人々が正法を求め仙仏の得た秘寳(ひほう)を領受(りょうじゅ)したいと欲するならば、必ず、魯の地(山東、即ち祖師の出生地)に明師を尋ね訪れてその口訣(こうけつ)を求めるべきである。
されば、初めてよく古聖の得た寳を了悟できるし、然る後、俄(にわ)かに霊山(りょうぜん)の古仏修業の寳地を観ることができる。
これは道が東土に降って来たことを証明するものである。
釈尊が拈華微笑(ねんげみしょう)して心印を伝えた其の法をわれわれも、老〇様(ラウム)の子として領受することができる。
これは共に有縁(うえん)の人であると言えるし、すでに霊山の寳地を捜し当てたひとである。
正に勤修(ごんしゅう)して怠ることなく終始伝えて止めることがなければ、将来は定めし心印の効果を立証することができる。
一人一人の功果の大小は試験され、成功した人はすべて三乗九品(さんじょうくぼん)の位に列することができるのである。
続く