旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

風を感じて! "風薫る" 軽井沢へ

2021-06-12 | 単車でGO!

 瑞々しい若葉を透して陽光降りそそぐ5月の終わり、火の玉カラーで碓氷峠を駆って軽井沢へ。
新緑の季節を迎え、賑わいが戻って来た旧軽井沢銀座から、ぐるっと浅間山を廻ってみようと思う。

閑静な三笠通りから白糸ハイランドウェイに入る。適度なカーブに単車を操る楽しさを満喫する。
岩肌から浸み出す湧水が無数の糸を垂らす「白糸の滝」はまるで水のカーテンのよう。涼しげな情景に癒される。

浅間山の北東山麓は天明3年(1783年)の大爆発で噴出した溶岩流が凝固したゴツゴツした山肌を見せる。

溶岩流の風化によってできた奇勝は「鬼押し出し園」に観ることができる。先を急ぐ今回は通過だけど。

浅間牧場入口の交差点に地粉を使ったそば処がある。結果として吞み人の「バイクめし」は蕎麦が多い。
"わらびのおひたし" が泣かせる、これを抓むに冷酒が欲しいけど叶うわけもない。代わりにノンアルを呷る。 

     

お待ちかねの "野菜天ざる" が運ばれてきた。なんとも盛りがいい。
たらの芽、ふきのとう、こごみがカラッと揚がって、野菜天というより山菜天、微妙な苦みに季節を感じる。
黒いホシ(蕎麦殻)を散りばめた二八をズズッと啜る。かすかな香りが鼻腔をくすぐって美味い。

つまごいパノラマラインで北麓を廻り込む。四阿山、白根山が美しい。遠く北アルプスの銀の屏風が煌めく。
黒い大地をキャベツの緑が覆い始めた高原のワインディング、右に左に単車を傾け走りは爽快だ。

県道94号(東部嬬恋)線を下ると東御市、旧北国街道の宿駅・海野宿の町並みが佇んでいる。
用水が流れその両側に立ち並ぶ格子戸の美しい家並み、溶け込んだ火の玉カラーの鉄馬、案外絵になるね。

江戸時代の家並みを抜けたら、日が傾きかけた山麓を西から南へ、浅間サンラインをアップダウンして軽井沢。
そよ風に誘われ、新緑を浴びた浅間山周遊の旅なのだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
SOMEDAY / 佐野元春 1981



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4 コメント

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いいですね~♪ (越後美人)
2021-06-12 22:06:17
バイクで気持ちいいでしょうね。
わたしもそんな大きなバイクに乗りたかった~
今度、男の子に生まれ変わったら絶対乗ります!
白根山n白糸の滝、新婚旅行で行った思い出の場所です♡
お蕎麦に山菜の天ぷらもいいですね~(^_-)-☆
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Unknown (ピーちゃん)
2021-06-12 22:20:06
イイですねー🏍
何処でも何処までも行けそうで

このところ佐野元春をアレクサにリクエストして
聴いていました
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Unknown (呑み人)
2021-06-12 23:49:14
Natsuko 様、こんばんは。
単車に乗るにはいい季節になりました。
新婚旅行のステキな情景を思い出していただけたのなら幸いです。
Natsukoさんの愛車はコータローでしたっけ。
高校生の時分は単車に憧れましたよね。
コメントありがとうございます。
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Unknown (呑み人)
2021-06-12 23:55:34
ピーちゃん 様、こんばんは。
佐野元春はお好きですか?
私は特に初期の頃の曲が好きですね。
ベスト版的なNo Damageを車の中で聴いてご機嫌です。
コメントありがとうございます。
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