Naoの誰でもわかる!英語の話

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(Voicy連携)英文構造を理解する(第3回のパート2)

2022-08-14 | 英語の学習
■VP(動詞句)のV(主動詞)について(Part 2)

ちなみに、[John wants to eat a cake]の、eatの主語は、隠れて見えないですが、どこにあるでしょう?toの前でしょうか、それとも、toの後、eatの前でしょうか?言い換えると、[John wants (John) to eat a cake]か、[John wants to (John) eat a cake]か、ということですが、さてどちらでしょう?答えは、toの前です。なぜそんなことがわかるのか?それは、今から言う例文からわかります。

John wants Mary to eat a cake.ジョンはメアリーにケーキを食べてほしい、という文ですね。

eatの主語、Maryは、toの前に来ますね。つまり、to不定詞がある場合は、その後の動詞の主語は、必ずtoの前にあるということになります。さっき、[John wants (John) to eat a cake]という文を言いましたが、実はこの文章、もし、そのまま発話すると、意味が異なってきます。つまり、John wants John to eat a cake.という文は、もしそれが正しい文であれば、「ジョンは、ジョンにケーキを食べてほしい。」という意味になり、ジョンがケーキを食べてほしいと思っているジョンは、ジョン自身ではなく、別のジョンということになります。別人のジョンを代名詞に代えると、John wants him to eat a cake.ということになり、はっきりします。この文章、eatの主語は、意味上は、heですが、wantという動詞の目的語になるため、発話される時にはheがhimになります。John wants him to eat a cake.となるわけですね。

話を戻します!このように、一つの文章に複数の動詞が存在する場合は、文の意味の中心となる主動詞のみが時制を持つことができ、その他の動詞は、前の例文ではtoをともなって原形になりましたが、その他、現在分詞、+ingになったり、過去分詞になったりします。つまり、「動詞」は、時制を持つものが一番格上であり、同じ文の中では、その他のものは全て格下げされ、toをともなって原形になる、現在分詞になる、あるいは、過去分詞にならないと一つの文には存在できません。ただ、ここで一つ気をつけてほしいのは、andが入った文章です。ピリオドがないので、andが入った文章を一つの文と考えがちですが、andは、文と文を繋ぐ接続詞なので、その前後の文は別々の文となりますから、先ほど述べたルールは、それぞれの文で適用されることになります。

では最後に、最初に覚えてほしいと言ったことを再度、簡潔に言います。そして、その後に、幾つかの例文を言いますので、その意味を確認してください。

「一つの文章には一つの主動詞しかない。主動詞だけが時制を持つことができる。つまり、一つの文章に二つ以上の動詞があれば、時制を持っているのが主動詞。あとの動詞は、時制を持てないため、現在分詞や過去分詞、あるいは、toを伴った不定詞、つまり、動詞の原形になる。しかし、どんな形の動詞であれ、隠れて見えない場合もありますが、その前には、必ずその意味上の主語がある。」ということです。

では最後に例文です。意味はご自分で確認してくださいね。

She came toward me smiling and waving her hand.
I saw a cat hit by a bicycle running very fast.
Jim wants me to run for the president of the student government divided so badly by racial issues.

いかがでしょうか。では今日はこの辺で…。Naokiでした。








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