語化」と呼びます(僕が作った言葉ですので、念のため…)。

実際の行動はこうなります。朝起きたらすぐにラジオやテレビをつけ、英語のニュースを流す、あるいは英語のドラマにチャンネルを合わせ(BBC、AXN、スーパードラマTV、FOXなど)、英語の会話が聞こえるようにします。顔を洗って、歯を磨いている間にも英語が聞こえる状態にします。何を言っているのか、その意味を理解しようとする必要はありません。バックグラウンドに英語が流れているということが大事な点です。そしてご飯を食べる時には、テレビであれば画面を見ることになるので、その時は多少理解しようとしてニュースなり、ドラマを見ます。しかし、その時間は朝食の時間で、英語を勉強する時間ではありませんので、あくまで興味本位くらいの程度で見ていれば、それで構いません。ただし、見る、あるいは、聴く番組はできるだけ固定すること。同じ人、同じキャラクターの英語を繰り返し聞くことで、その英語が理解しやすくなります。

仕事をしている間は英語を聞く、見る機会はほとんどの人はないと思いますので、無理をして何かをする必要はありません。もちろん、時間があれば、スマートフォンのアプリで英語のニュース記事(New York TimesやUSA Todayなど)を読んだり、聞いたりすれば、それはそれでいいですが、無理をする必要はありません。もし会話力をつけたければ、一人になった時に英語で独り言を言うことも一つの方法です。僕は学生時代にそれをよくやっていました。まあ、他人に見られたら、変に見られますけどね(笑)。でも、見られなければどんなに大げさに話してもいいわけで…いい練習になりますよ。
 
さて、仕事から帰ったらまず何をするか…。そう、またテレビをつけて、英語のニュースかドラマの音が聞こえるようにします。着替えをしている間も英語が聞こえます。もちろん、まだ理解しようと集中する必要はありません。いつもの行動をしている時に聞こえる言語が英語になっているだけです。一人であれば、食事の時にドラマでも見ましょう。ドラマはある程度固定していれば、同じエピソードを何回も見ることになります。字幕版、二カ国板、再放送がよくありますからね。同じエピソードを何回も見ると、そのうち前にわからなかった音や会話、表現が不思議に(本当は不思議じゃないんですけどね)聞こえるようになります。その時にはメモを取って、その意味を後で確認しましょう。語彙・表現が確実に増えていきます。「なるほど~ふむ…それはできそうだけど、それだけで英語力伸びるのかな~?(疑問…)ドラマか~何でもいいのかな?(疑問…)」

(それに答えるとちょっと長くなりそうなので、今回はこれで…。次回は早めにアップしますのでお楽しみに~…よろしくお願いします(ペコリ)。Nao