北海道の山登り・花・滝 大好きおぢさん日記

過去の記録を一つにまとめたブログで現役ではありません。

ニペソツ山 (53山目)

2021年09月30日 22時27分30秒 | 山登り 十勝

 

登山日:2011/9/25

山名:ニペソツ山
標高:2,013m 
場所:東大雪
コース:一六ノ沢(杉沢)コース
標高差:987m

ガイド標準時間:登り5時間30分 下り4時間20分 計9時間50分
ガイド評点:65点(中級)

札幌発:1:43
登山口着:6:15
出発:6:30
山頂:11:00
所要時間:4:30
駐車場着:14:30
登山時間:8:00

 

今年1番の目標であったニペソツ山へ行ってきました

札幌を深夜2時前に出発し高速を使わなかったからか
登山口に着いたのは6時過ぎ

ビックリしたのは車がビッシリ!
他にも手前側に駐車済みで20台以上はあろうか

3連休の最後で天気予報も上々の今日、
この山を選んだ人が多かった




登山口にて準備体操をして
6:30出発だ!

 

ガイドブックにより長丁場は承知の上。
それだけに9月の末ではもう肌寒く、少なくとも今年苦戦した暑さ対策は考えなくて良さそうだ
これだけでも大きい!

いきなり丸太を渡り急登りが始まる

 

まずはニペソツ山本峰までの3つの山を越える

一つ目が小天狗岳だ
ニペソツまで5.5kmくらいで急登は一度終了か

その後、緩いのぼりを快適に進む
何と言っても青空を見上げると
今日はニペソツの勇姿が見えるはず!

とつらい登りも苦にならない




振り返り見ると通称「おっぱい山」といわれる
「ピリベツ岳」と「西クマネシリ岳」がくっきりと

ここまで約1時間20分だ

 

雲海が素晴らしいなぁ

 

そして小天狗山頂へ向けて急登が再開する

体力さえあれば難なくクリアしていくが山頂は通らず手前の岩場を廻っていく
この小さな岩場のへつりがもしかしたら一番難儀する場所かも

下を見ると怖いよ
上側を超えて行ったほうが行きは楽かな?

上をよじ登っていったほうが楽だった

 

 

小天狗を超えるとすっきり見えるのが前天狗だ

すっきりとカッコイイ山で
もしニペソツ山がなかったのなら
この山めがけての登山も十分ありえるだろう

 

 

とにかく小天狗でも標高はそこそこあるので眺めはいい
しかもこの青空は前天狗を超えてからの
あのニペソツの勇姿をくっきりと見えるのではと、期待を持たせ疲れを感じないのだ

さらに前天狗の左奥にウペペサンケが・・・
この山をくっきりとしかも近くで見たのは初めてで感動した。

 

 

小天狗をスイスイ下っていく
少しばかり雨水が倒れた笹の上に被っているが大きな問題はない
それより帰りの登り返しがちょっと疲れるかな?





やっと天狗のコルだ 確かにテントが何張りかできる
もう少し進んだ道の横側にもテン場らしい箇所があった

ここまで1時間40分くらい

 

 

ここには終わりかけのエゾオヤマリンドウがまだ咲いていた
ちょっと道端を見るとシラタマノキがころころと白い身を・・・

なんともかわいいものだね

 

 

前天狗をトラバース中にナキウサギを見る

この時期?良く鳴き良く姿を現す
かわいいんだよね
わかるかなぁ?

 


石狩岳、音更岳の石狩連山

 

前天狗は頂上を通らず巻いていく
もう少しで



 

そしてついに

ニペソツの勇姿が一番カッコイイと言われている
箇所へ登りつめた!

 




ガスで山の部分だけまったく見えず・・・

残念!!

 

 

本日、最大の楽しみであった前天狗からのニペソツの勇姿
悔やんでも仕方がない
またここに来る動機が出来たとゆうもの

それに帰りも見えるチャンスはあるのだ




気を取り直し天狗岳のコルから一気にニペソツ本峰へ向かう

やはり山頂部はガスの中だ

 

それでも東、東南方向は雲が少なく糠平湖と山々が見えた

すれ違った下山者に聞くとあと1時間早ければ
勇姿が見れたそうな・・・

 

このガスの中、おそらく山頂へ着いても何も見えないだろう

だがここまで来たのだ
もしかして一瞬でも下界が見えるかも知れない
それに憧れの頂までもう一歩なのだ




力を振り絞り最後の急登を行く
幾度も立ち止まり休憩し呼吸を整えて
もう少し、もう少しと・・・





ついに山頂へ!

所用時間は4時間30分であった

 

 


最後の最後までガスは晴れなかった

時間のない中で自分としては待ったほうだが
やはりニペソツの山頂の勇姿を見ることは出来なかった

芦別岳登山から約1か月
ニペソツを登ること、勇姿を見ることがずっと楽しみであった
秋も深まり気温が下がったので芦別岳ほどの疲れはない
これで降りよう

 

お今日イチの花だ

カワラボウフウかな

 

ニペソツ本峰の岩場で再びナキウサギ
これも遠すぎた

 

 



 

なごり惜しいコルより山頂方面を見るがこれが限度
ついぞお目にかかることはなかった

 

そして帰りはまず天狗岳
これを登るのかぁ はぁ……

 

さらに前天狗を登り返す
ここのコルは春から夏はお花畑だろうな

 

 

登り切ってのラストチャンスも もちろんダメ!

来年また来るぞ(余計ガスが増えたわ)

 


前天狗を降りて軽く小天狗を登って岩場を超えたら下りオンリーだ
岩場は帰りも上から降りた


さあ気を付けて下山だ

 

下りは長く感じたが沢の音が聞こえたらゴール

ふう 無事に下山できた
安堵感が半端ない

 

 

憧れのニペソツ山頂についに立てた

残念ながら勇姿を見ることは出来なかったが

また来れる理由が出来たようなもの

来年にまた来るときはもっと体力をつける

体力さえあれば難しい山ではないと実感出来たのも大きい

時期は涼しい秋がベストだが、たくさんの花が見たいよ



エゾオヤマリンドウも終わりがけ
ぜひ又、来年へ





9月25日訪問

 

 


芦別岳 (52山目)

2021年09月29日 20時46分01秒 | 山登り 空知

 

登山日:2011/8/29

山名:芦別岳
標高:1,726m 
場所:夕張山地
コース:新道コース
標高差:1,401m

ガイド標準時間:登り4時間20分 下り2時間50分 計7時間10分
ガイド評点:75点(上級)

札幌発:3:51
登山口着:6:10
出発:6:26
山頂:11:19
所要時間:4:43
駐車場着:14:44
登山時間:7:18

 

