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3月の花のアルバム ⑧(最終回)

2024-04-29 | みんなの花図鑑

3月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。3月に入ると春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、2月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

back number - はなびら (full)

 

 

本種は有茎種(立ち上がった茎に葉をつけ、頂部に花を咲かせる)のクリスマスローズです。

常緑の多年草で、ベル形のユニークな小花をたくさん咲かせます。葉は細かく分かれ、黄緑色の花とともに草姿の美しさを際立たせます。

<ヘレボルス・フェティドゥス キンポウゲ科ヘレボルス属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 


中国原産のバラ科に分類される植物で、3〜5月に赤や白、ピンクの花をつけ、9〜10月頃に実がなり、その頃に旬と収穫時期を迎えます。

実はカリンと似た形が特徴で、熟してくると甘酸っぱい香りが楽しめます。

もともとは、実を乾燥させ漢方薬として使っていたといわれています。

シロップやはちみつ漬けはお湯などで割ってドリンクにしたり、ジャムはパンにぬるだけでなくヨーグルトに加えたりなど、いろいろな楽しみ方ができます。

<ボケ(木瓜) バラ科ボケ属>
3/14 柏の葉公園

 

 

 

 


原産地は日本で、沖縄を除く日本各地の山野に分布する樹木で樹高は5m-10m、冬に落葉します。早春1月-3月を代表する花木のひとつで、庭木として広く親しまれています。

冬の名残のある野山などで、木々の芽吹きも始まらない季節に、黄色の花を咲かせ、いち早く春の訪れを告げる花木です。

寒冷地では秋の黄葉が美しく、秋の生け花に使われることもありますが、欧米に渡った本種は特に綺麗に黄葉するといいます。

<マンサク(満作) マンサク科マンサク属>
3/14 柏の葉公園

 

 

 

 


中国南部の標高1,200~1,500m級高地に自生の見られる常緑樹です。

原産地では樹高が20mにも達するといいます。葉は革質で長楕円形で枝に互生します。3~4月頃、枝先に径5~7㎝程度で白色の花をつけます。

実は熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する袋果の集合果です。

属名のミケリアはスイスの植物学者「ミケーリ(M. Micheli)さん」の名から。種小名のプラティペタラは「広い花弁の」という意味だそうです。

<ミケリア・プラティペタラ モクレン科オガタマ属(ミケリア属)>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

日本の野山に自生し、古くから和紙の原料として利用されてきました。春早くにポンポンのような花が木の先端に咲く落葉樹です。

早春に枝の先に花が咲き、その後に同じ場所から3本の枝が伸びます。そのため、枝は常に3本セットで先端が3つに枝分かれしています。この独特の枝ぶりから名がついたといわれています。

高級和紙の原料として利用されています。紙の原料として使われるのは樹皮です。日常生活で使う紙幣も本種を原料として作られているため、繰り返しの使用や、水濡れにも強いのです。

<ミツマタ(三椏) ジンチョウゲ科ミツマタ属>
3/15 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

アッサム州(インド)原産でサトイモ科 コンニャク属の非耐寒性塊根(多年草)です。葉の上に小さな珠芽(むかご)をつくって繁殖します。 

初開花まで3年を要します。仏炎苞は緑色を帯びた淡いピンクで、肉垂花序はきれいなピンクです。コンニャク属で、花がピンクなのは珍しいです。

<ムカゴコンニャク (零余子蒟蒻) サトイモ科コンニャク属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


地中海沿岸-南西アジアにおよそ40種が分布する球根植物です。英名のグレープヒヤシンスは花姿がブドウの房のように見えるところに因みます。

丸い壺形の小花が、ブドウの房のように密集して咲く様子も愛嬌があります。色は青紫、白、黄、黄緑などがあり、斜め下-下向きに付きます。

名前はギリシャ語の「麝香(じゃこう)」に由来し、ある種の花が強い芳香を放つところからきています。

<ムスカリ(グループヒアシンス) ユリ(キジカクシ)科ムスカリ属>

3/19 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

身近な春の野花の1つです。瑞々しい姿をしていますが有毒で食べられません。茎や葉を揉むと山菜らしからぬ悪臭がします。

春から初夏に花びらの先が濃い紫色をした、ラッパ状の小さな花を房状に咲かせます。

華鬘(けまん)は仏殿をきらびやかにするための装飾品のことで、春の野辺に咲く赤紫色の花の美しさはまさにその名にぴったりです。

<ムラサキケマン(紫華鬘) ケシ科キケマン属>
3/28 近所の路傍

 

 

 

 

 

体長12cmほどでスズメよりも小さな鳥です。日本では北海道などの寒冷地を除いて日本全域に生息している留鳥です。

目の周りが白く、縁取られていることが特徴です。オスとメスで色味に大きな違いはありませんが、オスの場合はお腹に黄色の線が入っています。

雑食で様々なものを食べますが、特に好んで食べるのが花の蜜です。細く尖った嘴があるため、花の蜜を吸いやすい形状をしています。

<メジロ(目白) 鳥綱スズメ目メジロ科メジロ属 全長約12cm>3/19 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

