Naoの誰でもわかる!英語の話

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Naoの時事英語研究②8/21/2021: “Evacuate”を理解する

2021-08-22 | 英語の学習
US military helicopters evacuated Americans from hotel near Kabul airport(By Oren Liebermann, CNN Updated on August 21, 2021)

今日のヘッドラインは上記となります。そして覚えてほしい単語は、evacuate(エバキュエイト)。意味がわかっている人も多いか思いますが、念のために説明しますね。この単語を分解すると、e+vacu+ateとなります。中心の意味は真ん中にあるvacu。これはラテン語から来たもので、そもそもは「空になること」という意味だそうです。そういえば、vacuum(バキューム)という単語を思い出しません?これも同じ語源(ラテン語)から来たもので、vacuos(空(から)の)という言葉から派生したものとのこと。本題に戻ります。では、そのvacuの前にある、e、は、エ?何に?いや、だじゃれじゃないですよ(冷汗)。これだけじゃわかりませんよね〜。では、exのeと言ったら、何か想像できます?exitとかextraとかに使われるex…そう、何かの「外(側)に」っていう意味です!exitは「出口」ですよね。そして、extraは「余分の」「臨時の」「格外の」とかの意味ですが、要は、何かもともとあるものから「外れた」「別の」って意味なので、これも「外側」って語感がありますよね。そうすると、evacuまでで、「何かを外にした(もって行った)空の状態」みたいな…。では最後のateの意味はいうと、create、educate、translateなどに見られる、単語の最後にくる言葉で(接尾辞と呼ばれま〜す)、「〜させる」「〜する」という意味をそのくっつく単語に与えます。そうすると、evacuateは、何かを、あるいは、誰かを外に持って行って(どこかを、なにかを)空の状態にすること、という意味になるような…なので、辞書を引くと、「空にする」「引き上げる」「避難させる」「撤退させる」といった意味が出てきます。すみません、ちょっと説明が長かったですね。すみません(ペコリ)。では、今日のヘッドラインに戻ります!

US military helicopters evacuated Americans from hotel near Kabul airport

わかりますよね。そう、「アメリカ軍のヘリコプターがカブール空港近くにあるホテルからアメリカ人を避難させた」って意味ですが、より分かりやすく言うと、「軍のヘリコプターがカブール空港近くにあるホテルからアメリカ人を救助した(アメリカ人に対し避難救助を行った)」といった意味になりますね。あ、ちなみに、カブールとはアフガニスタン(Afghanistan)の首都になりますね。今アフガニスタンはタリバン(The Taliban)がほぼ全土を掌握したことで、大変な混乱状態にありますよね。そんななか、カブール空港はアフガニスタンから出国したい人達であふれています。なんとかならないものでしょうか…と思っているは私だけではないですよね。今回の記事はその現状の一部を記事にしたものです。是非ニュースで追って行ってくださいね。では、そのヘッドラインを持つ記事の冒頭を見てください。

The US military used helicopters to evacuate a group of Americans from a hotel near Kabul's airport, according to a Pentagon spokesman who provided new details about the mission that was first revealed by President Joe Biden in his speech on Friday.

according to〜の前は問題ないですよね。その後は、関係代名詞のwho、そして、thatが誰に、そして、何にかかっているのかをしっかり把握すれば問題なく理解できますよね。でも、念のためにその訳を書いておきますね。

「ジョー・バイデン大統領が先に金曜日に行ったスピーチで明らかにしていたミッションについて、その詳細を初めて明らかにしたペンタゴンのスポークスマンによると、アメリカ軍は、ヘリコプターを使って、カブール近郊にあるホテルから自国民の一団を救助したとのことである。」…でその原文はというと…(再度!)

The US military used helicopters to evacuate a group of Americans from a hotel near Kabul's airport, according to a Pentagon spokesman who provided new details about the mission that was first revealed by President Joe Biden in his speech on Friday.

ふむ…英語は、特にニュース記事は、最初に何があったのか、最も重要な内容を先に書いて、その後にその背景を書くんですね。何々によると(according to)、は決まり文句です。あと、説明をする際に、誰が、何がという時には、その主語(名詞)がどうしたのか、何だったのかを言わなければいけないので、その時には関係代名詞のwhoやthat、あるいはwhichを使うことになります。それが意味を足していき、その足された内容が関係代名詞になっている、もともとの主語(名詞)にかかるので、私たち日本人の頭では理解する順番が変わってくるので、ややこしくなります。関係代名詞は、その代わる名詞に新しい情報を付け加えることになると理解し、頭の中で辛抱強くその説明されている名詞の残像を残しておくことが大事です。それをしていないと、その説明された内容がどこにかかっているのか、何について言っているのかがわからなくなります。そこがしっかりできるようになれば、英語力は上がります!今回のような短い文章でいいので、是非、関係代名詞の入った文章を何度も読み、頭の中でその役割、全体の繋がりが分かるように練習してみてください。そうすれば、「ん?なんかこの頃英語がわかるようになってる〜(ニヤリ)」って思う時が必ずきますよ。That’s a promise!

