最近、手振れ補正の付いたズームレンズばかり使っていてすっかり「楽」に流されてました。
マクロレンズは防湿庫の肥やしと化し、17-55は7Dに付けっ放しのレンズキャップ状態。
あまりに機材に頼った楽な撮影ばかりしていると確実に腕が落ちて行きます。
という訳で、久々にマクロを引っ張り出して手振れ補正無し、ズーム無しのガチンコ単焦点撮影。
ちょうど今、うちには秋水乙の幼魚と秋水甲の稚魚がいます。
稚魚ってじっとしてなくて、動きも予測が付き難く撮影が難しい物のひとつです。
今回は60mmマクロの最短撮影距離に近いところまで寄ってみましょう…
まあまあ寄ってますが、これじゃいつもと同じ…腕の限界を突き抜けてもっと寄るべし!
撮影モード 絞り優先AE Tv(シャッター速度) 1/200 Av(絞り数値) 4.0 露出補正 -2
ISO感度 1600 レンズ EF-S60mm f/2.8 Macro USM ホワイトバランス オート
AFモード AI サーボ AF 測距エリア選択モード スポットAF
よっしゃキター!トリミング無しでこれなら及第点です。
レースや戦闘機の撮影で必須のAIサーボを使ってみました。
AFポイントはゾーンや領域拡大ではなく精密一点スポットを使っています。
ゾーンや領域拡大より被写体を追うのは難しいですが精度は上がります。
光源を変えれば雰囲気も変わります。鼻先のピント合ってるブラインがクリオネちっく(笑)
それにしても幼魚の顔付きって、すっとぼけてますよね(笑)
成功率が上がり、感が戻ってきたところで更に寄ると…
すっとぼけた顔に磨きが掛かります。お前さん、こんな顔してたんかい(笑)
ちょっとトリミングしてますが発達途中のエラ、体表に沈殿した色素包がハッキリ見て取れます。
次は秋水乙の幼魚から…
秋水乙にもグリーンの赤目が引き継がれています。
孵化から2ヶ月が過ぎましたが、今回はいつもより早めの成長を心がけて育成中。
中には青が強く出始めた個体もいます。これは虫食い確定。
幼魚の鱗もしっかり写っています。やはり動体マクロは難しいですが、ハマッた時の感動は大きい…
今回の育成テーマは大きさと体型です。アゴの下に肉を付けず、肥満を避けながら大型化できるか?
水流の強さ、向き、清浄な水を保つための新しい配合のエサが鍵です。
秋水甲の成魚もマクロで撮影。
ブログ画像では一見、いつものズームレンズと変わりありませんが…
先の画像を拡大するとその繊細な解像感がグッドです。
さらに解像感カッチカチな描写ばかりでなく、使い方次第でこんな柔らかい描写も…
マクロレンズを上手に使えば、マンネリ化しがちなアクアリウム写真が劇的に変わるはずです。
キャノンなら価格的にこなれたEF100mmF2.8ISのハイブリッド手振れ補正付きマクロが手頃。
水槽撮るなら画角的にフルサイズ向けですが。
私もそろそろ、フルサイズ買い増しか7Dの新型を待つか、悩みどころです。