Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

これだけは知っておいてほしい! 「英文構造のお話」(Part5後半)

2013-08-26 | Weblog
(では、助動詞に関するお話の最後です。)

以下に「助動詞」の特徴をまとめました。文章を作る際に少しでも役に立てば、との思いです。

1)前提として、英文には必ず「AUX」(助動詞)がなくてはならない。

2)主動詞は原則として時制(現在、過去)という「AUX」(助動詞)を持たなければならない(つまり、文は現在なのか、過去なのか)。

3)そして、それは動詞が持つか(現在→V+(e)s、あるいは、過去→V+ed)、

4)あるいは、助動詞(has, had, is, was, etc.(上記文章参照))が持つことになる。

5)ただし、法助動詞がある場合については、動詞は時制を持たない(例えば、「should wrote」とは言わない)。

6)しかし、法助動詞を使っても、完了形を使うことにより、過去の気持ちは表現できる(例えば、should have finished (should+have(原形)+ -ed等)。

7)未来形は助動詞が表す(例えば、「will go」「be going to go」)。

8)法助動詞は他の助動詞と一緒になることができる(例えば、「will have to」)。

9)また、助動詞は、主語の名詞句(NP)の前に来ることで、Yes, No疑問文を作る(例えば、Has he come?/Is he coming?/Should I come?)。

10)しかし、時制(現在、過去)を動詞が持っている場合(V+s, V+ed)は、DOという助動詞が時制を持つことになり、主語の名詞句(NP)の前に来ることで疑問文を作る(例えば、Does he speak English?/Did John say that?)。

  いかがでしたか?できるだけまとめたつもりでしたが、「よくわからないな~」って人、多いかな~?要は、英文の深層構造には、つまり、ベースの文(構造)には、主語のNP(名詞句)のあと、必ず助動詞が主動詞の前にあることをわかってほしかったんです。もちろん、ベース(深層)に、ってわけですから、表層(実際の文)に現れる時にはそれなりの変化(「現在時制」と「動詞」が一緒になってV(動詞)+s(三人称単数を表す)、「過去時制」と「動詞」が一緒になってV(動詞)+ed(過去を表す)とか)が頭の中で起こるわけですけどね。何となくわかりました?「何となく…」はい、それだけでも大成功だと思います。

  「これだけは知っておいてほしい!「英文構造のお話」」では、英文構造の基本的枠組について話しをしました。つまり、英文を作る際に絶対になくてはならない、基本的材料、パーツともいうべき語、句の種類についての話しでした。それらによって作られた基本的文(深層構造ともいうべき文)に様々なルール(文法)が適用されて、話される、あるいは、書かれたものが、私達が聞く、読む、生きた英語(表層構造の文)なのです。ですから、それらを理解するためには、また、自分で言いたいことを適切に表現するためには、いわゆる、文法の理解が欠かせないのです。

  「そうか~、文法書を勉強しなきゃいかないのか~」あ、そうじゃありませんよ。正しい文(文法的文)を作るのが目的です。それが自然に出来るようになれば、文法は身に付いていることになるんです。そのためには、まずは、正しい文を見て、頭に入れて、それをそのまま使うことです。次にそれらを材料として使って自分の言いたいことを言う。つまり、創造する。そうすると、その過程でそれらのつなぎ方(結合の仕方)がわからなくなることがあります。その時、その方法(つまり、文法)を知る努力をするのです。文法書はその時に使えばいいので、それを勉強する必要などありません。また、英文を読んでいて、あるいは聞いて、単語、表現はわかっているのに、その並び方が自分の知っているものと違う、その意味が自分の思ったものと違う、そんな時も必ずあるはずです。その時は、自分の知らないルール(文法)が使われていると思ってください。そして、それが何かを知る努力をしてください。そんな時に文法書を利用する、あるいは、友人に聞くなどしたらいいと思います。

  基本は多くの英文に触れ、それを理解して、覚えて、自分で使っていくこと。そうする過程で、文法は自然に身に付いていくものです。要は、正しい文(文法的文)を作れればいいんですからネ。そんな気持で、皆さん、文法アレルギーにならずに、楽しんで英語のルール(文法)の理解に取り組んでいってください。高い英語力を身につける鍵は、単語、表現、ルールを身につけようとするガッツ、そして、それらを使って何かを表現しようとするガッツ、やる気であることを常に頭において、みなさん、英語の勉強、しっかり頑張りましょう!(End of Part 5)

