Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

「使える英語表現」(No. 32)「よけいなお世話だよ」

2007-10-22 | Weblog
表現32)It's none of your business.(きみには関係ないだろ)

この表現は、ちょっときつい響きがありますので、使う時と場所、そして特に言う相手には気をつけて使ってくださいね。もちろん、冗談っぽく言うこともできますが、その時は笑いながら、ちょっと照れながら、かな?もちろん、文脈によりますが。では、その使い方を以下の会話で確認してください。

George: Hi, David. You look nice today. Where are you going?
(やあ、ディビッド。 今日いい格好してるじゃん。どこいくの?)
David: Hi, George. I am dating with Lisa today, first time. I'm on my way.
(ジョージ。これからリサとデートさ。最初のね。行く途中なんだ。)
George: Lisa? You are kidding me. She is John's girl friend.
(リサ?うそだろ。あの娘はジョンの彼女だぜ。)
David: She is not dating with John any more. I got to go.
(もうやつとはデートしてないさ。行かなくちゃ。)
George: All right. Suppose they are not dating any more, there is a big problem here.
(わかったよ。かりに奴らはもう付き合ってないとしてもさ、実は大きな問題があるんだ。)
David: Would you stop that? It's none of your business, George.
(止めてくれるかな。君には関係ないだろ、ジョージ。)
George: Of course, it's none of my business, but I have something to tell you, David.
(もちろん、僕の問題じゃないけどさ。君に言っておきたいことがあるんだ、ディビッド。)
David: I don't want to hear any crap. Bye, George. (David is gone.)
(つまらないことは聞きたくないんだ。じゃあな、ジョージ。(ジョージがその場を去る。)
George: Bye, David. I just wanted to tell you that she is pregnant. Good luck.
(バイ、ディビッド。僕が君に言いたかったのは、彼女は妊娠しているってことだったんだけどな。幸運を祈ってるよ。)

おや、かなり問題を抱えた初デートになりそうですね。果たして彼女はディビッドのそのことを言ってから付き合うのか、はたまた何も言わないで付き合うのか…。あ、そんなこと、It is none of my business ですね。失礼…。

さて、今回の表現に似た表現として以下のような言い方もありますので、チェックしておいてください。

□stay out of one's business(他人の関心事から離れている→余計な干渉をしない)
●I suggest that you stay out of my business. Otherwise, you will find yourself in big trouble.
(僕のことに余計な干渉をしないことを勧めるよ。さもないと、君自身がひどく困ることになるからな。)

□mind your own business(自分自身のことにだけ気を遣っていろ)
●Don't interfere in my life. Mind your own business.
(俺の人生に干渉しないでくれ。自分のことだけ考えてればいいんだ。)

と、これまでの表現は、言い方はともかく、すべて相手に「構わないでくれ」と言っているわけですが、では逆に、相手から話に入れられそうになった時にはどう断ればいいのか?つまり、そのことは僕には関係ないので、聞くつもりもない、ということをどう伝えればいいのか?以下の会話の中で確認してください。

David: George, my friend. I have a big problem.
(ジョージ、僕の友人。大事件なんだ。)
George: What is it?
(何だい?)
David: Lisa is pregnant. I don't know who the father is.
(リサが妊娠してるんだ。誰が父親かわからないんだ。)
George: Is that so. But, that's your business, David, not mine.
(そうなんだ。でも、それは君の問題だよな、ディビッド。僕のじゃないよ。)
David: I'm so sorry about what I said the other day. Help me, George, please.
(この間言ったことは本当にごめん。助けてよ、ジョージ。お願いだよ。)

話をちゃんと聞いていたら、こんなことにはならなかったのに、ってジョージは今思ってるに違いないですね。ま、それはともかく、自分には関係ないって言う時の表現は以下でしたね。

□That's your business, not mine.
(それは君の問題で、僕のじゃないよ。)

これに似た言い方として、以下の表現も覚えておくと便利です。

□It has nothing to do with me.
(それは私と関係ないです。)

今回の表現についていろいろ考えを巡らしていて気づいたんですが、この類いの表現は、日本の文化ではあまり日常的には使いませんね。友人同士で相手を突き放すような表現を使うと友人関係にひびが入ると思うからか、日本語ではあのような表現を使う時は、かなりの緊張状態か、けんかの時くらいじゃないでしょうか。ところが、個人主義と言われる欧米文化では、相手との距離感は常にある程度置いてあり、そのためどんな親しい友人との間でも、日本人には冷たいと感じられるような、客観的、かつ、直線的、ダイレクトな表現もよく使われます。そんな言い方をしても、日本人ほど、ぐさっと刺さるようには感じないからでしょうかね。この辺は文化的なにおいが強くします。

では、今回の表現についてはこれまで。See you in the next story, folks. Bye now!

(End of Story)

「使える英語表現」(No. 31)「ありのまま(そのまま)の君が好きだよ」

2007-10-21 | Weblog
表現31)I love you the way you are.(ありのままの君が好きだよ。)

いや、この表現は、男性諸君は是非覚えておいてほしいですね(あ、誰かの歌の題名にもなっていたような…)。もちろん、外国の女性を口説く時には有効であるわけですが、英語がちょっとできる女性にも、必ずや効果があると思いますよ。あ、だからといって、女性陣は「じゃあ、もう読まない!」って言わないでくださいよ。しっかり英語の勉強にもなりますからね。

では、この表現の分析から。I love youは誰でも知っているので省略しますね。the way you areの意味は、「ありのままの君」になっていますが、どうしてそうなるのか。(the)wayは、誰でも「道」「道路」ってことは知ってるし、また、「手段」「方法」「やり方」等の意味も大丈夫ですよね。例えば、

Please show me the way to handle this machine.
(この機会を扱う方法を教えてください。)
I didn't like the way you treated him the other day.
(先日のあなたの彼に対する扱い方は、どうかと思いましたね。)

