昨晩、東京茂山狂言会第16回 <正乕生誕200年祭>を国立能楽堂で拝見した。
「舎弟」茂山千作・茂山千五郎・茂山七五三
「狸腹鼓」茂山正邦・茂山逸平
「枕物狂」茂山千五郎・茂山茂・茂山宗彦・山下守之
笛 杉新太朗
小鼓 曽和正博
大鼓 亀井広忠
太鼓 金春國和
敬称略
「枕物狂」の祖父役の千之丞さんは残念ながら休演であったが、
「舎弟」では、何某(千作)役の千作さんのお元気な姿を拝見出来てとても嬉しかった♪
今回の東京茂山狂言会は、「九世千五郎正乕生誕二百年祭」ということで
極重習の最高秘曲「狸腹鼓」と三老曲の筆頭「枕物狂」を一挙上演という凄い企画!
これを見逃すなんて考えられない!
そもそも九世千五郎正乕さん(初世千作)という方は、
文政8年(1825年)井伊家の祝宴で子どもの「三番叟」を所望され、それを勤めて以来
井伊家に出入りして狂言を演じていたそうであるが、
天保元年(1830年)に「枕物狂」を演じていたお抱え狂言師の老人が演能中に倒れて
ちょうど後見をしていた正乕さんがとっさに代わって無事に勤めあげた。
それからその功績により茂山家は彦根藩井伊家のお抱え狂言師となられたそうだ。
その時、井伊直弼は正乕さんの名前である<千吾>を<千五郎>と聞き違え、
「千五郎、召し抱える!」と云ったことから<千五郎>に改名し、
現在の茂山千五郎家が確立されたとのこと。
また文化に精通していた井伊直弼は、正乕さんを引き立てて、新作狂言「鬼ヶ宿」を書き、
廃曲となっていた「狸腹鼓」の復曲(彦根狸)をして、それらの曲が千五郎家に伝えられてきたそうだ。
「狸腹鼓」は、正邦さんの披き。体力も精神力も極限まで追い込まれる様な曲であるが、
楽しくてそしてちょっぴり切なくて躍動感もあり素晴らしかった♪
「枕物狂」は、千五郎さん演ずる百歳にもなる可愛い老人が父とだぶった。
国立能楽堂の帰りは、いつも月が美しい晩が多い♪
「舎弟」茂山千作・茂山千五郎・茂山七五三
「狸腹鼓」茂山正邦・茂山逸平
「枕物狂」茂山千五郎・茂山茂・茂山宗彦・山下守之
笛 杉新太朗
小鼓 曽和正博
大鼓 亀井広忠
太鼓 金春國和
敬称略
「枕物狂」の祖父役の千之丞さんは残念ながら休演であったが、
「舎弟」では、何某(千作)役の千作さんのお元気な姿を拝見出来てとても嬉しかった♪
今回の東京茂山狂言会は、「九世千五郎正乕生誕二百年祭」ということで
極重習の最高秘曲「狸腹鼓」と三老曲の筆頭「枕物狂」を一挙上演という凄い企画!
これを見逃すなんて考えられない!
そもそも九世千五郎正乕さん(初世千作)という方は、
文政8年(1825年)井伊家の祝宴で子どもの「三番叟」を所望され、それを勤めて以来
井伊家に出入りして狂言を演じていたそうであるが、
天保元年(1830年)に「枕物狂」を演じていたお抱え狂言師の老人が演能中に倒れて
ちょうど後見をしていた正乕さんがとっさに代わって無事に勤めあげた。
それからその功績により茂山家は彦根藩井伊家のお抱え狂言師となられたそうだ。
その時、井伊直弼は正乕さんの名前である<千吾>を<千五郎>と聞き違え、
「千五郎、召し抱える!」と云ったことから<千五郎>に改名し、
現在の茂山千五郎家が確立されたとのこと。
また文化に精通していた井伊直弼は、正乕さんを引き立てて、新作狂言「鬼ヶ宿」を書き、
廃曲となっていた「狸腹鼓」の復曲(彦根狸)をして、それらの曲が千五郎家に伝えられてきたそうだ。
「狸腹鼓」は、正邦さんの披き。体力も精神力も極限まで追い込まれる様な曲であるが、
楽しくてそしてちょっぴり切なくて躍動感もあり素晴らしかった♪
「枕物狂」は、千五郎さん演ずる百歳にもなる可愛い老人が父とだぶった。
国立能楽堂の帰りは、いつも月が美しい晩が多い♪