笛吹奮闘記

遠州に春を告げる「三熊野神社大祭」。祭りを彩るお囃子は、静岡県無形文化財「三社祭礼囃子」。四十を過ぎた男の笛吹挑戦記!

大リーグ養成ギブス

2006年05月09日 10時19分20秒 | Weblog
笛をはじめて1071日目。
 昨夜は、同じ部屋で妻がDVDを見るのだというので、少し遠慮しながら吹いた。友達からもらったという、韓流のDVDだそうだ。こちらも、テレビを見ながらなので、まともに稽古も出来なかった。

 昔、アニメ「巨人の星」で、主人公の星飛生馬が、筋力をつけるために父親から、大リーグ養成ギブスなる物をつけられ、トレーニングする場面があった。
 私は、今さら大リーグを目指しているわけでもなく、残念ながら、ワールドカップ日本代表にも呼ばれていない。当然といえば当然(笑)

 以前兄弟子から、まだ塗りをしていない未完成の笛を預かった。たぶんこのことはブログでも書いていると思います。今使っている笛が、ひどく割れていて、それを見かねた兄弟子が、偶然稽古の時に持ってきてくれた物を、貸してくれた。ゆくゆくは、良い笛なので塗りをして完成させたいと思っています。但し、師匠は「やらたと笛を替えるものではない」といわれる。従って、今までの笛を補修しながら使っている。さしあたって問題は無い。
 預かっている笛は、店に置いてあり、暇なときや夜時々吹く。新しい笛であり、吹き込んでもいないので、これがなかなか鳴らない。先日も遊びに来た知人に渡したら、なかなか鳴らないという。
 吹き込んで吹き込んで、笛も一人前になるという。だから、どんな笛も最初は鳴りにくい。それを吹き込む作業をすることで、笛にも魂が吹き込まれ、良い笛になるということでしょう。従って、その新しい笛を、頑張って吹いたあと、次に今の笛を吹くといとも簡単に吹ける。さしずめ、笛の「大リーグ養成ギブス」といえる。
 時間が無いし、なかなか両方の笛を吹き込むというのは難しいので、新しい笛を持つ機会は少ないのですが、時々そうして吹くと、新しい発見がある。時をみて、その新しい笛も完成させたいと思っています。