でも、wayにはもう一つ、よく使われる意味があります。それは、「状態」「様態」「現状」といった意味です。つまり、「何かが存在する様子、その全体感」を表わすものです。基本的な使い方は以下の通りです。

□the way+主語+動詞
(何かが(主語)どうする/どうある(動詞)状態(the way))

今回の表現をこのパターンに入れると、

■the way+you+are
(あなたが(主語)今そうである(be動詞)状態(the way))
(→あなたがあなたである状態→ありのままのあなた)

とまあ、こうなるわけです。同じようにbe動詞を使った表現としてよく使われるものは以下です。

I don't like the way it is.
(今の状況は好かんな。)
Leave it the way it goes.
(それが(動いて)いく状況のままにしておけ→なるがままにしておけ)
It's just the way things are.
(もの事はそういうものだ→そういうことになっているのさ)
We have to face the way things are.
(我々は現状(物事がその状態でいること)を直視しなければならない。)
The way things are now, we will not succeed in it.
(このままだと、成功はしないさ。)

どうでしょう?使い方、わかってもらえました?では、復習と言ってはなんですが、以下の会話を読んで、今回の表現の使いかた、意味を再確認してください。では、会話です。Here it goes.

(Betty and Sam are getting married soon.)
Betty: Sam, the wedding is at last coming next week. Do you love me?
(サム、結婚式はとうとう来週ね。愛してる?)
Sam: Of course, I do, sweetheart.
(もちろんさ、スウィートハート。)
Betty: What do you like about me?
(私のどういうところが好き?)
Sam: I love you the way you are, sweetheart.
(ありのままの君が好きさ、スウィートハート。)
Betty: I hope we will be the way we are.
(これからも私たち、このままでいれたらいいんだけど。)
Sam: No doubt about it.
((そうなることは)間違いないよ。)

(2 years passed after they got married.)

Sam: Betty, it's time we went. Jump in the car!
(ベティ、もうとっくに行く時間だよ。早く車に乗って!)
Betty: Don't you worry, Sam. They can wait.
(心配しなくて大丈夫よ、サム。彼らは待ってるから。)
Sam: Well, the road is pretty crowded.
(道がかなり混んでるなあ。)
Betty: The way things are now, we are arriving there at around 7.
(このままだと、あそこに着くのは7時くらいかしら。)
Sam: We will be so late. Look, why did it take such a long time for getting dressed?
(かなり遅れるなぁ。ねえ(ところで)、着替えるのにどうしてあんなに時間がかかるわけ?)
Betty: Well, the dresses are getting smaller these days.
(そうねぇ、洋服が近頃小さくなってるのね。)
Sam: You are getting bigger, Betty.
(君が大きくなっているんだよ、ベティ。)
Betty: Are you saying that I should go on a diet?
(私にダイエットでもしろと言ってるの?)
Sam: You should try to change. That's what I am saying, Betty.
(変わるよう努力すべきだって。そう言ってるだけさ、ベティ。)
Betty: So, now you don't love me the way I am, huh.
(じゃあ何。今はありのままの私は愛せないというわけね。)
Sam: I love you, but I don't like the way you are. You are overweight, honey.
(愛してるよ。だけど、今の君には問題があると思うよ。太り過ぎだよ、ハニー。)
Betty: No, I am fine the way I am. Than you. Stop the car! Right now!
(いいえ。私は今のままで問題ないわ。ありがとう。車を止めて!今すぐよ!)
Sam: Oh, dear. Again…
(やれやれ、またか…。)

いやはや、時間の経過はいろいろなところに影響を与えるようで…。でも、このどこにでもある(?)夫婦の会話から、今回の表現についてはしっかり理解してもらえたと思います。何回か会話を読めば、頭に固定すること間違いなしです。あ、会話の内容は忘れてもらっていいですよ。じゃないと、何かあった時に、つい同じような事を言いかねませんからね。くれぐれもお気を付けを…。では、今回はこの辺で。See you in the next story, guys! Take care!

(End of Story)

「使える英語表現」(No. 30)That's all I have to say.

2007-10-20 | Weblog
表現30)That's all I have to say.(僕の言いたいことはそれだけです)

この表現は、いろいろな場面で議論をしたり、あるいは、発表したりした時に、自分の意見を締めくくる言葉として大変重宝する言い回しです。しっかり覚えておきましょう。意味は上に書いている通りで、「自分の意見、言いたい事はそれで全部だ」という感じです。ただ、その文の構造については説明を要すると思われますので、ちょっとお話しておきますね。

実は、僕は最初のうちはこの文章の構造を間違って理解していました。意味も、発音も間違っていなかったんですけどね。最初の理解はこうでした。

That is [all (that) I [have to say]]

つまり、「それが(That is)私が言わなければいけない(I have to say)ところの(that)すべて(all)です。」という理解です。

「え、それでいいんじゃないの?」って、思いますますよね~(よかった…)。いや、状況によっては、そうである場合もあるんですが、通常はそうではなく、以下が正しくなります。

That is [all (that) I have] [to say]

わかります?そうです、[have to say](いわなければいけない)ではなく、[all I have] [to say] なわけです。つまり、「それが(That is)言うべく(to say)私が持っている(I have)ところの(that)すべて(all)です。」となるのです。

「え、じゃあ、発音もその二つの構造で違ってくるの?」ごもっともな質問です。答えは、ほとんど変わらない、あるいは、多少違っても他人にはその違いはわからない、ということです。なので、「have to」をよっぽど早く、hafta(ハフタ)くらいにしない限りは、その発音はあまり意識する必要はないです。話す時の気持ちさえはっきりしていれば、問題はありません。「僕が言いたいのは(意見は)これだけです」という気持ちを持つのか、「僕が言わなければいけないのは、これで全部です」なのか、その気持ちの違いは、それが発せられる文脈で相手には正しく伝わるはずです。では、以下の会話例で今回の表現を復習、再確認してください。

