笛吹奮闘記

遠州に春を告げる「三熊野神社大祭」。祭りを彩るお囃子は、静岡県無形文化財「三社祭礼囃子」。四十を過ぎた男の笛吹挑戦記!

皆さん、良いお年を!

2005年12月31日 15時35分57秒 | Weblog
笛をはじめて943日目。

我がブログに訪れて頂いたみなさん、ありがとうございました。笛の進行状況を残したいと始めたこのブログですが、いつもいつもコメントを頂く「勿忘草」さんをはじめ大勢の方々に支えられ、また「いつも見ているよ」と言ってくださった多くの皆さんの励ましで、何とかまもなく一年を迎えようとしています。笛の上達はあまりありませんでしたが、来年も笛と共に頑張りますのでよろしくお願いします。

 昨日は、商工会の葬祭事業の仕事があり、午前中葬儀のお手伝いをしました。寒い中ずっと外にいたので、唇は荒れるしとっても疲れました。昼食後私は失礼させてもらいましたが、その疲れがあったのか、夜はとても笛をもてる状態ではなく、9時過ぎに一度ベッドに入りました。12時前に起きて、風呂に入りそのまま寝ましたので、結局稽古が出来ませんでした。
 年末の仕事の疲れもあり、ここ数日思うように時間がとれません。正月のんびりすので、少し笛を持ち時間を長く作りたいと思っています。

 年末にあたり最近思ったこと。

・富山県に彫刻師の修行に出掛けている知り合いの子が、正月休みで帰って来たといって、土産を  
 持って来てくれた。富山名物「ます寿司」。おいしくお昼に頂きました。それにしても今時珍し   
 く義理堅い。若い子がこうして義理堅く気を使ってくれることは本当に嬉しいことです。きっと
 厳しい修行も彼の人間形成に役立っているのだなあと感じた。将来が楽しみです。

・昨日の夜、配達に出掛けた帰り道のこと。何気なくつけているラジオで、柔道の阿武選手の事を
 やっていた、彼女は、試合会場では決して天井を見ないそうです。なぜなら、柔道で天井を見る
 ということは、「投げられて仰向けになる状態」つまり負けということ。マイナスのイメージを
 持たないように試合に臨んでいるんだそうです。なるほど、何でもポジティブにいかなくちゃ     
 ね。強い人って、やっぱり何か信念を持っていると感じた。

・当店は、正月明けから店舗改装の工事に入ります。私が思っていた金額よりも少し見積もりでは
 多く掛かってしまいそうなので、出来るだけ安くあげるように考えなくてはいけません。何事も
 思うようにいかなくて少し大変です。でも、なんとか業者の皆さんや色々な方々の協力を得なが 
 ら、1月下旬のオープンを目指して頑張っていきたいと思います。

・新年になり、すぐに我がブログも一周年になります。ブログは一年続けたが、肝心の笛の方はあ 
 まり進んでいません。でも、来年からは次の曲に進むと師匠から言って頂けましたが、果たして
 どうなんでしょう。順調に進んで10月の地元の祭りの時はずっと祢里の上で笛が吹けるように
 なるのが来年の目標です。頑張りたいと思います。


 世の中、今年も明るいニュースよりも、暗く悲しいニュースの方が多かったような気がします。来年は、明るく楽しい話題ばかりの一年になればと願ったおります。
 今年一年ご贔屓に預かりありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
皆さん、良いお年をお迎え下さい。

遠州大東弁

2005年12月24日 12時22分01秒 | Weblog
笛をはじめて936日目。

ここ数日少し風邪気味で、のどが痛い。昨日は夕食後、体調も悪かったので9時半過ぎにベッドに入った。従って稽古もおやすみしました。今日もまだ少しのどが痛いです。

 昨日、お客さんの所に配達に行ったついでに、以前から聞いていた、「方言のCD」が完成したということだったので、CDと本を購入してきた。私の住む町は、この4月に合併して掛川市となり町名が消えました。そんな中、以前から地元の方言を研究されていた、「大東方言研究会おたいたの会」の皆さんが、消えゆく「むかしの年中行事」、忘れられつつある「地域に残るむかし話」そして懐かしい「むかしの子どもの遊び」等を方言で語り、CDに録音されたのです。町名は消えても、昔から残る方言や行事を後生まで残したいとの思いから制作されたとお聞きしましたので、是非私も一つ欲しいと思い、わけて頂きました。