これだけは知っておいてほしい! 「英文構造のお話」(Part5前半)

2013-08-25 | Weblog
  「助動詞」の続きです。すこし長いですが、よろしく、です。前回は「助動詞」の中でも「法助動詞」(modal auxiliary)と呼ばれるものの英文の中での位置について話をしました。つまり、can, will, must, should, would、mayなどなどですね。それらの意味、使い方はともかく、前回はそれらが話し手の気持ちから出てくるものであること。また、その文中における位置について話しをしました。位置は、主語のNP(名詞句)のすぐあと、主動詞(V)のすぐ前でしたね。
  今回は、少し助動詞全般について話をしたいと思います。以下の文を見てください。

(1) Kenta wrote a book.
(2) Kenta should write a book.
(3) Kenta has written a book.
(4) Kenta is writing a book.
(5) Kenta is going to write a book.

どこに「助動詞」があるでしょうか?まずわかるのは、(2)にある「should」ですね。他は?では、答えです。以下を見てください。

(1)’ 過去時制+write=wrote
(2)’ 法助動詞should+write=should write
(3)’ 現在時制+完了形HAVE…EN+write=has written
(4)’ 現在時制+進行形BE…ING+write=is writing
(5)’ 現在時制+迂言助動詞be going to+write=is going to write
(Celce-Murcia and Larsen-Freeman, 1983,The Grammar Book)
(*「迂言」とは、「まわりくどい」くらいの意味と理解してください。短く言うのではなく、「ながくした」って感じですね。)

  「え、何のこと?」ですよね。つまり、英語の文における「助動詞」、つまり、「動詞を助けるもの」とは、基本的に主語の名詞句(NP)と主動詞(V)の間に存在し、その動詞の性質を決める、その内容を意味的にはっきりすることで動詞を助けているもの、すべてのことを指すということです。ですから、「時制」(現在、過去)も「助動詞」だし、「法助動詞」も、また、その長いバージョンである「迂言助動詞」も(例:「will」が「法助動詞」で、その「迂言助動詞」が「be going to」…なんとなくわかるでしょ?)、また、「完了形」も「進行形」も、すべて「助動詞」の仲間というわけで、すべて、英文の中の「AUX」という位置に来るのです。では、一例として以下を見てください。

S=NP(Det+N)+AUX+VP(V+NP+PP)
(文=名詞句(限定詞+名詞)+助動詞+動詞句(動詞+名詞句+前置詞句))

以下がその例文です。
The boy is going to visit his friend in Miyazaki.
The boy will meet his uncle at the station.
The man saw a cat on the train.
John has been watching the baseball game for 3 hours.

では、今回はこの辺で。次回がまとめになります。できればまた見てください!

これだけは知っておいてほしい! 「英文構造のお話」(Part4)

2013-08-24 | Weblog
  さて、次のテーマは「助動詞」(Auxiliary Verb/Aux)です。ちなみに、「auxiliary」は、「helping」とほぼ同じ意味だと思ってください。では、質問です。「助動詞」とは何で、英文の構造上、どの位置にあって、どんな働きをするものでしょうか?(考え中…考え中…考え中…考え中…)もういいですか、ネ?「助動詞」はいつも以下の位置にあります。

S=NP+Aux+(V+NP)

つまり、主語のNP(名詞句)のすぐあと、述語を形成する動詞(主動詞)のすぐ前にあります(否、なくてはならないのです!)。では、以下を見てください。

1) I will go to Tokyo tomorrow.
2) My father can speak English very well.
3) Naoki may come, but I’m not sure about it.

