南無とは帰命(きめい)すること、帰依すること。
わが性命と衆生の性命がことごとく救われて帰ることである。
天元とは元始であり、一であり、すべての根元であり、真理であり、老〇(ラウム)の働きである。
太保とは至尊であり、先天の爵位のことである。
阿弥陀仏とは無量寿・無量光の老〇(ラウム)の遍満自在(へんまんじざい)を意味し、老〇(ラウム)の本体を現す言葉であり、慕い求める祈祷の言葉でもある。
即ち詩に説いて表せば、
「すべての衆生の霊性、われわれの生命、三界十方に於ける諸々の霊魂を無限の光明、無量の寿命に捧げ、道に法に命に心より遵い、理天に超生し、ことごとく至尊無生老〇(ラウム)の御手に帰依し奉る。」
十叩首(じゅこうしゅ)
以上で「弥勒真経」の解釈を終わります。