今回の芦別岳と次回の山は、当初の計画通りガイドブックでは「上級」の山で 初チャレンジだ

果たして今までにない私的に大変な山登りになった
しかし実に記憶に残る山登りとなったねぇ
思えば山登り前半のピークだった。


さて芦別岳、コースはもちろん「新道」だ


朝、6時半に出発。
月曜日で寂しい登山になるはずだったが
直前に二人組みが登って行ったので少し気が楽になった。

よし!と気合を入れて出発



いきなりの急登から始まり
見通しの良くない林間の登りになる
これは8月の直射日光が当たらないのでありがたい

この時点で出発から約45分



やがて急登が続き約1時間ちょっとで見晴台。
表大雪が薄く見える

 

ここでラン科のオオヤマサギソウを見る

 

まだまだ登りは続く しかも泥土が多い
さすがに疲れは早いし汗だくとなる

ここで思わぬ珍客
いや こっちが主か

 

新道と旧道を結ぶコース「覚太郎コース」のある鶯谷
出発から約2時間でもはや疲れはてた


だがガイドでは2時間半だからペースはいいぞ

そういえば数年前に滝を見るために旧道を登ったが、途中で登山者が現れて驚いたのがこの短縮コースだった。

登山者曰く「新道を登っていたがこんなにキツイ山とは思わなかった」
山頂はあきらめたが、せめてもので覚太郎コースから旧道に来たのだ。

一緒に下山し旧道登山口から新道登山口まで、車で送ってあげたら
ミカンやら飲み物とかいただいた思い出がある。。。。。。

 


やっと尾根上に出て登りも一息
正面にドーンと夫婦岩
ここからの眺めは壮観だねぇ


右端はスキー場のある富良野西岳

 

 

暑さと登りでバテバテ状態
早くも疲れがピークになり急登や鶯谷で休憩が長くなる

この時点でガイドのタイムを超えるペースは
やめて、下りのためにゆっくり登山に変えた

やっと上りきった半面山はこんな山頂だった

 

 

 

ここで大休止したら出発からすでに3時間が経っていた

先に進む二人組みは見えず心細いのは
熊の心配よりバテバテの体だった


それでもまだこれからと立ち上がり出発だ!
目指す本峰と霊峰山がやっと見えた




それにしても・・・・これからあの二つを登るのかと
思ったら心が折れそうになった・・・

 

 

ここからはコルまで下りになる
降りたところはちょっとした湿地帯になり
小さな沼もあった 熊が好きそうだなぁ 熊鈴全開で通過。




ここから霊峰山への登りなので気を引き締めて!






残念なことが一つ

霊峰山を登り始めに下りの若い男女とすれ違う
挨拶もそこそこの態度に不審に思い振り返ってみると
その手に大きなビニール袋 

透けて見える中身は色からしてエゾオヤマリンドウだろう……

 

 

この山もジグザグで進むが疲れが取れず
その場その場での休止が多くなる

それでもガイドより10分遅れで山頂だ



いよいよ残すところは本峰だけだ
カッコイイね


ちょっと奥に小高い場所がありそこからの眺めがいい

 

再度、コルまで降りるがここの登り返しはちょっと嫌な感じだ
そのためにも頂上へ行ったらゆっくり休憩が必要

一部道が崩壊して崖側が危険だ


しかし対面や本谷など景色が素晴らしい
最低でもここまで来ないと見れない景色に感動しながら気持ちを奮い立たせる



 

 

 

 

おっと ちょっと古いと見て少し安心

 

 

そして最後の登り

ジグザグに登り振り返ると本当に景色が素晴らしい
休止も繰り返しとりながらゆっくりと登るとそこは
お花畑に


まだヨツバシオガマもウサギギクもオトギリソウも
タカネトウチソウもイブキトラノオもミヤマリンドウも
・・・

 

 

 



よかった

 

勢いが出て直下から

 



 

そして最後の岩稜は適当なところからつめて……



 

 

無事山頂へ




約4時間50分の今までで最長だった

恥を晒すようだが
山頂について涙が出た

それは達成感よりも、もう登らなくていいんだ
のほうが強かったと思う。

 

山頂からはやはり他の山を確認する

夕張岳はガスで見えず、隣のポントナシベツ岳

 

ギザギザの崕山は少ししか見えなかった

 

来た道を振り返る

 

 

山頂で一人の時間をゆっくり過ごしていたら旧道から若者が一人で登ってきた

山に詳しい若者としばし山談義
こうゆう交流が愉しいのも山のいいところ
およそ地上では話などしないだろうに。

 

確か大学で植物を勉強していると言っていたので高山植物に興味があると言ったら
「旧道側に降りた陰にミヤマアケボノソウが咲いていましたよ」

「エ!ホント」と 感謝だなぁこの花が好きでね

 


ガスが多くなり夕張岳や十勝連山ももはや見えない
若者が新道を下山するのを待って下山を始める

 

しばらくは来ないだろうな




山頂から霊峰山方向を見る
登山路がくっきりと

 

下山中も花を撮影しながらゆっくりと降りた
本峰から霊峰山までが花の種類が多い

レブンサイコ


ヤマハハコ

 

チシマフウロ、ハイオトギリ


イブキトラノオ


エゾウサギギク、タカネトウウチソウ、ハイオトギリ


ヨツバシオガマ


チシマアザミかな


エゾトリカブトかな


ウラジロナナカマド

花は時期が変って春から夏はもっと多くの花が咲くことだろう

 

この景色にもサヨウナラだ

 

 

半面山からの下りが異常に長く感じた
日陰は泥のまんまなので滑って尻もちもあった

どの山もそうだが、登山口や駐車場が見えたときの安堵感
これが今回は特にあったなぁ

 

 

山頂にはまずまずゆっくり出来て

花も見れた

景色は今ひとつだったが登頂自体はうれしい限り

しかし帰りが異常に長く感じた

おそらく今までで一番長く感じたのではないか

その割りには足に異常はなく

暑さによる疲れが一番効いたのかも

次回は旧道からの手もあるが・・・

新道含め、暫くは敬遠したいか(笑)


まずは体力をつけること!!