助動詞は、それぞれ、「will」「can」「may」ですね。これらは話し手の気持ちを表すので、Modal Auxiliary、日本語では、「法(=話し手の気持ち)助動詞」と呼ばれます。その使用目的は、その後に来る動詞を使うに当たって、その意味に付随する自分の気持ちを、それを表現する適当な助動詞に託してより正確に相手(聞き手、読み手)に伝えることです。つまり、文章構造的に言えば、「動詞」(主動詞)を「助」ける役割を担っているわけです。だから「助動詞」と呼ばれる。そう理解してください。 
  例えば、上記の3)の文章。まず、「ナオキ」「来る」という中心的意味(主語と述語)が頭に浮かび、文で表現しようとします。でも、「来る」は自分の言いたいこととはちょっと違う。なぜならば、実は、「来る」とは思っているのだが、はっきり「来る」とは断言できない。つまり、はっきりとはわからないので、「かもしれない」という気持ち(法)を「来る」に付け足して、「来る」「かもしれない」と言いたい。まず頭に浮かぶのは、主語の名詞句と述語の動詞句。つまり…

S= NP(Naoki)+VP(come)

そこに気持ちを表現する助動詞を入れる。どこに入れるか?そう、英語では、必ず文の主語の名詞句(NP)のすぐあと、「主動詞のすぐ前」ですね。なので、
S=NP(Naoki)+Aux(may)+NP(come)となり、「Naoki may come.」という文が出来上がるわけです。
  「まあ、そんな簡単なことを、なんとややこしく…」って、思ってるでしょ?でも、これをしっかり理解していない人、結構多いんですよ。みんな、なんとなくはわかってるんですけどね。さて、またまた質問です。上の例文3つを見て何か気づくことありませんか?「助動詞」が「助」けている「主動詞」について。その通り!「助動詞」がすぐ前に来ている「(主)動詞」はすべて原形ですね。原形?つまり、「時制」がない動詞だということです。「主動詞」は、通常時制(現在、過去)を持つのですが、「助動詞」が前に来た(現れた)場合は、時制を持たない「原形」の動詞になるのです。簡単に言うと…

1)「助動詞」は常に動詞の「すぐ前」に来る。
2)「助動詞」の後に来る「(主)動詞」は常に「原形」である。

  ここでは、助動詞の中でも一番わかりやすい「法助動詞」を取り上げて、その英文の中での位置をみてきました。次のパートでは、よく使われる別の「助動詞」について話をしたいと思います。そして「助動詞」の役割をより明確にして、英文構造の全体を明らかにしたいと思います。(End of Part 4)



これだけは知っておいてほしい! 「英文構造のお話」(Part3)

2013-08-20 | Weblog
  さて、これまでに一つの英文は、主語の役割を果たす名詞句(限定詞(a, the, his, her等)+名詞)と動詞句(頭にある動詞が中心となってできる意味の固まり)から構成されるっていう趣旨の話をしてきましたよね(あ、ちなみに、「句」ていうのは、意味の固まり、くらいに理解してもらったらいいです)。つまり、以下の形ですね。

S=NP+VP(文章=名詞句+動詞句)
そして、
NP=Det+N(名詞句=限定詞+名詞)で、
VP=V+NP(動詞句=動詞+名詞句)ですね。いいですか?混乱してませんか?

では、以下の例文を見て、上にあてはめてみてください。

My sister bought a pen.

できましたか?上のルールがしっかり適用されているので、これは正しい(文法的)文ですね。では、次の文はどうでしょうか?

1) Sister bought a pen.
2) My sister bought pen.

  頭にある日本語は「妹はペンを買いました」くらいかな。日本語では「妹」は話手の妹、って聞いている人にはわかるので、「私の」なんて無駄なことは言わないですね。でも、英語では、それ(妹を限定するもの)は言う事になっています。それが英語の文法です。そして、「ペン」についても、日本語では「ペン」だけでいいんですが、英語では、それがどんな、あるいは、いくつの、等、ペンを限定、あるいは、特定するもの(限定詞)が必ず必要になります。なので、上の1)2)の文章はungrammatical(非文法的)な文ということになります。