 どちらかと言うと私は、地域には愛着はありますが、方言は出来るなら使いたく無いと思っておりました。何となく田舎くさく、馬鹿にされる要因でもあると感じていましたが、それでも逆に消えつつあると思うと、地域の特色として方言も大事な要素があるとすこしずつ思うようになってきました。
 CDはまだ時間がなく聞いていませんが、説明書でもある冊子を一通り目を通しました。今ではすっかり行われなくなった各種行事や昔ながらの言い伝えなど、へえ~と思いながら感心しながら読みました。

 特に興味を引いたのはやっぱり「お祭り」の項目。中地区「八坂神社祇園祭」では、古文書によると屋台を引き回したのが千七八一年(天明六年)にあると書かれているそうです。屋台の建造も下方が明治12年、毛森が明治13年に造ったようです。しかしながら、遠州横須賀での「一本柱万度型」の祢里の出現は、千八十一年(文化八年)とありますので、当時の「八坂神社祇園祭」で引き回された屋台の形がどんな形だったのか興味がわきます。また、疫病が流行ったので横須賀城主からご褒美にもらったという神楽獅子面を被り、地区内を回った所疫病がおさまったと言われる神楽面の話など興味深い内容のものもいっぱいありました。今でも大切に祀ってあるそうなので、年に一度の祭りの時は、祢里の先頭で厄払いに練り歩けば良いのにとも書かれていましたが、私もその意見には賛成です。そうして祭りにも、昔からの言い伝えをミックス出来たらとてもよい祭りになるのではと思います。
 時間を見つけてじっくりとCDも聞いてみたいと思います。

クレーム処理

2005年12月23日 10時17分40秒 | Weblog
笛をはじめて935日目。

まずは水曜日の稽古から。師匠のお宅での稽古は、一通り吹いたところで「だいぶ良くなってきた」とお褒めの言葉を頂いたのですが、ゆっくり吹くとリズムが悪いとご指摘があり、さらに細かな指の動きを注意され教えて頂きました。年が明ければ、次の曲に進むとのお話しを頂きましたが、1月からの稽古は次に進むことが出来るように、それまでの間しっかりと稽古したいと思います。来年の地元の祭りでは、ずっと祢里の上で笛が吹けるように頑張りたいと思います。

 夜の稽古は、仕事が終わらなかったので遅刻していきました。大変寒い稽古場ですが、今年最後ということもあり、先週より多くの人が集まっていました。前回お預かりした新しい笛ですが、師匠は「笛を替えるものではない。中から塗りをすれば修復が出来る」とおっしゃられましたので、兄弟子の先輩にそのことを伝えると、「修理を頼んであげるけど、その笛を持っていろ」と言っていただきました。今までの笛も修理をしてこれからも使っていけるし、お預かりした新しい笛も順次手を入れて完成するようにしていけたらと思います。

 仕事で先日、家電販売をされているお宅におじゃましました。ナショナルのチェーン店なので、最近テレビのCMや新聞でさかんに報道している、石油ストーブのクレームの話が出ました。するとそのお店のご主人は、「信頼回復の為ならどんなことでもやるのがナショナルのやり方だから」と言っておりました。この時期、歳末商戦でプラズマや液晶テレビ、HDDレコーダーなど売りたい商品ばかりなのに、敢えて全てのCMをクレーム処理のCMにあてている。勿論莫大な資金力がある企業だから出来ることと言えばそれまでだが、確かにクレーム処理をどれだけ誠実に対処出来るかが、企業やお店の価値にもつながるものと感じた。
 「水戸黄門」の全てのCMが、ストーブのクレームCMとはさすがにナショナルと言わずにはいられなかった。

 当店も以前、クレームがあり困った事があったが、幸いにもお客様にも恵まれ、何とか対処できた。同じ過ちを繰り返してはならないが、良い教訓になったことは確かです。商売だけでなく、何事も誠実に対処すろということは大切な事ですね。


凍結

2005年12月21日 12時15分34秒 | Weblog
笛をはじめて933日目。

今日は今年最後の稽古日です。午後からは少し遠くまで配達に出掛けますが、夕方の師匠のお宅での稽古には間に合うように帰ってくるつもりです。但し、夜の稽古は今回も少し遅刻してしまいます。今年の納めの稽古なので、出来るだけ早く向かいたいと思っています。

 昨夜も1時間ほど稽古をしました。「ハラハラ」の音も以前より良くなってきたと思います。指に力が無いということで余計に力が入っていたという感じで、ゆったりと柔らかな指の動きで、何というかムチがしなるような感覚の力の入れ方が良いのかなと感じます。いずれにしても、師匠の前でしっかりと稽古の成果が出せたらいいのですが・・・。

