Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

僕の英語体験談(No.4)

2008-06-17 | Weblog
Good evening, everyone. How's it going? Today's story is the last one about my first experience staying in America. This time, my problem was about my English pronunciation. Enjoy! Nao


☆夢のハワイへ (No.4)/マクドナルドでハンバーガーが買えない…?


始めてのハワイ、アメリカ。3日目。英語が…あのやたらと早い英語がわかなない。テレビを見ても、なんとなくしかわからない。「なんでやろ?」いくら考えても結論は出ない。そこで僕は気分を変えるためにワイキキビーチへ行くことにしました。カラカウワアベニューはどこへ行ってもカップルが多いのなんのって。「まあ、ハワイはハネムーンのメッカだもんな。でも僕のハワイは英語の勉強場所!」と悟りながらも、なんかうらやましい…。誰にというわけではないですが、ジェラシー(jealousy)を感じながらのお散歩となりました(so sad…)。

お昼近くなってお腹がへった僕は、この間のレストランでのへまがトラウマ(traumatic experience)となったため、今日は絶対安全なファーストフードの店、そう、McDonald's (マクドナルド)に行くことにしました。ここなら絶対にミスはしませんよね(^^)。だって、注文は立ってするし、それを受ける人も目の前。そして、何よりも注文するのはハンバーガーですからね。失敗のしようがありません。しばらくしてあの派手なマークを見つけた僕は、店に入りました。結構人が多く、しばらく待った後、やっと僕の順番が来ました。

Salesperson: Next please. May I help you?

Nao: Yes, please. I will have one hanbaagaa(ハンバーガー), please.

Salesperson: What?

Nao: (ん、聞こえないのかな?)あ~、 hanbaagaa(ハンバーガー), please.

Salesperson: Excuse me?

Nao:(ちょっと待てよ。わかんないの?じゃあ、大きい声で)Hanbaagaa(ハンバーガー)! please.

Salesperson: Ah, what d'you (do you) want?(後ろの方を向いて) I don't know what he's talking about. (指でカウンターをたたき始めて)He's just speaking jibberish.(この人、何かちんぷんかんぷんなこと言ってるんだけど)

Nao: (なんでやねん。なんでわからへんの、この子。ここで売ってるのはハンバーガーだけでしょ!)Okay, ah, ah,(いかん、後ろがざわめいてきた。どうしょ?冷や汗出て来た。あ、発音か?もっと英語らしく、ゆっくりやればいいんちゃうかな?)あ~、One ham-bur-ger, please.

Salesperson: All right.(横を向いて)One hamburger, please.(そして僕の方を見て)Anything to drink?

Nao: (あ、通じた!よかった~)あ~Coca-cola, please.

Salesperson: Huh? Oh, one coke. Okay. What size d'you want?

Nao: (え、サイズ?普通でいいけど…)Regular.

Salesperson: Okay. Regular size coke. What about fries?

Nao: Fries?

Salesperson: French fries.

Nao: (フライド…)Patato?

Salesperson: (少し笑いながら)Yeah, French fries are potatoes.

Nao: (なんかいやな感じやな~)Yes, please.

Salesperson: What size? Small, medium, large, or super large?

Nao: (な、何?早くてわからへん)What?

Salesperson: What's the size of your fries?

Nao: (サイズやろ、わかってるわ。あ、あそこ見たら書いてるやん。)え~、Large, please.

Salesperson: Do you need ketchup?

Nao: (今度は何やの?ケチャ…あ、ケチャップね)Yes, please.

Sales Person: How many?

Nao; (何が?え、ケチャップ?)え~Many.

Salesperson: Alright.(ケチャップの小袋をカウンターの下からわしづかみしてカウンターの上にぞんざいに置くと)Just a moment, please.(そして、全部の商品を例のマックの袋に入れて)Three seventy-nine, please.

Nao: (何?3ドル79セント?小銭あるけど、これ、何が何やさっぱりわからへん。あ、そうだ)Ten dollar bill, okay?

Salesperson: Sure thing. Here's your change. 4, 5, 6, 7, 8, 9, and 21 cents. Thank you. Next, please!

Nao: (6ドル21セントでしょ、おつり。引き算したら終わりやん。なに、あの数え方?ま、いっか。あ~、やっと買えた。しんどかった~!)

どうですか、僕の始めての買い物。なぜハンバーガーをハンバーガーショップに行って買おうとして、僕の英語が通じなかったのか?そう、発音ですよね。英語らしい、少なくとも相手に通じる英語の発音が出来てなかったからです。日本人が日本語的感覚で英音を作ろうとすると、英語にはない、いろいろな音が相手に聞こえるため、聞いてる人は混乱してわからなくなるんです。なので、しっかり英語のリズムで、アルファベットをしつこいぐらいに発音する練習、そして、音読を必ず英語学習メニューの一つに加えてくださいね。でも、とりあえずは簡単な方法として、どんなに鳥肌に出ようが、あるいは、その場にいる日本人にいやみな英語と思われようが、英語らしい発音をすることです。英語らしい発音=通じる英語と思ってください。

さて、アメリカへ来て間もない僕に、もう一度発音に係る試練がありました。今度は泊まっているホテルの地下のバーでのこと。何かの本で読んだハワイ名産のカクテル、あの赤いマイタイを飲もうとカウンターに座った時のことです。

Bartender: May I help you, sir?

Nao: Yes. mai tai(ラム酒をベースにオレンジキュラソー、ライムジュースで作るカクテル), please.

Bartender: Ah, yes? What d'you (did you) say?

Nao: (ん、またかよ。いかん、落ちつけ)あ~mai tai, please.

Bartender: Sorry, sir. What d'you want, again?

Nao: (そうだ。こんな近いんやから、大きい声を出せばわかるはずや)ん!Mai tai, please.(どう、これで?)

Bartender: Well, sorry…

(その時、僕の後ろの方から誰かが早口で、でも、どちらかというと、小さな声で…)

Guest X: Mai tai, please.

Bartender: Sure. One glass, or two?

Nao: (おいおい。なんであんな小さな声で、しかも後ろの方から言ってるのに通じるわけ?僕はこんな近い距離で、しかも、大きな声で言ってるのに通じないのよ。何で?)

Bartender: (僕の方を再び見て)Ah, what kind of drink do you want?

Nao: Same as the one just ordered…(あ~、情けない!でも、飲みたいしね)

どうして僕の英語が通じなかったか?それは、mの発音ですよね。上唇と下唇を一回しっかりつけて、そして、離す(その時お腹からの息を、いっきに前に出す)、(エッ)ム!のムにあたる子音がはっきり発音されていなかったのが原因です。日本人には難しい音ですからね。特に、その当時の僕にとってはね。

さて、その夜はすっかり酔ってしまい、部屋に帰るとすぐに気分が悪くなり、ベッドの上に仰向けにバタリ!回る天井を見ながら思いました。「あ~あ。英語、これから出来るようになるのかな~?ダメなんちゃうかな~」ひたすら落ち込むばかりの夜が、わけのわからないテレビの音とともにゆっくりと過ぎてゆき、ふと気づけば、いつの間にかホノルルの朝の陽光に照らされた向かいのビルがまぶしく光っていました。「よし!また挑戦や!」新しい日がまた始まりました。「英語、頑張ろ!」

(The End of the Story)

僕の英語体験談(No.3)

2008-06-16 | Weblog
Good evening, everyone. How're you doing? Me? Busy as usual(いつも通り忙しい). I wish I had time (時間があればなぁ)and, more importantly(もっと大事なものとして), money now to go to Hawaii. It's been some time since I last visited Hawaii(前にハワイに行ってから、もうだいぶ経ちましたね~).
I wonder how much Hawaii has changed since then?(その時からハワイはどれくらい変わったのかな~?)今行けば、今回のお話のような醜態(?)をさらることなく、エンジョイできるんですけどね~。

ということで、またまた始めてのアメリカ旅行、「夢の」ハワイでの「悪夢」のお話です。笑ってやってください。でも、学ぶところはしっかり…ネ。Okay, guys. Are you ready? Here you go!