  さて、これまでは、主語の名詞句(NP=Noun Phrase)と動詞句(VP=Verb Phrase)の話をしてきました。わかりやすく言うと、「何が(主語)どうし(動詞)た?」の話だったわけです。しかし、言葉というのは、もうちょっと複雑ですよね。「何が(NP)どうした(VP)」だけでは、話の中核はわかりますが、もっと中身がないとわからないし、面白くもない。そこで必要なのが、「いつ」「どこで」「どのようにして」等の内容をはっきりする情報、言葉です。その大事な役割をするものと言えば…そう、前置詞を頭にしてできる意味の固まり、前置詞句です!
  でも、前置詞とは?そう、at, in, on, to, of, about等の小さい詞(ことば)のことですね。それ自体には内容はないけれど、それぞれ、それなりの役割、意味はあります。「でも、それらはどうして「前置詞」って呼ばれるの?」ですって?それは、それらが常に名「詞」の「前」に「置」かれるからです。正確には、名「詞」句の「前」に「置」かれる、っていうことですけどね。ともかく、そう覚えてください。以下、念のため、例を少し。

at the station, in the bag, on the train, about the problem, etc.

つまり、前置詞句(Prepositional Phrase)とは、前置詞(Preposition)+名詞句(Noun Phrase)である。そして、名詞句(Noun Phrase)は、限定詞(Determiner)+名詞(Noun)でできている(忘れた人は復習をね)ので、文法として書くと以下のようになります。

PP=P+NP(Det+N)

では、質問です。前置詞は名詞句の前にくるから「前…置…詞」って呼ばれます。いいですね?では、前置詞の後には何がくるでしょう~か?「ん、ん、ん~…」オ~イ!もちろん、名詞句ですよね。「あたり前でしょ!」ってですか?そんなに吐き捨てたように言わなくても(涙)。じゃあ、なぜこんな間違いが多いんでしょう?

1)*I am looking forward to see you.
2)*I’m interested in watch movies.
3)*Instead of say goodbye, he waved his hand.
*は、文が非文法的(ungrammatical)であることを示しています。

  1)は、「to」が不定詞の「to」か、前置詞の「to」か、その違いがわかってないってことも原因の一つでしょうけどね。ともかく、上の文にある前置詞のあとにくる動詞は、すべて「~ing」という動名詞にならなきゃいけませんね。
  では、復習。「前置詞の後には必ず名詞句がくる。前置詞の後に動詞がくる場合は、それも必ず「ing」をつけて「動名詞」にならなければならない。」
もう一度。「前置詞の後には必ず名詞句がくる。前置詞の後に動詞がくる場合は、それも必ず「ing」をつけて「動名詞」にならなければならない。」しつこいようですが、しっかり覚えてください。
  前置詞句を使うことで文章はもっと具体的になり、その意味の幅が広がります。例えば…

My sister bought a pen at the stationery store in our neighborhood.

聞き手は、妹さんがどこでペンを買ったか、これでわかりますね。でも、どうして買ったのかはこれではわからない。ので、それを足すと…

My sister bought a pen for our father at the stationery store in our neighborhood.

これで、お父さんのため、ってわかりましたね。こういうふうに、前置詞句を使っていくことで、動詞句はその幅を広げていきます。そう、前置詞句はすべて動詞句の中に入ります。なぜって?前置詞句はすべて動詞にかかっている、つまり、動詞を説明している、でしょ?だから、動詞の仲間なのです。

[My sister](主語の名詞句(NP)) [bought a pen for our father at the stationery store in our neighborhood](述語の動詞句(VP))(いいですか?)

  ここまで話してきた英文の構造(英文の法則)を記号で表すと、以下のようになります。
S=NP+VP
NP=Det+N
VP=V+NP+PP
PP=P+NP

「だめだ!わからない!」ってですか?そりゃあ、いっぺんに見たらわからなくなりますよね。でも、ゆっくりでもいいから、ひとつずつその記号を日本語にして言ってみてください。そしたら、きっとわかるはずですよ。
  「前置詞句」で気をつけること!復習しま~す。前置詞の後には必ず名詞句である、「限定詞」と「名詞」のペアがくる。つまり、名詞の前に必ず何らかの「限定詞」(a, the, my, your, her, his, their, some等)をつけることを忘れないでくださいね。
  名詞句(NP)、動詞句(VP)、前置詞句(PP)、英文の中核を成す意味の集まり、その関係について話をしてきました。混乱した人はもう一度、いや、何度も前の部分を読み返してみてください。そうすれば、きっと何かが見えてくるはずです。そして、その頭で英文を見てください。文の集まりの仕組みが見えてくるはずです。(End of Part 3)

これだけは知っておいてほしい! 「英文構造のお話」(Part2後半)

2013-08-19 | Weblog
(では、後半です。前半をもう一度読んでから続けて読んでくださいね。Here you go!)