 

山頂での若者との会話に

「新道でヘロヘロ状態なのだからニペソツ山なんて無理だよねぇ」

「いいえ!新道を登れたのならニペソツは登れますよ!」

「ホントに?」

「大丈夫ですよ!」

 

若者よ
君の言葉は十年経った今でも覚えているよ



8月29日訪問

 

 

 


アポイ岳 (51山目)

2021年09月25日 21時33分29秒 | 山登り 日高

 

 

登山日:2011/8/21

山名:アポイ岳
標高:810m 
場所:日高
コース:冬島旧道コース
標高差:740m

ガイド標準時間:登り2時間30分 下り1時間40分 計4時間10分
ガイド評点:45点(初級)

札幌発:2:56
登山口着:6:04
出発:6:21
山頂:8:38
所要時間:2:17
駐車場着:10:52
登山時間:4:31


日高のアポイ岳はこれで3回目の登山になる
今年はお盆過ぎの日程で、春とは違う夏から秋の花を見るのが目的
アポイ岳は春から秋まで花の種類が変わり、豊富であるとのことです。

天気はくもりで今一つ
様似までの海岸線も暗いと寂しいね
駐車場は3~4台くらいで時期的には春のほうが人気がある

 

それでは3回目のアポイスタート

 

ほぼ登山口の入口に初見のノコギリソウが
白もあればピンクもある

 

夏から秋にお馴染みのネジバナ

 

同じくラン科のオオヤマサギソウ


春先ならエゾオオサクラソウが斜面に綺麗なんだよなぁ

 

これなんだ?キノコだろうけど鮮やかすぎる!

 

道も知っているし5合目までのペースがわかるので楽に到着

 

ここからが岩場の急登だ
樹林帯を抜け、山頂や様似の海が見える

 

春ならサマニユキワリが咲き誇る場所には
アポイマンテマが


イワキンバイは文字通り岩にへばりついている



アキカラマツ

 

エゾマツムシソウは岩場にも


エゾノハクサンボウフウは地味ながら岩場にあると可愛い

 

アポイハハコ 「アポイ」がつく花が多い

 

花はまだまだ続いて撮影のたびに小休止だから時間がかかるねぇ
でも疲れないんだよ

オヤマソバ

 

ウメバチソウ

 

エゾシオガマ

 

ハクサンシャジン

 

海岸から高地の岩場に多いダイモンジソウもあり

 

やっと9合目 たくさん花があったからゆっくりペース
今回は山頂まで行こう

 

今回でもっとも見たかったチシマセンブリ

綺麗で細かなつくりの花だ

 

とりあえず無事に山頂


それでもガイドでは山頂まで2時間半だが短縮できた。
ここでも小休止程度で下山とする

 

下山時での初見は最初は区別がつかなかったツリガネニンジンくらいか

 

下山中も花の撮影にいそがしく
気が付いたらもう登山口だった(笑)

 

駐車場までの間にシャクナゲも咲いていた

本当に豊富な植生はいつ来ても楽しめる

 

山頂が今一つのため、縦走を計画しなければ先に幌満お花畑を見て
ピストンで下山していいくらいの山だ

高山植物が好きな人には登山よりも花見だろうねえ
かくいう私も花を見に行きたい山なので、季節を変えて年に何度行ってもいい山です

ただ人が多いのでルールやマナーはきちんと守りたいよね

 

 


緑岳 (50山目)

2021年09月23日 21時34分37秒 | 山登り 上川

 

登山日:2011/8/13

山名:緑岳
標高:2,019m 
場所:表大雪
コース:大雪高原温泉コース
標高差:785m

ガイド標準時間:登り3時間 下り1時間50分 計4時間50分
ガイド評点:60点(中級)

札幌発:2:58
登山口着:6:47
出発:6:59
山頂:9:05
所要時間:2:06
駐車場着:12:21
登山時間:5:22

 

赤岳、ニセイカウシュッペ、比麻良山に続き4度目の大雪訪問
それでもまだまだ未訪問で行きたいところはたくさんある
今回は初めての高原温泉から緑岳へ

前回通った銀泉台前を通過し高原温泉表示から右折
ダートでも問題ない道路だね

そして到着 まさに雲ひとつない最高の天気だ
なぜか道路から温泉?があふれている笑


山に向かって高原温泉の裏手を行く
さあ スタートだ


 

天気は快晴だが標高が高いからかそんなに気温は高くない
林間の登りはちょっと湿った感じで汗が出る
とにかく最初はグイグイ登るのみ

途中の見晴台からは高根ヶ原あたりが綺麗に見えて疲れたときに絶好のアクセントだ


おっとニペソツ!

 


やがて第一お花畑へ
こうゆうところが大雪の好きなところ

高原気分の楽園

 

もう時期的に花は遅いと思ったがまだ咲いている花があり、十二分に堪能できた

ちょっとわかりづらいが奥側から

黄色のミヤマキンバイ
ピンクのエゾコザクラ
白花のチングルマ

 

ホソバノキソチドリはラン科の花

 



いい感じだなぁ

 

 

常にニペソツ山を注視している 行くぞ

 

チングルマはすでに穂になっている場所も

お盆でも残雪は当然あり

 

第二花畑 緑岳が近くなってきたぞ

 

木道の右側にはワタスゲの群落が見事だ
雨竜湿原以来のワタスゲがここで見れるとは思わなかった

位置的にバックは石狩連山
ずっと石狩連山は綺麗に見えたね

 


ここにはチングルマが咲いている またアオノツガザクラもあった

 

エゾノツガザクラもね

 

花畑の終わりは緑岳への取り付きまでちょっとだけ登る

 

ここから花が変わる

トカチフウロ

 

エゾヒメクワガタ

 

タカネトウウチソウ

 

木々のある通路を通るがここにも別の花がある

イチヤクソウ

 

チシマノキンバイソウ

 

通路を抜けると緑岳の真下
ぽっかりと何もなく、ここで大休止とする




ここにはイワブクロとコケモモは実になっていた

 

 

緑岳に取り付く
近くで見ると岩場が多くそこをジグザグに上がって行くようだ
やはり神経は使うし倍疲れるが
山頂直下なのでもう少しと踏ん張りが利く




登って初めて見えた王冠のトムラウシ山
思えばこの山をこんなにクッキリと見たことはなかった。

 

高原沼も見える
秋の紅葉は登らなくても高原沼だけで満足できそう

 

この岩場にもコマクサやホソバイワツメクサ、チシマツガザクラなど
時期が終わりの花もあるが見つけるとうれしいものだ


 



 

そして山頂へ



ビックリの強風!
わずかにケルンの裏だけが身を隠せるがすでに数人の登山客がいるのでゆっくり休憩はあきらめた
ウィンドブレーカーを着込み撮影をさっと済ませる。


目の前には白雲岳と旭岳、後旭岳

展望は本当に素晴らしい
石狩連山~ニペソツ山~トムラウシ山~十勝連山~芦別岳
そして遠くに日高山脈と
さらに雌阿寒、雄阿寒の両山まで見えるんだね

 

