表現92)I went on a limb to save our company.(僕は会社のために危険を冒してきちゃったよ)
僕が最初にこの表現(go out on a limb)を聞いた時は、正直まったく意味がわかりませんでした。まず、limb(リム/bは発音しません)という名詞については知っていましたが、「人間の手足」としてのイメージしかなく、on a limbなので、人の手か足の上に行った(乗った)?なんのこっちゃ!と思ったものです。そこでlimbという単語を調べると、それが「突起したもの」「飛び出たもの」「伸びているもの」のような語感を持った単語であることを知り、そしてそれが人間の肢、手足の意味ばかりでなく、木の枝(太いもの)のことも指すことを知りました。そこで始めて、「あ、木の太い枝の上に行ったのね」と、とりあえずはイメージすることができたことを覚えています。でも、それがなぜ、危険を冒す、みたいな…?
go out on a limbの語源は、確かに「木の枝の上に行く、飛び乗る」というもののようです。でも、人間がそんなことするわけ、ないですよね~(原始人じゃあるまいし…)。一説によると、猟が一般的に行われていた1800年代のアメリカで、猟師に追われた動物が、木の上の太い枝(limb)に飛び乗ったのはいいが、結果的にそれが猟師の格好のターゲットとなった。つまり、そうすることで、自分を危険にさらすことになった、というところからきているそうです。
現在は、それ(go out on a limb)が、人があえて危険を冒すようなことをする、あるいは、困難な立場に身を置く、といった意味として使われるようになったというわけです。この表現、日常会話で結構出てきますので、その感覚をしっかり覚えて、使ってみてくださいね。では、この表現がどのような文脈で使われるのか、会話から理解しましょう。Now, check-it out time, guys! Here you go!
(Jim and Pete are working for the same company in New York./ジムとピートは ニューヨークにある同じ会社に勤めています)
Jim: As you know, our company has a big financial problem.
(君も知ってるように、うちの会社は大きな財政的問題を抱えてるよね)
Pete: Right. Everyone knows what we should do. We have to cut the hotel business.
(そうだよな。みんなどうすればいいか知ってるよな。ホテル業を止めなきゃ)
Jim: You are right. But the manager of the hotel is the daughter of the president.
(君の言う通りだよね。だけど、ホテルの支配人は社長の娘…)
Pete: Yeah. But someone should tell the president that it has to happen in order to save our company.
(そういうこと。でも、うちの会社を救うにはそうしなくちゃいけないってこと、誰かが社長に言わなきゃな~)
Jim: Well, the question is, who is going to do that and become a hero.
(そう、問題は、誰がそうしてヒーローになるかってことだよね)
(A few days later/2、3日後)
Jim: Hi, Pete. I went on a limb to save our company.
(やあ、ピート。僕は会社のために危険を冒してきちゃったよ)
Pete: What are you talking about?
(何の事言ってるの?)
Jim: About the hotel business of our company. Remember?
(うちの会社のホテル業のことさ。覚えてないの?)
Pete: Oh, our financial problem thing. But what did you do?
(あ~うちの財政問題のことね。で、どうしたわけ?)
Jim: I have spoken to the president.
(社長に話をしたんだ)
Pete: You are kidding me, aren't you?
(冗談だよな?)
Jim: No, I'm serious.
(いや、ホントのことだよ)
Pete: Wow, you are so brave.
(すごい、君は勇敢だよな~)
Jim: He listened to me very seriously, and I think something should happen. I don't know why people didn't do that before.
(彼は僕の言う事を真剣に聞いてくれたんだ。だから、きっと何かが起 こると思うよ。なんでみんなそうしなかったのか、わからないよ)
Pete: Oh, you did not know?
(え。知らなかったの?)
Jim: What?
(何を)
Pete: Some people did that and…
(何人かがそうしたよ、そして…)
Jim: Nothing happened?
(何も起こらなかったわけ?)
Pete: Well, something happened, but...
(いや、起こったことは起こったけど…)
Jim: What happened, Pete?
(何が起こったんだい?)
Pete: One of them is now working in Alaska, another Africa, and another is still missing somewhere…
(そのうちの一人は今アラスカで勤務だろ、もう一人はアフリカ、そして、もう一人は、どこかで未だ行方不明…)
Jim: Oh, my god! Do you know what the president like?
(うっそ~!社長が好きなもの、知ってる?)
