人生散策日記

人生何事も勉強、カメラを持って今日も散策。

日本仏教の代表的聖地・「比叡山延暦寺」へ

2017-08-29 14:11:14 | 日記

比叡山延暦寺参拝のその2は、延暦寺の中心的聖地である「東塔」地区を採り上げます。
「延暦寺(えんりゃくじ)」は、滋賀県大津市坂本本町にある天台宗総本山の寺院で、山号は比叡山、本尊は薬師如来。延暦7年(788)の創建で、開基は最澄。西国四十九薬師霊場第49番札所ほか。
この「延暦寺」とは単独の堂宇の名称ではなく、比叡山の山上から東麓にかけて位置する東塔(とうどう)、西塔(さいとう)横川(よかわ)などの区域に所在する堂宇の総称です。
延暦7年(788)に最澄が薬師如来を本尊として草庵を建てたのが始まりで、日本天台宗の基礎を築くとともに数々の名僧を輩出して「日本仏教の母山」とも称され、日本仏教の代表的な聖地となっています。
今回の延暦寺その2は、延暦寺の中心的な位置づけの「東塔」地区部分の写真を投稿します。


 

 

 

 

 

 

 

            < 滋賀県大津市 「比叡山延暦寺」・東塔 / 2017.8.24 >

      *写真の説明
       ①文殊堂(山門)、②根本中堂、③大講堂、④鐘楼、⑤阿弥陀堂、⑥東塔


千日回峰行の拠点・比叡山「無動寺明王院」へ

2017-08-28 14:51:53 | 日記

久し振りに比叡山延暦寺に参拝して来ました。
今回は、比叡山参拝の主たる目的である「無動寺明王院」を採り上げます。
「無動寺明王院(むどうじみょうおういん)」は、滋賀県大津市にある比叡山延暦寺東塔無動谷にある塔頭。宗派は天台宗、山号は比叡山、本尊は不動明王。貞観7年(865)の創建で、開基は建立大師相応。近畿三十六不動尊霊場第26番札所。
この寺は、天台宗の回峰行の一つで最も厳しいとされる「千日回峰行」の拠点で、最も過酷とされる「堂入り」の場。
戦後13人、記録に残る歴史上の満行者でもわずか50人と伝えられ、この秋には平成21年に満行された光永圓道大阿闍梨以来、久方ぶりに満行者が達成される見込みとのこと(現在修行中)。
この寺への参拝は急勾配の山道を強いられますが、明王堂の位置は眼下に雄大な琵琶湖が広がり、それはそれは絶景と言うほかありません。
修行者の心中を推し量り、厳粛な気持ちで参拝させていただきました。


 

 

 

 

 

 

      < 滋賀県大津市 近畿三十六不動尊霊場第26番札所 「無動寺明王院」 / 2017.8.24 >


丹後・播州の「西国観音霊場めぐり」を

2017-08-27 15:13:34 | 日記

京都府・兵庫県地区巡拝の旅その7(最終回)は、丹後・播州地区の西国観音霊場札所6ヶ寺を採り上げます。
今回の巡拝の旅の主たる目的は、兵庫県但馬地区の西国薬師霊場めぐりにありましたが、折角の道中ゆえ、西国観音霊場札所にもお詣りしました。
西国観音霊場は小生にとって関西地区参拝の基本霊場であり、これまでも度々とこのブログで採り上げてはいますが、今回の締めくくりとして再び投稿させていただきます。
さすが関西を代表する古刹名刹ゆえに、それぞれの寺院には素晴らしい歴史、カルチャー、それに雰囲気があり、その魅力は尽きるものがありません。


 

 * ↑ 西国三十三所観音霊場第25番札所 「 清水寺 」
    宗派は天台宗、山号は御嶽山、本尊は十一面千手観世音菩薩、兵庫県加東市

 

 

 * ↑(2件)西国三十三所観音霊場番外札所 「 花山院 」
   宗派は真言宗花山院派、山号は東光山、本尊は薬師瑠璃光如来、兵庫県三田市

 

 * ↑ 西国三十三所観音霊場第26番札所 「 一乗寺 」
    宗派は天台宗、山号は法華山、本尊は聖観世音菩薩、兵庫県加西市

 

 

 * ↑(2件) 西国三十三所観音霊場第27番札所 「 円教寺 」
    宗派は天台宗、山号は書写山、本尊は如意輪観世音菩薩、兵庫県姫路市

            

 

 * ↑(2件) 西国三十三所観音霊場第28番札所 「 成相寺 」
    宗派は真言宗、山号は成相山、本尊は聖観世音菩薩、京都府宮津市

 