 今朝はいくぶん冷え込みも和らぎましたが、昨日は厳しい冷え込みでした。昔はよく水道管が凍結して水が出なくなったということが、冬には何度もありましたが、今では聞かなくなったとおもいます。が、昨日は我が家の水道管は凍結して、お湯が出ませんでした。
 私は今は、一軒家の借家を借りて住んでいます。回りには人家も少なく正に田舎です。平屋で駐車場も充分あり、庭付きです。洋間1、和室1、寝室1、キッチン1部屋と全て8畳間サイズです。築15年ほどたっていると思いますが、まあ快適に過ごしております。一番魅力なのが家賃で月4万円です。不動産屋がからむような物件でなく、若夫婦の為に立てた家が空き家になってので貸しているということで格安の家です。また、私にとっては回りに家が少ないということで、夜10時まで笛の稽古が出来るという好条件付というわけでもあります。

 その家のボイラーを3年ほど前に新しくしました。水道管は地中にあり、凍結対策はしてあるのですが、ボイラーに入るまでの水道管が不自然な形で残っていて、それが真冬になるとそこの部分が凍結してしまうのです。凍結防止のウレタンは巻いてあるのですが、それでも昨日の冷え込みではどうしようもなかったようです。仕方なく朝は冷たい水で顔を洗うはめに・・・・。

 雪の積もらない静岡で、水道管が凍って水がでないなんて笑い話みたいですが、今年の冷え込みはそれほどまでに厳しいと言うことでしょう。早急に対策をしたいと思います。
 皆さんも寒い日が続きますが、風邪などひかれませんように。

偶然

2005年12月19日 10時13分42秒 | Weblog
笛をはじめて931日目。

皆さんから沢山のコメントを頂きありがとうございました。複数の写真アップとか、アンダーバーは編集画面のボタンで出来るんですね。はぐれ雲さんはじめ皆さんありがとうございます。これから色々と挑戦していきます。

 昨夜は、買い物に出掛けたかったので早めに帰宅、帰りが遅くなるとわかっていたので、15分ほどでしたが、休み無しで一気に吹き、稽古としました。先日兄弟子に教えて頂いた、「ハラハラ」のやり方も、何となく要領がつかめてきて、少しずつ指が動くようになってきました。もう一踏ん張りです。

 今年は買おうかなと思っていたダウンジャケットを見に昨日は出掛けました。何を買うかは決めてあるのですが、サイズの確認と実際に手にとって見たかったこと、希望の色がなければネットで買うつもりで出掛けました。お店の場所は、今年夏にオープンした浜松にあるイオンタウン、その中にあるアウトドアショップです。夜11時まで営業しているので、私のように日曜日も仕事だったり、時間の無い人間には大変助かります。お目当てのダウンジャケットはありましたが、私の希望する赤がありません。サイズもアメリカンサイズなのでMサイズで良いと思っていましたが、アウターとして着るならLサイズでもおかしくないと確認出来ました。これからオンラインショップで発注しようと思います。

 ところで、そのアウトドアショップで偶然浜松の友達とばったり出会いました。彼は、私より二つ下ですが、同じ青年会議所活動で知り合った仲間です。私も、彼もビックリ! だって10月末にも、その時は浜松市内にあるもう一つの、静岡県下最大級のイオンタウンで偶然ばったりあったばかり。同じ場所であったというならともかく、別の場所で、しかもおなじイオンタウンだったり、まさに偶然が偶然を呼んだのです。以前、偶然が重なるとそれは偶然ではなく必然であると聞いたことがあります。きっと彼と会うことが何か必然のことが会ったのかもしれません。

 「これがお互い同志、可愛い女の子だったら良かったのにね」と笑ってしまいましたが、また近いうちに飲みに行こうと約束して別れました。でも、本当に驚きました。

新しい笛

2005年12月18日 12時56分16秒 | Weblog
笛をはじめて930日目。
 きのうも頑張って投稿したのに、ミスでアップできていませんでした。残念。

昨夜は、妻が職場の忘年会があり、送り迎えを頼まれましたので、早めに帰宅、駅まで送っていったあとは、テレビを見ながらのんびりしたあと、久しぶりにいつもより長く稽古が出来ました。いつもなら、10時まで頑張って、その後その場でごろんと横になるとすぐに寝てしまうのですが、さすがに昨夜はいつ電話が掛かってくるかもしれないと言うことで、眠るわけにもいかずテレビを見ながら起きていたのです。まあ、いつも私が飲みに行くときは送り迎えをお願いするので、たまには文句を言わずにやらなければと引き受けたのですが・・・・。文句を言い出すときりがないので、男は黙って・・・。