☆夢のハワイへ (No.3)/誰もこないレストラン…!?

夢のハワイに着いて2日目。着いた日はともかくしんどかったためホテルでゆっくり過ごし、2日目からは英語の勉強をすべく街に出ることに。観光にはあまり興味がないため(特に一人じゃね~)、ともかく、あちこちぶらつくことにしました。街は当然ながらアルファベットで溢れ、にぎやかで、英語の音があちこちで聞かれますが、英語を話すとなると、友達がいるわけでもなく、機会は全く無し。不思議なものです。アメリカに来ても英語でしゃべれない…。間違いなくしゃべることが出来るのは、ホテルのフロント、お店、レストラン。つまり、客商売のところばかりです。これが観光で来て英語(コミュニケーション)を勉強する限界だな、と、つくづく感じました。

お昼になりお腹が空いたので、アメリカで始めてのレストランへ。「さて、英語大丈夫かな~、ちゃんと注文出来るかな~」と思いつつ探していると、とあるレストランが目にとまり、「あ、ここでいっか」と決定。でも入ろうとすると、表にはショーウインドウが無い(え?)。アメリカには基本的にそんなものはないですね。あるとすれば、Today's Special(今日の特別メニュー)について書いたものとか、メニューをそのまま何かに乗せて置いているとか、かな?

「あ、何があるのかわからないじゃん」と思った僕は、もう一度表の看板を見ましたが、名前だけでやっぱりわからない…。「どんな料理?ま、何か食べれる物はあるわな」とドアを引いて中に入りました。何かストップサインみたいなサインボード越しに店内を見渡し、適当な席をみつけ、席につきました。テーブルには前にいた人の残したコップがまだ残っていて、片付けが済んでいない様子。「ま、しょうがないか。そのうち誰か来るだろう」と思い、Waitress さんが来るのを待つ事に…。

店内は結構にぎやかで、お客さんの出入りが激しい、明るいレストラン。「はあ、これがアメリカンレストランね」と、店の様子、客の様子を眺めること10分。誰も来ない…。「ん、あれ?アメリカではお水持ってこないの?メニューもないしな~?」とあたりを見回すと、ウェイトレスの姿。じっと見ていると、こっちに気づいたみたいで、ニコッと笑ったので、こちらもニコッ。「こっち、まだですよ~」と、眉毛をあげて、いかにも何か言いたそうな表情を作ってはみたものの、すぐに目を外され、失敗…。「あれ、なんで?」と思いつつも、「ま、次は気づいてくれるだろう」と、待ちモードへ戻り、relax time 。

しばらくすると店はだんだん混んできました。でも僕のところにはまだ誰もこない…。そのうち、僕の目の前をウェイトレスに付き添われたカップルが通り過ぎたかと思うと、僕のすぐそばの席へ。「ん?」と思っていると、そのウェイトレスはすぐに戻ってきて、なんと彼らから注文を取り始めたじゃないですか!

「おい、おい!こっちが先でしょ!」と思ってはいても、残念ながら言葉が出ない。「え、何て言えばいいのかな~こんな時?Me, first? Come here, please??」などと考えても、心臓バクバクの状態で、しかも、これだけたくさんのネィティブの前で大きな声を出すだけの勇気など、そりゃあ、あるわけありません。じっとそのウェイトレスの目を見つめ、「気づけ!気づけ!」と願うばかりでした(情けない…)。そのうち、「気づけ!」は「お願い!気づいてください!」と心の悲鳴となりました(涙)。でも、そんな表情を見せるのは日本人の恥、いや、日本男児の恥とひたすら平静を装い、知らん顔をしながらもあたりを見回し、レスキュー隊、いや、一人のウェイトレスさんの到着を待ち続けました。

さてさて、店内に入って早40分が過ぎ、最初の頃は「大丈夫。そのうち誰かが来る。だって、ここレストランでしょ」と思っていたものの、一向に誰も来ない現状にいらだちを覚えるとともに、怒りの感情が…。でも、英語に自信のない、気の弱い日本人(あ、僕のことです…)、何も言えません。客が入っては出ていき、あちこちでウェイトレスが歩いているのに、こちらへは来ない。しかも!です。だんだんとそのウェイトレスの目つきが冷たくなるではないですか。

「え、何で?僕は被害者なのに、なんでそんな目で見られるの?」と、思うと、じわっと冷や汗が額を濡らし始め、お腹も、グウ~。「いかん、もう限界だ。出るぞ、このレストラン!」と思ってはみたものの、ここで出るとまわりの目、そして、あのウェイトレス達の目が…怖い…」そこで、僕は勇気を振り絞り、決めたのです。謙譲の美徳、忍耐の美徳を持った日本人でも、もう限界。ここはもう自分から積極的に行かねば餓死してしまう(おおげさ?)。しかも、あのウェイトレス達の不明のあざけり(?)の中で…。そして僕は言いました。

Nao: (手を大きく挙げて)Excuse me, ma'am.(また、敬語?)

Waitress: Yes, sir. Can I help you?

Nao: Yes, I don't have a menu here.

Waitress: What? Aren't you finished?

Nao: No! I didn't eat anything.

Waitress: No, kidding. Oh, I'm very sorry. I thought you have already finished eating and you are just waiting for someone.

Nao: (ん、なんて?誰かを待ってた?この僕が、なんで?)No, I came here alone and I have been waiting for a long time.(あ、言えたじゃん。)

Waitress: Then, this is not your glass, is it?

Nao: Glass? Oh, no! It's not mine.

Waitress: All right. Sorry, again. I will bring you a menu right now. Don't go anywhere!

Nao: Sure.(いくわけないっしょ!お腹減ってんのよ、こっちは。でも、何でこんなことになったんだ?わからん…)

さて、その後は無事に注文。そしてやっとの思いで食べたのは、なんとハンバーガー。え、なんでそんなもの食べたのかって?だって、他のメニューはややこしくて、また誤解でもあったら、あとまた何時間待たされるかわからないでしょ。とりあえず、安全パイというやつです。

さて、食事をすませた僕は、check(勘定書/伝票)を持ってレジ(cashier/キャッシァー)へ。無事にお金を払った僕は、外に出ようとして後ろを向くと、何かにぶつかりました。「痛っ!なんじゃこれは?あ、入り口のストップサインみたいなサインボードね」そう思ってそれを何気なく見ると、「なになに…Please Wait to Be Seated?」(愕然!!!)