 * ↑ 西国三十三所観音霊場第29番札所 「 松尾寺 」
    宗派は真言宗、山号は青葉山、本尊は馬頭観世音菩薩、京都府舞鶴市

         < 以上 丹後・播州地区西国三十三所観音霊場めぐり / 2017.8.19 > 


願いが叶う寺・川西市「満願寺」へ

2017-08-26 16:24:15 | 日記

京都府・兵庫県巡拝の旅その6は、川西市の「満願寺」を採り上げます。
「満願寺(まんがんじ)」は、兵庫県川西市にある高野山真言宗の寺院で、山号は神秀山、本尊は千手観世音菩薩。奈良時代の創建で、開基は勝道。新西国三十三観音霊場第13番札所。
寺伝によれば奈良時代、聖武天皇の勅願により勝道上人が創建したと言われ、平安時代中期には源満仲がこの寺院に帰依し、以来源氏一門の祈願所として栄えました。
聖武天皇の命により全国に満願寺建設がすすめらたうちの一つで、「信者はすべての願いは必ず聞き届けるという満願の仏の功徳をもって大衆を救う」との意味合いがあるそうです。
本尊・千手観音菩薩の尊く厳かな雰囲気に酔いしれ、一時ながらも満願の世界に触れた感が致しました。


 

 

 

 

 

 

      < 兵庫県川西市 新西国三十三観音霊場第13番札所 「満願寺」 / 2017.8.19 >

      * 写真の説明
        ①山門、②参道、③本堂、④毘沙門堂、⑤観音堂、⑥御手水場と不動明王像


「丹波の正倉院」の別名を持つ丹波市「達身寺」へ

2017-08-25 19:24:44 | 日記

京都府・兵庫県巡拝の旅その5は、丹波市の「達身寺」を採り上げます。
「達身寺(たっしんじ)」は、兵庫県丹波市氷上町にある曹洞宗の寺院で、山号は十九山、本尊は阿弥陀如来。創建年は不明ながら開基は行基とされます。西国薬師四十九霊場第25番札所。
この寺は草創の正確な事情及び沿革は定かではありませんが、寺伝によれば開山は行基によるものとされ大寺院になるも、明智光秀の丹波攻めの際焼き討ちを受けたとされます。
焼き討ちを免れた平安時代から鎌倉時代の多数の仏像が今日に残され、現在では宝物館に国の重要文化財12躯ほか約200躯が保存されています。
「丹波の正倉院」と言われるだけの、誠に迫力ある仏像群と言えましょう。


 

 

 

            

 

 

      < 兵庫県丹波市 西国薬師四十九霊場第25番札所 「達身寺」 / 2017.8.18 >

       * 写真の説明
         ④~⑥は、資料より


丹後の古刹・福知山市「長安寺」へ

2017-08-24 20:04:06 | 日記

京都府・兵庫県巡拝の旅その4は、福知山市の古刹「長安寺」を採り上げます。
「長安寺(ちょうあんじ)」は、京都府福知山市奥野部にある臨済宗南禅寺派の寺院で、山号は医王山、本尊は釈迦如来。1400年前の飛鳥時代の創建で、開基は麻呂子親王。西国薬師四十九霊場第26番札所。
この寺は今をさかのぼる1400年前、第31代用明天皇の第3皇子、聖徳太子の異母弟にあたる麻呂子親王の勅命によって開かれた古刹。麻呂子親王が古丹波に住む鬼征伐の途中に、先勝祈願のため7躰の薬師如来像を刻んだうちの一つがこの寺に納められ、今は薬師堂の本尊となっています。
近くには長安寺公園があり四季の変化に富んでいますが、特に秋の紅葉は美しく、丹波のもみじ寺として親しまれているようです。
巡礼は必ずしもその寺の花の時期とは合わないのが普通で、むしろ合わせるのは容易なことではございません。


 

 

 

 

 

 

       < 京都府福知山市 西国薬師四十九霊場第26番札所「長安寺」 / 2017.8.18 >


この一冊・河合雅司著「未来の年表」を

2017-08-23 18:44:35 | 日記

今回は今話題の書籍、河合雅司著の「未来の年表」を採り上げます。
ここ1~2年の世間では、東京都前知事の締め出しと新知事の劇場物語、豊洲市場問題のかき回し、政治家怠慢と不信、森友・加計問題など、確かに政治不信につながる問題が多く続き、これぞとばかりマスコミが早朝から深夜まで国民の関心をかき回し、意図的に政治不信を仰いでいるかのようで誠にもっていただけません。
果たして、今の日本全体はそんな時間を無駄に浪費しているばかりでいいでしょうか。
日本の今日と将来の実情は、「少子化と高齢化」が課題で、さらにはそれに絡む「労働力不足」、「財政難」など、それはとても恐ろしい局面を迎えているのです。
そして社会全体が今やこの大きな難問題に、政財界、マスコミ、そして心ある国民が迅速な手を打つべき局面が迫っているともうせましょう。
書籍「未来の年表」は日本の人口減少の実態について、これから一体何が起きるのかを時系列に、また体系的に整理して示されており、このまま漫然と将来を迎えるわけにはいかないことを警鐘しています。
また著者は、これら問題の対策を著者なりに具体的に提言しており、これからの日本社会と日本経済を真摯に考える上での必読書となっています。
先の大戦で政府と軍部の言いなりに日本をミスリードしたマスコミが、今は反体制派の先鋒かのようであり、むしろ将来の日本を誤らせることなく建設的な提言で社会をリードする責任があり、批判ばかりではなく責任ある体質に早く目覚めてほしいと思うのは小生だけでありましょうか。
なお念のため、ここで言うマスコミとは日本放送協会と日本経済新聞を除くことを申し添えます。