あまりに風が強いので山頂で休憩が出来ない
そこで、白雲岳避難小屋まで足を延ばすことにした

 

くだって稜線歩きになるが風がおさまり晴天だけの最高な状態になった

 

もう大雪での花も今期、見納め
お気に入りのお花たちを続けて


リシリリンドウ
実にきれいなブルーです
形も美しいな

 

つづいて ミヤマアズマギク
高山で普通に見られるがこの群れしかなかったようなので




ちなみにこれはすべて白雲小屋と小泉岳への分岐点から
白雲小屋へ向かう途中です

この時期でも実にたくさんの種類の花が咲くまさに宝庫だ

 

そしてこの場所での群生で有名な
チシマクモマグサ



とにかく旬のときであったらしく
たくさんの花に会えた

 

ほぼ全部が咲き終わっていた
ホソバウルップソウもなんとか先っぽだけ
間に合った!? 笑

 

どうしても外せない
この花を登山中に見ると元気が出る

エゾコザクラ
奇しくも、同じ日に登った別の方の
サイトにもこの同じ株のエゾコザクラが・・・
よほど目だっていたんだね


エゾミヤマツメクサ

 

これも定番の位置、トムラウシをバックに
イブキトラノオが風に揺れている

 

今回、この山へ来た最大の目的は
このクモイリンドウでした
小屋の周りにたくさん咲いていた!



実に気品があり優雅な花ですねこうゆうのが栽培ではなく
ただ普通に咲いているとゆう・・・

 

残雪残る沢から白雲岳と避難小屋を見る
この辺の花畑は本当に素晴らしい

赤岳~小泉岳~のルートもあるしぜひ毎年来たいものだ

 

 

時間が潤沢にある訳ではないので、ここでUターンだ


帰途、途中の雪渓でいただく この上なく美味い!

 

 

緑岳に戻るも強風は変わらずさっさと下山に入る


岩場から肩へ降りて正面にトムラウシ山 右へ十勝連山~
遠くへ夕張岳~芦別岳へ




トムラウシもこれで見納めだ これは遠いけどお気に入り
今回は何枚この山の写真を撮っただろう

 

遠くにニペソツ山

 

花畑の木道で誰も来ないので座って小休止 かたわらにはウメバチソウがあった

 

 

 

下りが終わり泥がボコボコいってるとこ見て無事に帰還

 

 

 

とにかく天気が良かった

緑岳山頂の強風だけ疲れたが それはそれで暑さをしのぐことにもなったので


後日、サイトを見るとブックマークしている
お二組が同日にココを訪問されていた!!

う~~ん わからなかったなぁ



お目当ての花もたくさん見て撮影して
文句のつけようがない山登りで終った


トムラウシ ニペソツ きれいだったね
素晴らしい一日に大満足で帰途に着いた

 

 

 


比麻奈山(48山目) 比麻良山 (49山目)

2021年09月20日 23時28分23秒 | 山登り オホーツク紋別

 

 

登山日:2011/8/7

山名:比麻奈山 比麻良山
標高:1,811m 1,796m
場所:白滝
コース:白滝コース
標高差:761m

ガイド標準時間:登り2時間50分 下り2時間 計4時間50分
ガイド評点:50点(初級)

札幌発:1:52
登山口着:5:53
出発:6:06
山頂:9:09(比麻良山)
所要時間:3:03
駐車場着:12:02
登山時間:5:56


狩場山ではガスとくもり空であったが
今日はいい天気!

札幌を深夜1時台に出るという
高速道路を利用しないとこのくらいに出発するしかなかったのです。



平山の登山口から稜線に出るまで同じルートをたどる
平山自体は2009年の9月に登っているので約2年ぶりの再訪でした。


「平山」登山口を出発したのは午前6時
人気の山だけあってすでに数台の車があった。

 

前回より訪問月が早いので花が多く見られた
平山は道内でも1.2を争う花が多い山なので楽しみが広がるね

薄いけどベニバナイチヤクソウ




「行雲の滝」まで約20分 お花の撮影とかで時間がかかったほうか
とにかく清々しい この山へ登るごほうびのように要所要所で見所がある。



流れは時期的にちょっと寂しいほうかな
それでもいいタイミングで出てくる滝だなぁ

 

 

 

 

お次の滝は「冷涼の滝」

ここは登山最初の休憩場所にもってこい 出発から30分を超えてそろそろ一休みしたいところ



2年前、秋に訪問したときはスッキリした滝であったが??
夏は枝葉が邪魔なんだ笑

下へ降りればもっと綺麗に撮影できるが、今回も時間制限ありの登山なのでパス
でも名前が物語るイイ滝だね

 

ハクセンナズナ

 

冷涼の滝から上は沢沿いの道になるが山側からもいくつか沢が横切る
そんな湿ったところで フキユキノシタがのびのびと咲いている

同じく湿ったところ好きで エゾクロクモソウ

 

沢沿いをぐんぐん高度を上げていく

日差しが強くなり湿度も併せてつらい登りになってきた
道はもうすぐ第一雪渓
道中はシナノキンバイが迎えてくれる

 

8月ともなれば ハイオトギリはよく見る花


エゾタツナミソウ

 

ミヤマキンポウゲ

 

そして左前方に顕著な「平山の滝」
この滝は廻りに木々がなくいつでもスッキリ見えるだろう

 

第一雪渓にたどり着いたが暑さと湿度で疲労感が強い?
2年前はここまでの行程で難儀した覚えはない

雪渓で有名な平山登山道でも実際に見るのは初めてだ
(前回は紅葉が最高に綺麗だった)

 

雪渓はわずかな横断で向こう側に着く
下部の水流が見えるところにまだエゾノリュウキンカが咲いていた

そして渡ってびっくり
いきなりエゾコザクラとミヤマキンポウゲの
お花畑だった

う~~ん 綺麗!

 

エゾツツジやミヤマリンドウ

 

8月の花 ウメバチソウ

アキノキリンソウ

 


前回、実はこの第一雪渓までの「下り」が難儀したのを覚えていた

しかし今回は・・・ここからの登りが辛かった

照り続ける太陽に風もなく湿度と温度だけが上昇していく
小休止が多くなりついに第二雪渓で大休止だ




雪をすくい首や顔につける 冷たくて気持ちが良い
サンドウィッチを食べしばしの休憩の間に私より年配のご夫妻に抜かれたりと



 

しかし前回のリベンジもあるので気を取り直し登る
途中でイワブクロやウスユキトウヒレンが出てきて分岐が近い



 

しかも岩場を横切るナキウサギなど目で助けてもらい
何とか分岐に到着!