  つまり、目に見える(表層にある)文が2つ以上の動詞を持つ場合、主動詞である一つの動詞だけは時制を持つことが出来ますが、それ以外の動詞は、時制(現在、過去)を持たない動詞に変わってしまう、否、変わらなければならないのです。これは英語のルール(法則)なのです!そこで、主動詞でない「eat」は、時制を持たない動詞の形(to不定詞)をとります。つまり、「to eat」になるわけです。そこで…

I want to eat the cake.

となります。別の言い方をすると、「to eat」のような不定詞の動詞のすぐ前には、常にその主語が隠れている、ということになります。つまり、わかりやすく言うと…

「I want (I)to eat the cake」になる…?「本当かな~」って思ってません?では、以下の文を見て下さい。

I want him to eat the cake.

  この場合「eat」の主語は?前の説明が正しければ、「him」が主語ということになりますね。つまり、頭の中では、I want [ he eats the cake] ってことですかね。そして、「」を外してなんとかちゃんとした文章にしようとする。すると、「I want he…」?おかしいですね~「he」は主語の時しか使えないから。では、どうなるか?すぐ前に目的語をとる「want」があるので、「he」は「him」(目的格)に変わる、となるわけです。すると…

I want him eats the cake.(???…)

この文では「eat」は主動詞じゃないですね。先にある「want] が主動詞。そして、主動詞だけが時制を持てるとなると、当然「eat」は時制(現在)は持てない。つまり、3人称の「s」を持って、「eats」にはなれない。なので、しかたなく(?)、「to eat」になります。そこで…「I want him to eat the cake.」となり、その訳は、「僕は彼にそのケーキを食べてほしい」となります。この文では、ケーキを食べる人、つまり、「eat」の主語は「彼」であって、文の主語の「I」(私)が食べる人にはならないわけですね。そしてこのことから、以下が正しいということがわかります。

I want (A) to eat the cake.
* Aは「to eat」の「eat」の主語であり、表面には見えなくても、「to 」の前 
 に隠れて存在している。

  説明がかなり理屈っぽくなりました。ごめんなさい…。わかってほしかったことは、以下のことです。確認してください!

1) 英文には必ず主語の名詞句(NP)とそれに呼応する動詞(Verb)があり、
 その関係は、1対1である。動詞があれば、必ずその主語がある。

2)(言い換えると)動詞があれば、かならずそれに呼応する名詞句(主語)が
 存在する。
2) 一つの文には必ずひとつ「主動詞」があり、その「主動詞」のみが時制(現
 在、過去)をとることができる。他の動詞も同じ文にその主語(はっきり見
 えない)を持って同居できるが、その際は時制をとらない形となる(to不定
 詞、現在分詞等)。

  どうでしょう、わかってもらえたでしょうか?文の構造の理解は、理屈っぽいようですが、英語を理解する上でとっても大事ですから、確実に理解していきましょう。(End of Part 2)




これだけは知っておいてほしい! 「英文構造のお話」(Part2前半)

2013-08-18 | Weblog
 さてさて、前回は英文の全体を理解するために是非とも知っておかなければならない、大きな柱について話しをしました。つまり、英文は名詞句(主語の役割を果たす)と動詞句(いわゆる述語)で出来ているということですね。日本語は主語(名詞句)がなくてもいい言語です(表面的にはですが…)。が、英語は必ずと言っていい程、主語(名詞句)が必要です。そして、動詞句は主語(名詞句)が「どうし(動詞)た」あるいは「何なのか」を説明する役割を担う。
  つまり、「英文は主語の名詞句(NP)と、それを説明する部分である動詞句(VP)という二つの固まりでできている」というのが前回の結論でした。これをもう少し正確に、かつ、わかりやすく言うと、こうなります。