ユリ咲き&八重咲きの変わった咲き方のチューリップです。

もともとあった、「モンテカルロ」という八重の黄色のチューリップを品種改良してできた品種です。

<ヤエザキチューリップ・モンテスパイダー ユリ科チューリップ属>
3/28 柏の葉公園

 

 

 

 


原産地はジャマイカ、キューバ。トウダイグサ科の常緑樹で、樹高は1~2m程度になります。

茎の先に紅色の花を咲かせますが、開花期は不定期です。赤く色づいているのは苞葉の部分です。

小さな黄色い蜜腺に複数の雄花、中央に雌花。雄花にも雌花にも花弁はありません。

<ユーフォルビア・プニケア トウダイグサ科トウダイグサ属(ユーフォルビア属)>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

メキシコ~エルサルバドル原産で、トウダイグサ科トウダイグサ属の常緑低木です。

園芸名では、シラユキヒメ(白雪姫)と呼ばれます。樹高は2m以下で、良く分枝します。

晩秋から初冬に、枝先から杯状花序を伸ばし小さな花を咲かせます。花は小さく目立たず、花序の下にあるヘラ状の白い苞葉が花のように見えます。

ユーフォルビア・レウコケファラ トウダイグサ科トウダイグサ属(ユーフォルビア属)>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 


日本の本州、四国、九州に分布します。日本原産種ですが、自生地はとても少ないようです。

枝垂れた枝先の長い穂に、たくさんの花を咲かせてひときわ目を引き、花壇や公園によく植えられている植物です。

葉は細長く小さめで、細かい鋸歯があります。和名は、葉がヤナギに似て、白い多数の花が、雪をかぶったように見えることからつけられました。

<ユキヤナギ(雪柳) バラ科シモツケ属>
3/28 柏の葉公園

 

 

 

 

南アフリカ原産のキク科の常緑低木です。樹高は90〜100cmほどで、低木に分類されています。暑さや寒さにはほどほどに耐える性質です。

開花期は11〜5月と長く、しかも冬でも咲いてくれるのが最大の美点。マーガレットのようなキク科らしい花を次々と咲かせます。

花色は黄色のみで、花径は3〜4cm。花姿は一重咲き、八重咲きなど。花茎を10〜15cm伸ばした頂部に花を咲かせます。

<ユリオプスデージー キク科ユリオプス属>
3/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


里桜のアマギヨシノ(天城吉野)とカンヒザクラ(寒緋桜)との交配によって作出されました。

ソメイヨシノ(染井吉野)よりも一足先に咲く花は、紫がかった濃いピンク色で、ひときわ目立ちます。

一重咲きで、カンヒザクラ(寒緋桜)の紅色が残されています。花径は4、5センチくらいある大輪で、3、4輪が下向きにつきます。

本種の歴史は浅く、品種登録は1981年のことです。作者は愛媛県で教員を務めていた高岡正明氏で、戦争によって亡くした教え子の鎮魂と平和を祈念し、長い歳月を費やして作出されました。

<ヨウコウザクラ(陽光桜) バラ科サクラ属>
3/27 手賀沼

 

 

 

 



原産地は西地中海沿岸で、日本へは明治時代の末期に渡来しました。

5~6月に赤、ピンク、黄、紫、紅、オレンジ、白など多彩な色の花を咲かせます。

上向きの花びら(上唇弁)が縦に大きく2つに裂け、それがウサギの耳のようでかわいらしく見えます。

<リナリア(姫金魚草) ゴマノハグサ科ウンラン属>
3/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


日本及び中国を原産とするモクセイ科の落葉低木。丈夫な性質を持ち、日本全国の公園や道路の植え込み、寄せ植えの花木として広く使われています。

日本へ渡来したのは平安時代初期あるいは江戸時代(1681~1683)で、当初は薬用植物として扱われました。

葉は長さ4~8センチ、幅3~5センチの小さな卵形で、先端付近にのみ縁にギザギザがあります。紅葉期になると、どこかメタリックな感じに色付きます。

<レンギョウ(連翹) モクセイ科レンギョウ属>
3/15 柏の葉公園

 

 

 

 

 

中国東部原産で、19世紀の中頃、中国からヨーロッパに持ち込まれました。

日本では1月下旬~3月頃開花しますが、あまり出回っていない為か、学名のまま呼ばれているようです。

別名冬咲きニオイカズラとも呼ばれ、名前のとおり甘い香りが良いもので、たくさん咲くとあたりにいい香りが漂います。

<ロニセラ・フラグランティシマ スイカズラ科スイカズラ属>
3/19 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

世界の熱帯・亜熱帯に約40種類が分布する多年草です。花後にできる綿毛が繊維となり、種子からは油がとれます。厳密に言うとあのふわふわした綿はタネから生えた毛です。

本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、寒さに弱く冬には枯れてしまうことが多いため、園芸上は一年草として扱われます。

主な開花期は夏で、ハイビスカスに似た姿の花を咲かせます。花色は淡い黄色で、しぼむとオレンジ色になります。

<ワタ(綿) アオイ科ワタ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

3月の花のアルバム①~⑧ 全135品種の花、野鳥、昆虫を最後までご覧いただきありがとうございました。

次回は「4月の花のアルバム」を2024年5月上旬に投稿予定です。次回もご覧いただけると、とても嬉しいです。