北岳山荘は景色も良くていろいろ遊びたかったけれど、頭がガンガンするし吐き気もすごかったので、夕方4時には寝袋に入って寝てしまった。
朝4時頃、周りがガサガサと起き始めたので私も起きることにした。12時間くらい寝たので、まぁまぁ体調も良くなっていた。
道は石場や砂利で少し怖い。しかし、景色は草地に花が咲いていてうっとりするくらいきれいである。
展望が素晴らしい。猿が一匹うろうろしていた。何食べて生きてるんだろう。
雪渓。今の時期に残っているのだから、一年中を通してあるのだろう。雪が残っているものの涼しくはない。
昼前に広河原に着いたが、もう少しゆっくり降りても良かったかなぁと思う。足ががくがくして、かなり疲れた。膝の周りの筋肉痛はほとんど降りるときに使った筋肉である。降りる筋肉はなかなか鍛えることはできない。
乗合のタクシーに乗って、芦安の駐車場まで帰った。二人組のフランス人と一緒になった。両方とも男で一人は50代、もう一人は30代くらいだった。50代のフランス人は映画俳優のようにかっこ良かった。日本人ってああいう感じでかっこ良く枯れていく人が少ない。どうすると歳をとりながらかっこ良くなっていくのだろうか。
近くの温泉に入って、さっぱりしてから帰った。北岳はまた行きたいという人ともう二度と来ないという人に分かれるような気がするが、私はぜひとももう一度来たいと思う。きつい山だがそこがいい。