基本、タイプ3) English for Interactive Communication(相互理解のための英語)を除けば、他のタイプの英語は独学でなんとかなります。また、どのタイプの英語を勉強したとしても、その過程で得た英語力は他のタイプの英語の理解にも自動的に移行し、利用されます。「自動的に移行?」つまり、脳が勝手に新しい情報を整理し、海馬に入れて(記憶して)、機会があればそこから利用できるようにするということです。その結果、自身の英語力の底上げが期待でき、総合的英語力の伸長が期待できるというわけです。
日本人が英語を学ぶ時に目標とする「5つのタイプの英語」の重要性は、まず自分が何を目的に、どのような教材(メディア)を使っているのかを確認し、その目的に向かってどのくらい進歩しているのかを自覚しながら勉強を続けていくことです。そして、その勉強を続けているときに他のタイプの英語が述べていないとしても気にしないこと。英語を話す機会のない人が、タイプ3) English for Interactive Communication(相互理解のための英語)ができない、わからない、あるいは、少し機会があった時にうまくできなかったとしても落胆する必要など全くありません。逆に、そのような機会がある人がある程度英語を話せるようになるのは当たり前のことです。ちなみに「…ラーニング」の効果を示すビデオがネイティブと話している姿を多く見せていますが、そのような機会がある環境にいる人であれば、いわゆる日常会話は、どんな教材を勉強しても、ある程度できるようになるのは当然のことです。しかし、それくらいの英語力では、本当の意味で「英語が話せるようになる」わけではありません。「英語が話せるようになる」「英語ができる」といった極めて短絡的な言い方で目標や結果を言うのであれば、それは、「日本語と同等に」をその前に入れなければいけません。つまり、「日本語と同等に英語が話せるようになる」「日本語と同等に英語ができる」という風に。さて、それが「文法を知らなくても」「ただ聴くだけで」できるようになるでしょうか。第一及び第二言語習得理論で明らかなように、生まれてからずっと英語の環境にいたり、あるいは、小さい子供で常に英語の環境にいれば、そのようなことは起こり得ますが、既に日本語を第一言語として形成された脳を持った日本人は、脳に意識的に英語を学習させる行為をしない限りは、日本語と同等の英語力を習得することは不可能です。もちろん、どんなに勉強したとしても、日本語力とまったく同じレベルの英語力を身につけることは不可能ですが。少なくとも、自分の持つ日本語力を使って達成できることを英語ででもできるようになれば、それで私たちの英語学習の目的は一応達成できたということなりますよね。それが難しいんですけどね(笑)。
「どんな英語力を身につけたい?」というタイトルで、学習する英語の分類について話をしてきました。英語をどんな形で勉強しても、それはそれで構いません。私も今までそうしてきました。でも、文科省の英語教育方針や、ちまたの英語ビジネスの広がり、そのやり方をみていると、日本の英語教育はまたまた混乱していくに違いないなという思いに強く駆られます。日本人は何のために英語を勉強するのか、どのような英語力を目標に勉強するのか、させていくのか。そこを整理しないと、日本人の総体的英語力は上がらないと思います。国際社会が複雑になる昨今、日本としてのアイデンティティを持ち、世界の人々と対等に対話ができ、交渉ができ、また、協働できる人材になる、また、そのような人材を育てるために必要な語学力、英語力を身につけるためには、ただ何となく勉強するのではなく、それなりの目標を定め、その目標に向かって勉強することが不可欠です。もちろん、ある時はある目標に向かって勉強し、またある時は別の目標に向かって勉強する。多角的に勉強することは英語脳を作るためには必要なことですし、やることが異なれば刺激が違うのでやる気も起こります。英語学習の動機付けという点でも重要です。ここで重要なのは、漠然と様々な英語媒体を学習することと、それなりの目的を持って様々な媒体を学習することとは違うということです。効率的・効果的学習、それが日本人の英語学習、英語教育には欠けている。それが改善されない限り、日本人の総体的英語力の向上は見込めないと思います。「5つのタイプの英語」をその改善のための一つの提案と捉えてもらえたら幸いです。まずは実践してもらえたらハッピーです。
「5つのタイプの英語」の勉強法についてはいろいろありますが、それはまた別の機会に書きたいと思います。ただ、どのタイプの英語を勉強してもいいですが、タイプ1) English for Self-expression:(自己表現のための英語)については、今どんなレベルの英語力をお持ちであろうと、是非取り組んでください!皆さんの英語力は、そこから必ず上がっていくはずです。また、そこで培った英語力は、他のタイプの英語の理解、習得にも繋がっていくので、総体的英語力の向上に大きな効果が期待できます。TOEIC、TOEFL、IELTS、英検、どんな英語試験の得点アップにも効果がありますよ。是非頑張ってやってみてくださいね。今回は結構理屈っぽい話となりました。最後まで読んでいただき、感謝いたします(ペコリ)。もっと軽い話も書いていきますので、これからもよろしくお願いします!では…See you next time! Naoki