そう、みなさん、もうわかりましたよね。その意味は、「座るためにお待ちください」、つまり、「座るのはちょっと待ってください」、わかりやすく言うと、「誰かが来て案内して席に座ってもらいますから、それまで少しお待ちください」という意味です。僕はその文化を知らなかった(読まなかった)から、勝手に席についてしまった。しかも、そのテーブルには前に座っていた人のコップが…。ウェイトレスさん達は、みんな僕がもう食事を終わって誰かを待っていたか、あるいは、ただ、時間を漫然とつぶしていた「変な日本人」としてしか見ていなかったわけです。

「あ、それであの視線だったんだ」すべてがはっきりした瞬間でした。教訓!皆さん、何か書いてあったら、自分の思い込みで動く前に、必ずその「何か」を読んでくださいね。

今回のお話は、僕が文化の違い、その理解の大切さを始めて身をもって実感した、過酷な(?)悪夢の体験記でした(^^)。では、今回はこの辺で。See you in the next story, guys! Good-bye for now. Nao

(End of Story)

僕の英語体験談(No.2)

2008-06-15 | Weblog
Good evening, everyone. This the rest of the story about my first landing in America. I hope you will enjoy it. いや~今考えると、ホントに大変な旅行でした。でも、あの時があるから今があるわけで…。皆さんも英語の勉強、壁、壁の連続で時に嫌になることもあるかと思いますが、地道にこつこつやっていけば必ず使えるようになりますから、負けずにガンバってくださいね。だって、僕だって、最初はこんなにみじめだったんですから…ネ。では、話の続きです。Here you go!

☆夢のハワイへ (No.2)/アメリカ到着!

(前回の続きです)

さて、あの暑いハワイの熱気の中、さっそうと白いジャケットを身にまとい、汗をかきながら(脱いだら?)空港ビル(airport building)内を歩いて向かった最初の関門は、あの恐怖の入国管理局(immigration/イミグレイション)。あそこはいつも嫌でした。なぜって?あの審査官(immigration officer)の威圧するような手招きと冷たい表情。あの、目つき。そして相手が英語が出来ようが出来まいが、まったく気にしないしゃべり方。列の最後のついた僕は、わかるかなぁ、わからなかったらどうしよう、と不安にさいなまれながらの順番待ち。一刻、一刻と自分の番が近づくなか、考えました。「何を聞かれるのかなあ」「書類は全部あるよな」「声出るかなぁ」…そして、とうとう僕の番が来ました。

Officer: Hi, what's your name?

Nao: Naoki Nishimura.

Officer: (僕の方をちらっと見て、パスポートのページをめくりながら)
What's your purpose of your visit?

Nao: (え?早い!わからん)I beg your pardon?(なんて教科書的表現…)

Officer: What's your purpose of your visit?

Nao: (同じスビードじゃん。いや、聞こえなかったんじゃなくて~早いの
   よ)Ah, excuse me. Once more, please.(これまた教科書的)

Officer: (なんかいやな顔をしながら)Why are you here?

Nao: (あ、旅行の目的ね。それなら)Sightseeing.

Officer: All right. How long are you gonna stay here?

Nao: (あ、stayだから、滞在期間ね)One week.

Officer: Where are you gonna stay?

Nao: (えっと、どこ、滞在、だから~)Pacific Beach Hotel.

Officer: Is this your first visit to the United States?

Nao: (始めてかって?)Yes, sir.(なんで敬語?)

Officer: All right. (パスポートを手渡しながら)Have a good trip!

Nao: Thank you, sir. (あ、また言うてしもた。怖いんかい。)

ま、ともかくも無事にimmigrationを通ることができました(ふ~)。いや~、ここは何回通っても、緊張するというか、なんというか。何も悪いことしてないのに、何かして、それで質問されてるような気になりますね~。それとあの英語。誰にでも同じスピード。英語は特別のものじゃなくて、出来て当たり前。出来ないのがおかしいので、変な顔をされても当然と言わんばかりのあの憎たらしい表情。

ま、でも、今考えると、あの経験がその後の僕の英語に対する取り組みの変化に繋がったのかも知れません。取り組みの変化?そう、つまり、英語を母国語として話す国に行けば、そこで住む以上、英語を話す、話せるのは当然であり、問題はそれで何をするのか、何が出来るのかが問題で、英語の試験でいい結果を得ることは言葉の本質と無関係。なので、わかるためにどうするか、自分をわかってもらうためにどうするかに腐心しなければならない、ということです。言い換えると、英語はあくまでコミュニケーションの道具であって、「勉強」の対象ではない。いかに相手の言うことをしっかり理解し、自分の言いたいことを自然に話せるようになるかが英語の進歩の尺度になるべきと考えたのです。あ、ちょっと話が難しくなりましたね。ごめんなさい…。

さて、Immigrationを無事に出られたことでホット胸をなでおろした僕が次に向かった場所は、Baggage Claim(バゲッジクレイム/手荷物受取所)です。Northwest航空のNo.1カウンターに行き、しばらく待っていると、ベルトコンベヤーが動き出しました。すると、驚くことに、そこにいた担当のアメリカ人が、中から出てくる荷物を次から次に外に放り出し始めたのです。「おいおい、それじゃあ荷物壊れるだろう!」と思った瞬間、出てきました、僕の新品のスーツケース。前の荷物に続いて一瞬空を切ったかと思うと、ドーンと着地。あぁ、あのきれいだったスーツケースにはあちこちにでこぼこが…。「これがアメリカ式なんだ」と、また一つ新しい文化を発見しました。Welcome to America! (ちょっと涙。)

ともかくも荷物を受け取った僕が次に向かった場所は、税関(Customs)、そう、最後の関門です。機内でもらった、何も申告するものはない旨記入した税関申告書(Customs Declaration Form)を握りしめ、大きなスーツケースを右脇でゴロゴロ引っぱりながら、「まだ出れないの、この空港を…」とぼやきながら最後の関門へ。

そこは結構広い区域で、多くの人が荷物をやはりゴロゴロ引っ張りながら、右へ左へと流れていました。あ、右、左の説明ですね。税関のオフィサーが何人かいて、その人達が申告書を集めているのですが、それを受け取った時に内容を確認し、旅行者の顔を見て(必要があれば話をし)、問題ないと判断したらOkayと言って右の出口に行くよう手振りをし、チェックが必要と判断したら左の方へ行くよう指示。左手の台の上には荷物が散乱しているところも…(大丈夫かな~?)。

僕は「女性のオフィサーの方が優しいかも…」と、あえて男性の目をはずし、女性の方へ。英会話の本で学んだ、「Do you have anything to declare?」(何か申告するものはありますか?)という質問に、「No, nothing to declare.」(いえ、何も申告するものはありません。)という返事をする自分を頭で何度もイメージしながら、そのオフィサーに申告書を手渡しました。すると、ちらっと僕を見たそのオフィサーは、「Okay, go ahead. Have a nice trip.」と言ってくれたではないですか!よかった~(^^)。「Thank you!」と平静を装いながらも興奮気味の僕は、やっとの思いで長年の夢、夢のハワイ、憧れのアメリカに入れると思うと、急に身も心も軽くなり、足取りも軽く、でも荷物は重く(ちっきしょう!)、空港の出口(Exit)に急ぎました。

出口に着くと、そこにはあの常夏のハワイ、熱い太陽の輝きと、未知の英語の世界が僕の目の前にガラス越しに広がっていました。「Welcome to Hawaii, Nao!」そう心でつぶやき、新しい文化に直接触れる興奮を押さえながら、また、重たいスーツケーツをゴロゴロ動かしながら、僕はどこにでもあるような自動ドアを通り、外へ出ました。始めて見た外の世界にはアルファベットが溢れていました。あ、当たり前か。ここはアメリカだもんね。そう、ここが僕の本当の英語の勉強の原点となりました。 (End of Story)

See you in the next story, guys, Good-bye! Nao

僕の英語体験談(No.1)

