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3月の花のアルバム ⑥

2024-04-23 | みんなの花図鑑

3月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。3月に入ると春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、2月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

キャンディーズ・・春一番

 

 

 

トウダイグサ科の常緑樹。多肉植物愛好者が好んで愛倍していることの多い小低木です。

原産地は、アメリカ大陸中央部の乾燥地帯であり、雨期に枝・葉を出し、乾期には落葉するが、高温多湿であれば常緑を維持するといいます。

とにかくユニークなのは球状の塊根で、最大20㎝程度まで大きくなると言います。花後には、カボチャを小さくしたような形状の果実を下垂する姿もユニークです。

<ニシキサンゴ(錦珊瑚) トウダイグサ科タイワンアブラギリ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


北海道から九州の山間部の渓流から町中の小川まで、広く川辺に自生しています。 

早春に他のヤナギ類よりも一足早く花を咲かせ、春の訪れを告げます。

銀白色の毛で目立つ花穂がネコの尾に似ていることから、この和名がつきました。

<ネコヤナギ(猫柳) ヤナギ科ヤナギ属>
3/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


カリフォルニ原産でムラサキ科ルリカラクサ属の耐寒性這性一年草です。

春に這性の低い草丈に、浅い釣鐘が開いたような小さくて可愛い花を咲かせます。

この品種は白地の5弁花に1個づつ紫色の点が入るのが特徴です。

<ネモフィラ・マクラータ ムラサキ科ルリカラクサ属> 
3/15 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

北アフリカ原産のキク科の一年草で、1970年前後に日本へ入ってきた草花です。

花はマーガレットによく似ていますが、マーガレットはモクシュンギク属で本種はフランスギク属です。草丈も花の大きさも小さめです。

花色は中心が黄色、花弁が白。はっきりとした濃い色の黄色と白のコントラストがきれいな花です。葉は丸みを帯びた形状ではなく、ギザギザとしたのこぎりのような形をしています。

<ノースポール キク科フランスギク属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 


ヨーロッパを原産地としており、現在は日本を含む世界各国に分布しています。

有史以前に中国から日本へ帰化した野草で、タンポポそっくりの花を咲かせます。

ハルノノゲシとも呼ばれています。葉っぱと名前がケシに似ていますがキク科の植物です。

<ノゲシ(野芥子) キク科ノゲシ属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

オーストラリア原産の常緑つる性植物で、コチョウランを小さくしたような愛嬌のある花が、連なるように穂になって多数咲きます。

花径は1cmくらいです。つる性の常緑低木で、堅い革質の葉をつけ、各葉腋から花穂を伸ばします。

花色は紫が基本で、桃花、白花もあり、いくつかの品種が選抜育成され、「小町藤」の名前でも流通します。

<ハーデンベルギア「小町藤」マメ科ハーデンベルギア属>
3/1 柏の葉公園

 

 

 

 

 

中国東部に分布するユリ科の多年草です。中国では700年前から薬用植物として栽培されている、歴史のある植物です。

花期になると細く伸びた茎の葉の付け根に、花径3~4㎝程度の花を、下向きに咲かせます。花は鐘状で6枚の花弁を持ち、淡い緑色をしています。

花弁の内側には独特の網目模様があり、この模様が別名の「アミガサユリ」の名前の由来になっています。

<バイモ(貝母) ユリ科バイモ属(フリチラリア属)> 
3/29 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


中国産のモクレン科の落葉樹です。蕾のときは銀色の毛で覆われ、3月から4月に白い美しい花を咲かせます。

一般的にモクレンというと紫色のモクレンを指すことが多く、樹高が10~20mになる白いモクレンはこの名前で呼びます。

花期は本種がモクレンより1カ月ほど早く、香りは白い花が強く、花弁は紫の花のほうが大きいです。

<ハクモクレン(白木蓮) モクレン科モクレン属> 
3/17 近所の路傍

 

 

 

 

 

メキシコやアルゼンチンなど中南米が原産で、25種ほど存在します。日本へは明治時代に渡来しました。

茎や葉を折るとニラのような刺激臭があるので、本種の名前で呼ばれます。葉や茎が傷つくと臭いがぷーんとするので、人の通り道などには不向きです。

道端や花壇に植えっぱなしにしておいても、春に藤青色からピンク、白の星形の花をよく咲かせる、非常に丈夫で手間いらずな植物です。

<ハナニラ「西洋甘菜」 ユリ(ヒガンバナ)科イフェイオン属>
3/22 大堀川

 

 

 

 

 

原産地は中国。花を観賞するために改良された桃で、花つきがよいため、主に花を観賞する目的で庭木などによく利用されます。

日本では江戸時代から改良が進められました。3~4月に開花し、雛祭りの花として日本でも古くから馴染みが深い花です。

花の色には紅色、桃色、白などがあり、また、花の形には一重と八重があります。

<ハナモモ(花桃) バラ科サクラ属>
3/14 柏の葉公園

 

 

 

 

 

北アメリカ原産の帰化植物で、観賞用として大正時代の日本に持ち込まれましたが、強い繁殖力を持つため、今では春になると随所で見られます。

別名の「貧乏草」は、根っこさえ残っていればまた元気に生えてくるというところからついたと言われています。

花名の由来は、同じキク科で春に咲くシオン(紫苑)にちなんで名前が付けられたと言われています。

<ハルジオン(春紫菀) キク科ムカシヨモギ属> 
3/22 大堀川

 