「英文には必ず主語の名詞句(NP)があり、それに呼応する動詞(Verb)がある。そしてその関係は、常に1対1である。」ということです。言い換えると、動詞句(動詞一つだけの場合もあります)が一つあれば、かならずそれに呼応する名詞句(主語)が一つ存在するということです。では、以下の文を見て下さい。

I want to eat the cake.(僕はそのケーキが食べたい)

  動詞は2つあります。「want」と「eat」ですね。ということは、そのどちらの動詞にも、かならず(!)主語がなくてはならない。「ということは~、主語と動詞で文ができているわけだから~この英文は、実は2つの文からできている…?」その通りです!言い換えると、目には見えない(深層にある)2つの文(構造)が表に見える(表層にある)1文を作っている、ってことになります。いいですかね?
  ではでは、「want」の主語はなんでしょう?もちろん、「I」ですね。では、「eat」の主語は?「う~ん、他に主語になる名詞(名詞句)はないから、やっぱり「I」が主語になる?」はい、その通りです。だから上のような日本語訳になるんですね。食べる人は、自分(I)です。では、質問。上の例文は、どんな2つの文章が一つになっていると考えられるでしょうか?
  答。「I want to eat the cake.」は、以下のような2つの文章が一つになっていると考えられます。

1)I want(something).
2)I eat the cake.

なので、頭の中ではこんな形になっているかな。

I want [ I eat the cake]

でも、後に出てくる動詞(eat)の主語が前に出ている主語と同じなので、後の「I」が省略される。すると…

I want eat the cake.(???)

文の主語「I」にたいして動詞が二つ?これはだめですね。そう、一つの文には動詞がひとつでしたよね。実は厳密に言えば、文の主語にたいして「『主動詞』はひとつ」ってことなんです。え?「主動詞、って何?」ってですか?はい、「主動詞」とは、文の主語に呼応してそれを説明する一番大事な動詞で、そして、「時制(現在、過去)を持つことができる唯一の動詞」のことを言います。

(長くなるので今回はここまでにしますね。明日の後半をお楽しみに~(^^)/。

これだけは知っておいてほしい! 「英文構造のお話」(Part1)

2013-08-17 | Weblog
それでは、「文法」の話をしたいと思います。あ、「文法!や~だ~」って思ってません?でも、「文法」って言うのは、その文字の通り、「文」の「法」則ってことですから、それを知らないと、非文法的英語を書いたり、話したりしてしまって、Educated English(教養のある英語)を身につけることはできませんよ。もちろん、英語の試験でいい点をとることもできない。いやですよね~。なので!しっかり英文法を理解しましょう。英文法とは言っても、その基本の英文の構造についての話です。「誰でもわかる!」話ですから、しっかり読んでくださいね。
  では、考えてください。英文はどんな構造をしているのか…。う~ん、わかっているようでわからない…?
  まず初めに、英語の文は何から始まるか?そう、「主語」ですね。では、「主語」は何でできているんでしょうか?そう、名詞(Noun=N)ですよね。でも名詞だけでしょうか?「a」とか「the」とかついてますよね、通常は。
  なので、「主語」は基本的には名詞と他のもの(「a」とか「the」(冠詞)のような「限定詞」(determiner/名詞の意味を限定するもの)がくっついてできる「名詞句」(Noun Phrase=NP)と理解してください。つまり…

「主語」=「限定詞」+「名詞」=「名詞句」というわけです。

これを英語で書くと…

Subject =Determiner(Det)+Noun(N)=Noun Phrase(NP)となります。

*覚えておいてください!「名詞」は「名詞句」の一部であり、基本的に文においては「名詞」のみでは存在せず、常に何か(「限定詞」)がその前についていることを。
  さて、英文は主語の名詞句(NP)から始まることはわかりましたが、後は何が必要か?「主語」と言えば「述語」ですね。でも、ちょっとわかりにくいので、こう考えましょう。主語が意味するのは、「誰が」「何が」ですから、その後は「どうした」がないと意味のある文にはならない。そこで、「どうした」を「動詞(どうし)た」と考えます。つまり、「何が」を示す主語の後に必要なのは、「どうし(動詞)た」を表す「動詞句」(「動詞」+「他」)なのです。
  「動詞句」とは、「動詞」とその「動詞」を説明(修飾)するものが一緒になって作る意味の固まり、と理解してください。例えば、「動詞」が「eat」だとしたら、その後に食べるものがきますよね。それがケーキ(cake)だったら、「eat cake」…じゃなくて~、名詞は名詞句が基本でしたよね。なので、「cake」 ではなくて「a cake」となります。そして「eat」が作る「動詞句」は「eat a cake」となります。まとめると…