2008-06-14 | Weblog
Good evening, everyone. How are you? Hope you are having a good time on Saturday evening. 今回はちょっと趣向を変えて、前に僕が書いた自分の英語学習にまつわる体験記をご披露したいと思います。英語のことももちろんその中に出てきますので、時間が許すようなら読んでくださいね。皆さんの中にもきっと僕と同じような体験をされた方が多くいると思います。ご自分の体験とだぶらせながら読むと面白いと思いますよ。では、どうぞ。 Here you go! Nao

☆夢のハワイへ (No.1)

今や英語は僕にとって日常の言語になりましたが、誰にでも始めはあるもの。これから、時々僕の英語学習の体験、海外留学•生活体験等についても書いていきたいと思います。興味があれば読んでください。英語のことも、もちろん話しますからね、その中で。

さて、僕はよくこんなことを言われます。「あなたのように英語の才能があればね~」とか、「あなたは別格ですから」とかの褒め言葉(あ、別に自慢しているわけでないですよ、とは言ってもね~。嫌みに聞こえたらゴメンなさい…)。とんでもない!これまで僕がどれだけの挫折と屈辱を味わってきたか(涙)、みんな知らない!僕は帰国子女でも、お金持ちの両親がいて海外旅行を小さい頃からしていたとか、父親の海外赴任で海外生活が長かったとか、そんなこととは無縁の、ホントに普通の、英語がまったくダメの両親のもと、国内で引っ越しを繰り返しながら(あ、これは余計ですが…)、すくすくと大きくなりました。英語をしっかり勉強しようと決めたのは大学2年の時。それからは、ありとあらゆる方法を信じ、試み、相当の挫折を繰り返しながら勉強を続けました。それらの方法については別の機会にお話したいと思いますが、今回はまず、僕の始めての海外旅行のお話です。僕の英語実体験の原点の話なので、よかったら聞いてやってください。お願いしま~す。

誰でも英語圏に始めて行くのは、特に一人というのは、結構勇気がいるものです。もちろん、それなりに英語も勉強してきたし、話すことも出来る、いや、出来ると思っている。なので、一人で行こうと決めた。そう思って僕が始めてアメリカへ行ったのは、そう、もう何十年も前のことです。日本で自分なりに勉強を重ね、大学で英語を専攻し、英会話学校へ通い、出来る限りの努力はしたつもりです。そしてバイトでお金を稼ぎ、やっとの思いで夢の国、アメリカへ…。え、最初にどこへ行ったかって?その当時は「夢のハワイ旅行!」が庶民の夢だったんです。もちろん、僕の夢も同じ。そう、始めての海外旅行は、夢のハワイ!でした。

準備はそりゃあ大変でしたね。だって、当時は海外旅行も今ほどには盛んじゃなかったから、準備のための本もあったような、なかったような…。ま、あったんでしょうけど、見なかったです。ともかく、あれを持っていくか、持っていかないか、何を忘れちゃいけない、などなど、それはそれは神経を使いました。準備は出発日前の深夜に及び、というか、ほとんど寝ないで準備をしました。なので、出発当日は頭がぼうっとして、気分が悪い。そしてスーツケースが重い…。そのスーツケースをバスに乗せ、下ろし、電車へ。そして電車を乗り継ぎ、やっと空港バスへ。あ、これ、大阪の話ですので、関西の人はわかりますよね、この流れ。ともかく、やっとのことで空港に着き、やっとの思いで機内へ。

(一口メモ:ところで、席のことですが、皆さんはもうご存知とは思いますが、窓際の席は、window seat。では、通路側は?そう、aisle seatですよね。え、その読み方ですか?アイスル?いえいえ、アイルですよね。当時は知らなかったですね~というよりも、飛行機はやっぱり窓際がベストだと思ってたんで、興味なかったですね、当時は。でも今はいつもaisle seatにこだわってます。今は僕の愛する(アイスル、否、アイル)シートです(ダジャレです…)。なぜって?海外旅行に一人で行った人はご存知と思いますが、window seatの隣には通常2席あります。例えばアメリカへ行くのにハワイで9時間弱(でしょ?)、僕が住んでいたイリノイ州に行くのには12時間ほどかかります。ということは、何度かトイレに行きますよね。あるいは、腰が痛くなったらちょっと歩きたい。でも隣の人が眠っていたら?あるいは、これは実際にあった話なんですが、隣に、いや、その隣にも、身体の大きい人が座っていたら…。恐怖です。ちょっと出るのに、そりゃまあ大変。席に戻ろうにも隣の人が眠っていたら足でまたがなければ自分の席に戻れない。なので、いつでも席を立てる通路側がベストなのです!少なくとも僕にとってはね。)

さて、window seatに座った僕は、しばらくは興奮状態。あちこちを見回し、やっとたどり着いた「夢の(楽園)ハワイ」への空の旅…。ところがです。しばらくすると頭がずきっ、ずきっ。ちょっと前から何となく違和感はあったものの、忘れていたものが、急に強くなってきたんです。え、風邪か、ですって?いえ、これは神経性ですね。要は前の日からのストレスがたまって、たまって、ついに頭痛になって表れたみたいでした。ともかく、痛い。これ英語で、excruciating(エクスクルーシエイティング/極度に痛い、耐え難いほどの)headache(ヘデェィク/頭痛)と言います。しばらく苦しんでいる僕を見たスチュアデス(今は客室乗務員/flight attendant)さんが、Would you like some aspirin? て声をかけてくれました。実は、その時はその人が何を言ったか、よくわからなかったです、正直言って。でも、何らかの薬をあげようか、と言ってると思ったので、Yes, please. と反射的に言いました。彼女からもらった薬らしきもの、それがアスピリンだったんですね。その当時、薬の名前なんか英語で知ってるわけないですよね~。ともかく、薬らしきものを飲んでいつの間にか寝ていると、しばらくして食事で起こされ、また眠ると、また、起こされ、そうこうしているうちに、「飛行機はもうすぐ着陸態勢へ」との機内アナウンス。もちろん、はっきりわかったわけではないですが、雰囲気でそうなんだろうと思いました。そして、僕はそのアナウンスを聞くやいなや、カバンを持ってト
イレに急行。さて、皆さん!突然ですが、質問です。ここで僕は何をしたでしょう?(え、何、急に質問?これは「不思議発見」か?)

さて、答えです。(なんと唐突な…)僕は服を着替えたのです。白いズボンに青いオープンカラーのシャツ。そして、白いジャケット!あ、それと、黒い革靴。「ウッソー、信じられない!」ですって。まあ、なにしろ「夢のハワイ」ですから、さっそうとタラップを降りる自分の姿を想像してたわけです。ナルシスト(narcissist)ですって?いや、素朴だったと言ってください。ともかく、今考えるとホントにお恥ずかしい話です。そして、ハイ、着きました、始めてのアメリカへ。そして夢のハワイへ…。(次回へ続きます。何が起きるか、乞うご期待!)

「使える英語表現」(No. 85)「いったい何が言いたいわけ?」

2008-06-13 | Weblog
表現85)She is just crying wolf.(彼女はうそを言ってるだけさ)

The Boy Who Cried Wolf

A shepherd-boy, who watched a flock of sheep near a village, brought out the villagers three or four times by crying out, "Wolf! Wolf!" and when his neighbors came to help him, laughed at them for their pains.
 
The Wolf, however, did truly come at last. The Shepherd-boy, now really alarmed, shouted in an agony of terror: "Pray, do come and help me; the Wolf is killing the sheep"; but no one paid any heed to his cries, nor rendered any assistance. The Wolf, having no cause of fear, at his leisure lacerated or destroyed the whole flock.
 