ちょっと時事英語からは外れたような…でもまあ、英語の勉強のための時事英語研究なので、お許しを。では今回はこの辺で。あ、そうそう、今回のニュース記事、もう一度読んでからコンピューターを閉じてくださいね。よろしくお願いします!では…See you soon, guys! Have a good one! Nao


Naoの時事英語研究①8/19/2021:Mask Mandate in Florida

2021-08-21 | 英語の学習
以下がCNNのネット版の記事のヘッドラインと記事の一部(冒頭)です。

Florida’s largest school district votes in favor of mask mandate, defies governor (from a CNN news clip on August 19, 2021)

知っている人も多いと思いますが、記事のヘッドラインに使われる動詞は、基本現在形となります。意味は「〜した」、と過去なんですけどね。このヘッドライン中の単語で絶対に覚えてほしいのは、mandate(マンデェィト)という単語です。あ、読み方は、manとdateをくっつけて読めば問題なしです!意味は、「公式な命令(指令)」と覚えましょう。他の意味を知りたい人は辞書を引いてくださいね。ですので、mask mandateは…そう、マスクを着けなさいという命令(「マスク着用命令」とでも言いましょうか)という意味になります。今アメリカでは、このmask mandateを巡って、多くの州で混乱が生じています。特にフロリダ州ですね。フロリダ州の最も大きい学区(largest school district)が、そこに通う生徒達に対してマスク着用を義務づける案(mask mandate)を協議し、投票でその案を可決した(votes in favor of mask mandate)のですが、そのことは、州知事(governor/ガバナー)の意向に背く(defy→defies)ことになったというが、このヘッドラインの意味です。それを頭に入れて以下のヘッドラインをもう一度読んでください。

Florida’s largest school district votes in favor of mask mandate, defies governor

意味はわかりましたよね。そのヘッドラインのもと、以下の記事が続きます。

Miami-Date County, Florida’s largest school district, voted 7-1 in favor of a mask mandate Wednesday, in defiance of Gov. Ron DeSantis’ executive order on masks in schools and the threat of severe state penalties.
(マイアミデェィト郡、フロリダ州の最も大きい学区は、水曜日に、ロン・デサンティス州知事の学校におけるマスクの着用についての知事命令、及び、厳しい州の制裁措置の脅しにも逆らう形で、マスク着用を義務づける郡令を投票に付し、7対1で承認することとなった。)
*in favor (フェイバー) of=〜に賛成して、〜の方を良しとして
*in defiance(ディファイアンス)of =〜を無視して、〜をものともせず

つまり、Ron DeSantisフロリダ州知事は、生徒のマスク着用の義務づけには反対しており、もしそれを強行するなら、州から郡への補助金は出さないという知事命令を出していたという背景があることがわかりますよね。知事はなぜそんなことをするのか?彼は共和党員(Republican)であり、トランプ前大統領に服従しているからなんですね。共和党員の多くは、マスクをすること、ましてや、それを条例で強制することは、トランプに対する背信行為となると思っており、そのような動きを認めることはできないと思っているわけです。まあ、なんとfoolishな、と思いますが、今のアメリカでは、特に共和党は、マスクをすることを政治問題化している(politicize)わけです。いやはや、困ってものです。

あ、長くなってはいけませんね、では、今日はこのくらいで。時事英語研究シリーズ、第1回でした。See you, guys! Nao

時事英語研究シリーズについて

2021-08-20 | 英語の学習
皆さんお久しぶりです。Naokiです…。(ん?この響き、どこかで聞いたような?)

Putting that aside(それは置いといて)、長らく記事を書かず、大変申し訳ありませんでした!これからはできるだけ定期的にアップしていきたいと思いますので、お時間がある時にのぞいていただければ幸いです。よろしくお願いいたします(._.)゙。どのような内容が皆さんの英語学習に役立つかといろいろ考えた結果、これまでのシリーズに加え、違った角度から英語を学ぶ…とは言っても英語は英語なのですが…新しいシリーズから再開したいと思います。「時事英語研究」というネーミングにしました。僕が大学の時に毎日読んで勉強していた研究社さん出版の月刊誌の題名と同じです。登録商標じゃないと思うので…いいかな…と。研究社さん、もしも問題なら言ってください!すぐに変更いたします(ペコリ)。それまではこのネーミングでブログをアップしていきますので、皆さん、何分よろしくお願いいたします。ところで、1つの記事はできるだけ短くするようにしますので、何度か読んで理解するようにしてくださいね。中心は、とりあえずは、単語(あるいは、一語句)と決めて、覚えてください。それではニューシリーズ、すぐに始まりますよ〜!(「なんか大げさやな〜」…確かに…(汗))Nao