Naoの誰でもわかる!英語の話

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「使える英語表現」(No. 83)「君の手作りクッキーの足元にも及ばない」

2008-06-11 | Weblog
表現83)They can't hold a candle to your homemade cookies.(君の手作りクッキーの足元にも及ばない)

「…can not hold a candle? つまり、ロウソクを支えることはできない…?」そう、それがもともとの意味ですね。しかし、それが、「~にかなわない」となるわけです。パターンは、hold a candle to となります。否定形でない時の意味は、「~に匹敵する」とか、「~と比較できる」、つまり、何かが、その後の to に導かれて出てくるものと同レベルである、というものです。でも、どうして「ロウソクを支える」(hold a candle)なのか…?

答えは、はっきりしません(残念…)。ネイティブ(一人ですが…)にも聞いてみましたが、なぜそう言うか、そのイメージも湧ないそうです。でも、使っているそうです(何か変…)。でも、よく考えると、僕たちも使っている日本語の慣用表現の出来た経緯とか、その個々の単語の意味とか聞かれてもわかないこと、たくさんありますよね(納得)。

そこで!私がその理由を考えました(ネイティブでもないのに~)。ん!こういうことです。ロウソクは細く、長い。それを立てるにはロウソク立てが必要です。通常はとがった突起物が出ていますよね。そこにロウソクを立てます。つまり、ロウソクにちゃんとロウソクの役目を果たさせるためには、それなりの形をした道具が必要なわけです。もし、ロウソク立てとおぼしき物(それなりの格好はしている物)があっても、そこに突起物がなかったら…あるいは、あったとしてもその長さ、太さがロウソクに合わなければ、ロウソクは立ちません。それではロウソクに火をつけることが出来ませんよね。いや、つけることは出来ますが、熱っ!(でしょ)。

ということから、何かが、あるもの(ロウソク立て)に姿形は似ていても、それは本物(ロウソク立て)とは比較にならない、あるいは、それに匹敵するものではないという意味に使われるようになった。それがわたくしの推理です。いかが?であれば、この表現が出来たのはかなり前だったわけで、照明がロウソクだった時代にさかのぼると考えるのが自然ですね。

ま、事の真相はともかく、今回の表現、can not hold a candle to は、何かが何かに及ばない、匹敵しない、負けだ…そんな意味合いを持つものと理解してください。え?他の表現ですか?ま、確かにいつもロウソクを立てるの、立てないのって言ってるのもね~。通常は以下のような表現が多いかな?

□ There is no comparison between (A and B).((AとB)では比較にならないわ)
□ Nothing is better than (your homemade cookie)(~よりいい物はないね)

ということで、今回は何がロウソクを立てられて、何が立てられないかという、物理のお話…ではなく、何かと何かを比べて、最初に出てくるもの(主語)が、あとで to を先頭に出てくるものより劣る、比較にならない(ほど良くない)という意味を持った表現(can not hold a candle)のお話でした。では、この表現を会話で復習しましょう。Here you go!(あ、皆さん、音読してね)

(at a birthday party for Johnny)

Anne: Happy birthday, Johnny!
(お誕生日おめでとう、ジョニー!)

Johnny: Thank you, Anne.
(ありがとう、アン)

Anne::Here is for you.
(これ、あなたに)

You: Wow, cookies. I love cookies. Thanks, Anne. It's delicious! You baked them?
(ワ~クッキーだ。クッキー大好きだよ。ありがとね、アン。おいしい!君が焼いたの?)

Anne: No, I bought them at Super Cookies' in downtown.
(そうじゃないわ。街にあるスーパークッキーズで買ったの)

Johnny: Is that so? They sell pretty good cookies. I like them.
(そうなんだ。あそこのクッキーはおいしいよね。僕は好きだな)

Anne: Now, here's the real present for you, Johnny. My homemade cookies! Try it and tell me which is better, Johnny.
(でもね、これが本当のプレゼントよ、ジョニー。私の…手作りクッキー!食べてみて。そして、どっちがおいしいか、言って、ジョニー)

Johnny: All right. Umm…(Wow, this is bad. What can I say to her…)
(いいとも。う~ん…(だめだ、こりゃひどいわ。彼女に何て言えばいいかな~…))

Anne: So? What do you think?
(それで?どうなの?)

Johnny: They can't hold a candle to your homemade cookies.
(あっちのクッキーなんか、君の手作りクッキーの足元にも及ばないじゃないかな~)

Anne: That's what I thought. You can eat them up now. I have two more boxes for you and your family to take home.
(思っていた通りだわ。そこにあるの、今全部食べていいのよ。あなたとお家の人のための持ち帰り用に、あと二箱あるからね)

Johnny: Oh, really. Thanks, Anne. (What should I do? Throw them away? Wait. Yes, give them to that dog…)
(あっそ~。ありがとう、アン(どうしようかな?捨てちゃう?待てよ。そうだ。あの犬に食わしてやる…))

Anne: Go ahead and eat more, Johnny.
(はやくもっと食べてよ、ジョニー)

Johnny: I will…
(わかったよ…)

まさか、おいしくないとは言えませんものね~。女性の気持ちを傷つけてはいけません。犬ならちょっとくらい意地悪しても、いいかな…って。あ、動物好きの皆様、please ご勘弁を…。これは、あくまでフィクションです。では、今日はこの辺で。I'll see you again in the next fresh story, everyone. Have a very good night! Nao