There is no believing a liar, even when he speaks the truth.
By Aesop

今回はいきなりの「お話」でびっくりしました?はい、おわかりの通り、これは、イソップ物語の中のお話、「オオカミと羊飼いの少年」(英語のタイトルは、The Boy Who Cried Wolf ですが)です。この物語から今回の表現、cry wolf「オオカミと叫ぶ」は、生まれました。羊飼いの少年が、あんまり暇なので、村人を驚かそうと、「オオカミが来た!オオカミが来た!と大声で叫ぶと、たくさんの村人が慌ててかけつます。オオカミが本当はいなかったと知った村人は、その少年に言います。"Don't cry 'wolf', shepherd boy," と…。そんなところから、cry wolf は、「うそをつく」「うそをついて人を驚かす」といった意味になったわけです。ですから、訳す時は「オオカミと叫んでいる」とは訳さないように…。今回はそんなに説明がいらないようなので、さっそく、会話コーナー(?)に突入です。では、Here you go!

James: I got a phone call from Jane, and she seems to be in trouble. She said she needs me, so I got to go.
(ジェーンから電話があったんだ。彼女、なんか困ってるみたいでさ。僕の助けが必要だって言うから、行ってくるよ)

Steve: Forget it. She is just crying wolf. I wouldn't trust what she says.
(やめとけよ。彼女はうそを言ってるだけさ。僕は彼女の言うことは信じないな)

James: Why do you say that?
(何でそんなこと言うんだい?)

Steve: Trust me, James. I know her.
(僕を信じろよ、ジェームス。彼女のことは知ってるんだ)

James: She said she saw a guy lurking around her apartment.
(彼女が言うには、男が彼女のアパートの周りをうろつき回ってるんだよ)

Steve: Yeah. By saying that, she can get your attention and she feels good about it.
(そう。そう言うことで、君の関心をひきつけて、それで彼女は満足ってわけさ)

James: I didn't know that you were a psychologist.
(君が心理学者だったなんて知らなかったな)

Steve: There is something else that you don't know, James.
(君の知らないことがもう一つあるんだ、ジェームズ)

James: What!
(何なんだよ!)

Steve: Jane and I have lived together for a year and we were about to get married.
(ジェーンと僕は一年一緒に暮らしててさ。結婚寸前までいったんだ。)

Steve: Why did you break up?
(どうして別れたの?)

James: I couldn't trust her.
(信じられなかったからさ)

Steve: Ah, okay. What should I do, then?
(あぁ、わかったよ。で、僕はどうすればいいんだい?)

James: Call her that you cannot go. She will call some other guy.
(彼女に行けないって言えばいいよ。彼女、他の男に電話するよ)

Steve: Okay. I will call her. But, I doubt that she would do such a thing.
(わかったよ。電話するよ。だけど、彼女がそんなことするなんて疑わしいけどね)

(One minute later)

Steve: She was so upset and said she would call the police.
(彼女、もう怒っちゃってさ。警察に電話するって言ってたよ)

James: No. She will call some other guy.
(いいや。他の男に電話するって)

Steve: How can you be so sure…
(何でそんなに自信が…)

James: Wait! I got a call. Hi, Jane. What's up? … See?
(ちょっと待って!電話。やあ、ジェーン。どうしたの?…ね?

Steve: …

Janeが外に「オオカミ(男)がいるの!」(cry wolf)って言うのは、それなりに理屈は合っているようには思いますが(…?)、やっぱ、cry wolf してはいけませんよね。では、今回は、お話しにある言葉のお話でした(ややこしい…)。See you, guy. Have a good day tomorrow! Nao

「使える英語表現」(No. 84)「いったい何が言いたいわけ?」

2008-06-12 | Weblog
表現84)What are you driving at?(いったい何が言いたいわけ?)

え~今回は運転のお話…ではなく、同じ(?)単語のdriveのちょっと違った使い方のお話です。でもまあ、その語源的な意味は一緒と言えば一緒のような…?え、早く話せって?はい。では、driveのお話です。

もちろん、皆さんが知っているdriveは、運転するってことですよね。そして、運転するということは、その運転している物(車とか)を動かす、どこかへ移動させるってことです。つまり、「運転する」(drive)の意味の中には、「(何かを)動かす」「移動する」、また、運転者が動かすわけなので、「ある方向へ動かす」という意味も持っていると言えます。ですよね?

これまでも話してきたように、英語(言語)の語は、もともとの意味(中心的意味)があって、それが多くの文脈で使われる中その意味の幅を広げてきました。このdriveの場合も、物理的な物について使われる時は、(何かを)「運転する」。でも、それが抽象的なものに使われると、「(何かを)ある方法へ動かす、もっていく」といった意味になります。そして、そのもっていくものは文脈で決まります。

そこで、今回の表現を見ると…What are you driving までだと、「あなたは何を運転しているの」とも取れますよね。車の話しをしている時なら、「あ、僕の?トヨタの…」という返事がくることも。でも、そのあとに at が付いてますよね。at という前置詞の役割は…そう、位置関係においてある場所を特定することですよね。だから一般的には、「~で」という訳がつくわけですね。

なので、What are you driving at? は、「あなたはどの方向に、どこに(それを目標として)(話し)をもっていこうとしているの?」という意味になり、「何が言いたいわけ?」となるわけです。どうでしょう?わかってもらえたでしょうか?え?もうひとつ…。じゃあ、例をもうひとつ(!?)。

She is driving me crazy.(彼女は僕をクレージー(になる方向に)にもっていっている→彼女は僕の気を変にしている→彼女は本当に頭にくる)

という使い方もあります。ね、driveの使い方、同じでしょ?ドラマで(映画が先ですが…)、「猟奇的な彼女」ってありますよね。あの主人公の男性が、いつも彼を翻弄する彼女に対してしょっちゅう使う言葉が、きっと上の言葉だと思いますよ。以下のそのセリフであろう一言をどうぞ。

Oh, no. Again? She's driving me crazy!
(え~何で。またかよ。あいつホントに頭にくるな!)

ということで、今回は意味的にはちょっと似ているけど、使い方の違うdriveのお話でした。では、会話でその復習です。As always, please read it aloud and get the feel of the expression. Here you go!

Rod: I have seen Emily yesterday.
(昨日エミリーを見たよ)

Eric: Really? Where at?
(本当?どこで?)

Rod: At Jimmy's Bar, at around midnight.
(ジミーのバーさ。夜中の12時くらいだったかな)

Eric: She said she was sick, so we canceled our date. I just wonder…?
(彼女気分が悪いって言ってたんだよね。だからデートキャンセルしたんだ。どうしたんだろうな~?)

Rod: She was not alone, Eric.
(彼女、一人じゃなかったよ、エリック)

Eric: Rod, what are you driving at?
(ロッド、いったい何が言いたいわけ?)

