表現94)I said it on the spur of the moment.(そうとっさに言っただけさ)
みなさんは、spur という単語を知ってますでしょうか?知らない?そう、知らない人の方が多いんじゃないでしょうか。ひょっとして辞書を引いてもわからない、という人もいるような…。spur は、「拍車」のことです。わからない?日本語で「拍車をか(掛)ける」って言いますよね。何かを急いでする、向上させる、尻をたたく、見たいな意味ですね。そう、その「拍車」です。そうは言っても「拍車」自体が何かはわからない?ごもっともです。
「拍車」は、馬に乗る人が履く靴についている、あのくるくる回るぎざぎざの金具のことです。それを馬の胴体に当てると馬が走るわけですね。「あ、それで「拍車をかける」か?」そう、わかりますよね。で、今回の英語表現に戻ると、on the spur of the moment なので、直訳すると、「時(the moment)の拍車(the spur)にのって(on)」となります。なんのこっちゃって、思いますよね、当然。この表現ではspur を比喩的に使っているわけですから、それがどんな意味で使われているか…を一緒に考えましょう。
拍車を馬に当てると、馬はどうなります?「走り出す…」その通りです。でも、どうして馬は拍車を当てられると走るのか?「そんなこと、馬がいちいち考えているわけないじゃないですか。刺激(痛い?)を受けたから衝動的に走り出すだけですよ」お見事!その通りです。
なので、on the spur of the moment とは、「その時の拍車(=衝動的行動を生じさせるもの)にのって」みたいな意味から、「衝動的に」あるいは「とっさの思いつきで」といった意味に使われるわけです。「衝動的」って日本語を聞いてすぐに思いつくのは、「衝動買い」じゃないでしょうか?以下がそれを使った英語の一例です。
□ I bought this ring on the spur of the moment.
(この指輪、衝動買いしちゃった)
この表現、特に女性はしっかり覚えておくといいような…おっと、失言でした。誰でもそんなことがあります!前言、撤回しま~す(ふ~)。ともかく、事をあまり考えずに、その時の流れにまかせて…つまり、衝動的に、あるいは、とっさの思いつきで、といった意味を表現したい時に使ういい回し、それが、on the spur of the moment と覚えてください。人間って、結構そんな感じで行動することが多いですから、この表現を覚えておくと自分の行動を英語で表現する時に重宝すると思いますよ。では、この表現を会話で確認してください。そう、Check-it-out Time! です。今回は会社での会話です。Here you go!
(at a meeting)
President: Okay, guys. Which plan is better, A or B?
(それじゃあ、みんな。どちらの計画がいいかな。Aかな、Bかな?)
(silent/無言)
President: Anyone? You have studied both plans, haven't you? How about you, Steve?
(誰か意見は?みんな両方のプランをしっかり検討したはずだぞ。君はどう思うね、スティーブ)
Steve: Ah, I think B is much better than A, sir.
(あ~僕はBの方がAよりはるかにいいと思います)
President: Good. I like a quick answer. How about you, John?
(いいね。私は即答が好きだね。君はどうかな?ジョン)
John: I don't know, sir. They have both merits and demerits, so…
(わかりません、社長。どちらとも一長一短があるので、ですから…)
President: How about you, Peter? In your opinion…
(君はどうかな?ピーター。君の意見では…)
(John speaks in a whisper/ジョンがささやき声で話しかける)
John: Steve, how can you be so sure about that?
(スティーブ、どうしてあんなにはっきり言えるんだい?)
Steve: To tell you the truth, I haven't studied them much. I said it on the spur of the moment.
(ホントのことを言うとさ。両方、あんまり勉強してないんだ。そうとっさに言っただけさ)
John: Really? I wish you good luck.
(本当かい?幸運を祈るよ)
President: All right. Many people are not so sure about which plan is better, except Steve. Steve, tell them why you think Plan B is better than Plan A.
(わかった。多くの者はどちらのプランがいいかはっきりしないな…スティーブを除いては。スティーブ、彼らにどうしてBプランがAプランよりいいのか、言ってやりなさい)
Steve: (in a low voice) All my god!
((小さい声で)どうしよう!)
John: (in a low voice) You need a miracle, Steve.
