1月11日、諏訪湖で早朝「御神渡り」の神事を占っていた宮下神主に、八剱神社のご神体をお伺いしたところ、「御衾を何千も重ねた重いもの」で何が入っているか誰もわからない、とおっしゃっていました。ちなみに御祭祀は応神天皇だそうです。八剱神社は諏訪大社よりも格式の高い神社と言われいます。
諏訪大社の春宮の門前の路上に諏訪大社の建物で最も古い太鼓橋が置かれてあり、下馬橋と言われています。城主が下馬して身を整えても渡ることができない神聖な梯とされています。その太鼓橋から御手洗川で清めた御霊代を運ぶ神輿船が出ます。彼岸に渡る船(救いの方船)です。
「方」は「法」を意味します。諏訪の地名は「法を定める」ために賢者が参集し相談するところ、と諏訪王朝の伝承に記された中国の古事に認められています。その時が来れば新しい時代の法が発信されることになります。※中国の古事は、もとはは日本の古事です。
動画のように、出雲大社の御神体も「お殿様でも知りたいが、御衾が丁重にかけられており、その中を伺い見ることはできない」とされています。
出雲大社や伊勢大社も「ご神木の苗」を祀っていますが、諏訪では「御柱」そのもので、「奥山の大木、里に下りで神となる」と木遣り甚句で伝承されているように、人々が禊を済ませてアセンションして「神となる」という神事に帰着しています。
また、「鏡」が付きものなのは自らに照らして、天意にかなう時が来なければ、その機会が訪れない。その機会とは「道」を得る機会です。永遠の命を得る機会(生命の目的が明らかになり生死を超脱する)です。
※依代:神刀とは「太亜剣」汚れを切り落とす神聖な剣、ほとんどは権力者の偽作
「神となる」について、仏教ではわかりやすいように「空」を説いています。般若心経「色即是空 空即是色」で空のなかに真実があることを説いてきました。「般若=道(真理)」が得られる時になったら「羯帝羯帝波羅羯帝:急いで駆けつけよ」と結ばれています。
人心は神代の昔から時代と共に経験をえるために下降してきています。その代わり直感から学問(老子:道徳経)へと物事が明らかに伝承されるように変遷しています。
神道から仏教へ時代にわかりやすい表現で伝承されてきていますが、分別や習慣に執着して道理に入れなければ、格式や権威にとらわれ、いつまでも密事に翻弄されてしまいます。
「御衾を何千も重ねた重いもの」もうその中を割って確かめる時です。中には何もないことがわかります。「空・無・虚」こそ「仏性」の本体であり創造・妙有の実態であるからです。華厳経で説かれた涅槃に至る道です。御柱と同様、釈迦涅槃図でも四方の柱で華厳世界を表現しています。
日本は「道(真理)」を温存し正座・侍することを美徳としてその時が来るまで護り続けてきました。世界の文明を築いた日本はついに結実する時がきました。神が約束した成就のときです。
2016年には、太陽エネルギーによって人々の心から不安が消え希望のときが始まりました。
正座・侍する美徳を養ってきた日本人の特性こそ、賛美に値するのではないでしょうか。
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