4月に創設された「新しいタイプの商標制度」の出願状況が特許庁から公表された。4月1日から24日までの商標の出願件数は607件だったようです。その内訳は色彩商標が248件、音商標が194件、位置商標が117件、動き商標が45件、ホログラム商標が3件でした。
出願の傾向は色彩商標、音商標、位置商標の出願件数が多くなっています。具体的には、色彩商標としてトンボ鉛筆の「MONO」ブランドの消しゴムのカバーに使われている青白黒の色彩、タカラトミーの「プラレール」の線路に使われている淡い青色、イオンのロゴに使われている赤紫色などが出願されているようです。
音商標としては、江崎グリコの「グ・リ・コ♪」のメロディーや久光製薬の「ヒ・サ・ミ・ツ♪」のメロディーなどが出願されているようです。これらの新しいタイプの商標は、大企業向け制度という印象を持ちました。しかし、中小企業も近年のトレンドである動画マーケティングと絡めて、音商標や動き商標にチャレンジして見るのもありかもしれませんね。いずれにしても「新しいタイプの商標制度」が国内外の要請に応え、企業のブランド戦略の保護に資することを願っています。