駅前交番の裏手から銀鈴の坂を降りる。L字に曲がった石段は雨に濡れて西欧の下町の雰囲気だ。
この石段の踊場で振り返った黄色の壁が、山手線で巡る14件目、Enoteca Gatarì だ。
スクエアな店内の対角線にカウンターが延びるのは、7〜8人は立てそうなイタリアワインの立ち呑みバーだ。
Biancoは一杯500円から、先ずはお奨めボルトルッソの “リボッラ・ジャッラ” をいただく。
ドライフルーツを齧りながら、潮のミネラルを感じる一杯を愉しむ。
カウンターの主役はNOAWのハムスライサー、イタリア製にこだわってインテリアのようでもある。
っで、せっかくなのでビスタチオ入りのハムを切ってもらおう。
カウンターの彼はどう見ても20代だけど、知識は豊富だし立ち居振る舞いも好感が持てる。
も少し近ければ通ってしまいたくなる居心地の良い店なのだ。
ブレッツァ ランゲの “シャルドネ” を注いでもらう。微かにレモンのアロマ、これボクでも分かる。
パルメザンを振った “ルッコラ” のトスサラダに春の苦味を感じつつ、辛口のシャルドネを味わう。
パスタは “カペレッティ・イン・ブロード” を、なんだか台湾の夜店で出会えそうな香りと味。
Rossoは “マストロヤンニ コスタ・コロンネ”、んっオーク樽が効いている。美味いね。
ボトルネックになっていた目白だけど、この店が再開したおかげで漸く通過。
次は高田馬場だから、お店探しに困ることもないだろう。遠からずお会いしましょう。
<40年前に街で流れたJ-POP>
ボヘミアン / 葛城ユキ 1983