あれ?あれだけ勇気を持っていた男が…ねぇ。ま、しかたないか?危険を冒す以上、結果が悲惨になる場合もありますので、go out on a limbする場合は、みなさん、くれぐれも覚悟を持ってしてくださいね。あ、でも、別にそんな重要なことにじゃなくても、go out on a limb は使えますから、是非会話で使ってみてくださいね。では、今回はこの辺で。See you! Nao
僕が最初にこの表現(go out on a limb)を聞いた時は、正直まったく意味がわかりませんでした。まず、limb(リム/bは発音しません)という名詞については知っていましたが、「人間の手足」としてのイメージしかなく、on a limbなので、人の手か足の上に行った(乗った)?なんのこっちゃ!と思ったものです。そこでlimbという単語を調べると、それが「突起したもの」「飛び出たもの」「伸びているもの」のような語感を持った単語であることを知り、そしてそれが人間の肢、手足の意味ばかりでなく、木の枝(太いもの)のことも指すことを知りました。そこで始めて、「あ、木の太い枝の上に行ったのね」と、とりあえずはイメージすることができたことを覚えています。でも、それがなぜ、危険を冒す、みたいな…?
go out on a limbの語源は、確かに「木の枝の上に行く、飛び乗る」というもののようです。でも、人間がそんなことするわけ、ないですよね~(原始人じゃあるまいし…)。一説によると、猟が一般的に行われていた1800年代のアメリカで、猟師に追われた動物が、木の上の太い枝(limb)に飛び乗ったのはいいが、結果的にそれが猟師の格好のターゲットとなった。つまり、そうすることで、自分を危険にさらすことになった、というところからきているそうです。
現在は、それ(go out on a limb)が、人があえて危険を冒すようなことをする、あるいは、困難な立場に身を置く、といった意味として使われるようになったというわけです。この表現、日常会話で結構出てきますので、その感覚をしっかり覚えて、使ってみてくださいね。では、この表現がどのような文脈で使われるのか、会話から理解しましょう。Now, check-it out time, guys! Here you go!
(Jim and Pete are working for the same company in New York./ジムとピートは ニューヨークにある同じ会社に勤めています)
Jim: As you know, our company has a big financial problem.
(君も知ってるように、うちの会社は大きな財政的問題を抱えてるよね)
Pete: Right. Everyone knows what we should do. We have to cut the hotel business.
(そうだよな。みんなどうすればいいか知ってるよな。ホテル業を止めなきゃ)
Jim: You are right. But the manager of the hotel is the daughter of the president.
(君の言う通りだよね。だけど、ホテルの支配人は社長の娘…)
Pete: Yeah. But someone should tell the president that it has to happen in order to save our company.
(そういうこと。でも、うちの会社を救うにはそうしなくちゃいけないってこと、誰かが社長に言わなきゃな~)
Jim: Well, the question is, who is going to do that and become a hero.
(そう、問題は、誰がそうしてヒーローになるかってことだよね)
(A few days later/2、3日後)
Jim: Hi, Pete. I went on a limb to save our company.
(やあ、ピート。僕は会社のために危険を冒してきちゃったよ)
Pete: What are you talking about?
(何の事言ってるの?)
Jim: About the hotel business of our company. Remember?
(うちの会社のホテル業のことさ。覚えてないの?)
Pete: Oh, our financial problem thing. But what did you do?
(あ~うちの財政問題のことね。で、どうしたわけ?)
Jim: I have spoken to the president.
(社長に話をしたんだ)
Pete: You are kidding me, aren't you?
(冗談だよな?)
Jim: No, I'm serious.
(いや、ホントのことだよ)
Pete: Wow, you are so brave.
(すごい、君は勇敢だよな~)
Jim: He listened to me very seriously, and I think something should happen. I don't know why people didn't do that before.
(彼は僕の言う事を真剣に聞いてくれたんだ。だから、きっと何かが起 こると思うよ。なんでみんなそうしなかったのか、わからないよ)
Pete: Oh, you did not know?
(え。知らなかったの?)
Jim: What?
(何を)
Pete: Some people did that and…
(何人かがそうしたよ、そして…)
Jim: Nothing happened?
(何も起こらなかったわけ?)
Pete: Well, something happened, but...
(いや、起こったことは起こったけど…)
Jim: What happened, Pete?
(何が起こったんだい?)
Pete: One of them is now working in Alaska, another Africa, and another is still missing somewhere…
(そのうちの一人は今アラスカで勤務だろ、もう一人はアフリカ、そして、もう一人は、どこかで未だ行方不明…)
Jim: Oh, my god! Do you know what the president like?
(うっそ~!社長が好きなもの、知ってる?)
あれ?あれだけ勇気を持っていた男が…ねぇ。ま、しかたないか?危険を冒す以上、結果が悲惨になる場合もありますので、go out on a limbする場合は、みなさん、くれぐれも覚悟を持ってしてくださいね。あ、でも、別にそんな重要なことにじゃなくても、go out on a limb は使えますから、是非会話で使ってみてくださいね。では、今回はこの辺で。See you! Nao