ああ この大展望! 完璧にリベンジ達成だ。

 

表大雪 右端の愛別岳がかっこいい

 

先日登ったニセイカウシュッペ山(中央奥)


この時点で予定を30分以上オーバー
初めて行く比麻良山までどれくらいで往復出きるかわからず
当初は両方行くつもりだったが帰りの時間もあり、平山山頂はあきらめて比麻良山方面へ向かう


すぐに目的のひとつタカネシオガマに
なんとかギリギリ・・・ちょっと過ぎたかw

 

もっともうれしかった コマクサの白花があった!

平山方面にもあるのだろうか?
散りはじめの群落でゆういつ見つけたのがこの1株
登山道脇だったので容易に撮影できた

いや~こちらを選んで良かった!

 

さらに進むとコマクサ群落が

表大雪をバックに花が映えるね

 

途中から中央に比麻奈山、左奥に目的地の比麻良山を見る
本当にいい天気だ 

この辺はほぼ平坦でこの時期でもまだコマクサがぎりぎり間に合い楽しい高原歩きだ
さすがにこの高度では風もあり涼しくてすごく気持ちがいいぞ

 

最後の目的の花 カラフトゲンゲ この一群のみでした

色んな山にあるわけじゃない珍しい花
終わりかけだが、まだ鮮やかで良かった!

 

比麻奈山の山頂で 向こうの山から一人の登山者が超えてきた
ニセイカウシュッペから途中のギザギザ 通称、アンギラス超え
最後はまた向こうへ戻るので体力がないとね

自分は止めておこうw



少し戻った角度で ニセイカウシュッペ山は大槍、小槍があるので魅力が増す


平山山頂(斜めの山)

 

チングルマの穂の状態だ でもこの歩きはすごく楽しい!


リンネソウは小さすぎて上手く撮れないなぁ

 

そして比麻良山の頂上で折り返しだ

 

大休止

 

さらに先を行けばいくつかの山の縦走が出来て降りることが出来るのだ
行かないけど

いや~~ずっと見ていたいなぁ

 



登りで予定より30分を費やしたため
平山の山頂はあきらめた。

さあ降りよう

下の方でチングルマの花を発見

 

雪渓にお花畑が映えるね とにかく下り一辺倒で足元注意でゆっくり降りる
やはり膝に負担をかけないようにと


無事に帰還!

 



前回はガスと霧雨の中、何一つ展望のきかなかった2年前からリベンジできたと思う

あとはナキウサギがチラしか見れなかったことが
残念といえば残念


そうだこれからの登山は紅葉とナキウサギに会える楽しみもある
だから大雪は止められないのだなぁ

 

 

 

 


狩場山 (47山目)

2021年09月18日 11時53分21秒 | 山登り 後志

 

登山日:2011/7/31

山名:狩場山
標高:1,520m
場所:道南
コース:千走新道コース
標高差:820m

ガイド標準時間:登り2時間40分 下り1時間50分 計4時間30分
ガイド評点:40点(初級)

札幌発:4:16
登山口着:7:47
出発:8:02
山頂:10:35
所要時間:2:33 
駐車場着:12:42
登山時間:4:40

 

道南の最高峰 狩場山へ一度は登りたかったので
行ってみた。


登山口には駐車場があり、7時半過ぎでもうすでに数台の車が
まぁ真夏の登山ではもう少し早くこないと暑いからね

車から降りてビックリなのは「アブ」!
ハチ並みにでかいのがブンブン飛んでせまってくる
車内で身支度し準備体操なしでとりあえず出発だ。


登山口の脇に橋があり覗いてみると
結構いい感じで
ナメ~釜~ナメの連続で



さあこれから登るぞと気合が入る

 

 

この山も花の多い山で有名だ。


一通りの種類は咲いているが
今年、まだ他に見ていないものを

白花のノビネチドリ?と思ったらオオヤマサギソウのようだ。

 

これも今年は初
ギンリュウソウ

 

お!狩場山といえばの黒いカタツムリ発見

 

そして狩場山を代表する花
フギレオオバキスミレの群落



こんなもんじゃないくらい咲いていました。

 

同じく黄色の花も多い シナノキンバイ

 

ミヤマキンポウゲが多いのも特色

 


ベニバナイチゴ まさか上に花があるとは思わず・・・
ピンボケが残念!

 

登山中は終始ガスの中で下を見ても上を見ても何も見えない
果たして稜線に出たらどうなるか…

 

やがて真駒内コースとの合流点
この近辺でヒグマの糞を見たが新しいものではないのでちょっと安心

 

さあもう少し

残雪もあり ここは豪雪地帯なのです

また黄色の花 ミヤマキンバイかな


チシマフウロ


ハクサンチドリ やはり花は多いね

 

よーし あと少し!

岩場があり小休止 ここより上が見えないので稜線の台地上か

 

ここは「南狩場」の山頂でもあることを知った

 

ここからは大きなアップダウンがなく台地上を歩くような不思議な感じだ
ここから増える花でイワイチョウがある

 

ミヤマキンポウゲのロード

 

エゾカンゾウもあるぞ

 

アオノツガザクラ

 

エゾウサギギクとハクサンチドリ

 

なんと もう山頂というのにこんな沼が

もう1,500メートルあるけどね

 

もうひとつかわいい小沼があります

まわりはイワイチョウに囲まれていた

 

そしてやっとのことで山頂へ



山頂には鳥居と標識がある



この看板は1段下りたところで休憩には良い場所だ

 

頂上はガスが立ちこめ視界はほぼゼロ
しかも食事中に霧雨に

うーん 滞在しても仕方がない 残念だが余韻なしで降りよう
急いで身支度し下山へ





下山の途中でやっと大平山が見えてきた


そして上を見ると山頂がスッキリと!



まぁこんなもんだね


日本海が見えたよ!