 ・著 書  「未来の年表」
 ・著 者  河合雅司
 ・出 版  講談社現代新書
 ・発 行  平成29年6月20日

 


丹後の名刹・福知山市「天寧寺」へ

2017-08-22 15:21:27 | 日記

京都府・兵庫県地区巡拝の旅その3は、丹後の名刹「天寧寺」を採り上げます。
「天寧寺(てんねいじ)」は、京都府福知山市字大呂にある臨済宗妙心寺派の寺院で、山号は紫金山、本尊は薬師如来。西国薬師四十九霊場第27番札所。
この寺は、室町時代にこの地方の地頭職大中臣一族の氏寺として金山宗泰が建て、愚中周及禅師を開山として創建された禅寺であり、もとは禅宗二十四流の一派・愚中派の本山です。また、足利四代将軍義持が師に深く帰依し祈願所として以来代々保護され、当時は十万石大名と同格の扱いを受けた丹後の名刹です。
境内には趣ある薬師堂と本尊薬如来像、歴史を刻む禅道場、それに季節を彩る庭園など、なかなか味のある、また見どころ多い名刹と言えましょう。


 

 

 

 

 

 

 

       < 京都府福知山市 西国薬師四十九霊場第27番札所「天寧寺」 / 2017.8.18 >


円山応挙ゆかりの香美町「大乗寺」へ

2017-08-21 14:33:16 | 日記

京都府・兵庫県巡拝の旅その2は、兵庫県香美町の「大乗寺」を採り上げます。
「大乗寺(だいじょうじ)」は、兵庫県美方郡香美町にある高野山真言宗の寺院で、山号は亀居山、本尊は聖観世音菩薩。天平17年(745)の創建で、開基は行基。西国薬師四十九霊場第28番札所。
寺伝によれば、行基が創建後戦乱を受け寺勢は衰退するも、江戸時代後期の寛政年間に当時の住職である蜜蔵らにより再興。
住職の蜜蔵は京都訪問の際に苦学中の円山応挙に銀三貫目を与えましたが、応挙は大成したのち、蜜蔵の恩に報いるため、弟子12名とともに客殿襖絵・屏風などに取り組み多数の作品をこの寺に残しました。
現在、客殿の大小十三の部屋に障壁画165面あり、応挙絵画の思想完成の場として多くの文人や参拝者の訪れを受けています。
さすが「応挙寺」と言われる所以でしょう。


 

 * ↑ 「山門」

 

 * ↑ 「方丈と客殿」

 

 * ↑ 「観音堂」

 

 * ↑ 「薬師堂」(西国薬師四十九霊場)

 

 * ↑ 「円山応挙像」

 

 * ↑ 「くすのき」(右)(推定樹齢800年超、町の文化財)

              < 兵庫県美方郡香美町 「大乗寺」 / 2017.8.18 >


城崎温泉の名刹・豊岡市「温泉寺」へ

2017-08-20 15:07:22 | 日記

京都府丹後地区及び兵庫県但馬・播州地区の古寺・名刹巡りの旅に行って来ました。
今回はその1として、兵庫県城崎温泉の守護寺である「温泉寺」を採り上げます。
「温泉寺(おんせんじ)」は、兵庫県豊岡市城崎町にある高野山真言宗の寺院で、山号は末代山、本尊は十一面観世音菩薩。天平10年(738)の創建で、開基は道智上人とされます。西国薬師四十九霊場第29番札所。
城崎温泉は、地蔵菩薩の化身と言われる道智上人が諸国巡錫の折りこの地に至り、一千日間の祈願修行の後温泉を開いたもの。その後この地に温泉寺を開創したとのこと。
かって若き現役時代の姫路勤務の頃この地を数回訪れたことがありますが、現在でも約100軒余りの旅館・ホテルが立ち並ぶ温泉街は今も営々とその繁栄が続いている様子で、誠に頼もしく感じました。
なお、「黒四ダム」を完成させた城崎出身の関西電力初代社長である太田垣士郎氏は、城崎発展のため温泉寺のある大師山にロープウェイを造り城崎観光事業に大きく貢献し、現在は翁をしのび銅像と資料館が建てられています。


 

 

 

 

 

 

 

              < 兵庫県豊岡市城崎町 「温泉寺」 / 2017.8.18 >