(at a coffee shop)
Nancy: Jim? May I ask you a question?
(ジム?ちょっと質問してい~い?)
Jim: Of course. Shoot!
(もちろんさ。言ってみて!)
Nancy: You said you couldn't see me yesterday because you had a bad headache, didn't you?
(あなたは昨日ひどい頭痛だったから私と会えないって、言ってたわよね。)
Jim: That's right.
(その通りだよ。)
Nancy: Then why were you at Bill's Restaurant with Jane?
(じゃあ、どうしてジェーンとビルズレストランにいたわけ?)
Jim: What? Were you there? You said you had to stay home waiting for your little brother.
(え、何?そこにいたの?弟を待ってなきゃいけないから家にいるって言ってたよね。)
Nancy: He decided to stay one more night with his friends. So Betty and I went out for dinner.
(彼は友達ともう一晩泊まってくることにしたの。だから、ベティと夕食に外に出たわけ。)
Jim: Ah, I see. Why was I with Jane yesterday? Well, Jane gave me a call asking me for help about the class I took last semester.
(ああ、なるほどね。僕がどうして昨日ジェーンと一緒いたか、だよね?実は、ジェーンから僕が先学期取ったクラスのことで、助けがほしいって電話が入ってね。)
Nancy: And you went out for dinner despite a terrible headache, huh?
(で、ひどい頭痛にもかかわらず、晩ご飯に外に出たんだ。)
Jim: Well, no, it's not that simple. She said she got new headache medicine that has just come out and that it was not available at a drug store yet. She said she was at Bill's, so I went over and met with her there. Because it worked perfect, I treated her to dinner in appreciation for the medicine she gave me. That's all I have to say about that, and I never cheat on you. Believe me.
(いや、違うんだ。話はそう簡単じゃなくてさ。彼女が、最近出たばかりの、まだ薬屋さんで手に入らない頭痛の薬を持ってるっていうんでね。で、彼女はビルズにいるっていうから行って会ってね。その薬がまあよく効いたんで、彼女にくれた薬のお礼に晩飯をおごったわけ。これがこの件についてのすべてだよ。僕が君を裏切るわけないだろ。信じてよ。)
Nancy: All right. That's all you have to say. Right?
(わかったわ。それで言いたいことはすべてなわけね?)
Jim: What else can I say?
(他に何が言えるっていうの?)
Nancy: You know Beth, don't you? She is a good friend of mine.
(ベスって知ってるよね。私のいい友達の一人ね。)
Jim: Yes, of course. How is she?
(ああ、もちろん。彼女元気?)
Nancy: She is just fine and she is now living with her roommate in a house.
(元気よ、彼女。今一戸建ての家でルームメートと一緒に住んでるの。)Jim: Is she? With her friend from school?
(そうなんだ。学校の友達と?)
Nancy: I think you know her very well.
(あなたはその人のこと、よく知ってるはずよ。)
Jim: Do I? No kidding. You are not telling me that she is…
(僕が?うそだろ。その彼女がまさか…)
Nancy: You guessed right, Jim, liar. (She slapped Jim and went out.)
(あなたの思った通りよ、ジム、嘘つき。)(彼女はジムを平手打ちし、店を出て行った。)

とまあ、男性諸君にはちょっとつらい会話例となってしまいました。え、実例か、って?それはご想像にお任せします。では、今回はこの辺で。See you all in the next story. Goodbye!

(End of Story)

「英語一問一答」(表現編/No.21)It's time you went to bed?

2007-10-18 | Weblog
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Question 44:ある映画で、「もう寝る時間だよ」という字幕なのに、俳優は、「It is time to go to bed.」ではなく、「It is time you went to bed.」と言ってました…いや、そんな気がします。僕の聞き間違いでしょうか?(20歳、大学生、男(のつもり))
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Answer:
聞き間違いじゃないです。そんな言い方があるんですよ。もちろん、「もう寝る時間だよ」って意味で、It is time to go to bed. でもいいですけどね。

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でも、主語が it で、動詞(主動詞)が is(現在形)ならば、その文章の時制は現在ですよね。であれば、その後にthat(省略されている)で導かれる節(文)くれば、当然時制の一致で、その後の文の時制も現在でなければいけないじゃないですか。ということは、「It is time (that) you go to bed.」でなければ…?
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考え方はそれでいいですね。でも、問題の文では時制の一致は起こっていない。ということは、時制の一致を受けないなんらかの理由があるということです。それは何か?動詞が過去形になっているにもかかわらず、過去のことを言っているわけではない時って、どんな時か、思い出しませんか?

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それは…あ、「仮定法過去」の時だ。ですよね?
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その通りです。現在の文の中にいきなり過去形の動詞。それが過去を意味してないとしたら、「仮定法過去」における過去形の動詞と捉えましょう。つまり、それは仮定を意味しているわけです。では、問題の文を見てみましょう。

It is time (that) you went to bed.

It is timeは、「~の時間ですよ」でいいですね。「~という」を意味するthatがあって、それがどういう時間なのかが、それに続く文で説明される。

you went to bed

通常の文ならば、「あなたは寝た」となるわけですが、went が、その文全体が仮定法過去の文であることを示しているとなると、その意味は、

「あなたは寝ていたでしょうに」(実際には寝ていない)

となります。え?仮定法にはいつも If があるが、ここにはない、ですって?たしかに。この場合は、我々が慣れ親しんでいる(?)「もし~だったら、~だろう」という通常の形ではありませんね。別の仮定法(過去)の形と考えた方がいいです。以下がその考え方です。

[It is time (that) ~(主語)+動詞(過去形)~]
「今はもう当然~している(動詞)ときなのになぁ(実際はしていない)」

このパターンで覚えれば、簡単でしょ?以下、その例文を二つ挙げますね。

It is time we left for work.
(もう僕たちは仕事に出かける(出かけている)時間だよ。)
It is time you started to work.
(もうお前も働く(働いていなければいけない)時だよ。)