Rod: Eric, she is cheating on you.
(エリックさ、彼女、浮気してるんだよ)

Eric: No kidding. He could be her brother, cousin, or some kind of relative, you know.
(そんなことないよ。それは彼女の兄弟かもしれないし、いとこ、あるいは、親戚…とかさ)

Rod: Nope. He was my brother, Joe. I'm so sorry, Eric.
(いいや。僕の兄貴のジョーだったよ。本当にごめんな、エリック)

Eric: She is just driving me crazy. This is the third time.
(彼女にはもう嫌になっちゃうよ。これで三度目だよ)

Rod: You should dump her, Eric.
(別れちゃえよ、エリック)

Eric: I tried, but…I still love her.
(そうしようとは思ったんだけどさ…まだ愛してるんだよな)

Rod: Suit yourself.
(好きにしろよ)

とまあ、自由奔放な女性に翻弄される男のお話でした。誰ですか、翻弄されたいって言っているのは?(僕?)ともかく!今回は、話しをどの方向にもっていこうとしているの?という意味の表現、What are you driving at?を取り上げました。ついでに、猟奇的な彼女を…いやいや、driving me crazyって表現も覚えておいてくださいね。もちろん、そうするのは、人ばかりではなく、仕事だったり、言葉だったり、抽象的なものであったりと、何でもいいのでね。とにかく、「~は頭にくるよ」「~で頭が狂いそうだ」「~で気が変になりそう」と思ったら、~is driving me crazyのパターンを使ってくださいね。では、今回はこの辺で。See you in the next story, guy. Goodbye! Nao

「使える英語表現」(No. 83)「君の手作りクッキーの足元にも及ばない」

2008-06-11 | Weblog
表現83)They can't hold a candle to your homemade cookies.(君の手作りクッキーの足元にも及ばない)

「…can not hold a candle? つまり、ロウソクを支えることはできない…?」そう、それがもともとの意味ですね。しかし、それが、「~にかなわない」となるわけです。パターンは、hold a candle to となります。否定形でない時の意味は、「~に匹敵する」とか、「~と比較できる」、つまり、何かが、その後の to に導かれて出てくるものと同レベルである、というものです。でも、どうして「ロウソクを支える」(hold a candle)なのか…?

答えは、はっきりしません(残念…)。ネイティブ(一人ですが…)にも聞いてみましたが、なぜそう言うか、そのイメージも湧ないそうです。でも、使っているそうです(何か変…)。でも、よく考えると、僕たちも使っている日本語の慣用表現の出来た経緯とか、その個々の単語の意味とか聞かれてもわかないこと、たくさんありますよね(納得)。

そこで!私がその理由を考えました(ネイティブでもないのに~)。ん!こういうことです。ロウソクは細く、長い。それを立てるにはロウソク立てが必要です。通常はとがった突起物が出ていますよね。そこにロウソクを立てます。つまり、ロウソクにちゃんとロウソクの役目を果たさせるためには、それなりの形をした道具が必要なわけです。もし、ロウソク立てとおぼしき物(それなりの格好はしている物)があっても、そこに突起物がなかったら…あるいは、あったとしてもその長さ、太さがロウソクに合わなければ、ロウソクは立ちません。それではロウソクに火をつけることが出来ませんよね。いや、つけることは出来ますが、熱っ!(でしょ)。

ということから、何かが、あるもの(ロウソク立て)に姿形は似ていても、それは本物(ロウソク立て)とは比較にならない、あるいは、それに匹敵するものではないという意味に使われるようになった。それがわたくしの推理です。いかが?であれば、この表現が出来たのはかなり前だったわけで、照明がロウソクだった時代にさかのぼると考えるのが自然ですね。

ま、事の真相はともかく、今回の表現、can not hold a candle to は、何かが何かに及ばない、匹敵しない、負けだ…そんな意味合いを持つものと理解してください。え?他の表現ですか?ま、確かにいつもロウソクを立てるの、立てないのって言ってるのもね~。通常は以下のような表現が多いかな?

□ There is no comparison between (A and B).((AとB)では比較にならないわ)
□ Nothing is better than (your homemade cookie)(~よりいい物はないね)

ということで、今回は何がロウソクを立てられて、何が立てられないかという、物理のお話…ではなく、何かと何かを比べて、最初に出てくるもの(主語)が、あとで to を先頭に出てくるものより劣る、比較にならない(ほど良くない)という意味を持った表現(can not hold a candle)のお話でした。では、この表現を会話で復習しましょう。Here you go!(あ、皆さん、音読してね)

(at a birthday party for Johnny)

Anne: Happy birthday, Johnny!
(お誕生日おめでとう、ジョニー!)

Johnny: Thank you, Anne.
(ありがとう、アン)

Anne::Here is for you.
(これ、あなたに)

You: Wow, cookies. I love cookies. Thanks, Anne. It's delicious! You baked them?
(ワ~クッキーだ。クッキー大好きだよ。ありがとね、アン。おいしい!君が焼いたの?)

Anne: No, I bought them at Super Cookies' in downtown.
(そうじゃないわ。街にあるスーパークッキーズで買ったの)

Johnny: Is that so? They sell pretty good cookies. I like them.
(そうなんだ。あそこのクッキーはおいしいよね。僕は好きだな)

Anne: Now, here's the real present for you, Johnny. My homemade cookies! Try it and tell me which is better, Johnny.
(でもね、これが本当のプレゼントよ、ジョニー。私の…手作りクッキー!食べてみて。そして、どっちがおいしいか、言って、ジョニー)

Johnny: All right. Umm…(Wow, this is bad. What can I say to her…)
(いいとも。う~ん…(だめだ、こりゃひどいわ。彼女に何て言えばいいかな~…))

Anne: So? What do you think?
(それで?どうなの?)

Johnny: They can't hold a candle to your homemade cookies.
(あっちのクッキーなんか、君の手作りクッキーの足元にも及ばないじゃないかな~)

Anne: That's what I thought. You can eat them up now. I have two more boxes for you and your family to take home.
(思っていた通りだわ。そこにあるの、今全部食べていいのよ。あなたとお家の人のための持ち帰り用に、あと二箱あるからね)

Johnny: Oh, really. Thanks, Anne. (What should I do? Throw them away? Wait. Yes, give them to that dog…)
(あっそ~。ありがとう、アン(どうしようかな?捨てちゃう?待てよ。そうだ。あの犬に食わしてやる…))

Anne: Go ahead and eat more, Johnny.
(はやくもっと食べてよ、ジョニー)

Johnny: I will…
(わかったよ…)

まさか、おいしくないとは言えませんものね~。女性の気持ちを傷つけてはいけません。犬ならちょっとくらい意地悪しても、いいかな…って。あ、動物好きの皆様、please ご勘弁を…。これは、あくまでフィクションです。では、今日はこの辺で。I'll see you again in the next fresh story, everyone. Have a very good night! Nao

「使える英語表現」(No. 82)「彼女、彼に一目ぼれよ」

2008-06-10 | Weblog
表現82)She's got a crush on him.(彼女、彼に一目ぼれよ)

恋愛映画を見ているとよく出くわす表現です。皆さんもきっと、前にこの表現聞いたことがあると思いますよ。今回は恋愛に係る表現のお話です(したい…?!)この表現のポイントは、当然 crush という名詞ですね。では、皆さんの知っている、crushの意味はなんでしょう?はい、そう、「押しつぶす」「握りつぶす」「粉砕する」とかですよね。例えば、He crushed a model plane into pieces.(彼はプラモデルの飛行機をばらばらにした)とか、She crushed a cockroach. (彼女はゴキブリを…え、彼女?)とかね。

「でも、それと一目ぼれとは、どういう…?」ですよね。crush のイメージは、皆さん、もうわかりましたよね。上から押しつぶす、しかも急に、といった感じですね。つまり、そのこと(つぶすという行為)は急に起こり、また、その結果は衝撃的なものになる。衝撃的?そう、crush された結果って、結構衝撃的でしょ。例えば、彼女がゴキブリに対して取った行動の結果とか…ねぇ(考えたくない!)

