冬の京都・特別公開(拝観)の第3回目として、非公開文化財の5ヶ寺ほか巡って来ました。
今回の旅は、この冬公開のうち、洛西、洛南地区の5ヶ寺でしたが、その1として妙心寺塔頭の「大
法院」と「聖澤院」の2ヶ寺について記録します。
< 妙心寺塔頭 大法院 / 京都市右京区花園 >
「大法院(だいほういん)」は、京都市右京区花園にある臨済宗妙心寺派の寺院で、同大本山妙心寺
の塔頭の一つ。信州の松代藩主であった真田信之(真田幸村の兄)の菩提寺で、信之の遺命で孫娘
・長姫が淡道宗廉を開祖として寛文2年(1662)に創建。
この寺の見どころは、客殿を囲むようにして広がる庭で、茶室に付随する庭であることから「露地庭
園」と言われています。その他、江戸中期の絵師・土方稲領が描いた方丈襖絵の「叭叭鳥図」が目を
引きました。
< 妙心寺塔頭 聖澤院 / 京都市右京区花園 >
「聖澤院(しょうたくいん)」は、京都市右京区花園にある臨済宗妙心寺派の寺院で、同大本山妙心寺
の塔頭の一つ。「東海派」、「霊雲派」、「龍泉派」とともに「妙心寺四派」と呼ばれる「聖澤派」の本庵
で、大永4年(1524)に細川氏や土岐氏の支援を得て創建。
この寺は、方丈と書院の襖絵が特に見もので、方丈の襖絵は、江戸前期から中期の狩野派の絵師
の片山尚景が手掛けた84面に及ぶ襖絵で、まさに目を見張るものがあり特筆されます。
一般的に、寺院建物内部の写真撮影は不可能なのが当然ながら、何と辛い事でしょうか。