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なるほど。でも、その仮定法を使う時と、使わないで、不定詞(to)を使う時とでは、その意味に違いがあるんですか?
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すこしありますね。以下の二つの文の意味の違いに注目してください。

It is time to go.
(さあ、行く時間だ。)
It is time (that) we went.
(もう行ってなきゃいけない時間だ。)

つまり、上の不定詞(to)を使う場合は、「行く時間がちょうどきた」という意味合いがあるのに対して、下の仮定法を使っている文は、「もう行く時間を少し過ぎている」という含みがあります。では、質問に出た最初の文で今回のポイントを再確認してください。映画でよく見かけるシーンですね。

Okay, kids. It's time to go to bed.
(さあさあ、みんな、寝る時間だ。)
Okay, kid. It's high time you went to bed.
(さあさあ、みんな、もうとっくに寝る時間がきてるぞ。)

highは、timeを強調するために使われる言葉です。very とかと同じ役目をしていると考えていいでしょう。

どうでしょう。その違い、わかってもらえましたか?ということで、今回は、日本人にはちょっとわかりにくい仮定法過去を使った口語表現を取り上げてみました。この文型は英語の試験にも時々出てきますので、しっかり押さえておいてくださいね。では、今回はこの辺で。See you in the next story, folks. Goodbye!

(End of Story)

「英語一問一答」(表現編/No.20)How kind of youって?

2007-10-17 | Weblog
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Question:映画の一シーンで、「How kind of you!」という表現がありました。なんとなく意味はわかりますが、しっかりその意味、使い方を知りたいので、教えてください。(20歳、大学生、女(のつもり))
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Answer:
映画の一シーンですか。どんな感じのシーンでした?

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え~と、年配の女性が大切にしていた小物をなくしたんですね、どこかで。それをたまたま拾った男性が、それが誰かが大事にしている物ではないかと思って、そこに書いてあった文字を手がかりにその女性を探し当てて、それを手渡すというシーンです。その時に、その女性が涙を目に浮かべながら言った言葉が、「How kind of you!」だったんです。
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なるほど。いい場面ですね。では、その意味の話から。どんな訳になっていました?

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たしか…「なんてご親切な方だこと」だったかな。要は、「ご親切様」って感じだと思うんですけど、それでいいですか?
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いいですよ、それで。では、意味はいいとして、その構造を見ていきましょう。まず、問題の表現「How kind of you!」ですが、それは感嘆文なので、もとの文にしてみましょうか。どういう文になります?

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え~と、It is very kind of you. ですかね?そんな文型、ありましたよね。
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正解です。ただ、その文は、もともとはその後に、何をしてくれたから「ご親切に」となったのか、その内容が入っていますよね。今回の場合はその場面で内容がわかるので省略されていますが。そのシーンから推測すると、以下の文がもともとの文になるのではないかと思います。

It is very kind of you to deliver this thing to me.
(これを私に届けてくれるなんて、なんて親切な方なんでしょう。)

この形の文は、話し手が、誰かが何かをした(する)ことに基づいて、その人の性格、性質、人となり等を表現する時に使われます。つまり、「~さんは、~をするほど、なんと~な人でしょう」という感じです。わかりにくい?では、次にこの文型を確認しながら、その意味をもっと確実に理解しましょう。以下がその構造です。

It is/was+形容詞+of+人の代名詞(you, him, etc.)+to(不定詞)

Itが形式主語であり、その内容は後でto以下に現れる(いつものパターンですね)。Itの動詞は常にis/wasであり、その後に該当する人を評する形容詞がくる。そして、その形容詞の対象となる人をof が導き、その人の代名詞(you, him, her, etc.)が来て、to(不定詞)がその評の原因となった内容を導き、そのしたことが説明される。これが、上の形の説明です。ま、上の構成がわかってもらえばいいんですけどね。

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だいたいわかりました。でも、どうしてofを使うんでしょうね。of は「~の」という意識が強すぎて、どうも理解しにくいです。
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わかります、その気持ち。僕も同じような感覚を持っています。それを払拭するためには、ofを意識せず、[It is/was 形容詞 of 人 to 動詞(原形)~]という文型を頭にいれ、そういう気持ちが出たら、ひたすらその文型に従って文を作り、話すことです。え、それはわかるけど、どうしてofを使うのか、ですか?では、ちょっとofの話を…。

先ほど、of は「~の」という意味(概念)があるって言いましたよね。実は、「~の」というのは、about「~について」とは違い、その後にくる名詞との一体感を表わす言葉なんです。わかりやすく言うと、B of Aは「AのB」となるわけですが、この「の」というのが、「付く、所属する、一部」等、BがAに強く結びついていることを示しているわけです。

なので、今回の場合も、kind of youと言う場合、kind(親切さ)がyou(あなた)の一部である、あなたはそういう性質を持っている人である、ということを表すと考えられます。以下の使い方もそう考えると理解しやすいのではないかと思います。

I am glad to be of your help.
(あなたのお役に立ててうれしいです。)
This information is of great use to us.
(この情報は我々にとって大いに役立つものだ。)

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なんとなくわかるような気がします。ところで、kind以外で使える形容詞ってどんなものがあります?
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基本的には、人の性質、性格、行動の評価に関するものはなんでも使えるはずです。例えば、good、wise、nice、honest、clever、generous、brave、rude、stupid、silly、selfish、cowardly、careless等です。では最後にこれらの形容詞を使った幾つかの例文をみてください。

It is stupid of him to talk like that to the teacher.
(先生にあんな言い方をするなんて、あいつはばかだよ。)
It is wise of you to quit smoking.
(タバコを止めるというのは、賢い(選択だ)ね。)
It was silly of him to drive drunk.
(酒酔い運転するなんて、あいつは馬鹿者だよ。)
It is so generous of you to donate such big money.
(そんな大金を寄付してもらえるなんて、あなたはなんて心の広い(気前のいい)方なんでしょう。)
It is cowardly of you to say nothing to her in that situation.
(そのような状況で彼女に何も言わないなんて、そりゃあ臆病すぎますよ。)

こういう感じで、いろいろな文を作ってみてください。誰かに対して、「~するなんて、~だよ。」と思ったら、今回のパターンを積極的に使ってくださいね。では、今回はこの辺で。How kind of you to visit my blog so ofen! Because of you, I will keep writing. Your support is much appreciated. See you all tomorrow!