その crush の持つ語感(押しつぶす、衝撃的、印象が強く残る、急に起こる等)が抽象的な事象、この場合は、人の気持ちの変化、に使われると、「急に好きになる」「夢中になる」「首ったけ」という意味になり、「一目ぼれ」といった意味にもなるわけです。ここで気をつけてほしいのは、like とかlove が、持続的な感情を表わすのに対して、crush は、どちらかというと、一時的に熱くなる(高まる)感情を意味します。ですから、「夢中」とか「首ったけ」といった日本語を当てることができるわけですね。つまり、そのうち冷めるといった含みもないとは言えません。もちろん、それがそのまま love に変わる場合もあるでしょうけどね。

「でも、一目ぼれっていう表現、他にも聞いたことがあるような…」あ、ありますね。僕が大昔に覚えた表現は、love at first sight(love=恋、at first sight=最初に見て→It was love at first sight.)とか、fall in love (with someone) at first sight.(fall in love with=~と恋に落ちる、at first sight=最初に見て→John fell in love with Mary at first sight)とかでしたね。

もちろん、それらの表現もよく使われますが、口語的な表現としては、have(have got)a crush on がよく使われます。特に若い人の間ではね。つまり、熱しやすく、冷めやすい感情の起伏をこの表現がうまく伝えているということでしょうか。あ、crushの後に on が付くのは忘れないでくださいね。fall in love の時は withが付き、have/have got a crush の時は on が付く。fall in love with、have/have got a crush on のパターンでしっかり頭に入れてくださいね。

「あ、ちょっと待ってください。どうして fall in love with を使う時は at first sight がいって、have (have got) a crush on の時は、at first sight がいらないんですか?」

それは、「初めて見たときに(at first sight)恋に落ちる(fall in love)」と、「have a crush(恋の衝撃(胸が押しつぶされるような気持ち)を感じる(持つ))の違いと理解してください。crush の場合は、文脈で一目ぼれという意味にもなりますが、「夢中」「首ったけ」でもわかるように、すごく好きな状態でいることも意味しますので、どうしても「一目で」を入れたいなら、fall in love with(誰か)at first sight の方がいいでしょうね。

では、今回の表現を会話で確認してください。さて、どんな恋愛劇が見られるやら…。Here you go!

(at a party)

Joan: Look. Lisa has been watching John all the time.
(見て。リサったらジョンの方ばっかりずっと見てるわ)

Susan: I know. She's got a crush on him.
(知ってるわ。彼女、彼に一目ぼれよ)

Joan: He is very handsome, so it is understandable.
(彼はとてもハンサムだから、わからなくはないわね)

Susan: I once had a crush on him too, but I soon found out that it was a big mistake.
(私も前に彼にお熱だったことがあるの。でも、すぐにわかったわ、それが大間違いだったってこと)

Joan: A big mistake? What do you mean by that?
(大間違いって?どういうこと(意味)?)

Susan: This is just between you and me. Okay?
(これは、あなたと私だけの話しよ。いい?)

Joan: Sure thing.
(もちろんよ)

Susan: John had a crush on Greg.
(ジョンはグレッグに夢中だったのよ)

Joan: Oh, I see.
(あ~、なるほどね)

すみません…。全然恋愛劇になっていませんでしたね。まあ、いろいろな恋愛があるということはわかっていただけたとは思いますが…。Okay, that's all for today. I will you all in the next story, folks. Goodbye and have a good night! Nao

<再登場>「使える英語表現」(No. 18)「BほどAなものはない→Bが一番Aだ!」

2008-06-09 | Weblog
Hi, everyone! How're you doing? Me? Busy again today. I have a meeting to attend(出席すべき会合がある) tonight that should last(続く) at least a couple of hours(2時間くらい) and I don't think I have enough time to create a new story. Therefore, here you have it. (皆さんにお届けします)An old story, but an interesting one, This time, though, it is a kind of "How natives think in their heads"(ネイティブは頭でどう考えるか) compared to (比較して)the way we think. (私達が考える方法)At any rate(ともかく), I hope you will enjoy it. See you in the next story, folks. In the meantime(その間), have a good evening! Nao

表現18)Nothing is more A than B(BほどAなものはない→Bが一番Aだ!)

「いったい何を言ってるの!」てですか?スンマセン…。確かに上の言い方じゃ何を言ってるのかわかりませんよね、どこかの文法書じゃあるまいし。わかりました!ではわかるように説明いたしましょう。
  
まず「Nothing is more A」は、「何も、よりAではない」ってことですね。Aは「more」の後に来るものですから、形容詞ですね。つまり…

more beautiful, more exciting, more important, more valuable, etc.

みたいになるわけです。例えば、「Nothing is more important」だと、「何も、より重要ではない」になります。
  
しかし、「more」を使えば必ず出てくるものがありますよね。「more」は比較の言葉ですから、比較されるものが必要。そこでそれを導くために「than(よりも)」という前置詞を使う。そして前置詞の後に来るのは、もちろん、名詞、でしたね(名「詞」の「前」に「置」く言葉=前置詞)。と言うことは、「than B」=「than+名詞」となり、意味は「(名詞)よりも」になりますね。
  
では先程の「Nothing is more important」の後に何か「than B」にあたる文言を付け加えてみましょう。すると…

Nothing is more important than life.

(何も命より重要ではない→命ほど大切なものはない)

といった文が出来ますね。ここで考えてみてください。我々日本人の頭に浮かぶのは、すぐ上の文を例にとると、「命ほど大切なものはない」の方であって、「何も命より大切ではない」ではないですよね。つまり、私達の頭では「何も大切ではない、命よりも」といった発想はないわけです。日本語では、「命ほど」を先に言い、聞き(読み)手に中心のテーマ、内容(この場合は「命」)をすぐ知らせ、「それがどうしたか」を後に言って文を完結させるという構造をとります。それが自然な理解に繋がります。
  
ところが、英語ではその最も重要なテーマにあたるもの(life/命)が一番最後に出てくる。つまり、「何も、より大切ではない…(何が?)…命が(ああ、なるほど)」となり、その構造は我々の頭には複雑なものとして理解されます。常に意味上一番大事なものが最初に来る(ほとんどの場合ですが)言語を持つ日本人にとって、意味のないもの(Nothing(何も))が最初に来てもイメージが湧かず、その理解の土俵(?)がすぐに出来ないことで頭が混乱してしまうわけです。少なくとも、その構造に慣れ、脳が自然にその文型を受け入れるようになるまでは。
  
でも、英語ではなぜそうするのか?では「命」を一番始めにして文を作ってみましょう。

Life is more important than anything else.
(命は他の何よりも大切だ)

どうですか?もう一度読んでみてください。そして、次の文も。

Nothing is more important than life.
(何も命より重要ではない→命ほど大切なものはない)

  
どちらの方が最も大事なもの(テーマ)を強調している文型だと思います?僕は~やっぱり下の方ですね。皆さんはどうですか?きっと下の方の人が多いんじゃないでしょうか。そこで、この「Nothing is more A than B」の文(構文)は、Bを強調する文型、一種の強調文だと理解してください。つまり、何か強調したいものがあって、それが一番だ!と言いたい時に使う文型、と理解してください。そのレシピ(!?)は以下のとおりです。

(「Nothing is more A than B.」の作り方)
1 一番だ、と言いたいものがあったら、それを英語に換える。
2 それのどの辺が一番か、それを述べる形容詞を見つけ、それを英語に換える。
3 今見つけたばかりの形容詞の英語を「Nothing is more」に続けて言う。
4 その後に「一番のもの」をthanに続けて言う。 (以上)

  
どうですか、簡単でしょ?自分でいろいろ作ってみてくださいね。これはまたいろいろ応用もできますので、まずはオリジナルレシピをしっかり理解してからいろいろアレンジしてみてください。では幾つか例を挙げておきましょう。

(オリジナルレシピ編)
Nothing is more tasty than toro.
(とろほどおいしいものはない)

Nothing is more relaxing than listening to classic music.   
(クラッシック音楽を聞くことほど、リラックスできることはない)

(応用編)
Nothing is harder than diamond.
(ダイヤモンドより固いものはない/ダイヤモンドが最も固い)

No one runs faster than Tom.
(トムより早い走者はいない/走るのはトムが一番だ)

では、皆さんお待ちかね(!?)の会話文です。Here you go!