「動詞句」(「述語」)=「動詞」(目的語をとる動詞の場合)+「名詞句」となります。

これを英語で書くと…

Verb Phrase(VP)=Verb(V)+Noun Phrase(NP)となります。

ここで英文(Sentence =S )の基本的構造をまとめると、以下のようになります。

S=NP (Noun Phrase) + VP (Verb Phrase)

つまり、英文は、「名詞句」と「動詞句」でできている、というわけです。そして、「名詞句」は「限定詞」と「名詞」の固まりで、「動詞句」は「動詞」と動詞を説明(修飾)するいろいろな「句」、例えば「名詞句」などとの固まり、というわけです。以下の文をみてください。

My sister eats a cake.(「my sister」が「名詞句」(NP)で、「eats a cake」が「動詞句」(VP)です。)

  「何かすごく簡単なことを、随分難しく、しつこく説明して…」って思ってませんか?でも、これが基本なんですよ。まずは基本の基本から…。英文の構造を理解すれば、かならずしっかりした文を書いたり、話したり、あるいは、TOEIC試験等でもいい得点がとれるようになったり、いい効果が期待できます。是非飽きずに、いやがらずに、しっかりとひとつづつ理解していってくださいね。以下がまとめとなります。もう一度確認してください。

S=NP+VP
NP=Det + N
VP= V + NP

  上の暗号(?)がわからなかった人は、もう一度最初から読み直してください。そうしたら、必ずわかります!(End of Part 1)


「Naoの誰でもわかる!英語の話し」電子書籍版が楽天koboで購入可能に!

2013-08-10 | Weblog
突然ですみません…。ということで、もしタブレットをお持ちの方で、僕のブログ(ほんの一部ですが)を読んでみたいという皆さんは、どうか以下のリンクでご購入をお考えください。よろしくお願いいたします!naoki

1) NAOの誰でもわかる!英語の話シリーズ①いい言葉から学ぶ英語

http://rakuten.kobobooks.com/ebook/NAOの誰でもわかる-英語の話シリーズ-いい言葉から学ぶ英語/book-mX8QFyPUKUqBfQBcfDf8lw/page1.html?s=mqVKXVp0nk2eR5JF0Yt-UA&r=2

2) NAOの誰でもわかる!英語の話シリーズ②使える英語表現1

http://rakuten.kobobooks.com/ebook/NAO%E3%81%AE%E8%AA%B0%E3%81%A7%E3%82%82%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B-%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E3%81%AE%E8%A9%B1%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E4%BD%BF%E3%81%88%E3%82%8B%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E8%A1%A8%E7%8F%BE1/book-LSiOrdvblEquESsDSnSbPg/page1.html?s=KLIczVDLQ0KaejcdjNG6Sw&r=2

Nao's English Learning Strategy -1-: 英文再構成法

2013-08-10 | Weblog
It has been some time since I posted a blog last, and I thank you immensely for your visiting my blog on a constant basis. I had been wondering what the next topic should be and I have finally decided to write about how to learn English. Boring, huh? Sounds like it, but I hope some of my readers will benefit from reading this article, for I know that there are a lot of people out there who are studying English hard without much success, I am afraid. So, if you are one of them, or if you want to improve your English skills further, please bear with me. Now, here you go!

