フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

偏に落ちる

2010年01月18日 23時57分25秒 | 日々の出来事・雑記

 どこにも心を置かぬこと。

 そうすれば心は我が身全体に行き渡り、全体にのび広がっているから、手が必要なときには手の働きを、足が必要なときは足の働きを、目が必要なときには目の働きをかなえ、その必要なところにすべて行き渡っているので、必要に応じて働きをかなえることができる。

 もし、一つ所に定めて置くなら、そこに心を取られて働きが欠ける。

 置き所を思案すればその思案しているところに取られるから、思案も分別も残さず全身に心を投げ捨てて置き、どこにも心を止めず、その所々で働きをかなえるがよい。心を一つ所に置くところを偏に落ちるという

 

 これは禅僧・沢庵宗彭の言葉であり、剣術に関する話であるが、「心を一つ所に置かないということ」はいろいろ応用できる。
 

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