(at an Italian restaurant)
Naomi: Wow, this is a beautiful restaurant.
(すごいわね。きれいなレストランねぇ)

Nao: It sure is. But, nothing is more beautiful than you, Naomi.
(だろ。だけど、君よりきれいな物はないよ、ナオミ)

Naomi: Oh, thanks. Now, I wanted to ask you something, Nao.
(え、ありがとう。ねぇ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど、ナオ)

Nao: What is it?
(何なの?)

Naomi: Who is Emily?
(エミリーって誰なの?)

Nao: Emily? Ah, I have no idea. I wonder if there is anyone by the name of Emily...?
(エミリー?さあ、知らないなぁ。エミリーって名前の子、いたかなぁ、どこかに?)

Naomi: The girl you were dating the other night at the mall. Remember?
(少し前の夜、あなたがモールでデートしてた女の子よ。思い出した?)

Nao: Ah, that Emily! She, she is my distant relative who came to visit me by surprise, and...
(あぁ、あのエミリーか。彼女、彼女はね、僕の遠い親戚の子で、突然やってきてさぁ、それでね…)

Naomi: Ah, come on, Nao. Nothing is disgusting than hearing a bunch of lies. I'm leaving!
(何ばかなこと言ってるの、ナオ。うそ八百を聞くことくらい不愉快な
ことはないわ。私、帰る!)

Nao: Wait! Gee. Nothing is worse than paying for an uneaten meal. Ah, excuse me, waiter! Can I cancel one meal...please!
(待ってよ!あ~あ。食べもしない食事にお金を払うくらい馬鹿げたことはないよなぁ。あ、すみません、ウェイターさん。食事、ひとつキャンセル、できます?お願いしま~す。)

皆さんはこんなことがないように、十分気をつけてくださいね。Then, see you in the next story, guys, Bye! Nao

「使える英語表現」(No. 81)「それは、口で言うほど簡単じゃないんだな」

2008-06-08 | Weblog
表現81)That's easier said than done. (それは、口で言うほど簡単じゃないんだな)

今回の表現は、僕としてはわかっていてもあまり使わない(使えない?)表現です。なぜって?舌が回りにくいからです(動かない…)。まずは皆さんも言ってみてください。ハイ!That's easier said than done.どうです?難しいでしょう。うまく言えた人はえらい!ま、練習次第ですけどね。何度も、何度も繰り返して、しかも、早く言う訓練をすれば、口の周りの筋肉や舌とかが自然に動くようになるので、ちゃんと言えるようになるはずですよ(僕もやらなきゃな~)。

では、この表現を理解しましょう。パターン(構文)的に言うと、「形容詞の比較級+than」(~よりも、より~だ)ってやつですよね。中学で勉強したのは~Tom is taller than I(トムは僕より背が高い)みたいな文だったかな?ま、基本的には、誰でも知っているバターンですね。

さて、今回の表現をそれに当てはめると、形容詞はeasy(簡単、やさしい)で、その比較級がeasier。比較されているもの、つまり、than(~よりも)のすぐ後に来るのが…?「done…ん?比較されているものが名詞じゃない。doneって、過去分詞じゃん」そう、そこが、この表現がただのtaller than Iパターンとは違うところです。

比較しているものがdone(過去分詞)ということは、それと比較されるものも過去分詞じゃないとね~。で、冒頭の文を見ると…ありました。そう、said です。つまり、この文ではこんな感じの比較がなされているわけです。

That is [easier] said(比較されるもの) [than] done(比較するもの)

え?何がなんだかわからない?じゃあ、こんな感じでどうでしょう。

[that is said] is easier than [that is done]
([それが言われる]のは、[それが行われる]よりも、より簡単だ)

でも、相手が文脈からわかることを繰り返すのは意味がないので、あとにあるだぶっている情報(that is)は削除する。すると…

[that is said] is easier than [done]

おっと、まだだぶっているもの(is)がありますよね。そして、それがあると文法的な文にならない。なので、それをカットすると…

[that is said] easier than [done]

このままでもダメ…ですよね。だって、[that is said] で、文は終わっちゃいますものね。そこで考えます。要は、比較しているのは、「言われる」ことと「行われること」ですよね。そして、比較する内容は、どちらが「簡単、やさしい」かどうか。だったら、それらを聞いている人がちゃんとわかる位置にもってくればいいわけです。比較している内容([easier]/よりやさしいかどうか)をまずはっきりして、そして、比較されるもの([said] と[done])を言う。すると、上の文の語順は変わり、以下になるわけです。

[that is said] easier than [done] → [that is easier said than done]→ That is easier said than done.

これが僕の分析です(本当にそうかどうかは別にして…)。

日本語では、「言うは易(やす)し、行うは難(かた)し」(言うのは簡単だけど、実行するのは簡単じゃない、ということ)、英語では、Easier said than done.と覚えましょう。主語のit とかthatは、話しのなかでわかるので省略される場合もあります。では、いつもの会話、確認タイムです。Here you go!

(John and Phil have just finished their Math test./ジョンとフィルは、たった今数学の試験を終えたところです)

John: It was not that difficult.
(そんなに難しくはなかったよなぁ)

Phil: It was for me.
(僕にとっては難しかったよ)

John: By the way, Steve was seated near you, right?
(ところで、スティーブの席は君の近くだったよな?)

Phil; Right. He was just in front of me.
(あぁ。やつは僕の目の前だったよ)

John: He was acting weird. Didn't you notice anything?
(やつは、奇妙な動きしてたんだよな。何か気づかなかったかい?)

Phil: He was cheating. He was looking at Judy's answer sheet.
(カンニングしてたよ。ジュディの解答用紙見てたよ)

John: That's what I thought. Let's go see the teacher, Phil.
(僕の思った通りだ。先生に会いに行こうぜ、フィル)

Phil: That's easier said than done, John.
(それは、口で言うほど簡単じゃないんだな、ジョン)

John: What are you talking about? You saw him cheating, right?
(何言ってんだよ。君はやつがカンニングしてたの見たんだろ?)

Phil: Yeah. And he saw me looking at my hidden note.
(あぁ。それでね、やつは、僕が、隠していたメモを見ているところを見たのね)

John: You did it too? I'll go see the teacher.
(君もしてたってわけ?先生に会ってくるわ)

Phil: Wait, John! Please! Aren't you hungry? I have a coupon for a Big Mac. Wait, my best friend!
(待ってくれよ、ジョン!お願いだよ!お腹へってない?ビッグマックの割引券、持ってるよ。待ってくれよ、僕の親友!)

さて、PhilはJohnのビッグマックの割引券という賄賂に負けて先生のところに行くのを止めたのか、それとも、やはり正義のために信念を貫いたのか…No one knows.(誰も知らない)ま、それはともかく、今回の表現、Easier said than done(言うは易(やす)し、行うは難(かた)し)は、しっかり知っていてくださいね。

継続は力ですよ、皆さん。毎日こつこつと英語を勉強する。それこそが英語力を上げる秘訣なのです。ん?That's easier said than done、ですって?Good. You have learned the expression. Keep on studying, guys. See you in the next story. Have a good one! Nao