商標権の機能として一番重要なことは、自社の商品と他社の商品を区別する機能が挙げられます。ここから様々な機能が派生しています。モルツはサントリーのビール、スーパードライはアサヒのビールといった具合です。
これにより、「その商品を作っている会社はあそこだ」とか、「アサヒスーパードライはあの味だな」といった具合に安心感がありますし、一定の品質も保証していることになります。ただそこに行き着くために企業は多額のお金をかけ、日々プロモーションを行っています。
従ってこのブランドを傷つける行為をされたり、第三者に同じ商標を付した商品を販売されることがあれば、企業としては大きな損失となりますので、法律上で保護する必要があります。その際に、商標権という形で権利を取得していれば、その商標を使っている者に対し、権利者は差止請求権や損害賠償請求権を行使することができます。ということは、速やかな防衛策をとることが寛容で~す。