(End of Story)

「英語一問一答」(表現編/No.19)used to はどんな時に使うの?

2007-10-16 | Weblog
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Question 42:used toとbe used to が時々混乱します。その違いをはっきり教えてください。(18歳、高校生、女子(のつもり))
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Answer:
わかりました。この二つの表現は形が大変よく似ているので間違いがちですよね。でも、ポイントを押さえておきされすれば、間違うことはないです。では、確認していきましょう。まずは、used toの方から。以下の会話を見てください。

(Steveは、前に留学していた宮崎で友人のNaoに会う。)
Steve: Hi, Nao. How're you doing?
(やあ、なお。元気かい?)
Nao: Pretty good. How are you?
(元気だよ。そっちは?)
Steve: Excellent. Look, there used to be an old hotel over there, but now, a high-rise apartment.
(最高だよ。ねぇ、あそこには前に古いホテルがあったのに、今は、構想マンションだね~。)
Nao: I used to stay at that hotel when I often visited Miyazaki several years ago. It was pulled down, I think, a few years ago.
(数年前、僕が宮崎に頻繁に来ていた時は、そのホテルによく泊まってたね。たしか、2、3年前に取り壊されたんだと思うよ。)
Steve: I used to drink a cup of coffee every morning at the coffee shop in that hotel. They served good coffee there.
(あのホテルの中にあったコーヒーショップで、毎朝よくコーヒーを飲んでたんだ。あそこのコーヒーはうまかったなあ。)

という第一シーン。ここでのused to は、ほとんどが「以前は~であった」「前によく~していたものだ」という意味で使われていますね。過去の事を思い出して、「昔はよく~していたなあ」という感覚が出た時は、すかさず、「I used to~」と言いましょう。しかし、この気持ちを表現する時には、used to の代わりにwouldも使うことができますので、念のため。過去において繰り返された行動について言いたい時に使う表現、それが、used toです。ちなみに、このused to は動詞の仲間と思わないでくださいね。あくまで、過去における習慣を表現する「助動詞」と思ってください。なので、wouldと入れ替え可能というわけです。

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なるほど。昔はああだった、こうだった、っていう時に、助動詞のように使えばいいんですね。そして、昔は、っていうわけですから、今は違うっていうことですよね。
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いいところに気がつきましたね。上の会話では、「古いホテルがあった」という時のused to は、「でも、今はない」という意味が当然含まれていますよね。その後の思い出話については、過去の習慣的な話なので、その辺の意味は関係ない感じですけどね。でも、その意味がはっきり出る場合ももちろんあります。会話が続きます。

(喫茶店で)
Nao: Let's go to the smoking section.
(喫煙席に行こう。)
Steve: I didn't know that you smoke.
(君がタバコ吸うのは知らなかったなぁ。)
Nao: I don't. You smoke, don't you?
(僕は吸わないよ。君が吸うだろ?)
Steve: I used to smoke, but now I don't.
(前は吸ってたけど、今は止めたんだ。)
Nao: Good for you.
(それは良いことだね。)
Nao: Now, you like American coffee, right?
(じゃあ、君はアメリカンコーヒーだよね。)
Steve: No, I used to love American, but now I like bitter coffee.
(いや、前はアメリカンが大好きだったんだけど、今は、苦みのあるコーヒーが好きでね。)

この場合のused toは、明らかに「前は~だった(けど、今は~だ)」という使い方がされていますね。

まとめると、used toは、「昔はよく~していたもんだ」、あるいは「前は~してたけど、今はしてないな~」という気持ちが浮かんだら、その気持ちを持ちつつ、I used to…と切り出し、その後に「していた」動詞を続ければいいわけです。ここまでは、いいですよね。

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I used to eat a lot, but I don't now. I need to do diet. はい、オッケーで~す。
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ま、わかってくれたようで…。次はbe used to について。二人の会話はさらに続きます。

Steve: How is your new life as a single man?
(独り者としての新しい生活はどうだい?)
Nao: I'm used to it. It has been a year already. How's yours as a family man?
(慣れたね。もう一年経ったからね。家庭人としてのそっちはどうなんだい?)
Steve: I'm used to the baby's crying. It doesn't bother me now.
(ベイビーの鳴き声には慣れたね。もう気にならないよ。)

なるほど…。二人の家庭状況がわかりますね(ん?)。それはともかく、be used to は、「(誰々は)~に慣れている」という意味ですね。この言い方は、useという動詞を受け身形にして(「使う」→「使われる」(ある状況(受け身の状態)に置かれる)→「慣れる」)、その後に前置詞のtoをつけることでできます。この時、最後のtoが前置詞だということには十分気をつけてくださいね(以下参照)。

□「前はよく~したものだ」→「[used to](助動詞)+動詞の原形」
□「慣れる」→「be used+ to(前置詞)+名詞(句)あるいは動名詞」

このbe used to の意味を、先ほど「~に慣れている」と言いましたが、その意味の中には、「だから平気である」「気にならない」という含みがあることを覚えておいてください。例えば…

(前の仕事が夜の仕事だったので)
I am used to working at night.
(夜働くことには慣れています。)

といった感じです。ただ、実際にこの表現を使う場面では、「慣れた」の方が多いため、以下の使い方をしっかり覚えておいた方がいいでしょう。

(最初のうちはきつかったけど)
I got used to it.
(それにはもう慣れたよ。)

(料理はダメだったけど)
I got used to cooking by myself.
(一人で料理できるようになったよ。)

(本来は夜型なんだけど)
I got used to getting up early in the morning.
(朝早く起きる事に慣れたよ。)

つまり、beの代わりにget/gotを使うことで、「そうなった」→「慣れた」という意味合いが出るため、日常よく使われるわけです。さあ、自分で「何に慣れたか」を考えて、言ってみてください。そうすれば、この表現はしっかり身に付くはずですよ。また、同じように、「昔は~したものだ」「前は~してたけど、今はしてないな~」という、自分なりの used to文を作ってみてください。そうすれば、used to、be used to の両方を、間違いなくマスターできます。

英語(言葉)は多く使ったものから先に頭に固定(記憶)されていくことをいつも忘れないでくださいね。そう、Practice makes perfect. ですね。では、次回まで…。See you everyone. Have a good day, or good night!