日本人が英語を学ぶ時に目標とする「5つのタイプの英語」の重要性は、まず自分が何を目的に、どのような教材(メディア)を使っているのかを確認し、その目的に向かってどのくらい進歩しているのかを自覚しながら勉強を続けていくことです。そして、その勉強を続けているときに他のタイプの英語が述べていないとしても気にしないこと。英語を話す機会のない人が、タイプ3) English for Interactive Communication(相互理解のための英語)ができない、わからない、あるいは、少し機会があった時にうまくできなかったとしても落胆する必要など全くありません。逆に、そのような機会がある人がある程度英語を話せるようになるのは当たり前のことです。ちなみに「…ラーニング」の効果を示すビデオがネイティブと話している姿を多く見せていますが、そのような機会がある環境にいる人であれば、いわゆる日常会話は、どんな教材を勉強しても、ある程度できるようになるのは当然のことです。しかし、それくらいの英語力では、本当の意味で「英語が話せるようになる」わけではありません。「英語が話せるようになる」「英語ができる」といった極めて短絡的な言い方で目標や結果を言うのであれば、それは、「日本語と同等に」をその前に入れなければいけません。つまり、「日本語と同等に英語が話せるようになる」「日本語と同等に英語ができる」という風に。さて、それが「文法を知らなくても」「ただ聴くだけで」できるようになるでしょうか。第一及び第二言語習得理論で明らかなように、生まれてからずっと英語の環境にいたり、あるいは、小さい子供で常に英語の環境にいれば、そのようなことは起こり得ますが、既に日本語を第一言語として形成された脳を持った日本人は、脳に意識的に英語を学習させる行為をしない限りは、日本語と同等の英語力を習得することは不可能です。もちろん、どんなに勉強したとしても、日本語力とまったく同じレベルの英語力を身につけることは不可能ですが。少なくとも、自分の持つ日本語力を使って達成できることを英語ででもできるようになれば、それで私たちの英語学習の目的は一応達成できたということなりますよね。それが難しいんですけどね(笑)。
「どんな英語力を身につけたい?」というタイトルで、学習する英語の分類について話をしてきました。英語をどんな形で勉強しても、それはそれで構いません。私も今までそうしてきました。でも、文科省の英語教育方針や、ちまたの英語ビジネスの広がり、そのやり方をみていると、日本の英語教育はまたまた混乱していくに違いないなという思いに強く駆られます。日本人は何のために英語を勉強するのか、どのような英語力を目標に勉強するのか、させていくのか。そこを整理しないと、日本人の総体的英語力は上がらないと思います。国際社会が複雑になる昨今、日本としてのアイデンティティを持ち、世界の人々と対等に対話ができ、交渉ができ、また、協働できる人材になる、また、そのような人材を育てるために必要な語学力、英語力を身につけるためには、ただ何となく勉強するのではなく、それなりの目標を定め、その目標に向かって勉強することが不可欠です。もちろん、ある時はある目標に向かって勉強し、またある時は別の目標に向かって勉強する。多角的に勉強することは英語脳を作るためには必要なことですし、やることが異なれば刺激が違うのでやる気も起こります。英語学習の動機付けという点でも重要です。ここで重要なのは、漠然と様々な英語媒体を学習することと、それなりの目的を持って様々な媒体を学習することとは違うということです。効率的・効果的学習、それが日本人の英語学習、英語教育には欠けている。それが改善されない限り、日本人の総体的英語力の向上は見込めないと思います。「5つのタイプの英語」をその改善のための一つの提案と捉えてもらえたら幸いです。まずは実践してもらえたらハッピーです。
「5つのタイプの英語」の勉強法についてはいろいろありますが、それはまた別の機会に書きたいと思います。ただ、どのタイプの英語を勉強してもいいですが、タイプ1) English for Self-expression:(自己表現のための英語)については、今どんなレベルの英語力をお持ちであろうと、是非取り組んでください!皆さんの英語力は、そこから必ず上がっていくはずです。また、そこで培った英語力は、他のタイプの英語の理解、習得にも繋がっていくので、総体的英語力の向上に大きな効果が期待できます。TOEIC、TOEFL、IELTS、英検、どんな英語試験の得点アップにも効果がありますよ。是非頑張ってやってみてくださいね。今回は結構理屈っぽい話となりました。最後まで読んでいただき、感謝いたします(ペコリ)。もっと軽い話も書いていきますので、これからもよろしくお願いします!では…See you next time! Naoki