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商標の広場

弁理士の福島が商標のお話をします。

ぐんまちゃん外国出願

2016-04-13 12:49:41 | 日記

県のマスコット「ぐんまちゃん」を海外のニセモノから守れ-。県が中国と台湾でぐんまちゃんの商標登録手続きを進めていることが分かった。中国などでは、日本の人気キャラクターの偽グッズが氾濫。県は現時点でぐんまちゃんの模倣被害は確認していないが、海外で活躍の機会が増える中、権利保護のため先手を打って対応する。県は二〇一四年度から香港を除く中国本土でぐんまちゃんの商標登録を始め、本年度中に香港と台湾で一連の手続きを終える予定。現在は香港と台湾の登録業務を委託するため、日本国内の業者を対象に一般競争入札の手続きをしている。

登録を進めているのは、ぐんまちゃんのイラストと、中国語、日本語、アルファベットの名称。中国語表記は「群馬宝宝」で、「宝」には日本語の「ちゃん」に近い意味があるという。県は日本国内では既に、ぐんまちゃんを商標登録している。使用に当たっては審査し、公共性を考慮して使用料は無料。県が一四年度にぐんまちゃんのデザインを許諾した件数は約二千七百件となった。

海外の偽物を巡っては、熊本県の人気キャラクター「くまモン」の偽グッズが中国や台湾などで横行し、問題化している。これを受け、同県は中国などで商標登録を進め、行政当局に対応を求めている。今年一月には、中国の行政当局がくまモンのグッズを無許可で製造したとして、昨年に浙江省のおもちゃ会社に罰金などの行政処分をしていたことが分かった。

くまモンの偽グッズに対する行政処分は国内外で初めて。約二万個のクリップや約千個のバッグなどが押収されたという。 群馬県は中国の上海市に事務所を持ち、巨大市場を相手に県産品を幅広くPRしている。その際、ぐんまちゃんのデザインを利用することもあり、商標登録には悪用を未然に防止する狙いがあるとみられる。

県ぐんまイメージアップ推進室は「ぐんまちゃんの人気が国内外で高まる中、県がデザインを許諾した国内の業者などが海外でトラブルに遭わないようにしたい」と話している。ぐんまちゃんのモチーフは七歳のポニー。一九九四年、全国知的障害者スポーツ大会の際に「ゆうまちゃん」の名称で誕生した。二〇〇八年、東京に開業した「ぐんま総合情報センター」の愛称が「ぐんまちゃん家(ち)」となったのをきっかけに、ぐんまちゃんに改称し、一二年末に県の宣伝部長に就いた。ぐんまちゃんは「ゆるキャラグランプリ2014」で優勝を果たしている。自治体もグッズが宣伝部長?