(End of Story)

「英語一問一答」(表現編/No.18)anxious for vs. anxious about?

2007-10-15 | Weblog
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Question 41:anxious for とanxious aboutがいつも混乱してしまいます。何かいい解決策はないでしょうか?(18歳、高校生、男(のつもり))
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Answer:
実は僕も結構混乱していました。なので、あまり使わなくなったような気がしますね~。じゃあ、一緒にもう一度確認して、いい覚え方を考えましょう。ではまず、その意味からです。以下の会話をみてください。始めにanxious forが入った会話です。

Michael: Tomorrow is the day when personnel changes will be announced, isn't it?
(明日が人事異動発表日だね。)
Jerry: It sure is. I am anxious for promotion this time as I have been in this position for almost ten years.
(そうだね。僕はかれこれ10年間この地位にいるから、今回ばかりは昇進を切望しているんだ。)
Michael: Is that so? I don't care about promotion, but I am anxious for being transferred to the sales department.
(そうなんだ。僕は昇進なんか気にしてないけど、営業部への異動を強く望んでいるんだ。)

ということで、anxious for は、「~を強く希望する、切望する」という意味ですね。では次は、anxious aboutが入った会話です。

Jerry: Are you kidding? To the sales department? It is notorious for putting tremendous pressure on its members to sell our products. I am very much anxious about being transferred to that department.
(冗談だろ?営業部へ(いきたいって)?あそこはうちの製品を売るのにそりゃあひどいプレッシャーを部の連中にかけるって評判のところだよ。僕はあそこに異動させられないか、すごく心配なんだ。)
Michael: I am rather anxious about working in the personnel department. The job there is boring.
(僕はむしろ人事部で働く事にならないかが心配だな。あそこの仕事は退屈だもの。)

anxious aboutは、「~のことを心配している」という意味ですね。この同じanxiousを使った表現、for が付くのか、aboutが付くのかで、その意味がほぼ180度違うわけですね。でも、同じanxiousなのに、なぜそんなに意味が違ってくるのか?ところで、anxiousは形容詞ですよね。-ousが付くと形容詞になりますものね。じゃあ、その元の名詞ってなんだと思います?この語に似た英単語、知りません?

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え?う~ん、anxious, anxi…あ、anxiety(アングザイァティ)って単語がありますよね。確か、「不安」って意味だったような…。
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その通り。anxious は、anxietyからきている、あるいは、その両語は少なくとも意味上つながっていると考えられますね。anxiety を辞書で引くと、「不安」という意味が最初に出てきますが、少し下の方をみると。「(異様に強い)願望、切望」等が出てきます。つまり、anxietyが示すのは、「人の強い気持ちの動き、その安定しない心理状況」だと言えます。ですから、それは「不安」であったり、また安定しない、常に何かを求めようとする気持ち、つまり「強い願望、切望」をも意味することになるわけです。そして、そのどちらを表現するかを決めるのが、その後に来る前置詞です。つまり、forなのか、aboutなのか、ということです。

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な~るほど。でも、forとaboutとでは、何か違いがありますか?
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まあ、あると言えばあるような…。ここからは僕の理論だと思って聞いてくださいね。for は、そもそも肯定的(前向き)な意味合いが強い語だと言えます。以下がその例です。

Are you for or against?
(君は賛成なの、それとも反対?)
Go for it.
(頑張れ!/いけいけ!)
I hope for the best.
(最善の結果を期待する)
We long for world peace.
(私達は世界平和を切望する)

ですので、anxiousにforが付くことで、人の強い気持ちがforに続くものに肯定的に向けられるという意味合いが生まれ、「~を強く希望する、切望する」という意味になるわけです(納得してくれるかな~)。

ではaboutはどうかと言うと、この語は極めて客観的な語で、「~について、~に関して」といった、冷めた(?)意味しか持たないため、その前の語(この場合はanxious)に意味上なんら影響を与えないことから、anxiousがもともと持っている意味、つまり、「心の動揺、不安定さ、不安」という意味がそのまま表現され、「~のことを心配している」という意味になるわけです。どうでしょう?この説明で混乱は治まるでしょうかね~?

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はあ、まあまあ、理屈で理解すればわかるような気はしますけど…。何かもっとはっきりする覚え方ってありません?
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(な、な、なんと贅沢な…)わかりました。じゃあ、以下の同じような意味を持つ言い方とペアで覚えてみてください。

((昇進を)切望する)
I am anxious for promotion. = I long for promotion.

((首を切られるのが)心配だ)
I am anxious about being fired. = I am worried about being fired.

何回か各々の二つの表現を繰り返して読んでみてください。多く繰り返せば繰り返すほど、混乱する度合いは低くなると思いますよ。では、今回はこの辺で終わりにしましょう。

I'm anxious for the next tennis tournament, but I'm anxious about getting nervous again in it. In order for me to win the games, I have to overcome that problem. That's all for today, folks. See you all in the next story. Goodbye!

(End of Story)

INTERMISSION

2007-10-15 | Weblog
INTERMISSION(休憩)
*思いつくままのバイリンガル日記です。英語をさっとよんで、日本語で意味を確認して、また、英語をさっと読んでみてください。極めて日常の会話文ですので、皆さんのお役に立つかも知れません。そうであれば Happyです。では、どうぞ!