 

 

 



中国南部~台湾が原産の観葉植物です。学名はカポックで、パンヤ科セイバ属。

大高木で枝が水平に張り、7~9枚の小葉から成る複葉をもちます。種子に長い毛があり、これを枕やクッションに利用します。

温室でも栽培されますが、花が咲くことはあまりありません。果実は熟すると割れ、長い繊維があふれ出てきます。

<パンヤノキ(カポック) パンヤ科セイバ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

ビデンス属の植物は、メキシコを中心に世界各地に150~250種もの種類があります。ビデンスは、秋から初冬にかけて咲くコスモスを小型にしたような花で、ウインターコスモスとも呼ばれています。

本種は、より強健でより長く咲くように改良されたビデンスの園芸品種で、サントリーフラワーズの商品です。

蜂や蝶が寄ってくること、はちみつのような香りがあることから名づけられたようです。真夏と真冬以外は長く開花するので、花壇にも使いやすい花です。

<ビーダンス キク科ビデンス属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

台湾、中国に分布する常緑性の低木です。日本に渡来したのは1681~1687年(天和・貞享年間)のこと。漢名を十大功労といいます。

初夏にでき始める果実は直径7~8ミリの球形で水分を含みます。秋にはブルーベリーのように黒紫色に熟し、表面に白い粉を吹きます。

遠目で見れば葉の雰囲気はナンテンに似ており、葉の縁にヒイラギのようなトゲがあることから、名前がつきました。

<ヒイラギナンテン(柊南天) メギ科メギ属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 


 

本種は開花期間がとても長く、適切な手入れをすれば、次々と花が咲くので、初心者が大変育てやすい植物です。

花径は小輪で2~3cm、中輪で3~4cm。パンジーとは花の大きさで区別され、三色菫(サンシキスミレ・サンショクスミレ)とも呼ばれます。

ギリシャ神話の王ゼウスが少女イオのためにスミレの花を咲かせたという伝説から彼女の名前である「ion(イオン)」に由来します。属名はその花姿からラテン語で紫色を意味する「Viola」から由来します。

<ビオラ(三色菫) スミレ科スミレ属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

ヨーロッパ南部~北アフリカ(地中海沿岸地域)原産の高さ2~7m、株幅3mほどになる常緑低木で、よく枝分かれして、まるい樹形になります。。日本には昭和初期に渡来しました。

葉は葉は対生する単葉で、長さ4~10cm、幅2~4cmの狭卵形となり、表面には光沢があります。葉の縁は全縁です。枝先に径5~10cmの散房花序を出します。

花はつぼみの時は紅色を帯び、開花すると白色~淡いピンク色で、香りがあります。花冠は5裂し、5本の雄しべが長く突き出ます。果実は長さ5~7mmで黒っぽい藍色に熟し、有毒とされます。

<ビブルヌム・ティヌス レンプクソウ科ガマズミ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


中南米原産の常緑低木で高さ2m程度。日本には昭和初期に導入されました。

秋~春に開花し、花は鮮やかな赤色で花弁は開かず垂れ下がって咲きます。

葉は長さ6~12㎝の卵状心臓形で浅く3裂します。葉の表面はざらつき、裏面には軟毛があります。

<ヒメフヨウ(姫芙蓉) アオイ科ヒメフヨウ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


ヨーロッパからアジアに分布するキンポウゲ科の多年草です。日本への渡来時期は不明ですが、各地で野生化しているのが確認できます。

3月~4月になると、伸びた茎の葉の付け根から花柄を長く伸ばし、頂部に花を咲かせます。花被片は通常黄色で、美しい光沢を持ちます。

基本は黄色の一重咲きですが、白花、バイカラー、八重咲きなど個体変異も多く、葉の形や斑入りなど葉の模様にも変化があり、多くの品種が生産され流通しています。

<ヒメリュウキンカ(姫立金花) キンポウゲ科キクザキリュウキンカ属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 


チューリップやスイセンなどと並んで、春の花壇を彩るとても香りが良いのが特徴の秋植え球根です。

ギリシャ神話にも登場し、古くから観賞されて数多くの品種がつくり出されてきました。日本に入ってきたのは安政~文久年間(1854~1863)とされています。

日本では、10品種ほどが栽培されています。野生種の花は青紫色ですが、園芸品種は花色も豊富です。

<ヒヤシンス ユリ科(キジカクシ科) ヒヤシンス属>
3/15 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


近畿北部及び北陸の日本海岸沿いを原産とするマンサク科の落葉低木。

自生は少ないが、可憐で美しい花や秋の黄葉に観賞価値があるため庭園等に栽培品が植栽されています。

原産地が日向の国(宮崎県)だとして名付けられましたが、実際の原産地は近畿北部及び北陸の日本海岸沿いであり、命名は誤解に基づくようです。

植物学者の牧野富太郎博士は、小さなトサミズキを意味する「ヒメミズキ」が転訛したとものとしています。

<ヒュウガミズキ(日向水木) マンサク科トサミズキ属>
3/14 柏の葉公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「3月の花のアルバム⑥」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「3月の花のアルバム⑦」に続きます。