 

無事到着~雨にはたいして当たらなかったね アブがうるさいからすぐに車中へ。

 

狩場山といえば賀老の滝。
だが登山後に訪問するには私にはハードすぎる

降りるのは良いが登りがね・・・


今回、林道沿いからいい滝を見つけた
滝マニアでなければ特に紹介するまでもない
ものだろうが
自分として得な気分だ

このコースは賀老の滝やキャンプ場を通って行くので寄り道も出来るね。



登山は新道で近距離ではあるが湿度が高く
風が少ない急登続きはこたえた

それでもなんとか山頂までたどり着きうれしい。

花もたくさん見ることが出来て季節的にもギリギリ間に合いこれもうれしいかぎり

久々に展望のない山登りだったがこれも良し……。



7月31日 訪問

 

 


ニセイカウシュッペ山 (46山目)

2021年09月16日 20時05分29秒 | 山登り 上川

 

 

登山日:2011/7/23

山名:ニセイカウシュッペ山
標高:1,878m
場所:北大雪
コース:中越コース
標高差:779m

ガイド標準時間:登り2時間40分 下り2時間10分 計3時間50分
ガイド評点:55点(中級)

札幌発:3:21
登山口着:7:04
出発:7:15
山頂:9:53
所要時間:2:38 
駐車場着:12:21
登山時間:5:06

 

かねてより計画通りニセイカウシュッペへ。
旭川から車を走らせると層雲峡へ入るときに一番に見える山がニセイカウシュッペ山だ

上川町から層雲峡の手前を左折し登山道へ向かう
林道をどんどん上がっていくとゲートがある。

一応管理局にゲートナンバーを聞いて向かったが
ゲートは開放のままであった??

結構長い距離の林道を走り登山口の駐車場へ
車は5台いるので気が楽、しかも身支度中にも
どんどん車が・・・・

ここは人気の山だったのだ。



さあ 出発

 

登山道はゆるやかな勾配の登りやすい道だ

途中はグリーンばかりで花が一つも見当たらない
遅かったのだろうか?
いや、まだ登り始めだからと自分に言い聞かせ
テンポよく登って行く



天気は上々だが滝がない 花に期待なのだ



お 最後であろうかツバメオモテがゆういつ
一株、花が残っていた

 

次にミツバオウレンが現れた
この花はこのあとも多く咲いていた花の一つ

 

よく見るズダヤクシュ

 

登山道は林間から抜けて正面左に山頂を
右側には笹薮の向こうに表大雪の山並みがチラチラ
見えてきた



ここは表大雪の展望台
あせらず良く見える場所まで我慢我慢。

山頂からの稜線奥に手塩岳が見事だ

 

この返で展望が開けてくると花も様々な花がお目見えで
まったく退屈しない

エゾウサギギク

 

カラマツソウ



これだけ登りながら展望と花の両方を
楽しめるのは富良野岳以来だ

かわいいアカモノがその辺に咲いている

 

 

そして登山道の廻りも賑やかになってきた

当初はカラマツソウばかりだったが
黄色のチシマノキンバイソウが咲いていると
鮮やかだね


見晴台から表大雪のそれこそ大展望が素晴らしい
誰しも感嘆の声を上げるだろう



沢側には山頂下のコルへ突き上げる沢が見えて
5メートルほどだろうか
小さな滝状の流れが遠くに見えた

 

山頂もくっきり見える 最高の天気だ


 
あとは大槍を巻いてしまえばコルへ出るので
もうちょっとの辛抱だ



チングルマは季節ギリギリかな
奥に山頂を入れて

 

大槍を越えて最後のコルから山頂までがまた楽し
左に山頂を見ながらトラバース的に進む




それまで見なかった花たちが次々と姿を現せてくれた
クモマユキノシタ、リンネソウ、チシマギキョウ、
タカネシオガマ、イワブクロ、イワヒゲ、など他にもたくさん

エゾノマルバシモツケ

 

ハイオトギリ


キバナコマノツメ


エゾコザクラ

 

エゾヒメクワガタ

 

アオノツガザクラ

 

ホソバベンケイソウ


ジンヨウキスミレは珍しい

 

トカチフウロ

 

エゾノツガザクラ

 

ハクサンチドリ

 

 


山頂への肩に付き、最後の登りだ


下にもあったが見事な群落でコケモモを


イワブクロ

 

チシマギキョウ

 

タカネシオガマは上から撮る

 

 

そして山頂へ 広い山頂から表大雪の大展望がなにより素晴らしい 
360度山々と雲海が見える



頂上だけ風が強く、ちょっとした踏みわけ道を降りると
もう風がなかったのでそこで休憩を

ちょっと他の山々を

あこがれの東大雪
左から昨年登って最高だったユニ石狩岳
中央に音更山
右よりに石狩岳


そして石狩岳頂上に重なるとようなトンガリが
ニペソツ山だ

 

表大雪と反対側には同じ北大雪の平山が 平らな稜線の右端が山頂 
手前のエゾノハクサンイチゲが可愛らしい



本当に平らだね
そこへのルートでギザギザの通称アンギラスを
コレを超えるんだ・・・

なごり惜しい景色だが、登りからあまりに写真を撮りすぎ
て時間がかかり
帰途への時間がせまってきた それでは下山しよう

大槍があることで山登りにアクセントができる



大好きなエゾコザクラの群落を
斜面の群落はここだけだった


クルマユリ

 

結果として素晴らしい一日となった

最初が緩やかな登りが続くので楽目な登り
途中からの表大雪の展望と花々
岩稜の険しさ、最終コルからの花々

そして360度、他の大雪山系の眺め
(トムラウシは雲のため見えず)

登るのが楽なら降りるのも楽だ


駐車場は車であふれかえり人気の高さを物語る

最後に鹿の見送りがあり
大満足で帰途へついた。

 



次回はあと1時間早く来てゆっくりしたい
その価値がある山であった。


7月23日訪問

 

 

 


ペンケヌーシ岳 (45山目)

2021年09月13日 18時29分45秒 | 山登り 日高

 

 

登山日:2011/7/3

山名:ペンケヌーシ岳
標高:1,750m
場所:日高
コース:パンケヌーシ川六の沢コース
標高差:649m

ガイド標準時間:登り2時間20分 下り1時間50分 計4時間10分
ガイド評点:60点(中級)

札幌発:4:02
登山口着:7:11
出発:7:21
山頂:9:53
所要時間:2:32 
駐車場着:12:22
登山時間:5:01

 

なぜペンケヌーシ岳に登ろうと思ったのか記憶にないが
おそらく日高自体が憧れであり、比較的単独初心者でも楽しく高山気分で登れそうと思ったことと、滝が見れること
そして日高山脈では唯一のコマクサ自生地だから見てみたい が動機だと思う。

 

ペンケヌーシは地理的に北日高に当たるので日勝峠を目指す

久しぶりに「日高道の駅」へ
道東道の有料化により以前の賑やかさを取り戻しつつある

さてまずは日勝峠に向かう
途中の右手、牧場へ向かう舗装道路が登山口への入り口だが
気づかずやり過ごしてしまい途中で気づき戻って見つけた。

 