(10:35 p.m.)
I came back home late today, so I decided to write about what I did today rather than writing a story about English.
(今日は遅く帰ってきました、なので、英語についての話ではなく、今日の出来事について書く事にしました。)
Today I participated in a tennis tournament.
(今日僕はテニスのトーナメントに出場しました。)
To be more specific, it was a men’s singles tournament.
(具体的に言うと、男子シングルストーナメントです。)
It started a little after 8 o’clock in the morning, which was much earlier than normal as it had so many players participated in the tournament.
(トーナメントは朝8時ちょっと過ぎから始まりました。参加者が大変多かったことから、通常よりかなり早い時間のスタートでした。)
The result?
(結果ですか?)
It was a total disaster.
(まったくだめでした。)
I played against two players and I lost two straight games.
(2人のプレイヤーと戦いましたが、2試合連続で負けました。)
Were they so good?
(彼らがそんなに強かったかですか?)
Not really.
(そうでもないです。)
Then, how come?
(じゃあ、どうして?)
Because I got stage fright, I could not play the way I normally do.
(あがってしまって、いつものようなプレイが出来なかったんです。)
I know very well, though, that it was an excuse.
(もちろん、それが言い訳だということはよくわかっています。)
That showed my true ability.
(それが僕の実力だったんです。)
I will brush up my skills further and I hope that I will do much better next time.
(さらに技術を磨いて、次回はもっといい結果を残したいと思います。)
That is all I have to say after a long day at the tennis court.
(テニスコートでの長い日が終わり、思うことはそんなことくらいです。)
See you all, tomorrow, in the next story about English.
(では、皆さん。明日は英語の話の続きでお会いしましょう。)

(End of Intermission)

「使える英語表現」(No. 29)「I'm out of cash.」

2007-10-13 | Weblog
表現29)I'm out of cash.(お金がなくてね)

「お金がない」をどう言うって聞くと、「I don't have money.」(正しくは、「I don't have any money.」)とか、「I have no money.」とか言う人が多いですね。もちろん、それでも間違いじゃないですが、これらは、あまりにも生々しく、ちょっと深刻に響きます。「I'm out of cash.」は、もっと自然に「ちょっとお金がなくてさ~」という日常的な表現としてよく使われます。そもそも「out of」は、「~がなくなって」「~がきれて」という意味。なので、「何かが切れている」と思ったら、基本的に何でも「主語(持っていた人)+be動詞+切れているもの」のパターンで表現できます。例えば、

We are out of water.
(水が足りない)
I am out of gas.
(ガソリンがない)
I am out of coffee!
(コーヒーがない!)
We are out of Shoyu.
(醤油がない)
John was out of breath from running down the stairs.
(ジョンは階段を駆け降りて来たので息が切れていた)

この「out of」は、口語ではいろいろな状況を表わすのに使われる、結構便利なものです。「of」は「~の、~から、~が」くらいの意味のイメージを持って、「out」は、「外、出る、越える、ない」のイメージを持つといいと思います。野球の「アウト」と、アウトドア(野外)の「アウト」のイメージかな?え、その方がわかりにくい?まあ、自分自身でそのイメージをつかんでください。もちろん、「out of」で一番よく使われるは、「~から」、つまり日本人の頭では、fromの意味のイメージのものです。つまり、物理的にも、抽象的にも、「~から~する」という感じです。以下がその例です。

Get out of the car, please.
(車から出てください)
Could you take a passport out of my bag?
(私のバッグからパスポート取ってくれる)
This bread is made out of natural ingredients.
(このパンは、自然の材料で作られています)
He is getting out of control these days.
(奴は、この頃手に負えなくなってきたなぁ)
This regulation has been made out of consideration for minorities.
(この法律は、少数派への配慮から出来たものです)
He has gone out of sight.
(奴はどこかへ行ってしまった)

どうです?すべて前述のイメージ通りでしょ。ところで、その音は、「アウト、オブ」ではなく、「アラ」「アロブ」くらいにしか聞こえませんので気をつけてくださいね。自分で発音する時も、「アウ(ト)ロブ」のように、outのtを発音しないくらいに発声すると英語らしく聞こえます。要は、out of は、音声的には一語だと思って一気に発音することです。では、以下で今回のout ofを再確認してくださいね。

(兄弟の会話です)
Jimmy: Hi, Peter. Can I ask you a favor?
(ハイ、ピーター。ちょっと、お願いがあるんだ。)
Peter: Sorry, Jimmy. I am almost out of time. I got to run.
(悪いな、ジミー。時間がほとんどないんだ。急いで行かなくちゃいけないんだ)
Jimmy: It doesn't take much time. Give me a minute, will you?
(時間は取らせないからさ。一分くらい、いいだろ?)
Peter: All right. So, what is it all about?
(わかったよ。で、何のことなの?)
Jimmy: I am going out with Nancy tonight, but I am out of cash. Could you lend me some money, say, like, 50 bucks?
(今晩ナンシーとデートなんだけど、お金がなくてさ。そう、50ドルくらいでいいんだけど、貸してくれないかな?)
Peter: Jimmy, I have just quit working and I'm out of job now.(ジミー、僕は
仕事辞めたばっかりで、今は無職なんだぞ。)
Jimmy: I thought you joined your friends'company.
(友達の会社に入ったって思ってたけど…)
Peter: I did, but I'm out of it now. That was no good.
(入ったけど、もう辞めたんだ。よくなかったからな。)
Jimmy: Any way. This is emergency, Peter. Just 50 bucks. Just once, out of mercy for your brother. I will pay you back in a week. I promise.
(ま、それはともかく。今回は緊急事態なんだ、ピーター。50ドルだけ。今回だけ、弟のため、後生だからさあ。一週間後には返すから。約束するよ。)
Peter: All right. You win. Here's my card. Go to the bank and get some cash out of my account. Just fifty, though.
(しょうがないな。お前の勝ちだ。じゃあ、このカード。銀行へ行って、僕の口座からお金を引き出していいよ。ただし、50ドルだけだぞ。)
Jimmy: You can count on me. Oh, I got to go. See you later, Peter.
((任せて)大丈夫だよ。あ、行かなくっちゃ。じゃ、後でね、ピーター。)
Peter: Get out of my sight.
(早く消えてくれ。)

という、どこにでもある(?)麗しい兄弟愛の話でした。あ、でも、後日ピーターが預金通帳を見た後にその舞台が変わり、やはりどこにでもある(?)兄弟同士の修羅場となるかも知れないことは、賢明な皆さんなら、もう十分察知されていることとは思いますが…。I do hope that they will not out of control if that happens. This is it today. See you all in the next story. Good night!