ということで、今回は英語を学ぶための戦略(日本語だと大げさに響きますね~)、つまり、学習法について書くことにしました。今回がそのシリーズの第一回です。でも、何回まで続くかは、僕の脳次第ということで…。なぜこのテーマを長い休息期間(?)の後の最初のテーマとしたのか…それは、僕が接している多くの学生が、一環した英語の学習法を持っていない、また、効果的学習法を身につけていないことに憂慮したからです。僕の英語力もまだまでですが、少なくとも僕レベルまでにはなってほしい。今盛んに聞かれる「グローバル人材」になるためには、まずは自分なりのしっかりした英語力向上のための学習法を身につけてもらいたい。そう思ってこのテーマを選んだというわけです。ただ、人によって、ある学習法が合う、合わないということがあるのも事実なので、僕が提案する学習法をやってみて(できればしばらく…ね)、そして、「これはできる!いいかも!」と思ったら、続けてやってみてください。しかし、合う、合わないにかかわらず、やれば必ず英語力が上がることだけは間違いありませんので、念のため!では、第一回の学習法です。

Strategy 1: 英文再構成法

Step 1: 自分の興味がある英文を読み、理解する努力をする。
(留意事項)
(1) 2、3行くらいの文章から始める。
(2) 何回か読んだら、目を上げて音読する。
わからない部分は放っておいて全体を理解する。

Step 2: わかったと思った段階で、その英文を伏せる。

Step 3: その理解した内容を英語で書く。
(留意事項)
原文を記憶しているようなら、そのまま書いてもよい。
(2) 自分の持っている文法規則を最大限に活用して(思い出して)、出来る限り正しい
と思われる文章を書く。
(3) 原文の単語・表現を覚えてなくても、その意味は残っているはずなので、その意
  味に相当すると思われる表現で書き換える努力をする。

Step 4: 書き終わったら、自分の書いた文章を再度読んで、頭に残っている原文の意味と同じ意味になっているかを自らチェックする。足りない、おかしいと思ったところは辞書等を使って編集し、最大限原文の意味に近いと思われる英文に仕上げる。

Step 5: 自分の書いた英文と原文とを比較する。
(留意事項)
(1) 単語・表現の違い、前置詞の使い方、文章構造の違いを確認する。
(2) 原文の表現、単語、文型等で覚えておくべきと思ったものについては、その部分を
  抜き出して自分の英語ノートに書く。

Step 6: 英語の原文を何度か読み返し音読し、できれば文を見ないようにして、誰かにその内容を伝えるつもりで言って(話して)みる。

 はい、これで終わりです。やっている最中はしっかり集中して、脳をフル回転させて、また、記憶力を最大限に働かせる努力が成功の鍵になります。終わった後、「しんど~!」と思うかも知れませんが、それくらいの負荷をかけることが大事です。「たいしてしんどくなかった!」って思う人は、文章量が少なかったか、内容が易しすぎた可能性がありますので、量を増やすか、すこし骨のある文章を選ぶようにしてください。その方が自分のためです。もちろんそうすると、「しんど~!」となります。喜んでくださいね(笑)。

 学習法は上記で終わりですが、以下にこの方法に係る、第二言語習得上重要な機能をまとめてみました。
1)認知的理解(自らが持っている文法、語彙の参照)
2)記憶力の活用・強化(情報の認知的整理、文字情報の視覚的処理、意味の体系化)
3)記憶の再構成(記憶の保持、機能的文法力・語彙力の活用)
4)潜在的英語力(文法力、語彙力)へのアクセスとその顕在化

 まあ、難しいことはさておき、自分の英語とネイティブの英語を比較対照、理解することを通して自己の英語力の修正を行うとともに、新しい文型、語彙を習得していくことができるというわけです。「英語、伸び悩んでるだよな~」という皆さんは、一度この学習法を試してみてください!きっと伸びます!え?どんな文章がいいのかわからない?…ふむ…では、その一例を挙げておきましょう。以下は僕のiPhoneに送られてきたUSA Todayの速報です。最初はこれくらいがいいのでは…。今回の学習法(英文再構成法)を使って学習してみてください。では、また次のブログでお会い(?)します。See you, guys! I love you! naoki

(NBC News Breaking News on August 7, 2013)
Obama cancels meeting with Russian President Putin amid tensions over NSA leaker Eric Snowden

NBC News is currently working to bring you more information on his breaking news headlines. Continue to check Top Stories for an article associated with this headline.