途中から砂利になるが路面は走りやすい
中ほどでチロロ岳登山口があった。
 
登山としてはチロロ岳のほうが人気があるのかも
すでに2台の車あり。

やがて段々と道は荒れて崩壊やがけ崩れをかわしながら
約20キロほどで駐車場に到着
さすがに登山口まで緊張の運転が続いた。



車は1台で 正面に轟音とともに滝の一部が見えている
記帳しロープをくぐってすぐ滝の前に立つ

 

滝の撮影をして登山のスタートだがノートの記録では私の前に
単独男性が1時間半前に出発している
やはり初めての山で誰か先行者がいるとほっとするよ。


登山道はこの滝を大きく迂回してから滝上を渡渉する
前回の赤岳では時期が早すぎ花の種類は少なかったが
いきなり朝露に濡れたミヤマスミレの群落から。

 

ムラサキヤシオツツジ


滝上流の橋は落ちていたが問題なく渡る


やはりここも残雪が多く、通常の沢ルートを少し行ってから
迂回ルートに入った

*現在のルートは不明

ここにもキバナコマノツメ

 

ミヤマハンショウヅルやノビネチドリもあるねぇ

迂回ルートは面白みが無いが花が慰めてくれた。

 


途中、芽室岳、ルベシベ岳が綺麗に見えるポイントがあった

 

迂回ルートと沢の合流地点に上から落ちる沢がありマークがあった
ここから登っていくのだ

さあ気合入れていこう

 

沢登りと言っても巻き道がしっかり着いており沢に沿って
登るという感じで登山靴で十分だった。

途中で白いショウジョウバカマを初見した
紫だけかと思ったら・・・もしかしてこれから色が着くのかな?

 

イチゲなど巻道にも花がある

 

源頭に近づくとぽっかりと開け、第一のお花畑に
まだ時期的に早く花はない 稜線まであとふた頑張りのところか
面倒なので上部の雪渓を両手を使い直登する


雪渓を登りきり振り返ると左に「芽室岳」
右寄りに「ルベシベ岳」が綺麗に
今日は天気が良くてよかった!

 

やっと稜線に出たとたん山頂手前のピークがくっきりときれいだ
この近辺のお花畑はまだ早くて雪ばかりで何もない
と思ったら、ここから次々と・・・

 

まずは今年初見のエゾノツガザクラ
淡いピンクがいいアクセントになっている

続いて日高地方に多い ケエゾキスミレ
結構大柄だね

 

これは珍しいか?
シラネアオイの白花の群落
花畑の斜面なので近くに寄りません

 

山頂までに岩場もありミヤマダイコンソウやイワウメがいっぱい
他にもチシマキンレイカがツボミでもう少し




稜線から岩場と、いい感じでそこでの場所で花が見れる
頂上まではウラジロナナカマド、イソツツジの群落の中を歩く




非常に気持ちよく頂上へ
標識の左にポッカリと芦別岳が雲海から顔を出す

 

こちらは夕張岳 

 

山頂からの展望を・・・
左から富良野岳~十勝連山から薄くトムラウシ山まで
トムラウシは肉眼では雲海の上に綺麗に見えたのです

 

日高方面を・・・
稜線上のポコを越えて右から双峰のチロロ岳 左奥に100名山の幌尻岳が薄く見える

 

奥側、右に幌尻岳~三角が1967峰~ピパイロ岳、間が空いて伏見岳~十勝幌尻岳

 

 

伏見岳の奥に大きな十勝幌尻岳。



いずれにしても素晴らしい景観だ!

 

 

 

降りるのが名残惜しい
しかし帰途も時間がかかるので、後ろ髪をひかれながら下山へ

 

再び岩場に戻ってくるとコマクサを発見



コマクサは日高山脈で唯一ここにしかないと言われている
お花畑が全然見れなかったので期待薄だったが
ツボミで満足 撮影出来て本当に良かった!



大雪のような大きな群落ではなく
ただただ登山者のマナーと盗掘からなんとか
しなければいけないくらいの株数だったと思うが

イワヒゲやピンクがかったイワウメも可愛い

 

残雪は固い箇所もあり注意しながら降りる
沢も下りはより慎重に

 

迂回ルートとの合流地点
ここまでくれば後は作業道的な道を下るだけだ

 

最後の沢で最後の花はウズラバハクサンチドリ

 

無事に駐車場へ到着 まずは林道を慎重に戻り274号線まで出れば一本道だ

 

沢伝いに登り降りるのは初めての経験であり、いい山登りで終始した。


やがて沢を詰めて源頭から山頂へ? 
なんて時がくるかも知れないがなんとなく雰囲気だけは味わえたねぇ

素晴らしい天気と景観、コマクサと登山者との会話

ペンケヌーシ岳、思い出に残る いい山行であった。


7月3日訪問

 

 


赤岳(42山目) 小泉岳(43山目) 白雲岳(44山目)

2021年09月10日 20時44分35秒 | 山登り 上川

 

 

登山日:2011/6/26

山名:赤岳、小泉岳、白雲岳
標高:2,078m 2,158m 2,229m
場所:表大雪
コース:銀泉台コース
標高差:580m

ガイド標準時間:登り4時間10分 下り3時間 計7時間10分
ガイド評点:60点(中級)

札幌発:3:16
登山口着:7:07
出発:7:20
山頂:10:55
所要時間:3:35 
駐車場着:14:05
登山時間:6:45


2010年7月に続き2度目の登山である

 

6月最後の日曜日 当初は別の山へ行く予定だったが残雪の多さに危険を感じ、急遽昨年も行った大雪の赤岳~白雲岳を目指し銀泉台へ。



朝も7時なのにこの車 本当に人気のある山だね

 

この山は登山口まで少し歩くが残雪が多く早くも靴を濡らしてしまう 
まさかここまで雪があるとは・・・



とりあえず行き先を変えて良かったのだろう
最初の雪渓までの登りがちょっとの間だけ我慢だ

雪渓に入るとトラバース
ここは気が抜けない



正面には昨年は見えなかったニセイカウシュッペ山から
平山への稜線が見えた

 

第二雪渓をトラバース中に・・・石狩連山がきれいだ



正面に音更山 左にちょっと低くユニ石狩岳
音更山の右が石狩岳

そして右端に小さくニペソツ山

 

 

まず最初の花はエゾイチゲ ほかにもヒメイチゲも
そこかしこに



この雪渓までの登りではコウヨウラクツツジやホソバイワベンケイはこれから色づくかな
ハクサンチドリ、ショウジョウバカマなど

 

キバナシャクナゲ

 

結構いいペースでコマクサ平に到着
咲いているかな?