((小さい声で)奇跡が必要だな、スティーブ)
やっぱり、何事においても、何も考えずに行動してはいけませんね。あとが怖い…。みなさん、衝動買いもお気を付けくださいね。今回は、on the spur of the moment での行動はくれぐれも気をつけるように…のお話でした(?)。では…See you all in the next story. Good-bye! Nao
みなさんは、spur という単語を知ってますでしょうか?知らない?そう、知らない人の方が多いんじゃないでしょうか。ひょっとして辞書を引いてもわからない、という人もいるような…。spur は、「拍車」のことです。わからない?日本語で「拍車をか(掛)ける」って言いますよね。何かを急いでする、向上させる、尻をたたく、見たいな意味ですね。そう、その「拍車」です。そうは言っても「拍車」自体が何かはわからない?ごもっともです。
「拍車」は、馬に乗る人が履く靴についている、あのくるくる回るぎざぎざの金具のことです。それを馬の胴体に当てると馬が走るわけですね。「あ、それで「拍車をかける」か?」そう、わかりますよね。で、今回の英語表現に戻ると、on the spur of the moment なので、直訳すると、「時(the moment)の拍車(the spur)にのって(on)」となります。なんのこっちゃって、思いますよね、当然。この表現ではspur を比喩的に使っているわけですから、それがどんな意味で使われているか…を一緒に考えましょう。
拍車を馬に当てると、馬はどうなります?「走り出す…」その通りです。でも、どうして馬は拍車を当てられると走るのか?「そんなこと、馬がいちいち考えているわけないじゃないですか。刺激(痛い?)を受けたから衝動的に走り出すだけですよ」お見事!その通りです。
なので、on the spur of the moment とは、「その時の拍車(=衝動的行動を生じさせるもの)にのって」みたいな意味から、「衝動的に」あるいは「とっさの思いつきで」といった意味に使われるわけです。「衝動的」って日本語を聞いてすぐに思いつくのは、「衝動買い」じゃないでしょうか?以下がそれを使った英語の一例です。
□ I bought this ring on the spur of the moment.
(この指輪、衝動買いしちゃった)
この表現、特に女性はしっかり覚えておくといいような…おっと、失言でした。誰でもそんなことがあります!前言、撤回しま~す(ふ~)。ともかく、事をあまり考えずに、その時の流れにまかせて…つまり、衝動的に、あるいは、とっさの思いつきで、といった意味を表現したい時に使ういい回し、それが、on the spur of the moment と覚えてください。人間って、結構そんな感じで行動することが多いですから、この表現を覚えておくと自分の行動を英語で表現する時に重宝すると思いますよ。では、この表現を会話で確認してください。そう、Check-it-out Time! です。今回は会社での会話です。Here you go!
(at a meeting)
President: Okay, guys. Which plan is better, A or B?
(それじゃあ、みんな。どちらの計画がいいかな。Aかな、Bかな?)
(silent/無言)
President: Anyone? You have studied both plans, haven't you? How about you, Steve?
(誰か意見は?みんな両方のプランをしっかり検討したはずだぞ。君はどう思うね、スティーブ)
Steve: Ah, I think B is much better than A, sir.
(あ~僕はBの方がAよりはるかにいいと思います)
President: Good. I like a quick answer. How about you, John?
(いいね。私は即答が好きだね。君はどうかな?ジョン)
John: I don't know, sir. They have both merits and demerits, so…
(わかりません、社長。どちらとも一長一短があるので、ですから…)
President: How about you, Peter? In your opinion…
(君はどうかな?ピーター。君の意見では…)
(John speaks in a whisper/ジョンがささやき声で話しかける)
John: Steve, how can you be so sure about that?
(スティーブ、どうしてあんなにはっきり言えるんだい?)
Steve: To tell you the truth, I haven't studied them much. I said it on the spur of the moment.
(ホントのことを言うとさ。両方、あんまり勉強してないんだ。そうとっさに言っただけさ)
John: Really? I wish you good luck.
(本当かい?幸運を祈るよ)
President: All right. Many people are not so sure about which plan is better, except Steve. Steve, tell them why you think Plan B is better than Plan A.
(わかった。多くの者はどちらのプランがいいかはっきりしないな…スティーブを除いては。スティーブ、彼らにどうしてBプランがAプランよりいいのか、言ってやりなさい)
Steve: (in a low voice) All my god!
((小さい声で)どうしよう!)
John: (in a low voice) You need a miracle, Steve.
((小さい声で)奇跡が必要だな、スティーブ)
やっぱり、何事においても、何も考えずに行動してはいけませんね。あとが怖い…。みなさん、衝動買いもお気を付けくださいね。今回は、on the spur of the moment での行動はくれぐれも気をつけるように…のお話でした(?)。では…See you all in the next story. Good-bye! Nao