フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

行動心理学

2009年02月01日 22時46分38秒 | 社会・政治・思想哲学

 問題

 お金分けゲームである。
 あなたは1000円渡され、相手とお金を分けるように言われた。

 自分の分として全額手元に置いてもいいし、一部を自分で取り、残りを相手に渡してもよい。
 ただし、相手はあなたの提案に対し拒否権がある。
 相手がその額を受諾したら、あなたの提案どおりに分配される。
 しかし、相手がそれを拒否したら二人とも一銭ももらえないとする。
 あなたなら相手にいくら渡すと提案するだろうか? 

 ちょっと考えよう。
     ↓
    ↓  

     ↓ 





 正解は、こうである。自分が999円をもらって、相手に一円だけ渡すこと。 
 この方法が一番合理的である。
 なぜなら、相手は0円より1円の方がいいから拒否する理由はないからである。
 
 ただ、これで納得いっただろうか。 
 この問題は、行動経済学 友野典男著から引用したものである。
 著者が学生40人に対し行った実験によると平均提案額は482円だった。
 500円の提案を行った学生が一番多く500円未満の提案を行った学生は四分の一しかいなかった。
 しかも最低額は250円であった。


 人は不合理とまで言わないが、合理的には行動しない。
 1円を提案するのが、合理的だと言われても、自分がその提案をするとは思えない。
 理由は、拒否される不安、相手を思いやる気持ちなどいろいろあるが。
 
 このように人の判断は、思いやりや不安のような感情に影響を受けるということだ。

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フリードリヒ・ニーチェ

2009年02月01日 06時51分01秒 | 社会・政治・思想哲学

 今、巷ではドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟が人気らしい。なんとなく嬉しい。

 この本は人生で一番影響を受けた本といってもいいかもしれない。
 
 難解そうに感じるが読んでしまえば、意外とみんなに受け入れられると思っていた。 新訳が出たからなおさらである。

 
 これに対して、同じような実存的な考え方をする思想家にニーチェがいる。
 
 彼の書物もたくさん読んだ。
 
 しかし、十分の一も理解できていないと思う。
 
 だから、好きというのには抵抗がある。
 
 しかし、私がものを考えるときニーチェを意識していることが本当に多い。
 
 彼は民主主義を否定し、女性差別者であり、非道徳主義者である。
 
 だから、ドストエフスキーの時代はやってきてもニーチェの時代はやってこなそうである。
 
 それでもニーチェの言葉には否定できない真実が含まれている。

 

 

 

 

 

 

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