(End of Story)

「使える英語表現」(No. 28)

2007-10-12 | Weblog
表現28)That's what counts.(それが大事なのよ)

この表現は、日本人である僕たちにはなかなか理解しにくいですね。え、何が理解しにくいって?もちろん、countという動詞です。皆さんはcount(カウント)といいう言葉を聞いて何を連想します?そう、やっぱり、one、two、three…のカウントですよね。つまり、「カウントする」という意味。ところが、この場合はそんな意味ではまったくない。カウントと聞けば頭にすぐに「数をかぞえる」が浮かぶ我々にとって、そうではないcountは、なかなか頭が受け付けてくれないわけです。でも、ちょっと考え方を変えると、かなり繋がっているかも?日本語でも、大事なものを指折り数える(カウントする)って言いますよね。それで覚えましょう!で、その使い方ですか?以下の会話をじっくり読んでください。そして、上の表現がどこに出てくるか、どうかお楽しみに。では、どうぞ。

Steve: Hi, Tom. How's it going?
(やあ、トム。どう、調子は?)
Tom: Hi, Steve. Not bad. How're you?
(スティーブ。まあまあかな。君は?)
Steve: Super. Look. You have a BMW, don't you?
(最高さ。ところでさ。君はBMW持ってたよね。)
Tom: Yeah. It is an old model, but it still looks pretty good. Why do you ask?
(あぁ。古いモデルだけど、まだかなりいけてるよ。どうして?)
Steve: Well, you know Susan, don't you?
(スーザンって知ってるよね。)
Tom: Sure. She is a very good-looking girl. In fact, I have asked her out once, but the answer was negative.
(もちろんさ。すごくきれいな子だからね。実は一度デートに誘ったことがあるんだ。でも、答えはノーだったけどね。)
Steve: I have a date with her.
(彼女とデートなんだ。)
Tom: You are kidding me. Come on. You are dating with her?
(うそだろう。おいおい。君が彼女とデートだって…)
Steve: You bet. Can I borrow your car?
(その通りなんだ。で、君の車貸してくれない?)
Tom: Are you telling me that you are going out with her in my car?
(まさか僕の車で彼女とデートに行く気なわけ?)
Steve: You know, my car is pretty shabby.
(知ってるだろ、僕の車がポンコツなのを。)
Tom: So what? She is not dating with the car.
(だから何なの?彼女は車とデートするわけじゃないだろ。)
Steve: Well, that's what counts.
(いや、それが大事なのよ。)
Tom: You can just tell her that you are coming in an old car. She doesn't mind.
(彼女に古い車で行くからって言えばいいだけじゃん。気にしないって。)
Steve: You don't understand. She is a car maniac and she loves an old BMW.
(事情があるんだ。彼女は車狂でね。特に古いBMWが大好きなのよ。)
Tom: Did you tell her that you have one? Oh, you are such a liar.
(それを持ってるって言ったわけ?すっごい嘘つきじゃん。)
Steve: Just once, Tom. I will her the truth after the date.
(一度だけでいいからさ、トム。デートの後に本当のこと言うからさ。)
Tom: Now, I understand. She is dating with you because of the car.
(わかった。彼女は車があるから君とデートするんだ。)
Steve: You can say that, but things can change.
(そうとも言えるけど、その後はどうなるかわからないよね。)
Tom: I'll think it over, Steve. I have to go now. I have someone to give a call.
(考えとくよ、スティーブ。もう行かなきゃ。電話かけなきゃいけないんだ。)
Steve: All right, Tom. Give me a call. I am counting on you. Bye!
(わかったよ、トム。電話してよね。君が頼りなんだからさ。じゃあね。)
Tom: See you. (taking out a cell phone) Hi, Susan! How are you? I'm Tom. Do you remember me? Good. You know, I have an old, beautiful BMW, and I wonder if you are interested in driving it? Excellent. See you tomorrow, then. (after hanging up the phone) It's the friendship that counts.
(じゃあね。(携帯電話を取り出し)やあ、スーザン。元気?トムだけど、覚えてる?よかった。実はさあ、僕は古いモデルのいけてるBMWを持ってるんだけど、君がひょっとしてそれを運転してみたいんじゃないかなって思ってね。それはよかった!じゃあ、明日ね。(電話を切った後に)やっぱ、大事なのは友情だな~。

という、どこにでもありそうな(?)会話でした。でも、その後の修羅場が気になるところですが…。ところで、このcountは自動詞で、「~が重要である」「~が大事である」「~が価値がある」「~が意味(意義)がある」という意味を持っています。使い方の基本は、日本語の並びと一緒で、「(something) counts」となります。例えば、

Family counts.(家族が大事だ)
Every minute counts.(一刻を争うんだ)
One vote counts.(一票が大事なんだ)
It's one's determination that counts.(一人ひとりの決断が重要なんだ)

あとは自分で作ってみてくださいね。では、今回はこの辺で。あ、そうそう、もう一つ例文が浮かびました。If you really want to master English, studying everyday is what counts. Reading my writing is, of course, part of the efforts that count for that too. See you in the next story, folks, Bye!

(End of Story)