旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

ディーゼルの音を聴きながら 美祢線を完乗!

2018-03-20 | 呑み鉄放浪記

 デーゼルに揺られて長門市までやってきた。美祢線沿線には秋芳洞やプーチンが滞在した長門湯本温泉がある。

永山酒造の蔵開きを冷やかして厚狭駅へ。厚狭を起点に日本海に臨む長門市まで、美祢線で山口県を縦断する。
かつて石炭・石灰の輸送ルートとして活況を呈したのが美祢線、長大な貨物列車は今日では見ることはない。 

三年寝太郎の像に見送られて、たった1両のディーゼルがブルっと身震いひとつ、厚狭駅1番線を離れる。

JR西日本の非電化ローカル線を走るディーゼルは、すべてロングシートで味気ない。近郊路線でもあるまいに。
そもそもこの車両は主客であるお婆ちゃんも高校生たちもクロスシートでお喋りに興じたいはずだろうに。
余所者のオヤジだって車中酒を愉しみたいのだ。"男山" の300mlが開かない。 

美祢線の旅はおよそ1時間。長門湯本を過ぎた辺りから視界がぐっと広がり、この先の海を予感させる。
やがて左手から近づいてくる山陰本線と寄り添って長門市駅に終着する。

長門市駅前ロータリーから「食の横丁」をぶらり。長門は「やきとりのまち」なのだそうだ。
駅を背に6~7分歩いて「お食事処よし松」を訪ねる。おっカウンターには地酒が並んでいるね。
ご主人のお勧めは、純米無濾過 "長門峡(ちょうもんきょう)"、すっきりした味は萩の酒をいただく。

     

子宝和え、切り干し大根、照り焼き、お刺身、松花堂に並んだ小鉢を肴に冷やで一杯。旨いんだなこれが。

海へと歩いてみる。深川湾に臨んだ長門漁港、イカ釣り漁船が並ぶ。防波堤の向こうに見えるのは青海島だ。

駅に戻ると、山陰本線支線に入る仙崎行きが入線して来た。この際だから乗っておくのが正解だと思う。

僅か2.2kmを走って仙崎駅、焼杉風壁と瓦葺屋根の駅舎は情緒がある。奥様達は青海島観光へおでかけの様だ。
ホームに佇むディーゼル。看板の肖像は金子みすゞ、大正~昭和初期に活躍した童謡詩人は仙崎の出身だそうだ。

     美祢線 厚狭~長門市 46.0km
山陰本線仙崎支線 長門市~仙崎   2.2km 完乗 

ディーゼル / 六角精児バンド



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