奈良県地区巡拝・散策の旅その2は、西国三十三所観音霊場札所の「壷阪寺」と「岡寺」の2ヶ寺を採り上げます。
* ↑(4件) 西国三十三所観音霊場第6番札所 「壷阪寺(南法華寺)」
「壷阪寺(つぼさかでら)」は、奈良県高市郡高取町にある真言宗の寺院で、山号は壺阪山、本尊は十一面千手千眼観世音菩薩。正式な寺名は南法華寺(みなみほっけじ)。大宝3年(703)の創建で、開基は弁基上人。西国三十三所観音霊場第6番札所。
この寺は浄瑠璃「壺阪霊験記」でも知られる眼病平癒の霊験あらたかと言う観音を本尊として、一般に壷阪寺として親しまれています。寺は昭和30年代頃から社会福祉事業への取り組みを深め、目の不自由な人のため老人ホームなどを建設、運営しています。
八角円堂内の本尊をはじめ、インドから送られた大観音像、室町時代の建立である三重塔、それに「沢市とお里の像」など、季節の花と共に境内の見どころの多い、魅力溢れる寺院です。
* ↑(4件) 西国三十三所観音霊場第7番札所 「岡寺(龍蓋寺)」
「岡寺(おかでら)」は、奈良県高市郡明日香村にある真言宗の寺院で、山号は東光山、本尊は如意輪観世音菩薩。正式な寺名は龍蓋寺(りゅうがいじ)。天智天皇2年(663)の創建で、開基は義渕僧正。西国三十三所観音霊場第7番札所。
この寺は天武天皇の皇太子・草壁皇子が住まいした岡宮を、皇子没後に義渕がもらい受け、寺に改めたのが始まり。
像高4.85mの本尊の塑像・如意輪観音坐像はわが国に現存する最大の塑像で、とても存在感がありこの寺の魅力の一つ。その他に石で蓋をしたという伝説の池・龍蓋池、昭和に入り再建の三重塔など見どころは沢山あります。
訪れたこの季節はダリアが綺麗でしたが、やはりシャクナゲの季節がこの寺にとって最高でしょう。
< 奈良県地区巡拝・散策の旅その2 「壷阪寺」と「岡寺」 / 2017.7.19 >