旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

藻岩山と北の錦と遠い街のどこかで 札幌市電を完乗!

2017-10-16 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

「逢いたい時にあなたはいない」は携帯電話がない時代の遠距離恋愛ドラマ。
中山美穂が演じる主人公、恋人の札幌転勤がドラマの始まりだった。

何度となく札幌の情景も映ったのではなかったかな。そんな宵の札幌を市電で巡る。
2015年12月にループ化した札幌市電は札幌の市街地を周回している。
まずはすすきの電停から赤い外回り電車に乗ってみる。 

1周60分のちょうど半分、ロープウエイ入口電停で下車、ロープウエイで山頂へ向かう。
標高531mの山頂からは、宝石箱をひっくり返した様な煌びやかな夜景が美しい。

外回り電車でさらに半周して狸小路電停で下車、ここにお目当ての「七番蔵」がある。
ここは栗山町、創業明治11年の酒蔵「小林酒造」のアンテナショップだ。
小林酒造の酒蔵は六番蔵まである。だからこの店は「七番目の蔵」と云うわけだ。

日本酒の店だけど最初は生ビール、刺身は羅臼の "ほっけルイベ"、舌の上でとろける。 

1杯目は "汲みたて蔵出し 純米吟醸" をいただく。ここだけでしか呑めない非売品だ。
肴は "ささみ串うち(山わさび)"、これは旨い。それと "あじ南蛮漬け" にも満足。
2杯目の "北の錦 特別純米" は、ほんのりとした吟醸香の優しい酒だ。

ほろ酔いで外回り電車の残り1区間を乗車すると、すすきの電停に戻ってくる。
あとで調べたら、すすきの、狸小路、藻岩山展望台さえもロケ地ではなかったようだ。
今宵も満足のひとり酒、さてと〆のラーメン屋を探しますか。

札幌市交通局市内電車 すすきの~すすきの 8.9km 完乗

遠い街のどこかで / 中山美穂