 新しく預かった笛を只今交互に吹いています。最初はなかなか思うように音が出ないのですが、少しずつ音が出るようになってきました。最終的な調整(笛の頭の方を栓をするわけですが、その位置によって音が変わります)や、塗りもしてありませんし、笛を支える指が滑らないように「籐」を巻くのですがそれも無いので、少し吹きにくいです。それでも、肉厚ですし重量もあり良い笛なので、しっかりと吹き込んでいきたいと思います。

 そういえば以前師匠から、「昔は、笛を作る技術が今のように無かったので、どんな笛でもしっかり吹き込んで鳴るようにしたもんだ。今では笛を作る技術が研究されたので、誰が吹いてもすぐ鳴るような笛がつくれるようになった。まあ、どっちが良い悪いでもないが」とおっしゃられた事があった。確かに、知り合いでも笛を吹いている人が何人かいるが、なかなか良い笛にあたりつかないと言う。私など、何の知識も無いのに、良い兄弟子に恵まれているので、何の苦労も無く良い笛にあたりつくことが出来る。本当に感謝、感謝です。でも、逆に言うならば、一人前になるまで最初の笛でずっと通したかった、自分の腕が上がると同時に、一緒に苦労してきた笛も同じように良い色になって、艶やかな笛に変わっていけるものと思っていたのに、少々残念な気もします。

 笛の技術も、私は拾得も悪く出来が悪いのですが、それでも何人かの兄弟子が色々と親切に教えてくださいます。勿論、時には厳しい時もありますが、それでも「愛のむち」とまではいきませんが、指導してくださるので本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 新しい笛も最終的に私の物になるかはまだはっきりとわかりませんが、今まで使っていた笛も、ダメになって音が出なくなったと言うわけではありませんので、これからも大切に愛用していきたいと思っています。

 ブログ仲間の「アゲハ」さんから、バトンを頂きました。以前も頂いたのですが次にバトンを渡すことなく終わったしまいましたので、今回は頑張って繋げたいと思います。が、私から次にバトンを渡す人は少ないし、結局私で終わってしまうかも。そうなったらごめんなさい。
 と言うよりも、まだまだ機能を使いこなせていなくて、たとえば写真を複数アップしたり、アンダーバーで他の所に飛ぶように出来なかったり・・・・。よろしければみなさん教えてください。

近況報告

2005年12月16日 17時09分49秒 | Weblog
笛を始めて928日目。
 久々の更新と思っていたら、なんと12月が一度も書いてなかった。毎日いろいろと忙しい日々を送っています。その間もいろいろとありました。

1、もちろん笛は毎日時間を見つけては持っています。
2、笛が割れてしまい、少し致命的になってきています。
3、店の売り出しもまずまず。あとは、これから後半のラストスパートを期待する  のみ。いいお正月が迎えられるといいなあ。
4、12月3日に今年3回目の結婚式に出席してきました。しかも場所は甲府。勿  論泊まりで、楽しい時間が過ごせました。
5、お隣でお葬式がありました。すこし大変でした。
6、同じ町内の方から依頼で、地元のみんなとお囃子の披露に出かけました。いつ  も参加する保存会の出演とは違い、まだまだレベルは低いのですが、それでも
  聞いていただいたみなさんからは好評でした。
7、忘年会は、今年は今のところ一件だけです。今後も予定はないので、たぶんこ  れで終わりでしょう。こんな年は初めてです。いつもは10回位あるのに。

水曜日は稽古日でした。「あともう少しなんだけどなあ」と師匠が言われるように、いまいち指の動きがスムーズではないようです。というかスムーズではありません。それでも、「一年がんばったから、来年から大間に進むか」と言っていただきました。次の曲「大間」は、お囃子の中で一番囃される曲で、祢里の引き回しの8割方は大間の曲になるので、早く覚えたかった曲です。そうすれば、来年の地元の祭りではずっと祢里に乗っていることができます。でも、なんだか複雑な気持ち。だって、今習っている「屋台下」の曲はまだ三段と頭の部分が残っているのです。そのことは師匠もわかっていると思うのですが・・・。いずれにしてもこれからもがんばらねば。

 夜の稽古は、店の仕事を終えていきましたので、大幅に遅刻。それでも運よく、「屋台下」の曲でしたので少し吹くことができました。私の笛を彫ってくれた兄弟子がいましたので、笛が割れがひどくなったことを伝えると、丁度今彫ったばかりの塗りもしていない笛を渡され、「しばらくこれで吹いていろ」と新しい笛を渡されました。今まで使っていたものよりも少し太く、重くよい笛と思います。しかしながら、新しい笛の為、なかなか音も思うように出ません。しばらくは、今までの笛と併用して使っていこうと思ってます。