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フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

原理主義について

2009年07月06日 23時22分18秒 | 社会・政治・思想哲学

 精神的な安定を求めるなら、宗教でもイデオロギーでもなんでもいいから、ある原則を忠実に守っていく原理主義をとればよい。固定的な考えを繰り返し言っていれば安定した状態を保てるからである。
 しかし、世界や自然、社会的環境は常に変化する。だからそれに対応した形で原則は修正されなければならない。

 世の中には、キリスト教原理主義、イスラム原理主義、共産主義、市場原理主義、さまざまな原理主義がある。
 どの立場をとっても、どこかと衝突する。原理主義者は自身の考え方を他人に広めることが目的なのだろうが、それが実現されたことはないし、実現できそうもない。ただ無駄に血が流れるだけである。

 
 なぜ正しい原理主義が、人類に統一的に採用されないのか。
例えば、なぜ世界中の人間がキリスト教にならないのか。
 それは、哲学的に解決されていると思われる。つまり、人の価値判断は客観的な基準で統一化できないからだ。「トマトはおいしい」と誰かがいっても、まずいと感じる人がいるからだ。
 よって、原理主義は統一化されることはない。

 にもかかわらず、人は自分の宗教だったりイデオロギーを押し付けようと躍起になっている。

 では、客観的に正しい世界がないとすれば、この不確実な世界を生き抜いていくためには、どうすればよいのか?
 
 その問いに、答えはないし、答えられない。 

 

コメント (2)
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