メアカンキンバイはちょっとだけ早いかな

 

場所はコマクサ平 前回はイワブクロやエゾツツジなど満開であったが
今年は遅れている?早かったのだろう

しかし イワウメは満開! つぼみもまだまだあった

 

ミネズオウもいいねぇ

 

これは?ミヤマキンバイ?

 

 

そして女王 コマクサはやはり早かった・・・


しかし ああ これが精一杯だ 

つぼみでもわずか数株だけ

 

 

場所は大きな雪渓、第三雪渓へ



昨年は左端を登ったが今回のトレースは
ど真ん中を通っているね 角度的に注意の場所あり

やはり左端がいいようだ

 

登りきったところにお花畑
ここは川にゆるやかに水が流れなんともゆったり 

いい休憩場所でもある

 

氷っているし‥‥




ここから最後の第四雪渓を登りきると山頂だ


頂上の岩稜の上に立っている人が見える

右から
烏帽子岳、凌雲岳、北鎮岳、赤岳だ

 

山頂はやはり寒い それでも昨年ほどの風はなく座ってみるととてもいい温度だったのでここで昼食を



凌雲・北鎮


黒に烏帽子

 

それから小泉岳へ向かう
途中ではキバナシオガマやチョウノスケソウが咲くがやはり早すぎた
ホソバウルップソウもこの通りもう少し時間がかかる

 

この赤岳から白雲岳まで 小泉岳を通るルートは大きなアップダウンも樹木もなく実に爽快な稜線歩き



北大雪から東の石狩連山まではきれいに見えたが
トムラウシ山から十勝連山が雲のため見えなかったのが残念!
白雲岳も雪渓が残り雪の中を頂上まで登る

やはりこの眺めを見ないとね

 

白雲岳の肩には有名な幻の湖があるけど6月後半では遅すぎなんだよね
さらに花がずらっと咲く場所だがエゾノツガザクラがやっとこれくらい

やっぱり高山部の花には早かった 残念ばかりの花見だ。

この帰り道が好きだなぁ


白雲はまた来年だな

 

コメバツガザクラ

 

ホソバウルップソウ見たかったな~

 

 

おーニペソツ!

 

最後の花は、まさかウスバスミレが群生しているとは思わなかった
これは6月後半に来て良かったよ

 

駐車場が見えると元気が出る!


最後のトラバースは慎重に


無事に帰還と

 

今回は足慣らしと花がメインで 当日になって行き先を変えた(雪が多いと思ったので)

やっぱり時期が早かった 
今年はすべての山が2週間くらい遅れているような感じがした。

それでも天気が良く、前回より景色も見えたし
なにより7時間の歩きも出来たので良しだね


このコースは毎年の定番コースにしたいくらい
あまりきつくない楽しいコースである


6月26日訪問

 

 


美唄山 (41山目)

2021年09月09日 22時54分29秒 | 山登り 空知

 

 

登山日:2011/6/19

山名:美唄山
標高:986m
場所:奈井江町
コース:奈井江川コース
標高差:582m

ガイド標準時間:登り2時間半 下り1時間20分 計3時間50分
ガイド評点:40点(初級)

札幌発:5:15
登山口着:7:39
出発:7:50
山頂:9:47
所要時間:1:57
駐車場着:12:00
登山時間:4:10

 

今回の山は美唄市と芦別市、奈井江町の境にある美唄山にした
低山ではあるが一等三角点がありなかなか見晴らしが良い評判だ。

登山道は美唄市からと奈井江町からがあるが、美唄市からは途中の美唄ダムでゲートが閉まっており
登山口までかなりの歩きになり、現在はほとんどの登山者は奈井江から登る。

私も早めに札幌を出て奈井江町から登山口へ
正確には駐車スペースというべきか。

分岐を右に行けば不老滝 左の坂を上がれば美唄山だ
先行車は1台。



まずは山へ向かうが
入口に「夢想滝」があるので見てから出発

 

それでは登山のスタート


この山の登山口はこの作業道だろうかこのずっと上にある。

車1台通れる幅だが皆、下の駐車スペースに停めて上る
稀に、ジープやRVなどで山菜採りに上がっていくらしいがどちらでも納得

とゆうのがいきなり急登だ!予想外の急登続きで・・・これは疲れた
林間の部分もあるので日陰はうれしいが

車で登山ポストまで上がれたら楽!
でもこの道は路面が酷すぎて普通車は止めたほうが良い。

 

花的には寂しいかなと思ったけど
行ってみて普通に色んな種類が咲いていたので長い作業道もなんとか超えていけた。
まずは今が満開 各所に見れた綺麗な

タニウツギ

 

ノビネチドリ

 

ベニバナイチヤクソウ

 

ハクサンチドリ

 

初見だが一株しか気づかなかった
ルイヨウボタン

 

 

途中で分岐点があった

これは稜線上に続いている「奈井江槍」~「芦奈江岳」へのルートで、これは帰途に稜線上から
降りるように行った方が楽と判断し帰りに回す。

 

その後も登り一辺倒だし暑いし…

もうバテバテでポストにたどり着く

 

ポストから芦奈江岳と美唄山との分岐



もちろん美唄山へ

前日に奈井江山岳会の皆さんが笹狩りをしてくれたおかげでスイスイ登れた 
ありがとうございます。

ここからは尾根上に出て眺めが良くなり気持ちが良い
一部笹が覆いかぶさるところもあるが大勢に変更はなし

 

 

そして山頂へ

山頂標識が二つあるのは美唄からと奈井江町からのもの
美唄市が新しいね


やっと大休止と

 

山頂にて天気は上々になったが・・・・
遠くの山々が見えない!残念

もう少し待てばとも思ったが帰ってから用事があるので腰を上げる

こちらは美唄市からの登山ルート

 

うーん景色を見たいのでリベンジしたいな またね!


ムラサキヤシオツツジが綺麗だった

 

ここで分岐に戻ってきた
この位置から右の大きめの山が「芦奈江岳」で吊り尾根上にあるのが「奈井江槍」



1.3Kかぁ
疲れたことだし今日はあきらめよう

芦奈江岳と奈井江槍はあきらめてあの長い作業道をとぼとぼと降りていく

それでも道中には上のほうに無かった花が結構
あったので退屈はしなかった。




やはり長い急登が今度は降りるときに難儀した
この坂を思うと次回はあるのか・・・笑

 

無事に駐車場に到着!


車は2台増えていた
最初の車の人に会わなかったのは芦奈江岳に行ってたのかな

 

 

美唄山を降りたら当然、不老の滝へ行かなきゃ



分岐から400メートルくらいだけど
車で行けて転回スペースもあったので楽をした

滝はちょうど太陽光線が当たって
飛沫がキラキラととてもキレイだったよ