Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

<再登場>「使える英語表現」(No. 16)「それをどう思う?」

2008-06-04 | Weblog
Hi, everyone! Again, I had no time to make a new one, though I tried to do it as hard as possible. So, below please find another, not new, but new story to you most likely, which should be an interesting one. Enjoy! Nao


表現16)What do you make of it?(それをどう思う?)

さて、今回は珍しい、とは言っても、映画なんか見ていたら結構良く聞く「make」のちょっと変わった使い方についての勉強です。「make」って動詞はいろいろな使い方がありますが、僕は基本的には日本語で言う「作る」って意味がその根っこにあるって考え方でいい思います。もちろん、「使役」って言うんですか、「させる」みたいに使う事もあったり、「I could not make it.」みたいに、「間に合う」といった意味になる場合もありますけどね。ん…その場合も、「作る」→「作り上げる」→「やりとげる」→「成し遂げる」→ 「やり遂げる」→「なんとかする」→「なんとか間に合う」ってなるのかな?そう、やっぱり「作る」から来ているって言えるような気がしますね(判断は皆さんにお任せします…)。
  
では、今回の「make of」について。上の訳から言うと、「make 」
自体では「思う」という意味で、「of」は「について」くらいでしょうか。ではなぜ「make」が「思う」になるのか?「What do you make of it?」を他の表現で言い換えると以下のようになります。

What conclusion do you draw from it?
(あなたはそれからどんな結論を導き出しますか?)
  
この言い換えから類推すると、「make」は何らかの「考えを作る」→「考えを持つ」って意味になりますね。そう、例えばこんな表現もありますね。

□make a decision
□make a judgment
□make up one' mind

これらの「make」も「何らかの意思を持つ」といった意味合いで使われているような気がしますね。と言うことで、「What do you make of it?」は、「あなたはそのことについて、どんな考えを持つ(創る)に至りましたか」→「あなたはそのことについてどう思いますか?」となり、冒頭の「それをどう思う?」になるわけです。
  
「ちょっと待ってよ。じゃあぁ、What do you think of it?と一緒じゃない?」ってご質問。ごもっとも!基本的な意味は変わらないみたいですね。ネイティブ数人に聞いてみたところ、その違いははっきりしていなかったです。しか~し、微妙な違いはあるような…。その違いがあるとしたら、「What do you make of it?」の場合は、ただ漠然と「思う」のではなく、それなりの考えをめぐらして、その結果としての思い、考え、説明を相手に求めていると考えられます。もちろん、文脈あるいは語調から、「What do you think of it?」も同様のものを求める表現として使えなくはないですが…。ともかく、相手の意見を聞く時の表現として、特に相手の分析結果、説明等を聞きたい時の表現として「What do you make of it?」という表現がある、よく使われるってことを知ってもらえたら、それで結構かと思います。一度まず使ってみてください。では、お約束の会話文です。どうぞ!

(at a college cafeteria)
Nao: Hi, Phil. I have at last finished my paper for the History class. I do need to pass it for promotion. Could you take a look at it?
(やあ、フィル。歴史のクラスの論文、やっと終わったよ。このクラスは進級のためにどうしてもパスしなければいけないんだ。ちょっと見てく
   れない?)

Phil: Sure. (reading the paper) Okay...you got that point here and...
  (いいけど。<論文を読んで>オーケー、あのポイントは押さえてるし、そして…。)

Nao: So, what do you make of it? Can I pass?
(で、どう思う?バスできるかなあ?)

Phil: I guess so. You have discussed all the points Mr. Smith raised in his class.
(そう思うよ。スミス先生が授業で言っていたすべての重要事項をちゃんと論じているからね。)

Nao: Great! Thanks, Phil. I'll buy you a cup of coffee. Let's go.
  (やった!ありがとう、フィル。コーヒーをおごるよ。行こう。)
  
よかったですね、うまく書けて。そうじゃないと留年ですからね~。アメリカの大学では、たくさん論文が課されます。日本では、中間レポート、期末レポートとか呼ばれますが、アメリカでは、「term paper」あるいは、簡単に「paper」と呼ばれます。短いものも入れて、一授業で、3~5くらい課されるのはざらです。ライティングは大事ですから、皆さんもしっかり文法の勉強をしてくださいね。That's all for today. See you in the next story, folks. Goodbye! Nao